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Yamareco

記録ID: 5294995
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ハイキング
富士・御坂

世附大棚(丹沢湖浅瀬入口〜山中湖平野)

2023年03月21日(火) [日帰り]
 - 拍手
ぶぎょう その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:16
距離
18.7km
登り
939m
下り
274m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:03
休憩
0:13
合計
6:16
8:36
8:36
4
8:40
8:40
11
9:11
9:11
7
9:18
9:19
15
9:34
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7
9:41
9:44
8
9:52
9:52
4
9:56
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11
10:07
10:07
56
11:08
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27
11:35
11:35
122
13:37
13:45
35
14:31
ゴール地点
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:小田急線新松田駅→(富士急湘南バス)→浅瀬入口
復路:石割の湯→(富士急バス・ふじっ湖号)→富士山駅
コース状況/
危険箇所等
・道程のほとんどが林道歩きだが、一部土砂崩れにより崩落している個所ある為、注意が必要
・水ノ木橋から切通峠への道は落石多発の為、要注意
その他周辺情報 ・世附川橋の先に県道沿いに公衆トイレ、ダイドーの自動販売機あり
世附(よづく、地元ではゆづく)集落。

戦国の頃より、村名として記録され、1590年(天正十八年)豊臣秀吉の小田原征伐の際に中川、黒蔵(玄倉)と共に当村にも制札が出された古文書が残っている。

三保ダムの造成により、集落の大半がダム湖の底に沈んだ。
2023年03月21日 09:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 9:06
世附(よづく、地元ではゆづく)集落。

戦国の頃より、村名として記録され、1590年(天正十八年)豊臣秀吉の小田原征伐の際に中川、黒蔵(玄倉)と共に当村にも制札が出された古文書が残っている。

三保ダムの造成により、集落の大半がダム湖の底に沈んだ。
折しもミツマタが咲き乱れる季節。

付近にはミツマタの群落として著名な世附権現山、大出山を始め、丹沢のエルドラドと云われる椿丸などがあり、浅瀬入口周辺は登山者で賑わっていた。
2023年03月21日 09:08撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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3/21 9:08
折しもミツマタが咲き乱れる季節。

付近にはミツマタの群落として著名な世附権現山、大出山を始め、丹沢のエルドラドと云われる椿丸などがあり、浅瀬入口周辺は登山者で賑わっていた。
浅瀬ゲートをくぐる。
ここからは車両通行止め。
2023年03月21日 09:09撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 9:09
浅瀬ゲートをくぐる。
ここからは車両通行止め。
当ルートも東海自然歩道のルートだが、この区間は甲相国境尾根を越えるルートと当ルートの2つが存在する。
2023年03月21日 09:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 9:15
当ルートも東海自然歩道のルートだが、この区間は甲相国境尾根を越えるルートと当ルートの2つが存在する。
世附川右岸に流れ込む「夕滝」
ここまでなら浅瀬ゲートからもそんなに遠くない。
2023年03月21日 09:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 9:21
世附川右岸に流れ込む「夕滝」
ここまでなら浅瀬ゲートからもそんなに遠くない。
悪沢出合付近に広がるミツマタの群落、これぞ世附のエルドラド(笑)
2023年03月21日 09:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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3/21 9:42
悪沢出合付近に広がるミツマタの群落、これぞ世附のエルドラド(笑)
世附川沿いに林道を行く
2023年03月21日 09:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 9:56
世附川沿いに林道を行く
土砂崩れあり
2023年03月21日 09:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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土砂崩れあり
世附ブルー
2023年03月21日 09:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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世附ブルー
世附川取水口入口付近
2023年03月21日 10:21撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 10:21
世附川取水口入口付近
微動だにしないカエルを発見
2023年03月21日 10:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 10:54
微動だにしないカエルを発見
世附川の上流、大棚沢と水の木沢の合流地点にある橋「水の木橋」に到着。

ハンス・シュトルテ『丹沢夜話』によると「浅瀬を基点にして、地蔵平までと水ノ木までの林用ガソリン軌道があり」との記述があり、この林道も森林軌道を転用したものなのだとか。
2023年03月21日 11:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 11:05
世附川の上流、大棚沢と水の木沢の合流地点にある橋「水の木橋」に到着。

ハンス・シュトルテ『丹沢夜話』によると「浅瀬を基点にして、地蔵平までと水ノ木までの林用ガソリン軌道があり」との記述があり、この林道も森林軌道を転用したものなのだとか。
「水の木橋の橋銘板」

水の木はかつて、林業関係者が住んでおり、大変賑わいがあったそうだ。水の木は現在雨量観測所が設置されているのみである。

水の木集落については、以下サイトに詳しいので参考にしてほしい。
WEBサイト「山の子yk」
https://yamanokoyk.sakura.ne.jp/
2023年03月21日 11:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 11:06
「水の木橋の橋銘板」

水の木はかつて、林業関係者が住んでおり、大変賑わいがあったそうだ。水の木は現在雨量観測所が設置されているのみである。

水の木集落については、以下サイトに詳しいので参考にしてほしい。
WEBサイト「山の子yk」
https://yamanokoyk.sakura.ne.jp/
水の木橋からわずかにして黄色い「大棚の滝」標柱が見えてきた。棚や段というのは丹沢でいう滝の事なので「大棚」で通じると思うのだが…

