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Yamareco

記録ID: 5197173
全員に公開
ハイキング
関東

津久井湖南岸の丘陵を8の字に周回/篠竹の密藪をかき分けて

2023年03月30日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.2km
登り
552m
下り
540m

コースタイム

出発8:30−天王山登山口(階段下)8:40−主尾根に乗る8:50−天王宮9:00〜9:05−供養観音9:10〜9:15−山の神9:25〜9:55−信玄道分岐10:05−津久井堂所山10:15〜10:25−送電線鉄塔10:30−仲町分岐10:40−防空監視哨の遺跡10:45−中野神社分岐10:50−290m圏コブ10:55〜11:30−中野高区配水池の上部フェンス11:45−県道513号線(擁壁下)12:15〜12:30−雨乞山へ枝尾根取付き12:40−送電線鉄塔12:55−登山道に合流13:00−雨乞山13:15〜13:50−大平14:00−主尾根合流14:10−山の神14:15−信玄道分岐14:25−平代山14:45〜15:10−退却後に再度平代山頂上15:20−下山路分岐15:30−小沢横断15:40〜15:45−車道15:50−町道15:55−ゴール16:15
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
厚木市から国道412号線で相模湖へ向かい、串川地区の長竹三差路で県道513号線に右折する。200m程で串川グラウンドが左側にあるので、ここの広い駐車場に停めればよい。
コース状況/
危険箇所等
串川グラウンドを起点に、天王山・山の神・堂所山・防空監視哨と、主尾根を右回りに縦走した。道幅も広く、随所に道標が立ち、さらにその地点の謂れを書いた説明板が立っているので、楽しみながら安心して歩ける。登山道を整備している地元の人々に感謝。
しかし、防空監視哨の先で中野地区へ下らず、引き続いて主尾根を東に辿ると、途端に微かな踏跡程度となる。さらに配水池の階段脇からは強烈な篠竹の密藪漕ぎを強いられ、最後は県道まで6m程の擁壁の上で右往左往。詳しくは写真説明と感想欄で述べる。
この山域では、主尾根を横切る様に枝尾根が伸び、北東には雨乞山が、西には平代山があるので、これらの山々にも登った。登山道は主尾根に準じて整備されている。しかし、最後に平代山から南東に伸びている尾根を下りようとしたが、強烈な藪漕ぎのため断念した。
危険個所としては主尾根東側最末端で配水池脇の下り。県道への急斜面の下降は滑落の危険性が高い。
駐車場から、グラウンド北側の町道を西に100mほど進むと、住宅地に「天王山ハイキングコース」の道標が立っているのでここに入る
2023年03月30日 08:37撮影
3/30 8:37
駐車場から、グラウンド北側の町道を西に100mほど進むと、住宅地に「天王山ハイキングコース」の道標が立っているのでここに入る
住宅地内の坂を上って行くと、民家脇の広い階段の手摺に同じ道標が付いている。ここが登山口。標高235m
2023年03月30日 08:39撮影
3/30 8:39
住宅地内の坂を上って行くと、民家脇の広い階段の手摺に同じ道標が付いている。ここが登山口。標高235m
階段を登りきると、直ぐに山道となる
2023年03月30日 08:41撮影
3/30 8:41
階段を登りきると、直ぐに山道となる
標高差40mほど一気に登ると主尾根に乗った。後はこの主尾根に付けられた幅広く歩き易い登山道を北西に進めばよい
2023年03月30日 08:48撮影
3/30 8:48
標高差40mほど一気に登ると主尾根に乗った。後はこの主尾根に付けられた幅広く歩き易い登山道を北西に進めばよい
10分も歩けば天王山。小さな石の祠が天王宮(八坂神社)で、その謂れの説明板が立っていた。この先でも随所に説明板を見かけた
2023年03月30日 09:00撮影
3/30 9:00
10分も歩けば天王山。小さな石の祠が天王宮(八坂神社)で、その謂れの説明板が立っていた。この先でも随所に説明板を見かけた
明るく広々した尾根道をルンルン気分で歩む
2023年03月30日 09:03撮影
3/30 9:03
明るく広々した尾根道をルンルン気分で歩む
