冷やしスイカ始めました〜♪合戦小屋から燕岳を経て常念岳縦走(中房温泉〜大天荘〜一の沢)


- GPS
- 33:10
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 2,390m
- 下り
- 2,514m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:00
天候 | 13日(水)晴れのち曇り 14日(木)雨のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
マイカー しゃくなげ荘登山者用無料駐車場 (長野自動車道安曇野ICより20分) 中房線乗合バス しゃくなげ荘⇒中房温泉 1,200円 http://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html 【復路】 タクシー 一の沢登山口(ヒエ平)⇒しゃくなげ荘 4,500円 (常念小屋にて予約料100円) http://www.nan-an.co.jp/modules/tozan/ichinosawa/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
《中房温泉⇒燕山荘》 長い急登ですが整備された登山道なので危険箇所はありません。 およそ30〜40分おきに広くなった場所にベンチがあるのでペースが掴み易く、途中の合戦小屋で中休憩の楽しみもあり退屈にならないコースです。 《燕山荘⇔燕岳》 風化した花崗岩の砂礫道を一度下ってから登り返します。滑り易いので足元には注意が必要ですが、殆どの方が燕山荘にザックをデポするので空身で苦になりません。展望が良く、高山植物や奇岩も見れる快適な道です。 《燕山荘⇒大天荘⇔大天井岳》 燕山荘から大下りの頭までは起伏の少ない花崗岩の岩峰帯で、特異な奇岩や槍ヶ岳を見ながらの快適な表銀座コースです。大下りからクサリと梯子を下りて切通岩の鞍部までは危険な箇所です。大天荘までは急峻なザレ道を大天井岳の肩へ登り返します。大天荘から大天井岳へは約10分の僅かな登りです。 《大天荘⇒常念小屋⇔常念岳》 大天荘から常念小屋までは主に下り基調のなだらかな縦走路で、このコースでは一番楽の出来る区間です。常念小屋から常念岳はゴロゴロのガレた足場の悪いハードな急坂で、浮石も多いので特に下りでは注意が必要だと思います。 《常念小屋⇒一の沢(ヒエ平)》 沢伝いの樹林帯の道です。標高が高いほど岩場の多い急な傾斜な道で、下山の場合は後半になるほど地道が増えて楽になります。雨天時やその後は岩が滑りやすくなったり、何度か沢を丸太橋で渡るので増水に注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 大天荘 1泊2食9,500円 個室料(6畳)7,200円 http://www.enzanso.co.jp/daitenso/ しゃくなげ荘 外来入浴大人410円 http://shakunagesou.gotohp.jp/ トイレ 中房温泉登山口、合戦小屋、燕山荘、大天荘、常念小屋、ヒエ平 |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
感想
お盆休みの期間、心配していた台風11号が過ぎたので、台風一過の好天を期待していましたが、どうも天気予報がすっきりしませんね。
お天気が良ければ2泊3日で中房温泉から上高地まで常念山脈の縦走をしたかったのですが、どうやらお盆の間は13日以外は天気が良くないようなので、中房温泉から燕岳を目指し、大天荘で一泊して常念岳から一の沢に下りるコースを決行することにしました。
12日の夜に大阪を出発して、名神〜中央道〜長野道を経由して安曇野ICを降り、穂高駅から中房温泉の中間にあるしゃくなげ荘の登山者用駐車場に深夜到着しました。
駐車地にしゃくなげ荘を選んだのは下山口の一の沢からのタクシーの利便性と帰りに温泉に入りたかったからです。
中房温泉行きのバスが5:20発なので5時前にバス乗り場に向かうと、本来なら穂高駅からの途中駅になる筈が、この日がお盆だからなのか、しゃくなげ荘前からのバスが臨時便で出ているようでした。
早速バスに乗り込み、満員になると定刻前に出発してラッキーでした。
中房温泉には5時40分に到着。
登山口には既に多くの人で溢れています。
登山届を提出してからトイレに並び(笑)、準備をして6時10分に登山口を出発しました。
北アルプス三大急登と言われる合戦尾根ですが、登山道が良く整備されていて歩幅を選べる箇所が多く、登山者が多いのでゆっくりペースで歩けるので辛くはありません。
登山口からおよそ30分置きにベンチが設置されてあるので、心理的にも楽な気持ちで高度を上げていくことができました。
第一、第二、第三、富士見ベンチを過ぎ、スタートから2時間30分で最初のお楽しみだった合戦小屋に着きました。
合戦小屋は食堂・売店のある休憩小屋ですが、日本一といわれる波田産のスイカが有名です。
早速大勢の人の列に並んで1/8カットで800円のスイカを買いました。
とても大きくてお得感のあるスイカはとっても甘くて瑞々しく、ここまでの疲れが一気に吹き飛ぶようでした!