ここから大棚沢に下ってゆくと滝があるようだ。
2023年03月21日 11:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 11:12
水の木橋からわずかにして黄色い「大棚の滝」標柱が見えてきた。棚や段というのは丹沢でいう滝の事なので「大棚」で通じると思うのだが…

ここから大棚沢に下ってゆくと滝があるようだ。
つづらおれながら下る。
2023年03月21日 11:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 11:14
つづらおれながら下る。
発電につかったものらしい
2023年03月21日 11:18撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 11:18
発電につかったものらしい
丹沢の名瀑・大棚の滝(世附大棚)。
落差30m。

水しぶきがすさまじい。
2023年03月21日 11:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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3/21 11:20
丹沢の名瀑・大棚の滝(世附大棚)。
落差30m。

水しぶきがすさまじい。
2023年03月21日 11:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 11:22
もそっと近づいてみると、二股になっている。まさに豪瀑。
2023年03月21日 11:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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3/21 11:23
もそっと近づいてみると、二股になっている。まさに豪瀑。
林道に戻ろう。
2023年03月21日 11:31撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 11:31
林道に戻ろう。
林道から滝の上部を眺めて。
2023年03月21日 11:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 11:35
林道から滝の上部を眺めて。
道は細くなっていく。
2023年03月21日 12:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 12:02
道は細くなっていく。
切通沢橋に到着。ここは、神奈川県道・山梨県道729号山北山中湖線の一部だが、点線県道である。
「大棚沢林道」記念の名板がある。
2023年03月21日 12:26撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 12:26
切通沢橋に到着。ここは、神奈川県道・山梨県道729号山北山中湖線の一部だが、点線県道である。
「大棚沢林道」記念の名板がある。
日陰沢橋。
2023年03月21日 12:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 12:34
日陰沢橋。
林道の終点のあたり、ここからは切通峠に向けての登山道となる。
2023年03月21日 13:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 13:03
林道の終点のあたり、ここからは切通峠に向けての登山道となる。
2023年03月21日 13:09撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 13:09
菰釣山方面の甲相国境尾根が見えてきた。
2023年03月21日 13:19撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 13:19
菰釣山方面の甲相国境尾根が見えてきた。
中央の鞍部が丹沢主稜・切通峠(吉政峠)である。
2023年03月21日 13:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 13:22
中央の鞍部が丹沢主稜・切通峠(吉政峠)である。
あっという間に切通峠に到着。小休止。
2023年03月21日 13:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 13:33
あっという間に切通峠に到着。小休止。
山中湖平野への下り。
2023年03月21日 13:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 13:50
山中湖平野への下り。
山中湖村は標高が高い為、すぐに町が見えてくる。ゴールは石割の湯。正面に石割山が見えてきたらもうすぐである!
2023年03月21日 14:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
3/21 14:25
山中湖村は標高が高い為、すぐに町が見えてくる。ゴールは石割の湯。正面に石割山が見えてきたらもうすぐである!

装備

個人装備
2万5000分の1地形図 折り畳み傘 雨具 防寒具 着替え ガス缶 コンロ ツエルト シュラフ 帽子 登山靴 携帯電話 熊よけ鈴 充電器 財布

感想

丹沢は、全山が神奈川県にあると思い込みがちだが、西丹沢から張り出した丹沢主稜線は静岡県・山梨県・神奈川県の三県境に位置する三国山に落ちていく。

大群山(大室山)〜畦ヶ丸〜菰釣山〜三国山までの稜線は「甲相国境尾根」とも云われ、山梨と神奈川の国の境目を縫いながら20kmに渡る長大な尾根を形成している。このルートは厚生省(当時)が認定した東海自然歩道に組み込まれている。人気の少ないこの稜線はいつかは歩いてみたい稜線の1つである。(2日かかるらしいが…笑)

この甲相国境尾根の南側の山域に目を向けると、
国土地理院の2万5000分の1地形図を見てもGoogleマップを見ても全てが山の中である事が分かるが、唯一筋、東西に神奈川県道・山梨県道729号山北山中湖線が横断している。(浅瀬ゲートから先は車両通行不可の点線県道、もとい点線険道)

Googleマップにはこのルート上に滝のスポットが表記されており、その名も「大棚の滝」と言うらしい。

はて、こんなところに滝があるのかと、『ヤマケイアルペンガイド・丹沢』(山と渓谷社)を見てみても、当該滝の記載は無い。

これは、現状を見にいかねばと思いつつも2時間超の林道歩きが必要らしい。
その道程は、決して容易では無い。
昨年11月から計画していたが、念願叶って、やっと「大棚の滝」を観に行く事ができたので、その記録である。
しかしながら、浅瀬ゲートから山中湖まで誰一人登山者には会わなかった…。さすが西丹沢。

※註
Googleマップおよび滝の直上にある標柱には「大棚の滝」と表記されているが、違和感がある。

丹沢では滝の事を「棚」や「段」と呼ぶ。中でも西丹沢の「本棚」や「下棚」は有名である。
したがって当該滝についても「大棚」のおそらく表記が正解であり、「大棚」=「大滝」の理解であると思う。
つまり「大棚の滝」だと意味的には「大滝の滝」という事になってしまうのだ。

この滝についての情報はかなり少ないので、正確な事を知るためにはもっと調査が必要だが、ここでは以上のような経緯から「世附川上流にある大きい滝」=「世附大棚」という表記とさせて頂く。

(このあたりの表記について詳しい方いらっしゃいましたら、メッセージ、コメントお待ちしています!)

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