甲津畑から向山経由イハイガ(祝ヶ岳)からの清水頭
- GPS
- 06:46
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,107m
- 下り
- 1,095m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 6:47
天候 | この秋一番の快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道ではないのでいろいろありますが、人が入っている場所は素晴らしく歩きやすいです。 |
写真
感想
イハイガ、鈴鹿にはカタカナ名の山がたくさんありますが、これもその一つですね。祝ヶ岳という漢字表記があったとは後で知りました(^^;)。鉄塔巡視路から登れそうな様子でしたので地図を見てみると、登山道ではありませんが確かにドットがたくさんついているので行けるのかな。崩落地をどう迂回するかが核心となりそうでしたが、なんとか越えていけそうな気がしたので行ってみることにしました。
まずは甲津畑登山口を目指します。ところが甲津畑の町中で行き詰ったり、登山口周辺で停めるところが見つからなかったり(さすがに満車!)、停めたと思ったら今度は地図がダウンロードできてなくて下界に戻ったり(^^;)で、スタートが遅れまくりました。とにかくやっとこさで出発準備が整い、ようやく出発。取りつきは簡単に見つかりました。調べていた通りの160番鉄塔方面への標識を発見。さて、本日の山行スタートです。
最初は急登。一汗出ると体も調子が上がります。思ったよりルートは良い状態です。しっかり踏みあとはありますし、右折左折のポイントに160番こっちという標識が頻出します。ありがとうございます。ただただ九十九折を登っていきますが、何と言うかぼんやり尾根筋が見えているような気がして遠く感じません。
そして160番鉄塔に到着。いい開け具合です。鉄塔の下を通過するとこの先のルートが見えてきます。ここからは159番の標識を頼りに進みます。そして稜線へ。稜線からは左折して尾根を登ることになります。159番の標識は右向きなので、ここでお別れですね。ここまで電力の方に導いてもらったような。ありがとうございました。
しばらくすると、程なく杉林になりました。足元は変わらず明瞭です。むしろ杉枝のおかげで足に優しい(^^)。今日は蜘蛛の巣パンチが多いので、あんまり歩かれてないのでしょうね。踏み跡通りに行くとルートから逸れたりしましたが、そのまま行ってもまた合流したのかな。とはいえだんだん明瞭さは失われていきますが、とにかく尾根筋を通っていきます。
突然杉林は終わりを迎え、自然林に。ここまで林業の方に導いてもらったような。ありがとうございました。さて、ここからは登山者の先達が踏んだ後を探しながら歩くことになります。が、通る人が少ないということはこういうことかというルートになります。ヤブヤブですね(^^;)。道があってもその周辺の藪が伸びたら見えなくなります。外したり、道かなというところに合流したりしながら進みます。
ごくたまにテープがありました。本当にごくたまですが、見つけたらやっぱりほっとします。斜度もなく、危険個所もなく、ルート的には快適と言っても過言ではありません。ただ、ルートファインディングが重要になるところです。尾根筋とはいえぼやっとしている場所だと、藪をよけたりしているうちにずれてしまったり(^^;)。でも危険があるわけではないのでこれはこれで楽しい!
突然小さな沼のようなもの(ヌタ場?)が出てきました。なるほど、この辺り虫が増えたなと思ったらそういうことだったのかな?動物もよく来るんでしょう。足跡いっぱいでした。さて、ここからちょっと手間取りました。ちょっとした平地になっていたのと、向かうべくルートがわかりにくく、別尾根にはまりかけました。道っぽいものがあったり消えたり。そうこうしてなんとかちょっと開けた場所に到着。やっとイハイガが見えました。
おお、これこれ!ガッツリ崩落した場所と、そこに複数ついている鹿道。しばし水分補給して休憩。奥にある優しい顔をした綿向山とこの月面のような(知らんけど)ザレ場の対比を見に来ました。なんか山行スタイルが変態化してきたような(^^;)。さてさて、ここからが本日の核心です。
もともと崩落前はここから直登できたという話も聞いたことがあるのですが、まあとにかく行ってみることに。過去のドットを参考に進みます。とはいえ崩落してからということはそもそもルートでも何でもないので、行き当たりばったりの積み重ねということでしょう。まずはよくわからない方向へ降りつつ、いったん登り返してもう一度方向を確認し、崩落のいわゆる尾根筋みたいなところに到着。藪を漕ぎ、トラバース状態で必死に進むと、意外と距離はなく到着できました。
ここから尾根筋直登ルートを確認。うん、絶対無理(^^;)。ぜんぜんしっかりしてないからまったく安全が担保されそうにない。鹿道を通って迂回した記録も見たけど、これは降りられそうにないし、ドットがあった左側の沢を巻くことにしました。