山でスイカを食べたのは初めてでしたが、考えれば水分、糖分、塩分を一緒に摂れていいですよね。
合戦小屋を過ぎると、常念山脈の稜線の向こうに槍ヶ岳の穂先が見え始めました。
この辺りからヤマハハコやウサギギク等の高山植物も現れて、展望のいい三角点のある合戦の頭からは燕山荘も見えて、急登ですが気持ちよく歩を進めて、スタートからちょうど4時間の10時10分に燕山荘に着きました。
まだお昼にも早いので、休憩は取らずに燕山荘にザックを置いて、先に頂上に向かいます。
燕岳へは花崗岩が風化した白い砂礫の道を歩いて行きますが、途中にはイルカ岩やメガネ岩などの特異なフォルムの奇岩群が連なって、まるでどこか他の星の上を歩いている気分になります。
頂上直下の斜面には高山植物の女王のコマクサが咲いていて、花同士が密接せずに距離を置いて佇むコマクサの姿がとても気高く感じました。
燕岳の山頂は決して広くはありませんが360°のパノラマで開放感があり、山頂標示の石や三角点までもが白かったのが印象的でした。
燕山荘に11時に戻り、少し早いけど燕山荘でお昼を頂くことにします。
燕山荘は泊まってみたい山小屋ランキングで1位になった大人気の山小屋なので楽しみにしていましたが、外観もお洒落で従業員の方の愛想も良くて評判に納得しました。
お昼はうどんを頂きましたが、次回は是非ケーキセットも味わってみたいと思いました。
11時40分に燕山荘を後にして、大天井岳に向かいます。
表銀座と呼ばれる気持ちのいい縦走路は槍ヶ岳を正面に見て、色とりどりの高山植物を楽しみながら、蛙岩などの岩峰を抜けて進んで行きます。
軽いアップダウンの後、大下りの頭から高度を下げ、為右衛門ノ吊岩を過ぎると目の前に大きく聳え立つ大天井岳が視界を占領します。
切通岩から鉄クサリと垂直の梯子を緊張しながら下りると、大天井岳への登り道が始まります。
切通岩の下の鞍部から大天荘まではコースタイム40分の道ですが、少し登った先の槍ヶ岳方面への分岐から、大天井岳を南東へ斜めに巻くように登って行くので見た目ほど辛くもなく大天荘に着きました。
午後になり少し雲も増えてきていたので、山頂からの展望がある間に大天井岳に登ってしまいます。
大天荘から大天井岳は僅か10分程度の登りですが、足場の悪いザレ場なのでゆっくり足元に注意しながら登りました。
15時ちょうどに頂上に到着。
大天井岳から見た槍ヶ岳はとても大きくて槍の穂先から小槍がはっきりと見えました。
大天荘に戻って宿泊受付を済ませて、予約していた個室に案内されると、前回の白馬山荘のように山小屋探検をする元気はなく、食事時間までぐったりと休みました。
夕食は17時半からでハンバーグとサバの味噌煮をそれぞれ選びました。
夕食後に日の入を見ようと外に出てみましたが、ガスですっぽりと覆われていてとても無理そうだったので部屋に戻って早々に休みました。
翌朝の朝食は4時半からで、ウインナーとスクランブルエッグがとても美味しかったです。
朝食の後にご来光を期待しましたが、空はどんよりと曇っていて東の空が少し明るくなったものの日の出はやっぱり見れませんでした。
この日の天気予報は曇りのち雨。
雨が降り出す前に下山したかったので、朝食後すぐに出発の準備をして5時30分に大天荘を後にしました。
常念岳への縦走路は平坦で快適ですが、この時はガスで視界が悪く期待していた展望は得られません。
更に出発から30分としないうちに雨が降り出してきました。
すぐに雨具とザックカバーをして再び歩き始めます。
