野登山・仙ヶ岳・臼杵ヶ岳 周回(鈴鹿山系)
- GPS
- 06:41
- 距離
- 22.2km
- 上り
- 1,892m
- 下り
- 1,890m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:39
天候 | てんくらCでしたが空は快晴。しかし予報通り風は強かったです。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
仙鶏尾根の仙ヶ岳手前、臼杵山からの下りは激坂でワイルドです。道中通して眺望がすばらしいルートでした |
写真
感想
先々週にサクラグチ方面から見た仙ヶ岳方面の稜線があまりに良さそうだったので行ってみることにしました。今日はてんくらCでしたが、天気が悪そうには思えなかったので出発。とはいえ前日に鉢植えをもらったときにぎっくり腰が爆発(^^;)。不安がありつつ向かいました。
駐車場は石水渓研修施設駐車場へ。ここはGoogleMapだと亀山7座駐車場と書かれており、現地には登山ポストもありました。しかし現場には施設利用者のみと書かれており、停めて良いものか悩みますが、行政のHPにもここが示されているので停めさせていただきました。天気は快晴!おそらく風は強いのでしょうが、この天気だったら大丈夫でしょう。
まずは東海自然歩道を通り、坂本棚田のほうへ向かいます。途中ですでに目指す山が見えるというのもテンション上がります。お茶畑の横を通らせていただいて山に向かいます。途中、集落のおねえさまと目が合ったので挨拶し、「いいところですね」と言うと、「ええところやろ!」と返してくださいました(^^)。ありがとうございます。
まずは野登山へ。車が通れそうなほどの登山道を登っていきます。徐々に傾斜がきつくなりますが、明瞭で歩きやすい道が続きます。途中で数人のハイカーさんとすれ違いましたが、もう下山ですか。早いですね。単に私の出発が遅いのか(^^;)?今は日が長いので焦らなくてすむありがたい季節です。順調に高度を上げていきます。
と、突然登山道が車道にぶった切られておりました。車道との交差があるとは知らなかったのでびっくりしましたが、なんか車道との交差があると、今日のメインの仙ヶ岳と3月に登った仙丈ヶ岳が名前が近いだけに被ってきました(^^)。仙丈ヶ岳は地蔵尾根、こちらは野登寺と仏教つながりもあるし。一人で面白がっております。
急に開けた場所に出たと思ったら何やらプロペラが。最初は飛行機かと思いましたがこれは風力発電の施設?なんかわかりませんが、その振り返りの先に青空と亀山の山々が見えています。早速良い眺望に恵まれます(^^)。その先ほどなく野登寺の山門が現れ、境内に入らせていただきます。
参拝の姿でもなかったので登山者として登山道を通過させていただきます。まずは山頂へ到着。その直前で大きめの青大将に道を横切られ飛び上がりましたが、そういう季節になったということですね。ということはヤマビルの季節が近づいているということでもあるので、今のうちに春山を堪能せねば(^^)。そのあとは国見広場に向かいました。
国見広場からは、東は伊勢湾、北には雨乞から御在所・鎌ヶ岳・入道ヶ岳と、鈴鹿セブンがずらりと見えます(^^)。おお、最高の眺望!ランチをいただくにも最高の場所です。軽く補給をし、一旦ここで登りは一段落するのでシェルを着て身なりを整えます。この景色で腰痛が治ればいいなぁ(^^;)。そんなわけ無いか。。。
しばらくのロードのあと、道は仙ヶ岳方面へ分岐します。仙鶏尾根のはじまりはじまり。鈴鹿らしいルートを楽しみます。しばらくは杉林を下って高度を下げていきます。できたら下げたくないもののこればっかりは仕方ない(^^;)。気がつけば足元が花崗岩のザレになっていました。なんか懐かしくて嬉しい(^^)。痩せているとはいえ気をつけていれば十分安全な尾根を歩いていきます。
多少のアップダウンを繰り返して進んでいきます。楽しい尾根歩きです。そして分岐の看板をすぎるとようやく仙鶏尾根らしい場所に差し掛かりました。とはいえお助けロープもあるし、きっちり支持して登れば問題ないです。鈴鹿らしさを楽しめるいいルートです。手が必要なルートということは傾斜もそれなりですから呼吸を整えつつゆっくり登っていきます。やがて空が開けて登りきったかなという頃、仙の岩を擁する、いわゆる東峰に到着しておりました。
振り返れば野登山の山頂を越えておりました。このあたりは岩のエリアなので眺望がどこも素晴らしい!ハイカーさんがあちこちで食事をとられていらっしゃいます。私は仙の石で写真だけ撮らせてもらって、先に進みました。山頂は西峰ともいわれているほうであるのでそちらを目指します。一旦下って登り返し、いよいよ仙ヶ岳の山頂に到着です。
仙ヶ岳からの眺望は本当に素晴らしいものでした。何と言ってもここに来ようと思ったきっかけであるサクラグチが目の前にあるのはもとより、スタート地点からさっき登った野登山へのルートが全部見えます。鎌ヶ岳と御在所の双峰を前にして、北に目を向けると雨乞から綿向への稜線も見えます。あー、なんて幸せなんでしょう(^^)。これは天気がいいからか、それともこの山域が素晴らしいのか、両方なのか。さらに今日はこれから今日のメインである稜線歩きが待っています。まったくもって幸せ者です(^^;)。
山頂からはしばらく高度を下げ、稜線へと向かっていきます。ルートは破線でもないので歩きやすい、そして明瞭なルートです。テープも潤沢です。思ったより歩きましたが、やがて目的の稜線に到着しました。おお、これぞ!これこそ稜線歩きだ。県境稜線というルートだということは道標で教えていただきました。しばらくこの天空の稜線を楽しませていただくことにします(^^)。
県境だからかわかりませんが、獣害防止ネットのワイヤーの跡が常にあるので足元に注意して歩きます。なぜ稜線に樹林がないのかわかりませんが、それにしてもこの稜線の素晴らしさよ(^^)。登ってきた山と鈴鹿セブンの一角を背に、右には雨乞から綿向への稜線を見て、左には亀山7座から鈴鹿のその先を眺めつつ歩ける。天気予報通り北風が強まりますが、いつまでも歩き続けたい稜線でした。北アルプスの雲ノ平かのような開けた稜線歩きもやがて終りを迎えると、最後のピークで写真を撮って、ようやく下山への一歩に向かうことになりました。
船石へ向かってしばらく高度を下げていきます。下山かぁ。このときはそう思っていましたが、まだまだ下山ではありませんでした(^^;)。道は明瞭で迷うこともありません。しかし、思ったより高度が下がらないままに道は続きます。お陰で要所要所で最高の眺望が何度も訪れてくれます。ほんまにええ道です。が、あとあときつい目にあうことはこのときは思いもよりませんでした。
今日のルートからはちょっと外れたところにある臼杵ヶ岳に到着。亀山7座の3座目に到着できました。ここも眺望は素晴らしいです(^^)。もうあとはわずかに下るだけかな。このときはそう思っておりました。しかしほぼ標高を下げていなかった意味をこのあと実感します。臼杵ヶ岳をあとにして臼杵山へ。順調に進みました。ところが、ここからが本日の核心でした。
想像以上の激下り。これ、地図のコンター以上じゃない(^^;)?とはいえそれ自体は登山道ですからいいのですが、想定外に北風が激風になりました。地形のせいでこの辺りが風の通り道になっているのでしょうか。吹き上げる風に飛ばされないよう、風の収まりを待ったりしつつ徐々に進みます。風はバランスを崩すという物理的な不安要素でありますが、併せて暴力的な音がメンタルを削ってくれます。ここは東向きに歩いていましたので、北風が左からやってきます。それも尾根を吹き上げる風なので、左の鼻の穴が乾燥して、かつ右の鼻の穴から水っぱなが垂れてくる状況でした(^^;)。汚い話ですみません。こんな風を味わえるとはこれまたいい経験。かかってこんかい(笑)、なんてね。
という強がりとともに下山しておりましたが、実際のところガチ必死でしたので写真が撮れませんでした(^^;)。やがて登山口まで下山。あー、ほっとした。そして身に染みる充実感。鈴鹿セブンでもなかなか味わえない濃厚な山行になりました。眺望の素晴らしさや歩きごたえ、今日の天気によるところはあれども、まだ一部しか味わっていない山域ではありますが亀山は私にとって実に名峰であります。なんか、行けば行くほど行きたいところが増えてしまう(^^;)。
駐車場まで戻ると、来たときには分からなかった臼杵ヶ岳方面が同定できました。東に向かって登り始めて、西から下山。めっちゃいい周回ルートでした。もしもういちどやるなら逆ルートかな。最後の下山を野登のらくらくで降りてみたい。鈴鹿峠は亀山トレイルの上にあることから、こちらこそ鈴鹿なのでしょうか。とても楽しい山行になりました。今日もありがとうございました。
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