供養観音。疫病で亡くなった串川の村民を、かつてはここで荼毘にふし、その供養のために建てられた、と説明板
2023年03月30日 09:13撮影
3/30 9:13
供養観音。疫病で亡くなった串川の村民を、かつてはここで荼毘にふし、その供養のために建てられた、と説明板
雨乞山への分岐を過ぎると直ぐに山の神。ベンチがあるので大休止
2023年03月30日 09:52撮影
3/30 9:52
雨乞山への分岐を過ぎると直ぐに山の神。ベンチがあるので大休止
山の神から10分程歩けば信玄道分岐。午後はここで信玄道に左折するが、今は堂所山を目指して右折する
2023年03月30日 10:04撮影
3/30 10:04
山の神から10分程歩けば信玄道分岐。午後はここで信玄道に左折するが、今は堂所山を目指して右折する
この分岐点に立っている宮標石。明治の中頃、村の境界石として宮内省御料局が建てた。「宮」を丸くしたデザインが刻まれている
2023年03月30日 10:05撮影
3/30 10:05
この分岐点に立っている宮標石。明治の中頃、村の境界石として宮内省御料局が建てた。「宮」を丸くしたデザインが刻まれている
ここで主尾根は北西から北北東に向きを変える。ゆったりした尾根筋をのんびり進む
2023年03月30日 10:05撮影
3/30 10:05
ここで主尾根は北西から北北東に向きを変える。ゆったりした尾根筋をのんびり進む
津久井堂所山に着いた。「堂所山」は奥多摩にもあるので、区別するためか「津久井」が付けられている
2023年03月30日 10:16撮影
3/30 10:16
津久井堂所山に着いた。「堂所山」は奥多摩にもあるので、区別するためか「津久井」が付けられている
ここに設置されている三角点370.7m。本日唯一の三角点
2023年03月30日 10:16撮影
3/30 10:16
ここに設置されている三角点370.7m。本日唯一の三角点
この頂上は展望が良い。西方向、中央左寄りが高塚山。その右奥が石老山
2023年03月30日 10:17撮影
3/30 10:17
この頂上は展望が良い。西方向、中央左寄りが高塚山。その右奥が石老山
東方向も眺望が利く。津久井城址がある城山。写真左、手前から伸びている尾根が、これから辿る主尾根の末端
2023年03月30日 10:24撮影
3/30 10:24
東方向も眺望が利く。津久井城址がある城山。写真左、手前から伸びている尾根が、これから辿る主尾根の末端
城山の右隣は小倉山。6年前、頂上とほぼ同じ高さまで登ったが、あと距離100mで有刺鉄線が張られて立入禁止。頂上は砕石業者の私有地で、採掘中のため危険とか
2023年03月30日 10:24撮影
3/30 10:24
城山の右隣は小倉山。6年前、頂上とほぼ同じ高さまで登ったが、あと距離100mで有刺鉄線が張られて立入禁止。頂上は砕石業者の私有地で、採掘中のため危険とか
堂所山頂上の桜は満開だった
2023年03月30日 10:18撮影
3/30 10:18
堂所山頂上の桜は満開だった
主尾根をさらに縦走する。北隣の350m圏コブとの鞍部に送電線鉄塔が建っていた。ここから見えるスカイツリーや高層ビル群の絵が描かれていた
2023年03月30日 10:31撮影
3/30 10:31
主尾根をさらに縦走する。北隣の350m圏コブとの鞍部に送電線鉄塔が建っていた。ここから見えるスカイツリーや高層ビル群の絵が描かれていた
350m圏コブで主尾根は東に向きを変える。北の中野地区へ下る道を2本分け、さらに主尾根を東へ辿る
2023年03月30日 10:42撮影
3/30 10:42
350m圏コブで主尾根は東に向きを変える。北の中野地区へ下る道を2本分け、さらに主尾根を東へ辿る
310m圏コブには戦時中の防空監視哨の遺跡が残っていた。米軍のB29の飛来を監視し、発見したら東京に急報していたそうだ
2023年03月30日 10:47撮影
3/30 10:47
310m圏コブには戦時中の防空監視哨の遺跡が残っていた。米軍のB29の飛来を監視し、発見したら東京に急報していたそうだ
地形図の破線の通り、280m圏鞍部から、良く踏まれた広い登山道が中野神社へ降りていく
2023年03月30日 10:52撮影
3/30 10:52
地形図の破線の通り、280m圏鞍部から、良く踏まれた広い登山道が中野神社へ降りていく