生憎のお天気になりましたが、東天井岳、横通岳のピークを巻きながら進む縦走路はアップダウンが殆どなくて楽チンです。
風が強まると雨が顔に当たって痛いですが、徐々に高度を下げていく道は2時間半ほどで常念小屋に到着しました。
常念小屋では雨足が強くなっていて常念岳もガスで隠れていましたが、ザックを置き頂上を目指しました。
ゴロゴロとした瓦礫のようなガレ場を、足元に注意しながら赤いペンキマークを頼りに少しずつ登っていくと、時折ガスが晴れてピラミッドのような常念岳の山容が眼前に現れます。
最初に頂上と思っていた偽ピークに一瞬心が折れそうになりながら、相方と励ましあって常念小屋から1時間20分の9時30分に私たちにとって日本百名山14座目となる常念岳の山頂に到着しました。
山頂は岩が突き出た尖峰に祠があり、狭い場所なので同じく頂上を踏んだ他の方と譲り合いながら登頂を喜び合いました。
展望は0で天気が良ければ北アルプスが全望できる山頂の筈ですが、それはまた次回のお楽しみですね。
常念小屋に戻り、受付で下山口からのタクシーを予約して、テント場の簡易トイレに寄ってから、11時20分に一の沢(ヒエ平)へ向けて下山開始しました。
一の沢ルートは最初から狭い樹林帯の急坂で、最終水場を過ぎると沢沿いの滑り易い岩が多い道に神経を使います。
ただこの辺りから険しい道の傍らには、まるでお花畑のように多くの高山植物が疲れを癒してくれます。
胸突八丁を過ぎると少し傾斜は緩やかになり、鮮やかなニッコウキスゲの群生が迎えてくれました。
その後も沢を丸木橋で渡りながら、笠原沢の標板があった近くで沢の岩に腰を下ろしてお昼にしました。
雨で水量は幾分増えていましたが、この時は雨も止んでいて落ち着いて休憩することができました。
食事で元気も回復して、更に沢沿いに高度を下げて行くと、道はなだらかになって足取りも快調です。
王滝ベンチから山の神を過ぎて、常念小屋から約4時間の15時30分にヒエ平に着きました。
ヒエ平にはタクシーが4〜5台停まっていて、予約していた旨を告げてしゃくなげ荘へ向かいました。
しゃくなげ荘の駐車場までタクシー料金は4,500円でした。
下山後の楽しみだった、しゃくなげ荘の外来入浴でゆっくりしてから大阪へ戻りました。
今回は予想通り、お盆休みの初日の13日だけお天気に恵まれて、2日目は生憎の雨になりましたが、白と緑の美しい燕岳や、表銀座の快適な縦走路から槍ヶ岳の姿もたっぷり堪能できたので大満足でした。
私たちには不相応かも知れない槍ヶ岳登頂も真剣に考えてみたくなりましたよ。
さようなら北アルプス!また来るねー♪
こんにちは。同じ日に登り、15日に下山しました。
ヤマレコの方は健脚のかたがおおいなあといつも思っているのですが、2日間で完歩されたのですね。
私には無理そうです。
15日も天気が悪かったので、13日に表銀座を歩かれたのは正解だったかもしれません。
同じ時間帯に中房温泉から燕山荘を歩いているので、きっとベンチや合戦小屋でご一緒してますね♪
私たちは全然、健脚じゃありませんよ〜(^_^;)
山小屋で二泊する勇気がまだないのが本音ですっ!
でも仰る通り、結果的には晴天時に表銀座を歩けたのはラッキーでした。
一の沢も14日は問題なかったですが、15日は水量が増えて大変だったんじゃないですか?
お互い無事に帰宅できて何よりですね。
lapipipi39さん♪これからもよろしくお願いします☆(*^^)v
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