愛宕三山 - ツツジ尾根〜愛宕山〜竜ヶ岳〜滝谷源頭部〜地蔵山〜三角点〜ツツジ尾根
- GPS
- 10:54
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,368m
- 下り
- 1,379m
コースタイム
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 10:54
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR嵯峨野線の保津峡駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■保津峡駅〜ツツジ尾根〜水尾分かれ 保津峡駅からすぐの保津峡橋を渡り、右折、程なくしてツツジ尾根の登山口があります。 登山口からジグザグ道を登って行くと、少しだけやや急な斜面の区間があります。 その後はアップダウンのある道で、特に問題なし。 荒神峠からは急斜面がしばらく続き、傾斜が緩んだ後、ネット沿いに少し登ると、表参道に合流します。 少し歩くと、水尾分かれです。 ■水尾分かれ〜表参道〜愛宕神社 愛宕神社への表参道です。 老若男女を問わず、多くの方が歩かれています。 しかし、登山口からの標高差は京都の山では最大ぐらいだと思われ、きちんと準備をした上で歩きましょう。 今回は途中でケーブル愛宕駅跡に寄り道しています。 ■愛宕神社〜竜ヶ岳分岐〜竜ヶ岳〜滝谷源頭部〜スキー場跡付近 愛宕神社からジープ道を進み、地蔵の辻にて左へ。 芦見谷や三角点への分岐を過ぎると、すぐに写真24の竜ヶ岳分岐に至ります。 竜ヶ岳の山頂までは主に尾根歩きで、軽いアップダウンのあるルートになります。 来た道を引き返し、一般のルートを逸れて滝谷の左俣へ進み、源頭部からそのままスキー場跡の方へふらふらと歩いています。 ■スキー場跡付近〜地蔵山〜竜ヶ岳分岐〜三角点〜愛宕神社 地蔵山への登山道に合流し、P900の近くを過ぎた辺りから北へ方向転換し、ここからは道なりに進みます。 反射板のあるP917を経て、程なくして地蔵山山頂に到着です。 往路の道を引き返し、P917を経て、竜ヶ岳分岐まで戻ります。 少し先の分岐で芦見谷へ下らずに右上へ進み、三角点へ。 地蔵の辻を経て、愛宕神社へ至ります。 ■愛宕神社〜水尾分かれ〜ツツジ尾根〜保津峡駅 表参道を下り、水尾分かれを経て、往路の道を逆向きに進みます。 急斜面区間を下る事になるので、転倒などしないよう、足元に注意しておきたいですね。 所々で一般のルートから逸れて歩いています。 きちんと把握できないままに入り込まないようにしたいですね。 冬期の表参道は凍結する事が少なくないはずで、滑り止めとして軽アイゼンやチェーンスパイクがあると安心できそう。 大雪の後には、地蔵山に比べると、竜ヶ岳へ向かう人は少ないようで、トレースがない可能性もあると思われ、予定を組む際には、その辺りも見込んでおくと良いでしょう。 特に地蔵山で顕著だと思われますが、アセビの枝に大量に雪が付着すると、本来の登山道が認識しにくくなり、進行方向の把握が難しくなります。 立ったままの通行が困難になる箇所も発生するなど、難易度が上昇します。 この日はワカンで丁度良いぐらいの積雪量でした。 |
写真
感想
週の半ばの最強寒波の到来により、各所で影響が出ましたよね。
JRにも大きな影響が出て、大変な思いをされた方も多いよう。
比良山系へのアクセスに使っている湖西線は、これまで以上に念のための運転見合わせの可能性が高まりそうなので、心配ですね。
そちらへは改めて後日に機会を窺う事にして、この日は愛宕山へ。
愛宕神社を訪れて新しいお札をいただかないと、京都人としては落ち着かないものがあるし、好天で適度な積雪が見込まれる中、出かけて来ました。
まあ、京都在住ではないけれど、京都生まれなので、ほぼ京都人という事で。
