初めてのソロ沢泊 ユーシン沢→檜洞沢 白い石とブルーの釜にうっとり


- GPS
- 12:07
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,800m
- 下り
- 1,568m
コースタイム
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 4:45
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 7:11
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
行きは玄倉 帰りは西丹沢ビジターセンター利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ユーシンロッジまでの林道は一部崩壊。 ユーシン沢、檜洞沢は先日までの雨で、水量が多かったように思います。 沢の中では誰にも会いませんでした。 |
その他周辺情報 | 鶴巻温泉 |
写真
感想
※ 10月11日に発生した大規模土砂崩れにより、玄倉林道と仲の沢林道分岐点より玄倉林道は歩きを含め当面の間通行止めとのことです。
西丹沢ビジターセンターより
_______
前から行ってみたかったユーシン沢、檜洞沢。
アプローチが長いのが難ですが、初級の沢で魚影が濃く、公共交通機関でもアクセスできるのが魅力。
今回は初のソロ沢泊。
今まで、師匠たちにお世話になってばかりで、滝をリードで登るのはもちろん、タープを張ってもらったり、焚き火をおこしてもらったり、至れり尽くせりで、自分でもちゃんと出来るのか、いまいち自信がない。
人に頼ってばかりでは成長無し!
初級で難しい登攀は無く、登れない滝には巻道があると前情報を得ている、ユーシン沢と檜洞沢。
今年の沢の集大成として?一から全て自分でやらねばならないソロ沢泊を計画しました。
そして、ついでに釣りも楽しめたらいいなーなんて。(禁漁期間は10/14〜でした)
マイカーを持っていないので、ソロの時は公共交通機関利用です。新松田駅から玄倉バス停へ。
ここから長ーい林道歩き。
軽量化を意識してきましたが、泊まり荷物と沢装備が重い…。
ロープ使わなさそうなので、持ってきていません。懸垂下降が必要になるような状況は避けなければ!
ハーネス、パス、シュリンゲ、カラビナ、タワシ、ゴルジュハンマーは携帯。
林道歩き中に何度かトンネルを通るのですが、一つ長ーいトンネルがあって、ヘッデン点けてても、1人で歩くのは怖かった笑
ユーシンロッジに着いた頃には、けっこう疲れてて、ロッジ前のベンチで休憩しました。
そこから入渓までのルートは、ヤマレコの記録をあれこれ読んで、バッチリ予習済み。
スムーズに入渓できました。ありがたや。
最初の滝は、右側に下がったロープを使って巻きます。しっかりしたロープで安心感ありました。
滝の釜の色が綺麗なブルーで癒されます。
次は難しそうなチョックストーン滝。
土曜日は、連日の雨のせいか水量が多くて…チャレンジしようか迷いましたが、ずぶ濡れ必須なので、諦めて左から巻きました。
ここの巻きがなかなか悪かった!
立派なロープがあるので、途中までは余裕なのですが、ロープが無くなってからの数メートルの登りが、足元ぐずぐずで辛い。ゴルジュハンマー持ってきて良かった!まだ始まったばかりなのに、ツメみたい笑
高巻きから沢に復帰してからは、癒しの風景。
気持ちよく歩けます。
つるつる滝では釣りも試してみましたが、反応無し。諦めて、左側の階段状の岩場を登って小さく巻きます。ここも、階段状とはいえ、なかなかハイステップで怖かったです。
そこからは、けっこうすぐ檜洞沢との二股に着いてしまって、この先まで遡行するか、ここにツェルトを張って釣りを開始するか悩みました。
あたりをちょっと見回したら、ツェルトを張るのに良さそうな木と平な地面を見つけて、幕営地に決定!実は、ツェルトを張るのも、ツェルトで寝るのも初めて。
ツェルトって、いざって時の緊急避難道具のイメージが強くて、いつもお守り的に持ってるだけで、使ったこと無かったです。
今回は、ソロなので軽量化優先。
ロープは持ってないので、タープ用の細挽きで設営しました。もやい結びも復習済みです!
何だかちょっと頼りない感じだけど、風が吹くわけで無し、寝るだけだから良しとしましょう。
次は薪集め。
いつもは、複数人で集めるから、すぐ大量の薪が集まるんだけど、1人だとなかなか大変。
あと、この場所はよくテン場にされるせいか、そんなにほどよい枝が落ちてない。
Amazonで980円くらいで買ったノコギリが大活躍しました。めっちゃ切れる!
おおよそ、夜の準備が済んだら、いざ!釣りへ。
ヤマレコのログは切ってしまいましたが、ユーシン沢を少しだけ遡行して、良さそうなポイントで竿を出します。
…が、魚影も見えず、アタリも無い。
全く釣れないまま、身体が冷え切ってしまったので、終了ーー涙
今夜のおかずが一品減ってしまった涙
二股に戻ったら、集めた薪で焚き火開始!
やり方はいつも師匠たちのを見ているので、その通りに。ダイソーで買った着火剤、十分よく燃えてくれます!
焚き火で身体が温まってきたら、夕飯作り。
浸水しておいたお米をメスティンで炊いて、お肉とアスパラを炒めます。
美味しいーー!!
岩魚の塩焼きが無いのが残念ですが、甘しょっぱいお肉がご飯に合うー。アスパラも美味しい♪
〆にスープを飲んで夕ご飯終了!
