愛宕三山 - ツツジ尾根〜愛宕山〜三角点〜竜ヶ岳〜滝谷源頭部〜地蔵山〜脇道〜ツツジ尾根
- GPS
- 07:52
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 1,380m
コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:52
コースタイムは参考にならないでしょう。
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り/みぞれ/小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR嵯峨野線の保津峡駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■保津峡駅〜ツツジ尾根〜水尾分かれ 保津峡駅からすぐの保津峡橋を渡り、右折、程なくしてツツジ尾根の登山口があります。 登山口からジグザグ道を登って行くと、少しだけやや急な斜面の区間があります。 その後はアップダウンのある道で、特に問題なし。 荒神峠からは急斜面がしばらく続き、傾斜が緩んだ後、ネット沿いに少し登ると、表参道に合流します。 少し歩くと、水尾分かれです。 ■水尾分かれ〜表参道〜愛宕神社 愛宕神社への表参道です。 老若男女を問わず、多くの方が歩かれています。 しかし、登山口からの標高差は京都の山では最大ぐらいだと思われ、きちんと準備をした上で歩きましょう。 ■愛宕神社〜三角点〜竜ヶ岳分岐〜竜ヶ岳〜滝谷源頭部〜竜ヶ岳分岐 愛宕神社からジープ道を進み、地蔵の辻にて左へ。 少し先の分岐で芦見谷へ下らずに右上へ進み、三角点へ。 すぐに写真17の竜ヶ岳分岐に至ります。 竜ヶ岳の山頂までは主に尾根歩きで、軽いアップダウンのあるルートになります。 今回は寄り道しつつのピストンとなっています。 ■竜ヶ岳分岐〜地蔵山〜竜ヶ岳分岐〜愛宕神社 竜ヶ岳分岐からジープ道を通り、地蔵山方面へ向かい、スキー場跡へ導く標識の地点で中央の道へ。 P900の近くを過ぎた辺りから北へ方向転換し、ここからは道なりに進みます。 反射板のあるP917を経て、程なくして地蔵山山頂に到着です。 往路の道を引き返し、P917を経て、竜ヶ岳分岐まで戻ります。 地蔵の辻を経て、愛宕神社へ至ります。 ■愛宕神社〜脇道〜水尾分かれ〜ツツジ尾根〜保津峡駅 黒門の少し先から脇道を歩いていますが、そのまま表参道を歩くのが無難でしょう。 水尾分かれを経て、往路の道を逆向きに進みます。 急斜面区間を下る事になるので、転倒などしないよう、足元に注意しておきたいですね。 所々で一般のルートから逸れて歩いています。 きちんと把握できないままに入り込まないようにしたいですね。 冬期の表参道は凍結する事が少なくないはずで、滑り止めとして軽アイゼンやチェーンスパイクがあると安心できそう。 大雪の後には、地蔵山に比べると、竜ヶ岳へ向かう人は少ないようで、トレースがない可能性もあると思われ、予定を組む際には、その辺りも見込んでおくと良いでしょう。 |
写真
感想
今年も残り少なくなり、今回が今年最後の山行。
昨年は最後から2回目に愛宕山界隈へ行き、とても素晴らしい風景を見る事ができ、非常に印象深い山行となったのです。
あの風景をもう一度との思いを持ち続けているのだけど、そう簡単には条件は整ってくれないはずで、程々の期待を抱き、今年の山行を締めくくるべく歩いて来ました。
まだ薄暗い中、保津峡駅からスタートし、ランプを灯しながらツツジ尾根ルートへ。
最初のジグザグ道の区間を登り切ると、少し明るさが増し、登りだとランプはもう必要ないぐらいで、適当なタイミングで消灯。
愛宕山の山頂を見渡す事ができる所まで来ると、一帯は白くなっていて、それなりに積雪しているよう。
この時期らしい気温ではあるけど、前の週ほどの冷え込みではないように思われ、標高の高い辺りの積雪や霧氷の具合を想像したりしつつ、先へ。
荒神峠を経て、急斜面区間へと入ると、次第に積雪が見られるようになり、徐々に量が増えるようになる。
同じぐらいのタイミングでみぞれが降り始め、小雪へと推移したような。
雪上には小動物の足跡が所々で見られる程度で、先行の登山者はいないよう。
表参道に合流すると、さすがにそちらにはトレースが付いており、もう下って行った人もいるよう。
水尾分かれに到着、気温は-0.5℃となっていて、あまり寒く感じないのも当然か。
竜ヶ岳方面へ進む際に晴れていて欲しく、時間つぶしではないけど、ケーブル愛宕駅跡へ寄って行く事にする。
こちらも踏み跡はなく、前日のものらしき痕跡もないよう。
前日に誰も歩かなかったとは考えにくく、風の影響が大きかったのか、前日には降雪がほとんどなかったのか?
