早朝5時、登山口となる竹宇駒ケ岳神社にて安全祈願。賽銭箱のマーク、粋ですね。商標権を登録しているのだろうか?
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早朝5時、登山口となる竹宇駒ケ岳神社にて安全祈願。賽銭箱のマーク、粋ですね。商標権を登録しているのだろうか?
つり橋を渡ると、いよいよ黒戸尾根登山道が始まります。
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つり橋を渡ると、いよいよ黒戸尾根登山道が始まります。
まずはひたすら樹林帯の急登を上り続けます。登坂開始後、わずかにして左足かかとにいやな感覚。靴ズレです。そして、左足をかばうように歩いていると、今度は右足にも靴ズレが。結局、両足のかかとに靴ズレ発生、あっという間に水泡が破れ、一歩踏み出す毎に激痛が。それでも登らねばと必死で登ります。
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まずはひたすら樹林帯の急登を上り続けます。登坂開始後、わずかにして左足かかとにいやな感覚。靴ズレです。そして、左足をかばうように歩いていると、今度は右足にも靴ズレが。結局、両足のかかとに靴ズレ発生、あっという間に水泡が破れ、一歩踏み出す毎に激痛が。それでも登らねばと必死で登ります。
ときおり、尾根を巻くようなフラットな道になるも、ほとんどは急登。
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ときおり、尾根を巻くようなフラットな道になるも、ほとんどは急登。
甲斐駒は江戸時代に私の実家のある信州諏訪の行者が開山し、黒戸尾根は戦前まで多くの駒ケ岳講の信者が往来した歴史あるルートです。道中至るところに石碑、石仏、刀剣、祠が見られます。これらは皆、行者や信者が麓から担いで登り据え付けたはず。すごすぎる。
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甲斐駒は江戸時代に私の実家のある信州諏訪の行者が開山し、黒戸尾根は戦前まで多くの駒ケ岳講の信者が往来した歴史あるルートです。道中至るところに石碑、石仏、刀剣、祠が見られます。これらは皆、行者や信者が麓から担いで登り据え付けたはず。すごすぎる。
尾根登りで当分の間、展望は開けません。
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尾根登りで当分の間、展望は開けません。
登山口から約2時間20分で刃渡りに到着。やせ尾根で写真の左側は断崖です。落ちたら助かりません。ただし、足場は十分にあり安全に越えられます。
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登山口から約2時間20分で刃渡りに到着。やせ尾根で写真の左側は断崖です。落ちたら助かりません。ただし、足場は十分にあり安全に越えられます。
振り返ると八ヶ岳が望めます。
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振り返ると八ヶ岳が望めます。
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祠。
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祠。
石碑。
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石碑。
尾根をいったん下ると、前方にそびえる迫り来る急斜面。
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尾根をいったん下ると、前方にそびえる迫り来る急斜面。
祠と石仏。
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祠と石仏。
ほぼ垂直な鎖場。ここは足場があるのでまだ容易でした。
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ほぼ垂直な鎖場。ここは足場があるのでまだ容易でした。
この橋を越えると、最大の難関だった垂直梯子と断崖の桟道。スタート直後の飛ばしすぎによるバテと、かかとの水泡が破れたため、まったく余裕なく、写真撮れず。
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この橋を越えると、最大の難関だった垂直梯子と断崖の桟道。スタート直後の飛ばしすぎによるバテと、かかとの水泡が破れたため、まったく余裕なく、写真撮れず。
こんな剣や、石碑を背負って信者たちはこのハードな登山道を登ってきたのでしょうか。すごすぎる。
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こんな剣や、石碑を背負って信者たちはこのハードな登山道を登ってきたのでしょうか。すごすぎる。
9時前後に七条小屋到着。すでにバテバテ。青空に映えるテントを見て、いつかは幕営したいなあと感じました。
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9時前後に七条小屋到着。すでにバテバテ。青空に映えるテントを見て、いつかは幕営したいなあと感じました。
ようやくピークらしきものが望めるようになりました。
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ようやくピークらしきものが望めるようになりました。
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遠くに剣が刺さった岩が見えました。
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遠くに剣が刺さった岩が見えました。
近くで見ると、いったいが誰がどうやってあんな場所に剣を差したんだと、ただただ感心するばかり。信仰の力は偉大です。
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近くで見ると、いったいが誰がどうやってあんな場所に剣を差したんだと、ただただ感心するばかり。信仰の力は偉大です。
この3段重ねの尾根を越えていかねばなりません。
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この3段重ねの尾根を越えていかねばなりません。
登山道は、ハイ松の間を縫う展開から、やがて石灰岩が目立つ明るい色調に。
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登山道は、ハイ松の間を縫う展開から、やがて石灰岩が目立つ明るい色調に。
ピークがやっと見えてきました。
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ピークがやっと見えてきました。
下界から望む甲斐駒の頂が白いので、あれ?積雪?と感じていた正体見たり。確かに真っ白な世界。茶褐色の赤岳との対比がすごい。
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下界から望む甲斐駒の頂が白いので、あれ?積雪?と感じていた正体見たり。確かに真っ白な世界。茶褐色の赤岳との対比がすごい。
不思議とピークが見えたとたんに、足の痛さも、バテ気味だった体もがぜんやる気が出てきました。人間、何をするにも、どんなに辛くても、目標(ゴール)が見えてきたときには踏ん張れるのだなと実感。