この日も保津峡駅からスタートなのだけど、手袋を電車に置いたまま忘れて降りてしまい、かなり落ち込みながらツツジ尾根ルートへ。
橋の上に積雪が見られ、どうかなと思ったのだけど、登山口の辺りの雪は少なく、そのまま入山です。
序盤の急斜面区間で先行の人に追い付き、道を譲ってもらい、先へ。
愛宕山の山頂が見える所では、上の方は白くなっているのだけど、近くの牛松山の方が白く見える。
標高が上がるにつれて雪の量は次第に多くなり、荒神峠を経て、その先の急斜面区間が終わると、それは顕著になる。
常緑樹の枝に積もった雪は塊となり、重く垂れこめている。
道の雪は途切れなくなっており、踏みしめる感触を楽しみながら歩き、表参道に合流。
ここまではこの日の一番手だったようだけど、さすがにこちらには当日の足跡がある。
水尾分かれに到着、気温は-5℃。
今回もケーブル愛宕駅跡に寄っておきます。
ふと頭に触れてみると、浴びた雪や汗の水分で濡れた髪が凍っている。
この日はいつもよりも厚着をしているのもあり、そんなに寒く感じないけど、それなりの低温だという事でしょう。
ケーブル愛宕駅跡は雪の中で寒々しく見えるけど、ほぼ無風なので、先月の山行の時のような寒さは感じない。
来た道を引き返し、ちらほらと人を見かけながら、歩きやすい状態の表参道を進み、愛宕神社の境内へ。
丈の高い落葉樹の枝には霧氷は付いていないように見え、この後への期待感がいくらか萎んでしまう。
とは言え、境内はとても印象的な風景となっていて、これを堪能し、愛宕神社の本殿へ。
気温は-9.5℃。
少し暖を取ってから、古いお札を返却。
お詣りをして、新しいお札を授かります。
いつものように白髭社を経て、ジープ道へ。
辺りの木には霧氷がきっちりと付いていて、テンションが一気に上がる。
こちら側へ回り込むと違った世界になっていますね。
先月の山行の時に比べ、霧氷は小ぶりかなと思われるけど、あの時と違って素晴らしい青空となっていて、青と白の対比が限りなく美しい。
三角点に寄るのは後にし、まずは竜ヶ岳へ。
はっきりとしたトレースが残っているけど、前日までのもののよう。
歩を進めてみると、思いの外に深く沈み込み、膝下ぐらいまで達する事も。
50cmぐらいは積もっていそうか。
地蔵山と竜ヶ岳の両方が見える展望所にて、ワカンを装着します。
霧氷の付き具合はまずまずで、所によっては着雪のみだったりで、風向きの具合などによる作用なのでしょう。
青空と日射しがあれば、いずれにしても、美しい風景を形作ってくれるのです。
アセビの枝にはたくさんの雪が積もっていて、その作用で重そうに垂れ下がっており、助けてあげたくなってしまうぐらい。
そんな感じで雪の中を楽しく歩き、竜ヶ岳山頂に到着です。
ここで昼食にします。
ちなみに、芦見谷側からのルートには踏み跡は見られず。
来た道を引き返し、一般のルートから逸れ、登山道と並行する緩やかな谷へ。
全く踏み跡はなく、日射しを浴びてキラキラと輝く雪の中を歩くのは何とも気分が良い。
登山道よりも少し雪深く感じられ、60cmぐらいは積もっていそうな。
こちらでも霧氷が見られ、良い感じ。
一般のルートに戻り、さらに進んでいると、ようやく他の登山者がやって来られる。
その先ですれ違ったのも含め、竜ヶ岳では男女ペアが2組のみでした。
せっかく素晴らしい雪山になっているのに、歩きに来ている人が少ないのはもったいない。
再び一般のルートから逸れ、滝谷の左俣の支谷へ。
こちらもトレースは全くなく、美しい曲線を描く雪原を気分良く辿って行きます。
こちらでも雪の結晶が日光で輝いていて、とても美しくて感動してしまう。
登り返して進んでいると、はしゃいでいるような声が離れた位置から聞こえて来る。
嫌な予感は的中で、源頭部の辺りで団体さんがお楽しみ中のよう。
竜ヶ岳分岐には戻らず、スキー場跡の一帯へふらふらと歩を進めます。
探索は程々にして、地蔵山への登山道に合流。
少し進んだ辺りでスノーシューで歩かれている方とすれ違う。
結局、これ以降は他に誰も見かけなかったのかな?
