記録ID: 5534733
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢
日程 | 2023年05月25日(木) [日帰り] |
---|---|
メンバー | |
天候 | 曇り時々晴れ |
アクセス |
利用交通機関
往路 西丹沢ビジターセンター
電車、
バス
復路 箒沢公園橋
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|




地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 日帰り
- 山行
- 4時間41分
- 休憩
- 49分
- 合計
- 5時間30分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
AKU
コース状況/ 危険箇所等 | ・ツツジ新道は、ゴーラ沢を渡渉する前に1か所だけ軽い沢の崩落があり、ロープが渡してあります。後は急坂という以外問題なし。赤いミツバツツシは盛りでしたが、シロヤシオは稜線近くに残っている程度で終盤です。 ・石棚山陵はツツジ新道との分岐直後、西側の崩壊が迫っていてヒヤリとしますが、以後は問題なし。 ・箒沢公園橋へのルートは険しく、整備状態も落ちます。道標は多いので道迷いの心配はあまりないでしょうが、下りはスリップ注意。 |
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その他周辺情報 | ふなの湯など3軒から選べる中川温泉利用券付きバス往復切符は現在、西丹沢VCまで2400円。バス停前の売り場で買えます(現金のみ)。 |
過去天気図(気象庁) |
2023年05月の天気図 |
装備
個人装備 | 1/25000地形図 コンパス 水筒 食料 レインウェア 傘 着替え 防寒着 ヘッドランプ ストック 保険証 ティッシュ タオル 計画書 時計 携帯電話 カメラ 筆記具 緊急保温シート ガイド地図 ツェルト 応急医薬品 GPS 予備電池 非常食 |
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写真
撮影機材:
感想/記録
by zaoluck
年度末を多忙に過ごし、さあ4月は山だと思った矢先、右足で金具をしたたか蹴り飛ばして、足指の骨にヒビが入ってしまった。その怪我がようやく癒えた5月は週末が悪天続き。そこで、日帰り登山では初めて有給休暇を取ってツツジ咲く檜洞丸を目指した。
平日5時過ぎの電車に既に通勤の人の姿が多数あることに驚き恐縮しながら、小田急に乗り換えて新松田へ。通学の高校生と一緒に改札を出て、温泉付き往復バス切符を買った。平日ながらツツジシーズンだけに、年配者を中心とする登山者も10人以上バスに乗り込む。そのほとんどが終点下車。ツツジ人気はなかなかのものだ。
車道から沢沿いのツツジ新道に入る。軽装の男女を追い抜き、すぐに沢をそれて山腹の急登にかかった。勾配が緩み、桟道を幾つか過ぎるとミツマタの群生地を通る。
ゴーラ沢出合いまで1キロほどの辺りで、小沢を越す道が崩れ、トラロープが張ってあった。ありがたく利用して、後は苦もなくゴーラ沢。少々水は多めだったが、ストックを支えに難なく飛び越えた。年配の団体が休憩していた。車で来たのだろうか。
道は階段の後、短い岩場を経て急坂となる。ツツジはまだオレンジ色のヤマツツジしか見ていない。その代わり登山者はポツポツ出会う。いくらツツジ人気の山とはいえ、平日にこれほど歩く人がいるとは意外だった。
お握り一つを立ち食いし、若者3人組に抜かれて間もなく展望地。新松田からはよく見えた富士山は、あいにく分厚い雲に隠れていた。
下山してくる人にも出会うようになり、風に涼しさを感じる標高1300mを過ぎて、ようやくピンクのミツバツツシが現れた。やがて木段の多い道になると、両側に次々とミツバツツシが姿を見せる。だが、セットで語られるゴヨウツツジ、いわゆるシロヤシオは散った跡があるだけ。稜線が近づいてようやく咲いているものが見つかった。
石棚山陵の尾根道に合流すると、なんとか紅白のツツジの競演を楽しむことができた。写真の撮り過ぎに気を付けながら、2時間半弱で山頂に到達した。
山頂の一角にもミツバツツシが咲いている。カップラーメンとお握り、コンビーフの定番ランチを済ませ、石棚山陵の下山にかかった。帰りのバスが以前と違って間引かれたため、中川温泉に寄るには3時40分までに箒沢公園橋バス停に着かなくてはならない。
下りもツツジの写真を撮りながら、前を歩く女性に漫然とついていったらツツジ新道に入ってしまった。あわてて戻り、崩壊して東寄りに付け替えられた稜線の道を下る。
ぱたりと人影が消えた。同角ノ頭を経由するユーシンへの分岐には別段何の注意書きもなかったが、玄倉林道の長期不通でどこにもまともに抜けられないから、おそらく荒廃が進んでいるだろう。結構な登り返しにあえぎながら、白ザレの頭のふたコブビークの間を抜けると、うっすら相模湾が一望できた。
檜洞丸山頂からところどころに木道や木段があるが、そろそろ耐用年数の限界が近づいているように感じる。この辺りにあった長い下りの木段は1mほどの高さがあり、ぐらついて少々怖い。
道端で休憩する男性がいた。ツツジ新道と分かれてから初めて会った人影だ。挨拶して先行すると、間もなく玄倉方面と箒沢公園橋の分岐点の木段に着いた。記憶ではここからかなり道が険しくなる。
40度はありそうな急斜面をジグザグの踏み跡に沿って下る。時々現れる道標は新しいので心強い。岩場のような小ピークを乗り越え、踏み跡が薄れた時はヤマレコの地図で軌跡を確認しながら進んだ。
一人の足音が近づいてきて、最後のピークの板小屋沢の頭付近で男性に追いつかれた。一休みしながら言葉を交わすと、「ここから右へ入ってみます」と、山腹へ下りていく登山道から分かれる尾根を示した。彼もヤマレコを使っており、みんなの軌跡には確かにここから北西へビジターセンターへ直行するバリルートが見える。「以前は地形図とコンパスで歩いたものですが」と苦笑いする男性を見送り、こちらは尋常に登山道をたどった。
もっとも、その「登山道」にしてからが、一気に沢まで標高を落とすのでなかなかハードだ。自転車やウオーキングで脚力維持に努めていたものの、2か月半ぶりの山行とあって暫く使っていなかった部位の筋肉が悲鳴を上げた。道端の岩や倒木に腰かけて休みながら何とか下り切り、緩やかに左カーブして板小屋沢に至った時はほっとした。
登りでは予定タイムより速く歩いていたが、この下りで貯金をだいぶ吐き出してしまった。ただ、山頂出発が予定より30分以上早かったのでバスの時間には十分間に合いそうだ。沢の右岸を辿る道は、歩き出しの所が崩れてロープの助けを要したが、その後は細いながらもしっかりした踏み跡となった。ただし、沢の底からかなり上方の斜面をトラバースするので、高度感はある。
最初の堰堤を木のハシゴで下ると川原に導かれる。ルート図ではいったん左岸に渡ることになっているが、100mほど下流を見ると黄色い道標が右へ戻るよう指示している。また堰堤があり、これを鉄製4連ハシゴで下った先が渡渉点だった。そこそこの沢なので、雨が降ると渡るのに難儀しそうだ。
後は杉の植林帯を緩やかに下って右に回り込めば、キャンプ場の施設が見えて無事に箒沢公園橋のたもとに到着。バスの時間までまだ30分近くあり、落ち着いて汗を拭いて一休みした。
最後の急降下でいささか消耗したが、ツツジ観賞にも間に合ったし、程よい気温で良い山行になった。バスに乗り込むと、後ろの方に先ほど別れた男性らしい姿が見えた。あちらも無事たどり着いたようだ。中川で独り途中下車し、山北町営のぶなの湯に向かった。
平日5時過ぎの電車に既に通勤の人の姿が多数あることに驚き恐縮しながら、小田急に乗り換えて新松田へ。通学の高校生と一緒に改札を出て、温泉付き往復バス切符を買った。平日ながらツツジシーズンだけに、年配者を中心とする登山者も10人以上バスに乗り込む。そのほとんどが終点下車。ツツジ人気はなかなかのものだ。
車道から沢沿いのツツジ新道に入る。軽装の男女を追い抜き、すぐに沢をそれて山腹の急登にかかった。勾配が緩み、桟道を幾つか過ぎるとミツマタの群生地を通る。
ゴーラ沢出合いまで1キロほどの辺りで、小沢を越す道が崩れ、トラロープが張ってあった。ありがたく利用して、後は苦もなくゴーラ沢。少々水は多めだったが、ストックを支えに難なく飛び越えた。年配の団体が休憩していた。車で来たのだろうか。
道は階段の後、短い岩場を経て急坂となる。ツツジはまだオレンジ色のヤマツツジしか見ていない。その代わり登山者はポツポツ出会う。いくらツツジ人気の山とはいえ、平日にこれほど歩く人がいるとは意外だった。
お握り一つを立ち食いし、若者3人組に抜かれて間もなく展望地。新松田からはよく見えた富士山は、あいにく分厚い雲に隠れていた。
下山してくる人にも出会うようになり、風に涼しさを感じる標高1300mを過ぎて、ようやくピンクのミツバツツシが現れた。やがて木段の多い道になると、両側に次々とミツバツツシが姿を見せる。だが、セットで語られるゴヨウツツジ、いわゆるシロヤシオは散った跡があるだけ。稜線が近づいてようやく咲いているものが見つかった。
石棚山陵の尾根道に合流すると、なんとか紅白のツツジの競演を楽しむことができた。写真の撮り過ぎに気を付けながら、2時間半弱で山頂に到達した。
山頂の一角にもミツバツツシが咲いている。カップラーメンとお握り、コンビーフの定番ランチを済ませ、石棚山陵の下山にかかった。帰りのバスが以前と違って間引かれたため、中川温泉に寄るには3時40分までに箒沢公園橋バス停に着かなくてはならない。
下りもツツジの写真を撮りながら、前を歩く女性に漫然とついていったらツツジ新道に入ってしまった。あわてて戻り、崩壊して東寄りに付け替えられた稜線の道を下る。
ぱたりと人影が消えた。同角ノ頭を経由するユーシンへの分岐には別段何の注意書きもなかったが、玄倉林道の長期不通でどこにもまともに抜けられないから、おそらく荒廃が進んでいるだろう。結構な登り返しにあえぎながら、白ザレの頭のふたコブビークの間を抜けると、うっすら相模湾が一望できた。
檜洞丸山頂からところどころに木道や木段があるが、そろそろ耐用年数の限界が近づいているように感じる。この辺りにあった長い下りの木段は1mほどの高さがあり、ぐらついて少々怖い。
道端で休憩する男性がいた。ツツジ新道と分かれてから初めて会った人影だ。挨拶して先行すると、間もなく玄倉方面と箒沢公園橋の分岐点の木段に着いた。記憶ではここからかなり道が険しくなる。
40度はありそうな急斜面をジグザグの踏み跡に沿って下る。時々現れる道標は新しいので心強い。岩場のような小ピークを乗り越え、踏み跡が薄れた時はヤマレコの地図で軌跡を確認しながら進んだ。
一人の足音が近づいてきて、最後のピークの板小屋沢の頭付近で男性に追いつかれた。一休みしながら言葉を交わすと、「ここから右へ入ってみます」と、山腹へ下りていく登山道から分かれる尾根を示した。彼もヤマレコを使っており、みんなの軌跡には確かにここから北西へビジターセンターへ直行するバリルートが見える。「以前は地形図とコンパスで歩いたものですが」と苦笑いする男性を見送り、こちらは尋常に登山道をたどった。
もっとも、その「登山道」にしてからが、一気に沢まで標高を落とすのでなかなかハードだ。自転車やウオーキングで脚力維持に努めていたものの、2か月半ぶりの山行とあって暫く使っていなかった部位の筋肉が悲鳴を上げた。道端の岩や倒木に腰かけて休みながら何とか下り切り、緩やかに左カーブして板小屋沢に至った時はほっとした。
登りでは予定タイムより速く歩いていたが、この下りで貯金をだいぶ吐き出してしまった。ただ、山頂出発が予定より30分以上早かったのでバスの時間には十分間に合いそうだ。沢の右岸を辿る道は、歩き出しの所が崩れてロープの助けを要したが、その後は細いながらもしっかりした踏み跡となった。ただし、沢の底からかなり上方の斜面をトラバースするので、高度感はある。
最初の堰堤を木のハシゴで下ると川原に導かれる。ルート図ではいったん左岸に渡ることになっているが、100mほど下流を見ると黄色い道標が右へ戻るよう指示している。また堰堤があり、これを鉄製4連ハシゴで下った先が渡渉点だった。そこそこの沢なので、雨が降ると渡るのに難儀しそうだ。
後は杉の植林帯を緩やかに下って右に回り込めば、キャンプ場の施設が見えて無事に箒沢公園橋のたもとに到着。バスの時間までまだ30分近くあり、落ち着いて汗を拭いて一休みした。
最後の急降下でいささか消耗したが、ツツジ観賞にも間に合ったし、程よい気温で良い山行になった。バスに乗り込むと、後ろの方に先ほど別れた男性らしい姿が見えた。あちらも無事たどり着いたようだ。中川で独り途中下車し、山北町営のぶなの湯に向かった。
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