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不思議とピークが見えたとたんに、足の痛さも、バテ気味だった体もがぜんやる気が出てきました。人間、何をするにも、どんなに辛くても、目標(ゴール)が見えてきたときには踏ん張れるのだなと実感。
ピーク手前の肩にはまだピカピカの駒ケ岳神社が鎮座。
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ピーク手前の肩にはまだピカピカの駒ケ岳神社が鎮座。
続いてピークを目指します。
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続いてピークを目指します。
11時30分登頂。片道6時間30分かかりました。後半は、数m登っただけで、息が切れ、後ろを振り返るという、これまでに経験しなかったヘタレ振りでしたが、何とか登りきりました。黒戸尾根はさすがにタフなコースだけあり往路で出会った登山者は30名もいません。実際、そのほとんどの方々に抜かされました。特にトレランの方々の体力にはただただ脱帽。黒戸尾根の人気(ひとけ)のなさに反して、山頂は北沢峠から登ってきた登山者を中心に人であふれかえっていました。
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11時30分登頂。片道6時間30分かかりました。後半は、数m登っただけで、息が切れ、後ろを振り返るという、これまでに経験しなかったヘタレ振りでしたが、何とか登りきりました。黒戸尾根はさすがにタフなコースだけあり往路で出会った登山者は30名もいません。実際、そのほとんどの方々に抜かされました。特にトレランの方々の体力にはただただ脱帽。黒戸尾根の人気(ひとけ)のなさに反して、山頂は北沢峠から登ってきた登山者を中心に人であふれかえっていました。
山頂から鋸岳方面。山梨100名山。難易度が高く、あまり登ってくる人はいません。残念ながら、南アルプスの山々や富士山はガスっており見えず。
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山頂から鋸岳方面。山梨100名山。難易度が高く、あまり登ってくる人はいません。残念ながら、南アルプスの山々や富士山はガスっており見えず。
山頂の祠には仏像が2体安置されていました。
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山頂の祠には仏像が2体安置されていました。
正式名称は失念しましたが、大黒様を本尊としているとか。
無事に登頂できたことを感謝。
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正式名称は失念しましたが、大黒様を本尊としているとか。
無事に登頂できたことを感謝。
下りは体調も回復しペースがあがります。垂直な岸壁に足場を確保しながら降りていきます。往路ではしんどかったのが復路は意外にスムーズに各ポイントをクリア。
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下りは体調も回復しペースがあがります。垂直な岸壁に足場を確保しながら降りていきます。往路ではしんどかったのが復路は意外にスムーズに各ポイントをクリア。
遠く、八ヶ岳連峰と我が地元である諏訪平が見通せました。
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遠く、八ヶ岳連峰と我が地元である諏訪平が見通せました。
ハイ松帯を歩くのは見通しがいいのでお気に入りです。往路は苦しいだけで覚えておらず。
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ハイ松帯を歩くのは見通しがいいのでお気に入りです。往路は苦しいだけで覚えておらず。
七条小屋を過ぎると、往路最大の難所だった梯子による崖下り。
慣れというのは怖いもので梯子、梯子ばかりが連続すると、いつのまにか要領を掴み、それほど恐怖を感じなくなります。
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七条小屋を過ぎると、往路最大の難所だった梯子による崖下り。
慣れというのは怖いもので梯子、梯子ばかりが連続すると、いつのまにか要領を掴み、それほど恐怖を感じなくなります。
ただし、この梯子は別。ほぼ垂直です。下の50cmあまりの幅の桟道を踏み外せば、数十メートル下の樹林帯へ真っ逆さま。気を抜けません。現代でいう信仰に生きるスーパーマンである行者が切り開いたルートだけあって半端ありません。日帰りではないでしょうが、復路では年配のご夫婦ともすれ違いました。ただただ感服。
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ただし、この梯子は別。ほぼ垂直です。下の50cmあまりの幅の桟道を踏み外せば、数十メートル下の樹林帯へ真っ逆さま。気を抜けません。現代でいう信仰に生きるスーパーマンである行者が切り開いたルートだけあって半端ありません。日帰りではないでしょうが、復路では年配のご夫婦ともすれ違いました。ただただ感服。
苔むした石碑。歴史を感じます。
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苔むした石碑。歴史を感じます。
八ヶ岳連峰の雄姿。赤岳はこの角度から見ると尖っているんですね。
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八ヶ岳連峰の雄姿。赤岳はこの角度から見ると尖っているんですね。
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復路の刃渡り。この時、水泡破れの激痛はすでにマヒして感じなくなっていました。
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復路の刃渡り。この時、水泡破れの激痛はすでにマヒして感じなくなっていました。
16時30分、復路はノンストップ 4時間10分で登山口に帰還。
駐車場に皇太子様がかつて黒戸尾根を登られたことを記念した石碑あり。このルートを登られるとは、やりますね、皇室の方も。
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16時30分、復路はノンストップ 4時間10分で登山口に帰還。
駐車場に皇太子様がかつて黒戸尾根を登られたことを記念した石碑あり。このルートを登られるとは、やりますね、皇室の方も。
自動車の窓から振り返る甲斐駒ケ岳。深田久弥氏の百名山で甲斐駒ケ岳は中央線沿線の麓から唯一その秀逸な山容を見せている云々のくだりがありますが、まさにそれを感じさせる雄姿。よくあそこまで日帰りで戻ってこれたなあと感慨に浸りました。
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自動車の窓から振り返る甲斐駒ケ岳。深田久弥氏の百名山で甲斐駒ケ岳は中央線沿線の麓から唯一その秀逸な山容を見せている云々のくだりがありますが、まさにそれを感じさせる雄姿。よくあそこまで日帰りで戻ってこれたなあと感慨に浸りました。
日帰りで上登るとはただ脱帽です。。。
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