私はお酒が非常に弱いのと、1人で飲むのも寂しいので、晩酌なしで就寝。
寝る前に濡れた衣類を焚き火で、念入りに乾かしてからシュラフに潜り込みました。
寝具は夏用シュラフとシュラフカバーのみ。
焚き火であったまっていたので、夜のうちはあまり寒さを感じずに就寝できましたが、朝方、寒くて目が覚めてしまいました。
そして、5時に起きて朝ごはんにする予定が、寒くてシュラフから出られず、ぐずぐずと遅くなりました笑
ソロってこういうところが自由でいいですね笑
6時すぎてようやく周りが明るくなって、寒さも和らいで来たので、朝ごはんの準備を始めました。(とはいえ、下半身はシュラフに入ったまま笑)そんなわけで、予定より45分遅れのスタート。
2日目は檜洞沢を遡行します。
二股からすぐの滝がとてもキレイ!
左から登れますが、まだ身体が起きていないので、ちょっと怖い。
その後は、こちらも癒しの風景。
登りやすい滝が多いですが、まだ朝のうちは寒いので濡れたくない。いつもなら水流を攻める私ですが、なるべく濡れないルートを探して登りました。
檜洞沢名物?のテーブル岩に到着。
実は師匠の1人や、何度も一緒に沢登りしているメンバーが数日後にほぼ同じルートを歩く予定なのです。
テーブル岩の隅に「LOVE」の石文字を残しました。みんなが登る日まで残ってるといいなー。
私からの溢れる愛を受け取ってくれーー。
日が登って沢の水がキラキラ輝くと、なんてキレイな…今日は昨日より寒いけど、晴れて良かったなー。こんな明るくキレイな沢は天気の良い日に歩きたいよね。
しばらく進むと、名物三段の滝とひょんぐりの滝に到着!すばらしく美しい滝です。
ひょんぐりの滝は右にロープあり。こちらはユーシンのCSの巻きよりずっと登りやすいです。
ほぼ、ロープに頼らず巻けました。
しばらく沢登りを楽しみつつ進むと、だんだん川幅がせまくなってきました。今回、ツメをなるべく楽に安全なものにしたかったので、中丿沢乗越にツメることに。ヤマレコの記録も豊富ですし、安全そうです。
径角沢をしばらく歩いて、二股を左に。
ガレた岩場をしばらく歩くと、尾根が見えてきました。緩やかで歩きやすいツメを少し進むと、中丿沢乗越の少し先に着きました。
無事にツメられてホッ。あとは登山道歩きなので安心です。つつじ新道まで踏み跡の薄い、緩やかな道を進みます。途中とても展望のよい気持ちいい場所があったので、そこで休憩し、沢装備を解除しました。
つつじ新道は、昔、檜洞丸に登った時に歩きました。覚えているような忘れているような笑
確かゴーラ沢出合で、沢ぽちゃして登山靴をびしょびしょにしたんだよね。今日は沢靴だから増水してても無問題だけども笑
さすがに2日間の疲れがでて、ヘロヘロ下山でしたが、ちょうど2時ちょっとすぎに西丹沢ビジターセンターに着きました。2時40分のバスに乗りたかったから丁度良い♪ 沢靴を履き替えて、お手洗いを借りて、売店でコーラを買って、残ったパンを食べつつ休憩していたら、いいタイミングでバスも到着!完璧!!
新松田駅に着いた頃に小雨が降ってきました。
お天気持ってくれてほんとにありがとうーー。
鶴巻温泉でさっぱりしてから帰宅しました。
釣果ゼロが悔やまれるけれど、ソロ沢泊満喫しました。夜の心細さと開放感。なかなか味わえない類の充実感だったと思います。
今回の沢行を糧にして、みなと登るグループ沢でも、今までより役立つ私になっていたいと思います。
コメントありがとうございます。
ソロ沢泊は、私にとっては、ちょっとしたチャレンジで冒険でした♪
子供が産まれるまで毎年行っていたので 近況がとても気になっていました。
特に林道が通行止めになっている情報など どうなっているのかわからなかったので
情報たすかりました。
紅葉の季節がきれいだった記憶があります。また出かけてみようと思います。
ほとんど人が入らなくなったので魚いなかったのですね。
自分が遡行してる頃は結構魚影を確認できたのですが。
長文失礼しました。
コメントありがとうございます!
毎年行かれてたんですか!とってもいい所ですものね、私もまた来年行きたいくらいです♪
釣りは、単純に私が下手なだけのような気がします笑 2日目は魚影確認できました!
ソロ沢へのチャレンジ、素敵ですね(*^^*)
自分も、日頃から仲間に頼っているシーン(特に焚き火の支度)など多いので、ソロだと改めて仲間への感謝も感じることができますね。
忘れ物やルートミスなど、ワンミスで緊張が高まるのがソロなので、読んでいてワクワクドキドキさせてもらいました。
イワナは残念でしたが、密度の濃いレコ、読み応えがありました。
お疲れさまでした。
コメントありがとうございます!
こちらこそ、bicycleさんの読み応えのあるレコ、いつも楽しく読ませていただいています。
そうですね。
ソロ沢は充実感に満ちていましたが、同時にずっと緊張していました。
今まで、リラックスして楽しめたのは、心強いメンバーがいてくれたからだなぁーと、しみじみ感謝の気持ちでいっぱいです。
まだまだ未熟ですが、いつか私も、メンバーに安心して沢を楽しんでもらえるような、そんなリーダーになれるといいなー、と思っています。
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