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Yamareco

記録ID: 4816379
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ハイキング
大峰山脈

【奈良/大峰】バリゴヤの頭への未踏ルート開拓

2022年10月20日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
09:01
距離
7.8km
登り
1,005m
下り
1,016m
歩くペース
ゆっくり
1.92.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:20
休憩
0:42
合計
9:02
6:13
286
スタート地点
10:59
11:03
32
11:35
12:13
182
15:15
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
国道308号線にて川迫ダム近くのトイレのある駐車スペースに停めた

通行止になっていた行者還トンネル付近の道路は解除されている
コース状況/
危険箇所等
完全なバリエーションルートでロープ必須
ルートファインディングや読図ができないと厳しい
その他周辺情報 川合から国道沿いに2ヶ所トイレ有り
駐車スペースも所々にある
最寄りの道の駅:黒滝の道の駅
最寄りの温泉:洞川温泉センター、黒滝温泉、下市温泉ごんたの湯他
川迫川渓谷をダムの駐車スペースなら行者還方面へ歩いていく
川迫川渓谷をダムの駐車スペースなら行者還方面へ歩いていく
ダムから国道を歩いて塩壺谷への吊り橋を越えて最初のこの小さい橋が小沢谷で、ここから少し谷を登る
ダムから国道を歩いて塩壺谷への吊り橋を越えて最初のこの小さい橋が小沢谷で、ここから少し谷を登る
そして、最初の滝を登る
バリエーションルートなので好きな場所から登ってオッケー

自分は滝の左の白い岩から登った
そして、最初の滝を登る
バリエーションルートなので好きな場所から登ってオッケー

自分は滝の左の白い岩から登った
乾いて見えるけど、濡れていて滑るところも点在するので注意しながら登った
乾いて見えるけど、濡れていて滑るところも点在するので注意しながら登った
少し登ったところから尾根に詰め上がると目の前に大峰奥駆道の稜線が広がり、行者還岳の勇姿がドーンと現れた!

あの壁でいつか遊びたいな(笑)
2022年10月20日 06:59撮影 by  iPhone 13, Apple
10/20 6:59
少し登ったところから尾根に詰め上がると目の前に大峰奥駆道の稜線が広がり、行者還岳の勇姿がドーンと現れた!

あの壁でいつか遊びたいな(笑)
そして、最初の岩峰に出る
第一岩峰8mほどの低い岩だけど、苔と落ち葉で滑る上、真ん中はカチしかないので慎重にフリーで登る

クライミングに自信がなければ左から巻ける
そして、最初の岩峰に出る
第一岩峰8mほどの低い岩だけど、苔と落ち葉で滑る上、真ん中はカチしかないので慎重にフリーで登る

クライミングに自信がなければ左から巻ける
第一岩峰登攀中
こんな感じでカチしかないので気をつけて!
第一岩峰登攀中
こんな感じでカチしかないので気をつけて!
視界が開けると、この前歩いたトサカ尾がカッコいい!

奥は頂仙岳や天女の舞
川合から八経ヶ岳へ登るルートやね
2022年10月20日 07:38撮影 by  iPhone 13, Apple
1
10/20 7:38
視界が開けると、この前歩いたトサカ尾がカッコいい!