中野には降りず、引き続き主尾根を東に進むが、尾根筋の道は藪に覆われた微かな踏跡に急変
2023年03月30日 10:54撮影
3/30 10:54
中野には降りず、引き続き主尾根を東に進むが、尾根筋の道は藪に覆われた微かな踏跡に急変
290m圏コブは倒木だらけ。ここを過ぎ、微かな踏跡を拾いながら、なだらかな尾根筋を東へ下る
2023年03月30日 11:31撮影
3/30 11:31
290m圏コブは倒木だらけ。ここを過ぎ、微かな踏跡を拾いながら、なだらかな尾根筋を東へ下る
265m圏で地形図の階段記号の上に出た。草地の中に何か建っているが、二重にフェンスが張られて入れない
2023年03月30日 11:43撮影
3/30 11:43
265m圏で地形図の階段記号の上に出た。草地の中に何か建っているが、二重にフェンスが張られて入れない
仕方ない、フェンス沿いに北側に回り込むが藪が酷い
2023年03月30日 11:46撮影
3/30 11:46
仕方ない、フェンス沿いに北側に回り込むが藪が酷い
回り込んで階段の上部に出たが入れない。柵沿いに階段の脇を降りる。階段に設置された2本の管が金網越しに見える
2023年03月30日 11:51撮影
3/30 11:51
回り込んで階段の上部に出たが入れない。柵沿いに階段の脇を降りる。階段に設置された2本の管が金網越しに見える
柵沿いは藪が酷い上に急なので、少しでも緩い斜面を求めながら北寄りに下る。しかし篠竹の密藪となり、擦り抜けるだけでも四苦八苦
2023年03月30日 11:54撮影
3/30 11:54
柵沿いは藪が酷い上に急なので、少しでも緩い斜面を求めながら北寄りに下る。しかし篠竹の密藪となり、擦り抜けるだけでも四苦八苦
やっとこの藪を抜けると、真下に県道の車道が見えてきた。しかし今度は40度超えの急斜面。足場が不安定で滑り落ちないように慎重に下る
2023年03月30日 12:06撮影
3/30 12:06
やっとこの藪を抜けると、真下に県道の車道が見えてきた。しかし今度は40度超えの急斜面。足場が不安定で滑り落ちないように慎重に下る
下り切ってほっとしたのも束の間、擁壁の上に出てしまった。県道まで6m程のコンクリート壁が降りられない。さあ困った
2023年03月30日 12:08撮影
3/30 12:08
下り切ってほっとしたのも束の間、擁壁の上に出てしまった。県道まで6m程のコンクリート壁が降りられない。さあ困った
擁壁の上を右往左往。下に住民が現れたので大声で尋ねると、30mほど北に階段があると言う。擁壁の上は木が張り出して危ないので、また藪に入ってトラバース
2023年03月30日 12:16撮影
3/30 12:16
擁壁の上を右往左往。下に住民が現れたので大声で尋ねると、30mほど北に階段があると言う。擁壁の上は木が張り出して危ないので、また藪に入ってトラバース
擁壁に設けられた階段を降りて無事に県道に出られた。やれやれ
2023年03月30日 12:28撮影
3/30 12:28
擁壁に設けられた階段を降りて無事に県道に出られた。やれやれ
県道を南に進み、地形図に描かれている階段を回り込む。ここは中野高区配水池とのこと。鍵が掛かり、侵入者は警察に通告するとの警告文
2023年03月30日 12:31撮影
3/30 12:31
県道を南に進み、地形図に描かれている階段を回り込む。ここは中野高区配水池とのこと。鍵が掛かり、侵入者は警察に通告するとの警告文
さあ今度は雨乞山に登ろう。配水池の下から県道を300mほど進み、雨乞山のある枝尾根に取付く。道標は無いが、地形図の210m地点
2023年03月30日 12:40撮影
3/30 12:40
さあ今度は雨乞山に登ろう。配水池の下から県道を300mほど進み、雨乞山のある枝尾根に取付く。道標は無いが、地形図の210m地点
直ぐに山道になる。林業用に使われているのか、幅広くて明瞭だ
2023年03月30日 12:49撮影
3/30 12:49
直ぐに山道になる。林業用に使われているのか、幅広くて明瞭だ
送電線鉄塔の下をくぐる。午前中通った堂所山の北に建っていた鉄塔と同じ送電系統だ
2023年03月30日 12:55撮影
3/30 12:55
送電線鉄塔の下をくぐる。午前中通った堂所山の北に建っていた鉄塔と同じ送電系統だ
鉄塔を過ぎて山腹の東側を緩やかに巻いて行くと、登山道に合流し、道標が立っていた。これで一安心