ケーブル愛宕駅跡は以前と特に変わっていないように思われ、いくらかの安定感と不安感を伴いつつ、冬の光景の一部となっている。
表参道に戻り、数人の登山者とすれ違いつつ、先へと進んで行きます。
思っていたよりも積雪量は少なく、新雪でもあり、歩きにくさは皆無です。
黒門を経て、境内に至ると、木々には霧氷が付いているのだけど、曇り空でもあり、秘めたるポテンシャルはモノクロームの表層下に沈んでいるかのよう。
社務所前の休憩所でパンを食べつつの休憩。
程々の積雪となっている階段を登り終え、愛宕神社へ。
休憩所の温度計が-4.5℃となっているのを確認し、今年最後のお詣りを。
いつものように白髭社にもお詣りし、ジープ道へ。
木々には霧氷が付いているのだけど、それを華々しく演出してくれる陽光と青空はなく、曇り空と溶け込むかのように控えめな佇まいとなっている。
でも、微妙に雲が薄くなったりで、少し期待感が募る。
三角点へのトレースはなく、何となくの予定を変更して、そちらへ先に向かう。
時間を稼いで、竜ヶ岳への道中で晴れてくれればという感じ。
三角点に到着、東側のガスが薄れ、連なる山が見えるようになる。
眼下の京都市街地も樹木越しに少し見えているよう。
ジープ道へ戻る途中、急に頭上の雲がなくなって陽が射し込み、青空を背景に輝く霧氷がわずかな時間だけ見られ、にわかにテンションが上がる。
わずかな時間で空の状態は様変わりし、この後にどうなるかは予想しづらいけれど、晴れてくれるように期待しよう。
竜ヶ岳分岐を経て、トレースのない中、竜ヶ岳の山頂方面へ。
辺りの木々は霧氷をまとっているのだけど、曇り空となっていて、もどかしさが募る。
地蔵山と竜ヶ岳を見晴らす事のできる展望所にて、スパッツのみを装着。
太陽と雲が微妙なやり取りを続けているようで、青空と日光が予測不可能な周期でわずかに到来する。
この後に期待する事にして、先へ。
積雪量は10cm前後ぐらいで推移したように思われ、昨年の同時期の山行よりは少ない。
歩きにくさはなく、新雪の上を歩く感触と耳をくすぐるような音が心地良くて、これぐらいでも雪山歩きの楽しさはあるように感じる。
雪まみれになって、楽しいのか苦しいのか、良く分からないような状態になってしまう、あの感覚には程遠いけども。
青空と日射しは気まぐれに訪れ、その際に霧氷が近くにあったり、なかったり。
これはこれで楽しい?