奥は頂仙岳や天女の舞
川合から八経ヶ岳へ登るルートやね
反対方面は大峰奥駆道の稜線
バリゴヤは大峰奥駆道にぐるっと囲まれている山深い秘境なので素晴らしい景観やわ
ほんまに
2022年10月20日 08:55撮影 by  iPhone 13, Apple
10/20 8:55
反対方面は大峰奥駆道の稜線
バリゴヤは大峰奥駆道にぐるっと囲まれている山深い秘境なので素晴らしい景観やわ
ほんまに
巨石の門を通って標高を上げる
右手の岩を登っても面白いけど、岩と岩の隙間ってなんか歩きたくなるのよ(笑)
巨石の門を通って標高を上げる
右手の岩を登っても面白いけど、岩と岩の隙間ってなんか歩きたくなるのよ(笑)
岩峰を登ると細い尾根になっていて明るく気持ちいい山歩きが楽しめる
岩峰を登ると細い尾根になっていて明るく気持ちいい山歩きが楽しめる
岩峰のてっぺんに出た
2022年10月20日 08:14撮影 by  iPhone 13, Apple
10/20 8:14
岩峰のてっぺんに出た
映えポイントなので自撮る(笑)
映えポイントなので自撮る(笑)
そして、第3岩峰を登る
めっちゃ楽しいルートや
そして、第3岩峰を登る
めっちゃ楽しいルートや
第3岩峰を登ると、先月歩いたジャンダルム顔負けのナイフリッジもあってたまらん
第3岩峰を登ると、先月歩いたジャンダルム顔負けのナイフリッジもあってたまらん
で、いよいよ「絶望の壁」と勝手に呼んでいる垂壁のピークが見えてきた!
ここはオーバーハングした垂壁に囲まれた強烈な岩峰だけど、いつかアルパインクライミングで弱点を突いて登攀したい!
2022年10月20日 08:57撮影 by  iPhone 13, Apple
10/20 8:57
で、いよいよ「絶望の壁」と勝手に呼んでいる垂壁のピークが見えてきた!
ここはオーバーハングした垂壁に囲まれた強烈な岩峰だけど、いつかアルパインクライミングで弱点を突いて登攀したい!
絶望の壁基部
とても登れそうにないけど、弱点はあるはず!
絶望の壁基部
とても登れそうにないけど、弱点はあるはず!
しばらく進むと垂直10mのチムニーが現れたのでこれを登った
しばらく進むと垂直10mのチムニーが現れたのでこれを登った
高度感抜群だけど、なんとかフリーで登り切った
高度感抜群だけど、なんとかフリーで登り切った
登り切ると岩のてっぺんで先がないように見えたけど左手のこの壁を登っていくと、、、
2022年10月20日 09:12撮影 by  iPhone 13, Apple
10/20 9:12
登り切ると岩のてっぺんで先がないように見えたけど左手のこの壁を登っていくと、、、
両端切れ落ちた細い尾根に出て、そのまますすんでシャクナゲ地獄を漕いで進んだところで大川口からのルートに合流してこの壁に出た!

ここからはピンクテープもあっめ一般ルートと変わらん難易度になるので気楽に歩く

ちなみにこの壁は右の簡単なチムニーから
両端切れ落ちた細い尾根に出て、そのまますすんでシャクナゲ地獄を漕いで進んだところで大川口からのルートに合流してこの壁に出た!

ここからはピンクテープもあっめ一般ルートと変わらん難易度になるので気楽に歩く

ちなみにこの壁は右の簡単なチムニーから
そして、強力の頭とのコルへは10m懸垂下降で降り立つ
そして、強力の頭とのコルへは10m懸垂下降で降り立つ
この壁を降りてきた
2人で来たら登るのも楽しそうやね!
この壁を降りてきた
2人で来たら登るのも楽しそうやね!
コルから強力の頭を見上げる

バリゴヤはここから右へ、いくつかの偽ピークを越えたところにひっそりとある
2022年10月20日 10:45撮影 by  iPhone 13, Apple
10/20 10:45
コルから強力の頭を見上げる

バリゴヤはここから右へ、いくつかの偽ピークを越えたところにひっそりとある
紅葉が綺麗
2022年10月20日 10:50撮影 by  iPhone 13, Apple
10/20 10:50
紅葉が綺麗
下山は強力の頭からモジキ谷ルートへは行かずにそのまま尾根を下った

モジキ谷ルートは全然面白くなくて、金引尾根と同じくらい大峰で嫌いな下山ルートや(笑)

ちなみに強力尾根上部は強烈な岩峰でルートファインディングも難しく、懸垂下降を繰り返して降りて行くので間違ってもフリーでは突入しないように!

登り返しも降りることもできなくなってヤバいことになること必至
2022年10月20日 12:03撮影 by  iPhone 13, Apple
10/20 12:03
下山は強力の頭からモジキ谷ルートへは行かずにそのまま尾根を下った

モジキ谷ルートは全然面白くなくて、金引尾根と同じくらい大峰で嫌いな下山ルートや(笑)

ちなみに強力尾根上部は強烈な岩峰でルートファインディングも難しく、懸垂下降を繰り返して降りて行くので間違ってもフリーでは突入しないように!