2023年03月30日 13:00撮影
3/30 13:00
鉄塔を過ぎて山腹の東側を緩やかに巻いて行くと、登山道に合流し、道標が立っていた。これで一安心
雨乞山の南側山腹を巻き気味に上って行く。キャンプ場のような施設が左下に見えた
2023年03月30日 13:04撮影
3/30 13:04
雨乞山の南側山腹を巻き気味に上って行く。キャンプ場のような施設が左下に見えた
この登山道は主尾根の山の神まで続くが、雨乞山頂上はこの道から50mほど北に分かれる
2023年03月30日 13:52撮影
3/30 13:52
この登山道は主尾根の山の神まで続くが、雨乞山頂上はこの道から50mほど北に分かれる
頂上には山名板や山名杭は無く、雨乞山の謂れを書いた説明板が立っているのみ
2023年03月30日 13:14撮影
3/30 13:14
頂上には山名板や山名杭は無く、雨乞山の謂れを書いた説明板が立っているのみ
この説明板に書かれているもう一つの雨乞山。串川を隔てて南東方向にあり、首都圏自然歩道が通っている
2023年03月30日 13:15撮影
3/30 13:15
この説明板に書かれているもう一つの雨乞山。串川を隔てて南東方向にあり、首都圏自然歩道が通っている
雨乞山からなだらかな登山道を進む。大平から今朝通った主尾根の天王山付近が望まれる
2023年03月30日 13:57撮影
3/30 13:57
雨乞山からなだらかな登山道を進む。大平から今朝通った主尾根の天王山付近が望まれる
主尾根と合流した。山の神の100mほど手前だ。この先しばらくは、今朝歩いた道と重複する
2023年03月30日 14:08撮影
3/30 14:08
主尾根と合流した。山の神の100mほど手前だ。この先しばらくは、今朝歩いた道と重複する
信玄道分岐に着いた。今朝はここで右折して北の堂所山へ向かったが、今回は左折して西の信玄道へ向かう
2023年03月30日 14:25撮影
3/30 14:25
信玄道分岐に着いた。今朝はここで右折して北の堂所山へ向かったが、今回は左折して西の信玄道へ向かう
ここで主尾根から分かれて枝尾根に入る。今までより道幅は狭まり、道標も無くなった
2023年03月30日 14:25撮影
3/30 14:25
ここで主尾根から分かれて枝尾根に入る。今までより道幅は狭まり、道標も無くなった
平代山に着いた。標高405mは本日の最高地点。ところで信玄道はどこにあるのだろうか。今までと違って何の説明も道標も無い
2023年03月30日 15:09撮影
3/30 15:09
平代山に着いた。標高405mは本日の最高地点。ところで信玄道はどこにあるのだろうか。今までと違って何の説明も道標も無い
頂上から南東に落ちる支尾根を下る。しかし踏跡は直ぐ消えて密生した藪が続く。数十m進んだだけで断念し、頂上へ戻る
2023年03月30日 15:16撮影
3/30 15:16
頂上から南東に落ちる支尾根を下る。しかし踏跡は直ぐ消えて密生した藪が続く。数十m進んだだけで断念し、頂上へ戻る
下山路を求め、さらに主尾根に向かって戻る。信玄道分岐点の100m程手前に、明瞭な山道が南に下っているのでここに入る
2023年03月30日 15:33撮影
3/30 15:33
下山路を求め、さらに主尾根に向かって戻る。信玄道分岐点の100m程手前に、明瞭な山道が南に下っているのでここに入る
これはエスケープルートとして事前に想定しておいた道で、地形図の破線通りだ。道標は無いが、良く踏まれ、急な個所ではジグザグが切られて歩き易い
2023年03月30日 15:34撮影
3/30 15:34
これはエスケープルートとして事前に想定しておいた道で、地形図の破線通りだ。道標は無いが、良く踏まれ、急な個所ではジグザグが切られて歩き易い
小さな沢を横切って右岸に渡る。巨大な堰堤の脇を降りていくと車道に出た
2023年03月30日 15:50撮影
3/30 15:50
小さな沢を横切って右岸に渡る。巨大な堰堤の脇を降りていくと車道に出た
住宅地の中を下っていくと、南側山腹を横切ってグラウンドの上に通じる町道に出た。後はこの車道を20分ほど歩けばゴール
2023年03月30日 15:53撮影
3/30 15:53
住宅地の中を下っていくと、南側山腹を横切ってグラウンドの上に通じる町道に出た。後はこの車道を20分ほど歩けばゴール

