また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 5245423
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

冬富士 御殿場口からラッセル

2023年03月06日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:31
距離
19.2km
登り
2,468m
下り
2,470m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:51
休憩
1:31
合計
13:22
6:39
5
7:05
7:13
11
7:24
7:25
76
8:41
8:45
192
14:53
15:08
74
16:22
16:30
29
16:59
16:59
9
18:58
18:58
34
19:32
19:32
25
19:57
19:59
2
20:01
ゴール地点
天候 2つの高気圧に挟まれた本州南部の気圧の谷が低気圧に変わっていくフェーズ。
4100mの風速が10m/sを切る予測だった。

登山口
・曇り,0℃,無風,ハードシェル下+ウインドブレーカで出発
2-6合目
・晴(雲の上),5℃位?,無風 ,直射日光が暑くて汗ポタ,ウインドブレーカ脱ぐ
7.5合目〜
・晴(雲の上),-5℃位,10m/s位 風強くなりハードシェル着る
山頂
・晴(雲の上),-10℃位,15-20m/s位

前日に30cm程度の積雪があったのが誤算。
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
太郎坊洞門から富士宮側へ100m位行った道路脇,広さは5台程度か?
6:10着,辛うじて停められた。休日は辛いかも。
コース状況/
危険箇所等
富士山は我が家から最も近い高山。
厳冬期に一度登ってみたかったのだ。

皆さん口を揃えて,「テカテカの滑り台に,立ってられない強風がヤバい」と言う。
よって,アイゼンの爪とピッケルを研ぎ,山頂付近の風が弱い日を選んでGo。

しかし前日,御殿場側を中心に積雪があった模様。
出だしから,いきなり膝下ラッセルを強いられる。
一歩踏み出す度に足元の雪が潰れ,労力の1/3位が税金で持って行かれる。

気温が上がりだすと,靴に雪がへばりついて重いのなんの。
40歩で乳酸がたまって脚が止まり,20呼吸休む,を延々と繰返す。

特に6合目辺りまでが地獄。
酷使した脚が攣り始め,何回か悶絶。
これは,宝永山の稜線で撤退かな〜って考えてた。

しかし,山頂がずっと見えている。
(見えども一向に近づかないのが富士山でもあり)
天気も大崩れしないし,もう少し,もう少し,と粘る。

7合5勺辺りから風も強くなり,吹き溜まりでは腰ラッセルも。
かと思えば,雪に隠れた溶岩にアイゼンの爪が1本だけ引っ掛りグニッといく。
危険と言われるアイスバーンの方がむしろ楽で,選んで歩く。

9合目,山頂直下のつづら折りが始まる辺りで,山スキーの2人に追いつく。
日本人ではなかった。
しかし,スキー履いて登頂できるんですね。

陽も傾いた16:20,登頂。
雪を巻き上げた西風が,真横に吹いている。

日没までにできるだけ高度を下げねば。
休憩なし,急いで下山開始。

途中で山スキーの2人組とすれ違う。
デンマークから来たそうで,恐らく父子。
あと30分で頂上だよ,頑張れ,と励ます。

深い雪のお蔭で下りは楽。
遥か下の道標目指して,直線的に降りてゆく。

6合目手前で,スキーの2人組が追付いてきた。
子供?の方はスプリットボード。
山頂からずっと滑ってきたと。
登頂はこちらが30分早いが,下山のスピードが圧倒的だ。
お互いの頑張りを讃えあって,別れる。