晴れ間が増しているタイミングで、竜ヶ岳山頂に到着です。
まだ早いかもだけど、ここで昼食にします。
おにぎりを食べつつ、カップ麺ができるのを待っていると、この日一番の陽光と青空となり、輝く霧氷の白さが青空に映えて、何とも美しい。
吹き付ける風で霧氷がしきりに落ち始めていたのだけど、ギリギリでの光景でした。
青空の下での霧氷の輝きを眺めながらのカップ麺は体だけでなく、心も温めてくれたかのようで、山で食べる食事のおいしさを改めて実感。
残念ながら、それ以降は太陽は雲に覆われて、しばらくは姿を見せてくれず。
登山道と並行する緩やかな谷を歩いてみるものの、そこの霧氷を輝かせる陽光はなく、冬の地味な光景となっている。
一般のルートに合流、まだ他の登山者はこちらに来ていないようで、自分の足跡を辿って行き、再び一般のルートから逸れ、滝谷の左俣の支谷へ。
曇り空で少しガスっていて、好天なら見える地蔵山の姿は前方にはない。
薄日にすらなりそうもなく、幻想的だと思う事にして、先へ。
いつものように、倒れても生き続けている木に勝手にご挨拶。
源頭部に到着、まだ積雪量が十分でなく、整った風景とはなっておらず、年明けの山行に期待する事にする。
竜ヶ岳分岐から次は地蔵山へのピストン。
一帯の踏み跡は増えていて、それなりに歩きに来られているよう。
分岐を経て、地蔵山へのルートへ至ると、アセビなどの常緑樹がこちらの方が多いせいか、全般的には竜ヶ岳よりも積雪量がやや少ないように感じる。
モノクロームの世界が広がっていて、淡々と進みがちになってしまう。
P917の反射板に到着、辺りの木々はびっしりと霧氷をまとっていて、改めて曇り空なのが恨めしく感じる。
反射板は電波を受けて発熱しているのか、水滴が地面へと滴っていて、周囲と違う人工物だとの主張が普段よりも激しいよう。
ちょっと疲れが出始めたのか、少し足取りが重くなる。
辺りの雪景色は地蔵山らしさを感じさせてくれるのだけど、期待していたような好天ではないのもあり、前へと進ませるほどの推進力とはならないよう。
とは言え、それほどの道程でもなく、地蔵山山頂に到着です。
念のために確認してみたものの、ピークハンターさんのプレートは見当たらず。
来た道を引き返し、P917の反射板を経て、ジープ道へ。
愛宕神社の境内には、それなりに人の姿があるものの、京都の代表的な山だし、もうちょっと人出があっても良さそうかなと思うのだけど。
雪が降る中、表参道はやや滑りやすい状態なっているので、黒門の先で脇道へ。
他に歩いていたのは1人だけだったようで、歩きやすい道を辿って行きます。
表参道に合流、前に団体さんがいるのだけど、道幅が広いので横を通って追い抜いて行こうとしたら、その途中で前を歩いていた女性が転倒。
転ぶきっかけから倒れてしまうまでが目の前で起こり、動揺してしまう。
水尾分かれで装備の解除などをしていると、団体さんがやって来られ、どうやら深刻な負傷などはなかったようで、何より。
今年の山行では、自分も何度となく転倒したし、他にもヒヤリとさせられる事案があったりで、改めて山行は危険を伴うものであり、そういった事をいかに減らし、安全を確保する事が重要なのかと認識させられる。
時としてそういう認識が薄れてしまう事があるので、気をつけておきたい。
復路もツツジ尾根とし、雪融けが進んでぬかるみがちな道を下って行きます。
もう天候は回復しており、ツツジ尾根は明るい雰囲気。
荒神峠の辺りで女性ペアを見たぐらいで、静かな道中が続きます。
愛宕山の山頂が見える箇所では、もうガスはかかっていないものの、再び曇り空となっていて、この日の主役は太陽ではなく、雲だったよう。
保津峡駅が見える位置まで来ると、保津川下りの舟が下って行くのが見える。
この時期の川は寒々しいとの印象だけど、あちらからすると、山の方がずっと寒いという感じでしょうか。
登山口に到着し、すぐに保津峡駅に至り、今回も無事にゴールです。
という訳で、昨年の同時期の山行の素晴らしさには及ばないものの、雪と霧氷の愛宕三山を歩いて来ました。
年明けにも歩く機会はあると思うので、その時に期待をしておきましょう。
今年最後の山行も無事に終え、新しい年を迎えられそうで、何より。
何度となく転倒などのミスを繰り返し、ヒヤリとさせられる事が以前よりも増えてしまっているとの印象で、今後が心配。
山行のスタイルを転換すべき時期なのかも知れず、来年は模索の年となりそう?
今後もレコを残すのかどうか、秋ぐらいから考え続けていたのだけど、とりあえずは来年もこのまま続ける事にしました。
それ以降については、またその時に考えようかと思っています。
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