感想

津久井湖の南岸には城山が聳えている。ここには津久井城址があるので人気が高い。10年ほど前に孫たちと登ったが、彼らの評判は上々であった。
この西側に、城山とほぼ同じ高さの山並みが続いている。里山とも言えない程のなだらかな丘陵である。城山は急峻だが、こちらの丘陵ならのんびり歩けるだろうと考えて、今回出かけることにした。

コース状況の欄で説明したルートを選んだ。主尾根と枝尾根を組み合わせて、変則ながら8の字に周回した。

ほとんどの道は十分に整備されているのに、主尾根東側の最末端は酷かった。
地形図には、県道脇に標高差40mほどの長い階段が描かれている。この階段の上にポツンと表されている建物は、神社かお寺だろう、と想像した。だから、堂所山から引き続き主尾根を縦走し、中野地区への下降点を過ぎた途端に、道は微かな踏跡程度、さらに軽い藪漕ぎすら強いられても、この階段の上まで来れば後は楽勝、と思い込んだ。

ところが甘かった。この施設は配水池だった。二重にフェンスが張り巡らされていて、不法侵入したら警察に通報するとの警告文。
仕方ない、階段を降りることは諦めてフェンスの北側を下った。しかし、途中から篠竹の密藪になり、体をすり抜けるのも一苦労。これが終わると、40度を超える足元の不安定な崖。何とかこれを降りると6m程の擁壁の上に出て、県道が目の下に見えるのに降りられない。
たまたま、県道の向こう側の民家の人が出てきたので、擁壁を下る階段の所在を大声で尋ね、これを下ってやっと県道に降り立つことができた。
一般登山道を辿って中野神社に降りれば何の問題も無いが、主尾根を東端まで進んだ場合はどこを降りれば良いのだろうか。どなたか教えて下さい。

さらに最後の平代山からの下りも厳しかった。この頂上から南東に落ちている支尾根を下る予定で降り始めた。しかし、微かな踏跡は直ぐに消え、強烈な藪漕ぎが始まった。これでは体力も時間も消耗する。自称「岳狂老」を名乗ってはいるが、こんな酷い藪尾根を下ることは、とても80歳の老人がやることではない。諦めて頂上に戻った。

東尾根の末端では、最後の最後、あと標高差40mで県道に降り立てる地点まで迫っていた。この段階で篠竹の密藪に直面したが、今更退却する方が体力も時間も厳しいので、覚悟の上で藪漕ぎを強行した。
これに比べて平代山の下りでは、まだ降り始めたばかりで、次第に藪が酷くなると予想されたので、あっさり退却することとした。

今回はほとんどが緩やかなハイキングコースで、のんびりムードで歩けた。しかし、一部にピリリとした厳しさも隠れていたので、時には緊張感も味わい、小さな丘陵なのに、充実した山行を楽しむことが出来ました。

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