総社市 福山~和霊山~幸山 古墳&城跡コース
- GPS
- 03:53
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 612m
- 下り
- 602m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車は「清音ふるさとふれあい広場 」に約260台分の駐車場あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に道はよく整備されており、雨や凍結などがない限りは運動靴でも歩けそうです。詳細な案内図等がないとルートに迷うことが多々ありますが、道標が要所々についているので、通過ポイントを予めいくつか決めて覚えておけば、あとは道標に従って進むだけで大丈夫です。 古墳群はルート上から見た目は平凡な円墳ばかりですが、古墳によっては、道から外れ古墳の裏側に回ると石室が見られ、その中に入ることもできます。 今回のコースでは、和霊神社から和霊山のピークまでが唯一の(竹)ヤブでした。しかし、かすかに踏み跡がついていたり、距離が短いので難なくピークに達することができます。 |
その他周辺情報 | この周辺の総社市から岡山市北区にかけての一帯は吉備路と呼ばれ、吉備文化の発祥の地として日本の歴史を探る上でも大変興味深い重要なところです。国指定史跡になっている備中国分寺、備中国分尼寺跡、こうもり塚古墳、造山(つくりやま)古墳、作山(つくりやま)古墳をはじめ、重要な史跡がたくさんあります。 吉備路自転車道が整備されているので、吉備路の有名な史跡を自転車で巡ることができます。また、今年の2月22日(日)に実施される「吉備路マラソン」はおよそ1万8千人のランナーが吉備路の有名な史跡前を通過することで人気の高いマラソン大会となっています。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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備考 | 「福山登山詳細図」を持参しました。大手書店でも売っていなかったので、コンビニ系のネットショッピングで取り寄せました。 |
感想
福山は人気のある山と聞いていた割にはこの山域の詳細な地図がありませんでした。そこで、福山登山詳細図を事前に購入すべく大手書店をいくつか尋ねましたが、どこもありません。またいくつかの大手ネットブックショップで注文しようとすると、在庫なしの状態でした。ところが、意外にもコンビニ系のネットショッピングで取り扱っており、しかも家の近所のコンビニで2日後に受け取れるということで、山行前日に地図をゲットできました。
登山詳細図を見ても、出発点近くのふれあい広場近くの道や和霊神社から和霊山までのルートや通行禁止エリアなどわからない所もありますが、低山にありがちな地図上にないルートの確認やランドマーク、さらにポイントごとの距離など有用な情報を活用することができました。もちろん、ポピュラーなコースのみの山行であれば地形図すら必要ないでしょう。
さて、この地域(吉備路)は国指定の貴重な史跡(古墳、城跡、神社仏閣等)が多いことで有名です。特に前方後円墳として全国4位の規模を誇る造山(つくりやま)古墳と全国9位の規模を誇る作山(つくりやま)古墳があるなど、全国有数の古墳地帯でもあります。しかもこの地域の古墳は多くが中を覗いたり上を歩いたり立ち入りができるのです。これは大仙古墳(仁徳天皇陵)などの他の地域の有名な古墳とは違い、実際に古墳を肌で直接感じることができる貴重なものです。
その中にあってこの福山の山域は北西部の三因(みより)古墳群だけでも216基以上の円墳を有する日本有数の古墳のメッカです。ただし、福山に訪れる人の多くが気付かないのか、あるいは関心がないのか、ほとんどスルーしていきます。道から見えている古墳は極めて平凡な形で山の地形と同化しており、石室が見えない方向に向いていることが圧倒的に多いので、その存在すら気付かないというのが実状なのでしょう。
しかし、この一ヶ月間でにわか古墳マニアになってしまった自分にとっては、古墳時代と呼ばれた大和朝廷の時期に近畿地方以外にも有力な豪族がここ吉備国にも存在したことを示す手掛かりとして、非常に興味深く探索することができました。
一方、時計の針を古墳時代から一千年先まで進めると、この地は戦乱の地と化します。福山城(国指定史跡)は福山(標高302m)山上に存在した山城で、南北朝(室町)時代に『太平記』に記された福山合戦の舞台となった所です。
また、幸山(こうざん)城は鎌倉時代後期より戦国時代にかけて、度々戦火の舞台となりました。福山城とともに山城であり、少ない兵力で多勢に対抗するには山城という立地を利用した戦術が必要だったのでしょう。
古墳時代から室町時代にかけての約1,000年間にこの地で起きた出来事に想いを馳せながら、本来2時間余りで山行できるコースを休憩も含めたっぷり4時間余りかけて回りました。全体的に山容そのものは平凡なのですが、長年にわたる歴史の重みがぎっしりと詰まっている山でした。
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