道標が始まった辺りから,雪の表面がクラストして抵抗が半端ない。
ストックを引っこ抜くのも大変。

いつしか,空には大きなお月様。
ヘッデン点けずに,贅沢な時間を楽しむ。

宝永山からが,とてつもなく長かった...
20:00に下山。

<装備の総括>(今回条件にて)
・ピッケル:要らん
・ヘルメット:要らん
・アイゼン爪とぎ:要らん
・魔法瓶:凍らないので要らん。同じ重さでもっと水を。
・ストック2本:必携
・芍薬甘草湯:助かった
・スノーシュー:あれば劇的に楽できた?
・顔の日焼け対策:やっとけばよかった...真っ赤っかで翌日の出社がためらわれるレベル
予約できる山小屋
御殿場口七合四勺・わらじ館
ここに停めた。先客1台,直後にもう一台
2023年03月06日 06:36撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 6:36
ここに停めた。先客1台,直後にもう一台
暫く来ない間に,何だか厳重になってますな。帰路はこの裏手に出てくる登山道で下りました
2023年03月06日 06:37撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 6:37
暫く来ない間に,何だか厳重になってますな。帰路はこの裏手に出てくる登山道で下りました
御殿場口Pへの登り,いきなりの積雪。スキーのトレースが2本見ゆる
2023年03月06日 06:48撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 6:48
御殿場口Pへの登り,いきなりの積雪。スキーのトレースが2本見ゆる
御殿場口P
2023年03月06日 07:04撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 7:04
御殿場口P
御殿場口の登山道,はじまり〜
2023年03月06日 07:13撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 7:13
御殿場口の登山道,はじまり〜
振返り。雲が低い
2023年03月06日 07:24撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 7:24
振返り。雲が低い
ず〜っと膝下ラッセルですわ奥さん
2023年03月06日 07:41撮影 by  Pixel 5a, Google
1
3/6 7:41
ず〜っと膝下ラッセルですわ奥さん
宝永山の裾野越しに,二ツ塚
2023年03月06日 08:21撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 8:21
宝永山の裾野越しに,二ツ塚
我がトレースなり
2023年03月06日 08:21撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 8:21
我がトレースなり
時々雲に呑まれるが,基本いい天気でした
2023年03月06日 09:09撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 9:09
時々雲に呑まれるが,基本いい天気でした
宝永山の横,40歩毎に止まって脚の乳酸を処理する。山頂が見えるが,近づかないこと別の惑星にあるが如し
2023年03月06日 09:43撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 9:43
宝永山の横,40歩毎に止まって脚の乳酸を処理する。山頂が見えるが,近づかないこと別の惑星にあるが如し
山スキー履いた先行者が,ずっと見えていた
2023年03月06日 10:15撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 10:15
山スキー履いた先行者が,ずっと見えていた
雲の上に出ても、膝下ラッセルは終わらない
2023年03月06日 10:46撮影 by  Pixel 5a, Google
1
3/6 10:46
雲の上に出ても、膝下ラッセルは終わらない
気温が上がり,靴やアイゼンに雪がたんまり付き始める。酷使しすぎて脚が攣る
2023年03月06日 11:55撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 11:55
気温が上がり,靴やアイゼンに雪がたんまり付き始める。酷使しすぎて脚が攣る
こんな斜度
2023年03月06日 12:19撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 12:19
こんな斜度
山スキーの2名は直登気味のライン。スキーのトレースはあまり固まっておらず足ズボするので,おいらは夏道の柵際を基本に
2023年03月06日 13:05撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 13:05
山スキーの2名は直登気味のライン。スキーのトレースはあまり固まっておらず足ズボするので,おいらは夏道の柵際を基本に
この辺りまで脚が攣って大変だった。芍薬甘草湯を飲むこと3回
2023年03月06日 13:05撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 13:05
この辺りまで脚が攣って大変だった。芍薬甘草湯を飲むこと3回
7合5勺辺りで強風に。雪質も粉雪ぽくなって助かる。ハードシェル+バラクラバ+ゴーグルを着用
2023年03月06日 13:28撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 13:28
7合5勺辺りで強風に。雪質も粉雪ぽくなって助かる。ハードシェル+バラクラバ+ゴーグルを着用
2023年03月06日 13:29撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 13:29
恐らく風速10m/s超
2023年03月06日 14:45撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 14:45
恐らく風速10m/s超
2023年03月06日 14:45撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 14:45
あれから随分登ったのに,宝永山が近くに見えるよ〜
