八瀬森(松川〜曲崎〜大白森〜蟹場)
- GPS
- 32:09
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 1,642m
- 下り
- 1,706m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 6:16
天候 | 小雨、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・曲崎山から先は刈り払いされていません ・ピンクテープはありますが、所々地図で確認しました ・足元はねんど土や、濡れた笹で滑りました |
写真
感想
今回は前々から計画していた松川から蟹場ルート。
天気予報では3連休の土日は晴れと聞いていた。
しかし、出発地の松川は小雨。うーむ。
ちゃんと天気図が読めるようになろうと思う。
昼から天気は回復するだろうと気にせず出発。
大深岳への道のりは、先月歩いたので特にナシ。
ただ、ザックが重い…久しぶりの宿泊装備でゆっくり焦らずに進む。
そうこうしてるうちに八瀬森分岐。
小雨なのでいいものの、大雨だと水飲んだり、行動食取り出すためにザック開けたりするのが大変だろうなと思う。
最近の行動食はパン!、なかでも福田パンのピーナッツ味がお気に入り。
食べた後の足取りの軽さと、持続感はパン良いと思う。
八瀬森分岐から先は、ここは戦車道かというほどに綺麗に幅広く刈り払いされています。感謝です。
いろいろな湿原を通り過ぎ、ひーこら進みます。
八幡平の奥深くということでいろいろ普段見ない光景がありました。
歩いていると小鳥さん達がいました。こんなところで人間をあまり見ないせいか、近寄ってきたり針葉樹の葉っぱの付け根をつついたり、木の幹をコンコン叩いたり、忙しそうでした。
ついに八瀬森山荘発見。うーむ、山の中にひっそり佇む姿がよい。
この山荘に宿泊するのが今回の登山の最大の目標でした。
家のアルバムに「再建の八瀬森山荘」の写真があり撮影日が91年3月。
板張りの壁が白く立派な山小屋の姿がありました。
現在はそれなりに…古くなってはいますが、形はそのままです。
他の利用者は誰もおらず、今夜は貸切のようです。
晩御飯も済ませ外に出てみると、木々の間から月が見え、ほぼ満月でした。
カシオペアなど星も見えて、風に揺れる木々の音だけがする静かな空間でした。
ふと外から扉を開けようとすると、ヘッドランプに照らされたドアの目の高さほどに、4本傷がタテや斜めに入っていました。
クマでしょうか….
さて、ご飯も食べ、19時も過ぎ、今夜はやはり一人のようです。
広い山小屋のどこで寝ようかと思案します。
煮炊きした玄関の真向かいの1階で寝ようかと思いましたが、万が一クマが入ってきたら危ない…
幸い、山小屋内はクマが入った形跡はないので、クマは引き戸は開けられないと思われますが、開けられそうな気もします。
扉につっかえ棒でもしておこうかと思いましたが、寝てる間に誰か利用者が来たら、入れなくなってしまう。
万が一寝てる間にクマさんが入ってきたら、寝袋に入った私は何もできない…
ということで、ザックなど荷物を2階に上げ、2階で寝ることにしました。
ダウン上下&ダウンシュラフとはいえ、寒いせいか夜中に何度も目が覚めます。
右向いたり左向いたり気を紛らわせて寝ます。
4時過ぎ、コンコンコンコンと何者かが壁を叩く音がしました。
ただ、聞こえてくるのが壁の方からで、ここは2階です。
きっと小鳥さんが壁に穴を開けようとコンコンしているのでしょう。
朝、周りが明るくなってきました。いくら、壁に穴が開いて、ボロいとはいえ、雨風、野生動物の心配のない山小屋というのはとてもありがたく、外でビバークはあらためてキツイものだと思いました。この山荘を作り、維持していただいた先人の方々に感謝です。
朝から天気がいいですが、ゴロゴロしつつのんびりスタート。
曲崎山の手前で私とは逆ルートであるく二人連れとすれ違いました。
曲崎山から先は刈り払われていないらしいと…うーむ。
いざ山頂に着いてみるとその通りでした。ここからは、藪漕ぎの連続となりそうです。
竹ストックで足元を確認しつつ慎重に下りていきます。
笹が激しいところは、逆に踏み跡がわかりやすかったり、ピンクテープがあったりあまり落ち着いて降れば難しくありませんでした。
ただ笹が薄くなったり、平地の林間部で、ルートが不安になる瞬間がありました。
少し歩き続けるとピンクテープがあったので安心したり、よくわからない時は、携帯のGPSアプリを活用しました。
事前に圏外でも使えるように、国土地理院の地図を読み込ませておきました。
実際に進路が登山道上か確認しました。
大白森山荘で少し休憩。
午前中に登った曲崎山などが見えます。すでに14時近く…
この大白森山荘で一泊するのも、食料と水的には大丈夫です。
ただ、風が出てきて、予報通り今夜からは雨っぽいです。
雨の中下山するのも…なので、先へ進みます…日没までに間に合うかな…
先月歩いた大白森湿原目指して進んでいきます。
蟹場分岐に着く頃にはほぼ日が落ちて、ヘッドランプを頼りに下っていきます。
道中、角館?の街並みの明かりが見えました。
蟹場温泉へのショートカットを使い、バス停へ到着!
バス時刻を見ると最終バス出発の10分前!
なんとなく19時頃までバスあるような気がしたんですが勘違いでした。
18時15分田沢湖駅行きが最終です
いや〜奇跡的にバスに間に合って、その後も盛岡行きの新幹線に乗れました。
八幡平のもっとも深いところということで、魅力あふれるルートでした。
松川から刈り払いされている曲崎山や八瀬森山荘までの往復でも、十分楽しめるルートだと思います。
刈り払いして頂いた皆様、ありがとうございました。
〜八瀬森山荘の印象〜
15人程でゆったり使っても余裕がある大きな山荘で、天井の高さや、中央にある煙突を見てもバブリーさを感じる作り。
煙突部の下には移動できる食事&煮炊き用のテーブルがあり、使い勝手が良い。
階段は急で、スネをぶつけた。
2階もコの字型に作られていて、4つの面それぞれに窓もしくは扉があり、窓を開けると空気もよく通る。
一方で、壁は数センチの板1枚のみで、所々穴が空いて冬は寒そう。
干しっぱなしのお布団が10枚ほどあるが、中綿が出ていたりと、緊急時でも使うのをためらうようなものだった。
岩手の三ツ石山荘レベルの綺麗さは、利用人数の面から八瀬森山荘には望めません。
ですが、今後に向けて、壁の穴の補修や、お布団を非常用に2〜3枚程度でいいと思うので快適に使えるように新しいものに更新していくとまだまだ活躍する山荘だと思いました。
[使用した水の量:2L]
コメント
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三ツ石山荘を基準にすると(^^)
コメントありがとうございます。微かな記憶を頼りにすると、
八瀬森山荘…?
トイレの扉が木の歪み?の為か硬く、一旦開けたら最後閉められなさそうだったので利用を諦めました。その為不明です。
大白森山荘…○
建物自体が新しいため特に違和感なくトイレも使用した気がします。バイオトイレの備品として木炭?木酢?だったかが山荘内に置いてあった気がします。
三ツ石山荘…◎
皆様のおかげでとても綺麗に維持されています。
なかなか麓からのアクセスが厳しいと、手入れも難しいのかなと思います。
利用者として居住スペースを掃き掃除くらいは出来ますが、トイレ掃除となるとなかなかハードルが高く感じます…
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