登り返しも降りることもできなくなってヤバいことになること必至
そして、30m切れ落ちた足場20cmの粘土質の命懸けのトラバース
そして、30m切れ落ちた足場20cmの粘土質の命懸けのトラバース
ほんの数メートルのトラバースやけど、立木にロープを回してバックアップをとりながら歩いて、途中の木でいったんセルフビレイを取ってからロープをかけ直してじっくり時間をかけて進んだ

2人いれば普通に中間支点を取ってビレイすればサクッといける
ほんの数メートルのトラバースやけど、立木にロープを回してバックアップをとりながら歩いて、途中の木でいったんセルフビレイを取ってからロープをかけ直してじっくり時間をかけて進んだ

2人いれば普通に中間支点を取ってビレイすればサクッといける
で、最後はオーバーハングした壁を15m懸垂下降して南谷へ降り立つ
で、最後はオーバーハングした壁を15m懸垂下降して南谷へ降り立つ
この懸垂が面白い!!!
ハングから途中で方向を変えて降りる
この懸垂が面白い!!!
ハングから途中で方向を変えて降りる
そして、一旦南谷のルンゼに降り立ち、ガレガレの谷を下っていく

しばらく降りて、尾根の傾斜が緩んだところで再び強力尾根に乗ってそのまま尾根伝いに下りて行くとモジキ谷の登山口へ降り立つ

ホント最高に面白いルートやここ
そして、一旦南谷のルンゼに降り立ち、ガレガレの谷を下っていく

しばらく降りて、尾根の傾斜が緩んだところで再び強力尾根に乗ってそのまま尾根伝いに下りて行くとモジキ谷の登山口へ降り立つ

ホント最高に面白いルートやここ
下山後は黒滝の道の駅で美味しいボタン汁を食べて、温泉に入ってサッパリ

今日も楽しい登山やった!
大峰サイコー‼️‼️
下山後は黒滝の道の駅で美味しいボタン汁を食べて、温泉に入ってサッパリ

今日も楽しい登山やった!
大峰サイコー‼️‼️

感想

ヤマレコの足跡のないルートだけど
主に3つあるバリゴヤの頭への代表ルートではなく、小沢谷からバリゴヤ南西の尾根に乗って岩稜帯を歩いてピークを目指す

個人的に大峰で一番面白いと思っているバリルートを探検してきた

小沢谷から尾根に乗って第一岩峰から第三岩峰までフリーで登攀し、前回超えられなかったてっぺんの壁も乗り越すことに成功した

初めて登った岩尾根の奥には、先月歩いたジャンダルム顔負けのナイフリッジがあってめちゃくちゃ面白かった

そして、いつも右の倒木のルンゼから詰める絶望の壁と勝手に呼んでる岩峰を左手のバリゴヤ方面に攻めて登ると、垂直10mの素晴らしいチムニーがあったのでこれをフリーで登った

登り切ったら岩のてっぺんで先がないように見えて「これは詰んだか?」と思ったものの、バリゴヤ側の岩をさらにフリーで登るととんでもない細尾根の薮が現れたのでそのまま押し通った

細尾根を過ぎると、特大の一枚岩ゴルジュというか巨石のキレット?谷?があって、その先のシャクナゲ地獄を漕ぎに漕いだところで大川口からのルートに合流した

これは、文句なくクライマーが楽しめるルートなので、ソロでもビレイヤーとアルパインスタイルでもロープを持ってぜひ攻めに行って欲しい

バリゴヤの新しいルート発見やね!

で、そのあとは同じみのルートなので、強力の頭のコルに10m懸垂して下りてバリゴヤの頭をピークハントして強力の頭からはそのまま強力尾根を降りた

前回迷って撤退したけど、時間は十分あったので落ち着いて懸垂を繰り返してルートを探した

ヤマレコの足跡は南谷を少し下ったところからあったけど上部の岩稜帯は真っ白のノートレースだった

落ちれば30m滑落必至の命懸けのトラバースをロープで確保しながら突破して、オーバーハング岩の隙間を15m懸垂下降して南谷に降り立った

そして、巨石の岩場が落ち着いたところで再び強力尾根に乗り、そのままモジキ谷の登山口までズドンと下山した

最初から最後までバリバリのバリルート

やっぱ大峰最高!
ぜひぜひロープ持って軌跡たどってみて!!!






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