とりあえず下り気味にザレ場と植物のある境目を通過。ここは普通に通過。この先このまま沢を下るか木を掴んでのトラバースにするか迷うも、トラバースできそうなのでトラバースを選択。尾根筋まで登るともうイハイガに向かえるかと思ったものの、この先はまだザレ場につながっていそうなので、この尾根ではないと確認。もういっちょ沢を越えないといけないのか。ルートを探すもルートがない。こちらから降りられても向こうの取りつきがないと登れない。降りられるところから少し登ったところに取りつける場所を発見すると、なんとか二つ目の沢を越えます。
尾根筋まで詰めると、地図を確認。ドットはこの尾根を詰めているようですが、ちょっと悩みます。行って行けないことはなさそうですが、もう一つ沢を越えると一般登山道のある尾根筋になります。どうしようかな。悩んだ結果、もういっちょ沢を越えることにしました。これさえ越えておけばあとはいかようにもなる気がするし。しかしどこを渡ろうか。うーむ、この上は隣の尾根に取りつける場所がわからない。でも下のほうに取りつけそうな場所発見。そこに行くとします。
沢に降りてから沢を下るのは落石が怖いので、しばらくこの尾根筋にクライムダウン。そこからさっと渡り、尾根に取りつけました。登山道まで合流しなくてもここも十分に登れる(登った跡あり)と判断し、渡ったところから詰めていきます。四駆の急登。あとは体力のみ!とはいえ激登り(^^;)。詰めあがると、一般道へ合流しました。
おお、テープとリボンがいっぱいだ(^^)。とはいえ斜度はあんまり変わりません(^^;)。とはいえ足場がしっかりしているので安心して登れます。そしてようやくイハイガに到着。写真を撮ってさっと補給を済ませると、次の目的地へとっととむかうことにしました。目の前の綿向山が優しげに見えます。広くていい稜線だな〜。景色もよさそう。いつか行こう。
まずはイハイガを降りていきます。一般道ですが、さっきまでのダメージが足に来ているので気を付けます。とはいえ先ほどの合流地点の手前で石を落としてしまいました。その石は先ほどの3番目の沢に沿ってはるか下のほうまで落ちていくではありませんか。やっぱり沢越えは気を付けないとな。誰もいないと思いますが「ラク!」と声掛けし、罪悪感を感じてしまいます。そのあとお二人のハイカーさんと、今日初めてすれ違いました。「こんにちはー」が楽しい(^^)。
この先も崩落地があり、結構スリリングな登山道です。面白いけど、テープに沿って間違いルートに入ったり、一般道のはずなのにルートをロスしたりと、やらかしてしまいました(^^;)。ところどころでイハイガを振り返り、だいぶ高度を下げたと思ったら大峠に到着。ここで休憩されていたお二人と情報交換。なんか、もうここからエスケープしたくなるぐらいですが、清水の頭には行きたいしなぁ。
大峠からの登り返し、きつい(^^;)。足攣りが発生したのでペースを落として進みます。大峠、名前に偽りなし!あーしんど。その先は急登らしいところもなく、適度なアップダウンを繰り返します。途中岩場が2か所ありますが、どちらから行っても一つ目は右に、二つ目は左に巻き道があります。そのあと、また一人のハイカーさんとすれ違ったのですが、この方なんと、綿向山から清水の頭をピストンしているとのこと。びっくり!バケモンやわ〜(^^;)。
そして林の切れ目が見えてきたので、やっとか?と思ったらやっとでした。清水の頭に到着。稜線に到着すると圧巻の景色!これぞ山の醍醐味!体の芯まで山のパワーが入ってくる感じで全身が喜んでます!360度の景色を楽しめるのは鈴鹿ではここだけじゃないかな。あ、入道ヶ岳もそうか。藤原もか。でもひとり占めできるのはここだけ(^^)。エスケープせずに来て良かった!
最高の景色を堪能すると、あとは下山です。ここから直に甲津畑に帰ります。まずは雨乞方面に少し進み、そこから斜面を下ります。一応破線ルートなんですが、シダに覆われて踏み跡がない(^^;)。まあ何とかなるでしょう。まずはシダの中を沢まで下ります。これ、登りやったらしびれるなぁ。沢まで下ると今度は沢沿いに歩きます。滝とか出てくれるなよと思いながら歩きます。ゴロゴロした石の多い道は歩きにくいですが、沢沿いなので登り返しがないと思うと安心。途中鹿に追い越されて驚くも、特に危険個所もなし。
渡渉ポイントにはピンクテープがありました。水量も少ないし渡渉に問題なし。何度か渡渉を繰り返し、杉峠方面への登山道との合流点に到着。ここからは道も広く良くなり、とにかく歩きやすい。道も平坦でらくちん。だけどいつになったら終わるの?と思うほど長い(^^;)。長く単調なのですが、安全に歩けるのは疲れ具合からするとありがたい。小屋発見。あ、蓮如上人のところ、行くの忘れてました(^^;)。
ようやく登山口に到着。そのまま歩き、朝にスタートした160番にただいまをし、車へ戻れました。いや、とても充実した山行でした。ルート自体は銚子ヶ口の黒尾山ルートのほうがハードでしたが、ルートファインディングという意味では今日は本当に勉強になり、楽しめました(^^)。当分鈴鹿にお別れと思っていたのにこんなすぐに戻ってきてしまうなんて(^^;)。思えば電力と林業の方と、山の先達といったすべてにお世話になった今日の山行。ありがとうございました。写真容量いっぱいなんで、今月はもうレコを上げられないかな(^^;)。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する