記憶が曖昧ですが。
こちらは竜ヶ岳以上にアセビが多く、枝への積雪による垂れ込め具合もひどく、モンスターと言っても良さそうなぐらいの佇まい。
大変だろうなと思うのだけど、こういうのを乗り越えて繁殖しており、この環境に適応できる生命力があるのでしょう。
意外と歩く人は多くなかったのか、雪の踏みしめられ具合はそれ程でもない感じ。
垂れ込めたアセビの枝でルートが分かりにくくなっていて、踏み跡が分かれている所もあり、これぐらいの積雪量だとアプリなどで現在地を把握できると心強い。
所々で立ったままの通過は難しく、這いつくばったりして進む。
霧氷は所々であったと思うけど、じっくり見ている余裕はなかったかな。
P917の反射板に到着、今回は標高点までは行きません。
ここでボールペンを紛失しているのに気付き、朝の手袋に続く失態にショックを受ける。
少し下った位置の霧氷が美しく、堪能しつつ撮影を。
じわじわと疲労が溜まっており、えっちらおっちらと進んで行き、ようやく地蔵山山頂に到着です。
この後に備え、ドリンクゼリーでエネルギー補給。
積雪の状況を考えると、もうそんなにゆっくりできないのだけど、アセビの枝に溜まった雪の塊を払いのけようと思ってしまい、限られた数の木に対してだけではあるけど、作業をしつつの下山となる。
重荷から解放されると、枝は跳ね上がり、緑の葉が姿を見せる。
P917を経て、さらに進んで行くと、落としてしまっていたボールペンを発見。
這いつくばって進んだ時に落としていたよう。
とりあえず、見つかって良かった。
アセビの枝の雪の塊と戯れつつの道中を終え、ジープ道へ。
辺りには方々へと続く踏み跡が残っており、それぞれに雪山を堪能されたのでしょう。
疲れているけど、今年最初の愛宕山でもあり、きちんと三角点にも寄っておきます。
三角点は雪の下で、見えない。
この日の最後の訪問者かも知れず、後の人の事を考えなくても良いかと思い、掘り返して三角点の文字を確認。
ジープ道からの展望を楽しみ、愛宕神社の境内へ。
辺りには人は見当たらず、社務所前の休憩所でワカンを外します。
ちなみに、気温は-4℃。
表参道はまずまずの路面状態で、助かります。
脇道への踏み跡はなかったと思う。
水尾分かれを経て、帰りもツツジ尾根で。
少し下った辺りから雪がシャーベット状となって滑りやすくなっているので、注意して下って行くのだけど、急斜面区間では何度も足を取られてしまう。
何とか転ばずに荒神峠に到着、その後も気を付けつつの道中となる。
電車に忘れてしまった手袋の事が頭の中を占めるようになる。
無事に下り終え、ツツジ尾根の登山口に到着、まだ雪の残る橋を過ぎると、すぐに保津峡駅へ至り、ゴールです。
好天の中、ワカンで丁度良いぐらいの雪山歩きとなり、雪や霧氷の作り上げる風景をたっぷりと堪能できた山行となりました。
雪山への不安が少なからずあったのだけど、実際に歩いていみると、この時期にしか見られない光景が広がっていて、本当に美しくて素晴らしいなと改めて実感。
また頑張って歩きたいと思う。
他では、手袋とボールペンの紛失が反省点ですね。
ここしばらくは目立った落とし物とかはなかったと思うのだけど、改めて気をつけておく必要がありますね。
手袋については、忘れ物として届けられており、当日の時点では園部駅で保管されていたので、また後日に忘れ物センターへ出向いて回収という手筈です。
愛着のある手袋なので、本当に良かった。
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