2023年03月06日 14:45撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 14:45
あれから随分登ったのに,宝永山が近くに見えるよ〜
この石碑見覚えあるな。ここからも長かったような。行くか,止めるか,どっちだ?
2023年03月06日 15:07撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 15:07
この石碑見覚えあるな。ここからも長かったような。行くか,止めるか,どっちだ?
8合目を過ぎ,これは行くしかないと腹を括る。先行の2名に追いつきそう
2023年03月06日 15:12撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 15:12
8合目を過ぎ,これは行くしかないと腹を括る。先行の2名に追いつきそう
とうとう日没か...上に行けばまた出るけど
2023年03月06日 16:14撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 16:14
とうとう日没か...上に行けばまた出るけど
鳥居が見えた!しかし,ここから長い。酸素が薄く10歩毎に脚が止まる
2023年03月06日 16:20撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 16:20
鳥居が見えた!しかし,ここから長い。酸素が薄く10歩毎に脚が止まる
神々しいです
2023年03月06日 16:23撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 16:23
神々しいです
2023年03月06日 16:24撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 16:24
火口。西風が雪を水平に運んでくる。20m/s位ありそう
2023年03月06日 16:26撮影 by  Pixel 5a, Google
1
3/6 16:26
火口。西風が雪を水平に運んでくる。20m/s位ありそう
近くて遠い宝永山。17:45の日没までに出来るだけ下るべし。願わくば6合目下,道標が始まるまで
2023年03月06日 16:32撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 16:32
近くて遠い宝永山。17:45の日没までに出来るだけ下るべし。願わくば6合目下,道標が始まるまで
直線的に行きます。なのでヤマレコには叱られっぱなし
2023年03月06日 17:16撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 17:16
直線的に行きます。なのでヤマレコには叱られっぱなし
2023年03月06日 17:16撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 17:16
宝永山がスポットライトを浴びている
2023年03月06日 17:36撮影 by  Pixel 5a, Google
1
3/6 17:36
宝永山がスポットライトを浴びている
富士山の陰の上に,丸いお月様
2023年03月06日 17:36撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 17:36
富士山の陰の上に,丸いお月様
富士と月
2023年03月06日 17:36撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 17:36
富士と月
下り6合付近で2名が追付き,ちょっと話して別れた。道標が見えてきたので一安心
2023年03月06日 18:02撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 18:02
下り6合付近で2名が追付き,ちょっと話して別れた。道標が見えてきたので一安心
ヘッデン点けるのが勿体なくて
2023年03月06日 19:09撮影 by  Pixel 5a, Google
2
3/6 19:09
ヘッデン点けるのが勿体なくて
振返れば真白にぞ
2023年03月06日 19:10撮影 by  Pixel 5a, Google
2
3/6 19:10
振返れば真白にぞ
2023年03月06日 19:23撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 19:23
雲が切れると,辺りはパーッと月光が差す
2023年03月06日 19:24撮影 by  Pixel 5a, Google
1
3/6 19:24
雲が切れると,辺りはパーッと月光が差す
何という贅沢よ
2023年03月06日 19:28撮影 by  Pixel 5a, Google
3/6 19:28
何という贅沢よ
長い長い一日でした。登頂させて下さり有難う
2023年03月06日 20:01撮影 by  Pixel 5a, Google
2
3/6 20:01
長い長い一日でした。登頂させて下さり有難う

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 防寒着 ネックウォーマー バラクラバ 毛帽子 ザック アイゼン ピッケル 行動食 飲料 水筒(保温性) 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ヘルメット
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:449人

コメント

4月初めに行く予定しています。
月夜の山歩きはヘッデン無しで楽しみましょう。
私はホットレモンティー+雪を食べる派です。😅
2023/3/9 18:05
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 富士・御坂 [日帰り]
富士山御殿場口ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 富士・御坂 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
5/5
ハイキング 富士・御坂 [日帰り]
富士山御殿場日帰りピストン
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら