暴風の早池峰山

2023年02月27日(月) 〜 2023年02月28日(火)

• GPS: 11:57
• 距離: 19.1km
• 登り: 1,179m
• 下り: 1,384m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:06
• 休憩: 0:03
• 合計: 8:09

6:06 早池峰林道起点
7:11 7:12 門馬コース登山口
14:04 14:06 早池峰山
14:15 早池峰山頂避難小屋

2日目

• 山行: 4:58
• 休憩: 0:09
• 合計: 5:07

9:47 早池峰山頂避難小屋
9:50 9:51 早池峰山
13:57 14:05 門馬コース登山口
14:54 早池峰林道起点

天候

27日28日とも上空は晴天ですが、主稜線は風速20メートル以上の西風。
27日は西風に押される様に山頂を目指し問題なし。
28日は強風に向かうヨット状態でスキーをあきらめる。岩陰に沿って、両手でスキーを滑らせ四つん這いで進む(匍匐ホフク前進？強風の対処法として使えます)。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

アイオン沢堰堤までの林道は珍しく数日前のトレースが有り使わせてもらいました。
主稜線はガリガリ、アイオン沢はクラストと重い雪ですが十分滑れます。

写真

2/27 6:06

6時過ぎ早池峰林道起点を出発。御山川右岸を進むと珍しく進行方向に源流域の鶏頭山と毛無森が林越しに見えました。

2/27 9:45

アイオン沢堰堤までの林道はトレースがあり3時間弱、堰堤を45分でショートカットしアカエゾ松看板(林道終点)到着。

2/27 9:57

ここから右股の砂防ネットと落石を確認し、帰路の滑走コースを描きながら1時間登ります。

2/27 10:42

落石防止ネット上部から滑走コースをのぞく。

2/27 11:33

ゆっくり昼休みを取り、アイオン沢西尾根を目指す。上空は晴れているが雲の流れが早い。

2/27 11:38

p1522の頭が現れる。あの左上部を目指します。

2/27 11:57

雪が多ければ直登しますが、今日は右を巻きました。

2/27 12:03

主稜線を越えた西南西の風が時折吹き下ろしてきます。山頂を目指せるか？西尾根に出てから判断します。

2/27 12:04

残念ながら、今年の西尾根の樹氷はこんな感じです。

2/27 12:47

西尾根上部で数日前のトレースを発見。南に縦走路のp1696も見えています。風も弱まり山頂を目指します。

2/27 12:47

ここから早池峰山頂を目指し南西に向かいます。

2/27 13:10

広い稜線はガリガリでクトーの出番です。風速20メートルの西風に背中を押されて進みます。

2/27 14:00

山頂付近は雲に覆われて視界が利きません。

2/27 14:27

早池峰山頂避難小屋です。風は強まるばかりなので今日の活動は終了します。今晩泊めていただきます。

2/28 6:14

二日目28日の御来光です。天気予報の早池峰山頂の風速25メートル、昨夜より威力を増しています。

2/28 6:34

これでも晴れ間の一瞬です。

2/28 6:51

岩陰でチャンスを待ちます。

2/28 6:57

ようやく神々しい早池峰神社奥宮を拝ませてもらいました。

2/28 9:40

3時間待っても風は収まりません。スキーを履いても、背負っても、風の抵抗で前に進めません。

2/28 10:00

意を決して、岩陰に沿って四つん這いで歩いてみました。抵抗が全く違います。風が弱まれば、スキー板をストック代わりに突いて駆け下ります。

2/28 10:06

さながら戦争映画の匍匐（ほふく）前進を思い出しました。これなら風速25メートルでも前進できます。

2/28 10:29

主稜線を外し北西岩脈に沿って1時間降りてきました。

2/28 10:54

岩陰から見る岩手山から奥羽山脈の山々が鮮やかです。

2/28 10:54

やはり鳥海山は大きい

2/28 10:54

では、ここからスキーを履いて、慎重にアイオン沢を目指します。

2/28 11:55

クラスト、アイスバン、吹き溜り、岩とハイマツのエビの尻尾のミックスをスキーで下ります。

2/28 12:04

アイオン沢西尾根は、今日は重い雪ですが風が無く最高な気持ちです。

2/28 12:04

強風で樹氷が落ちてしまいました？

2/28 12:26

アイオン沢上部は、残念ながら昨年に比べ雪が少なく、樹氷も発達していません？

2/28 12:50

最後のお楽しみはアイオン沢崩壊地の右俣です。雪が重いですが、思い切り楽しみました。

2/28 14:55

お疲れ様、終点の早池峰林道起点に戻って来ました。

撮影機器：

α6400 ILCE-6400 ボディ SONY

iPhone 12 Pro 256GB SIMフリー Apple

感想

ms1917

今日は誕生日の早池峰登山でした。
冬の御来光を写真に納めようと楽しみにやって来ました。最近ソニーα6400を購入して、様々な設定を試して見たいと思っていましたが、荒れ狂う自然の中では、イメージした写真が全く撮れませんでした。写真は奥が深いですね？α6400も山の友に加えます。
我が故郷の山、早池峰山は五十数年登っていますが、今日も違った顔を見せてくれました。何歳になっても厳しさと優しさを教えてくれる、まさに母なる山でした。