記録ID: 47791
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キャンプ等、その他
奥多摩・高尾
菌界探索 雨の奥多摩・標高1400mクリタケが出た
2009年10月03日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 733m
- 下り
- 715m
天候 | 雨が上がると見込んだのですが、けっこう降り通しでした |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス | 資源涵養のため、ルートはイメージです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥多摩の自然の森を探して、新しい場所に入りました。 朝9時出発。ふもとの集落で、間近に見上げる裏山への道を聞きました。 「そこをまっすぐ進んで、一本目の林道を横断して、細い踏み跡を行くと、沢に出る。上流へ踏み跡を進むと橋がある。わたって杉林を登れば、あの山へ上がれるから。」 言われた通り進んで行くと、雨が降り出しました。 天気の回復を見込んできたけれど、空はますます暗くなります。 杉林の登りでは、まるで夜のよう。 5回、ジグザグを切ると、下から見上げた自然の森に入りました。 雑木林に赤松が混じります。赤松のキノコ、キシメジが3本、生え出していました。 尾根筋を踏み跡をたよりに登って行くと、写真1枚目のミズナラ、ナラの雑木林にカラ松が植林された林に出ました。 さらに進むと、平坦な尾根に出て、ナラの林。 今シーズン初めて出会うクリタケが、3本の朽木と倒木に生え出していました。 秋本番を告げるキノコです。 ということは、今年の秋のきのこシーズンも、早や折り返し点ということでしょう。 その上で、踏み跡は登山道と合流。 林が再びカラ松にもどると、ハナイグチがありました。 さらに登って、稜線に出る手前で、トレイル・ランの2人組が雨の中を駆け下りてきました。 1人が、「今日は誰にも会わないと思って、ここまで来たんですよ」 年齢は私より少し下と見えました。 2人が登ってきた登山口の場所を聞いて、速いのにびっくりしました。 下りだと、このルートは道がわかりにくい。 「以前に通ったことがあるので、大丈夫です」と彼らは言っていました。 ブナやミズナラの森が始まると、稜線は近い。 トレイルランの2人が降りてきた道なので、くもの巣が除かれていて、ちょっと歩きやすくなりました。 登り始めて2時間半で、標高1400メートルを超す稜線へ。 今日は、傘を手にしているため、ヤブコギができず、踏み跡と登山道を忠実にたどって、ここまできました。 稜線はブナ、ミズナラが主体の森です。 登山道を離れ、作業用の踏み跡をたどって、森を進みました。GPSによると、1時間ほど進めば、以前にチェックしておいた、ふもとへ降りる林業用の作業道に出るはず。 太い倒木が50メートル間隔くらいであって、稜線を右へ左へ、倒木をたどって歩きました。ムキタケや、ブナハリタケがありました。 チャナメツムタケも4本だけ、走りの分が生え出していました。晩秋のきのこです。 目的の作業道から、ジグザグに下山。降り始めてすぐに、ナラタケがいっぱい付いた倒木を見つけました。通る人がいないのでしょう。1週間ほど前に出たナラタケはすでに胞子を飛ばして、萎れていました。 新鮮な若いナラタケのみを今夜の分だけ摘んで、下降。 カラ松林のあと、急なぬかるむ杉林に入ったところで、ようやく雨が上がりました。 その下は沢沿いの道。ジグザグなしでまっすぐ降りてゆくので、スリップが怖い。その下で林道もまたスリップが怖い傾斜でした。 出発してから5時間半ほどかかって、ふもとの集落に下山しました。 |
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こんばんは。
tanigawaさんの記録を拝見して
昔、祖父と行ったきのこ採りを思い出しました
実家が海の近くだったので
松の防砂林が多く、
アミタケやハツタケをよく採りに行きました。
今となっては、
採るのも食すのも楽しいですが、
当時(小学低学年)は、山のきのこ料理が好きでなく、
唯一、スギヒラタケだけは食べることができました
料理方法などとても参考になります
karamomoさんへ
未丈ヶ岳は、お疲れ様でした。一気に登る体力が、うらやましいです。私は、8月末以来、毎週、ヤブ山の探索を続けて、足腰ができてきたか、と思ったところで、4日前に通勤時のなんでもない道で、ふくらはぎに軽い肉離れを起こしてしまいました。
鍛え直しをしてきたはずが、疲労がたまっていたようです。
会津駒に登ったとき、遠い山だなあと撮影したのを思い出します。
http://trace.kinokoyama.net/touhoku/aidukoma040502.htm
>実家が海の近くだったので
>松の防砂林が多く、
>アミタケやハツタケをよく採りに行きました。
秋田から新潟にかけては、黒松、赤松の防砂林があり、キンタケ(シモコシ)、ハツタケなどは好まれて採られてきたようですね。アミタケも色合いが対照的で印象的と思います。
おじい様も楽しかったことでしょう。karamomoさんは、いい故郷をお持ちですね。
我が家には、きのこを眺めたり、握ったりする息子たちの写真が、壁に何枚か飾ってあります。
上信越方面は初雪が迫って、今年のきのこも、そろそろ終盤に入ります。今週は、痛む足にかまわず近郊へ出かけますが、下旬は、私も郷里の福島の森へ、法事を兼ねて行こうと思っています。
秋は夏の疲労がでますよね。
私も少し沢はお休みして
最近は登山道をのんびり歩いています。
そういえば、
ハツタケはいかに変色させずに持ち帰るか
に夢中でした。
子供なので夢中になる視点が違ってました
足をどうぞお大事に
暖かくしてお出かけください。
ハツタケは、傷どころか、ちょっと触ったり、こすったりしても、藍色のしみが出ちゃいますね。摘む前から自然にしみがあったりします。
アミタケは、汁に入れたとたん、ジャーンと変色するので、びっくりしました。
それにしても、食材は街でいくらでも手に入るのに、それでも山へ出かけて草や木の実やきのこを探し、食べるとずっと楽しい。狩猟採集はヒト科ヒト属の本能で、子どものときに刺激を受けるとずっとそれが心に残るのかもしれません。
明日はいい天気になりそうで、落ち葉の森が楽しみです。ゆっくり歩きます。
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