六甲山上・油コブシ周回
- GPS
- 03:31
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 664m
- 下り
- 668m
コースタイム
天候 | 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス | 神戸市バス宮谷通または公園前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道 |
その他周辺情報 | おとめづか温泉、灘温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
金曜日にはおじろスキー場で今シーズン初の滑りを楽しんだばかりだが、この連休は天気がいいので勿体ない。かねてより孫の山デビューのタイミングを模索していたが、翌日も休みの今日こそ、絶好のチャンスとばかり、六甲へ連れていくことにする。最初に登るのは、やはりすぐ裏山のケーブル六甲山上と油コブシだろう。その場合、一番楽なのが土山町桜ケ丘から高羽道の下部をかすめて寒天山道に進み、ケーブル山上駅に達するルートだ。このルートにはかなり年季の入った木製の立派な道標が立ち、”きつい道”、”ゆるい道”という表示で何か所か側路が分岐する。基本、”ゆるい道”を選択して登っていく。
6歳の孫はこのところぐっと”にいちゃん”ぽくなって、体力も急速についてきている。しょっちゅう走って登り、そこらにある倒木の枝やら木の実、幹の樹皮、いろんなものを拾っては何かに見立てて遊んでいる。まさに”疲れを知らない子供”だ。ただ、すぐにのどが渇いた、水飲んでいい?となる。確かに容積に対して表面積の広い子供は水分を失いやすいと思う。一方で、無際限に水があるわけじゃないので、”山ではちょっとずつ飲むんだよ”と言い聞かせ、もうちょい先まで頑張ろう、というようになだめつつ、登っていく。今日はきれいに晴れ渡って、瀬戸内海の眺めがすがすがしい。子どもの元気がどこまで持つのか、ちょっと心配だったが、杞憂であった。どこまで行っても、道が急勾配になっても、へっちゃらなのだった。やがて油コブシ方向からの道を合すると、傾斜がほとんどなくなり、山上の喧騒が次第に耳に届くようになってくる。長らく運休していた六甲ケーブルのアナウンスも聞こえてくるので、年末年始には運行再開したということだろう。そして、最後の階段攻め。誰も皆、ここで泣くに違いない。でも、ここまでくればもうてっぺんはすぐそこなのだ。ゼイゼイ言いながら踏ん張って山上道路に飛び出す。
穏やかな天気の日には空気が澱んで景色は白い靄に鮮明さを失うのが常である。今日も白い。これがすっきりと見通せたらどんなにか綺麗な眺めであろうか。山上駅のレストランは営業中で、ちょっと様子を伺うが、例によってスイーツとカレーしかないのだった。孫には自販機でぶどうジュースを買ってやり、駅のトイレを借りる。ちょうどケーブルカーが到着して、乗客の一団が改札から出てきた。係員がスノーパーク行のバスはすぐにしゅっぱつしまーす。とアナウンスしている。皆、急ぎ足でバスに向かっている。ほとんどがスキーをしに行く人たちであり、展望台に上がったり付近を散策する人はほとんどいない。山上駅付近がさびれてきたのも無理はない。かつては六甲の表玄関だったこの駅なのだが、寂しくなった。我々はすぐに踵を返して油コブシと寒天山道の分岐まで戻る。この分岐点はイロハモミジがいい風情の気分の良い場所で、少し間伐が入ってこもれびが降り注いでいる。ここで簡単な昼食とする。スペインの貝の缶詰とツナ缶を開け、レーズン・胡桃ブレッドとミルクブレッドにチョコレートを塗って食べる。デザートにはドイツ土産のヘーゼルナッツクリーム入りチョコレートを。簡単な昼食だったが、孫は甘いものがたくさんと言って大喜びなのだった。
腹ごしらえの後、往路とは別れを告げて油コブシへと向かう。ここが今日の唯一の三角点だ。この下の展望地からは、青空に瀬戸内海が映える。このコースにしては今日は人が少ない。展望地にも人影はなかった。ここからは”ゆるい道”で高羽道の水平路へと下っていく。ゆるい道と言ってもなかなかの傾斜で、登りには使いたくない。かつて油商人が御影の側から有馬に油を運ぶ際、傾斜が急なこの山で油をこぼしたことから油コブシの名がついた、と聞いたことがある。これとは対照的に、高羽道は本当にアップダウンのない平坦な道だ。町中を歩くように歩程がはかどる。すぐに坊主山方向との分岐点に出る。ここからわずかに下れば、朝通った堰堤下に出る。渦森台の登山口を越えて改修なった坊主山東麓の巻き道を進めば、御影山手は近い。
セメント舗装の道に出るとすぐに一建設の事業所を抜ける。そのすぐ下には別の会社の建材置き場ができている。ここにはかつて坊主山へのもう一つの登り口があったはずなのだが、この資材置き場ができたために取り付くことができなくなってしまった。
こうして孫の六甲デビューは成功裏に終わった。明日も行きたい、という孫の元気さに面食らいながら、年寄り二人は夕餉のビールのことばかりを考えているのであった。
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