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Yamareco

記録ID: 593397
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ハイキング
中国

倉敷市 高鳥居山 ~春の訪れ&ロックショー!~

2015年02月23日(月) [日帰り]
 - 拍手
Machapuchare その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:18
距離
7.6km
登り
335m
下り
333m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:27
休憩
0:51
合計
3:18
8:50
25
スタート地点(利生院)
9:15
9:30
2
八丈岩
9:32
9:42
16
金比羅宮奥の院
9:58
10:02
8
南麓古墳&八ノ敷池
10:10
10:15
29
山神様
10:44
10:48
23
八幡宮
11:11
11:11
17
山上権現
11:28
11:35
15
高鳥居山三角点&畳岩
11:50
11:52
4
金比羅宮
11:56
12:00
8
金比羅宮広場
12:08
ゴール地点(利生院)
高鳥居山の春の訪れと修験道岩場を満喫するコース
歩行距離7.5km、歩行時間2時間30分、歩行数12,900歩
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
JR中庄駅を北北西に約2.5km程進んだところにノートルダム清心女子学園があります。登山詳細図では“大学”と表記されていましたが、そこの生徒はどう見ても中高生にしか見えませんでした。(*_*)
この学校の道路を隔てた西向かいに利生院(りしょういん)というお寺があります。このお寺の駐車場を出発点としました。
コース状況/
危険箇所等
地形図の道も登山詳細図の道も微妙にずれていたりします。また、道があるのにルートが記されていない所も何か所かあります。倉敷北部縦走路コース以外は道標がほとんどありませんので、地形(尾根や谷)や方角を常に確かめながら進む必要があります。
写真で掲載している通り、途中にいくつも岩場が出てきます。岩場をそのまま登るか、巻き道をするかはメンバーのスキルによります。特に雨上がりの日は岩がよくすべり、登山靴ですら危険な状態となりますので、適切な判断が必要です。八丈岩以外は鎖があります。
また、八ノ敷池や尼さんの井戸への道はシダ植物が生い茂って足元が見えず、油断していると滑って転倒する恐れがありますので、慎重に進む必要があります。雨が降っていなくても露でズボンがびしょぬれになるので、スパッツを着用したほうがよいでしょう。
生活道沿いには写真に掲載している通り春の訪れを感じさせるいくつかの花が観察できます。低山故に梅や菜の花などがきれいに咲いており、目を楽しませてくれます。また、ウグイスやツグミ、ヤマガラなどのさえずりが聞こえます。
その他周辺情報 山の葡萄(ぶどう)倉敷店
ノートルダム清心女子学園の東方面に山の葡萄倉敷店というレストランがあります。
主にオーガニック素材を使ったバイキングレストラン<1,620円>のようです。オーガニックとは有機栽培の意味で、化学合成農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料などにより土壌の持つ力を活かして栽培する農法のことを指します。おそらく地元産の有機栽培で育てた旬の食材をふんだんに使用しているのでしょう。この辺りはレストランが数十mおきにありますので、どこで食事をするのか迷いがちですが、山で消費したたくさんのエネルギーをバランス良く補うにはちょうどよい店です。
01利生院(出発点)
真言宗の寺院で元禄6(1694)年開基。寺院のある二子(ふたご)の地名については、神宮皇后が高取山の山頂で二子を生んだ伝説にちなんでいると言われています。
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01利生院(出発点)
真言宗の寺院で元禄6(1694)年開基。寺院のある二子(ふたご)の地名については、神宮皇后が高取山の山頂で二子を生んだ伝説にちなんでいると言われています。
02利生院近くの梅
二子(ふたご)近辺の梅が5分咲きから8分咲きとなり、今週から1週間余り見頃を迎えそうです。
02利生院近くの梅
二子(ふたご)近辺の梅が5分咲きから8分咲きとなり、今週から1週間余り見頃を迎えそうです。
03八丈岩取り付き点
花園霊苑前の登山口から登った標高130m地点で八丈岩が出てきました。最初は傾斜が緩いと思って安心して登り始めたのですが・・・
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03八丈岩取り付き点
花園霊苑前の登山口から登った標高130m地点で八丈岩が出てきました。最初は傾斜が緩いと思って安心して登り始めたのですが・・・
04八丈岩の登り
八丈岩を上るルートと左側を巻くルートがあります。ここはホールドはしっかりしていますが鎖はありません。岩登りはいったん登りだすと引き返すのが困難なので、岩登りに慣れていない人は迷わず巻き道を!(GPSルートは巻き道コース)
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04八丈岩の登り
八丈岩を上るルートと左側を巻くルートがあります。ここはホールドはしっかりしていますが鎖はありません。岩登りはいったん登りだすと引き返すのが困難なので、岩登りに慣れていない人は迷わず巻き道を!(GPSルートは巻き道コース)
05金比羅宮奥の院
ここを分岐に東西南北のコースを想定できます。どのルートも道がはっきりとしています。
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05金比羅宮奥の院
ここを分岐に東西南北のコースを想定できます。どのルートも道がはっきりとしています。
06金比羅宮奥の院から南展望
奥の院の南の大きな岩場から倉敷市中庄地区が一望できます。この岩を降りたら近道のはずでしたが落差のあるヤブでしたので諦めました。
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06金比羅宮奥の院から南展望
奥の院の南の大きな岩場から倉敷市中庄地区が一望できます。この岩を降りたら近道のはずでしたが落差のあるヤブでしたので諦めました。
07大仙様
鬼の足跡の岩、賽(さい)の河原、大仙様と書かれていましたが、鬼の足跡の岩はよくわかりませんでした。
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07大仙様
鬼の足跡の岩、賽(さい)の河原、大仙様と書かれていましたが、鬼の足跡の岩はよくわかりませんでした。
08舟形の手水鉢
他に何もありません。誰が何のためにここに・・・謎です。
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08舟形の手水鉢
他に何もありません。誰が何のためにここに・・・謎です。
09高鳥居山南麓古墳
八ノ敷池の北側にありました。この山域では唯一はっきりと石室が見られる古墳では!?
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09高鳥居山南麓古墳
八ノ敷池の北側にありました。この山域では唯一はっきりと石室が見られる古墳では!?
10高鳥居山南麓古墳石室
石室は小さいながらも、石の敷き詰め方は丁寧でした。
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10高鳥居山南麓古墳石室
石室は小さいながらも、石の敷き詰め方は丁寧でした。
11八ノ敷池
クリスタルな池でした。野生のカモやサギがいましたが、我々の気配を感じるや否や優雅に飛び立っていきました。
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11八ノ敷池
クリスタルな池でした。野生のカモやサギがいましたが、我々の気配を感じるや否や優雅に飛び立っていきました。
12山神様上部石仏
四国八十八か所第二十番札所の鶴林寺(かくりんじ)の石仏でした。この山域に八十八か所の石仏が安置されています。
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12山神様上部石仏
四国八十八か所第二十番札所の鶴林寺(かくりんじ)の石仏でした。この山域に八十八か所の石仏が安置されています。
13山神様上部岩場
岩と松のコラボが見事でした。
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13山神様上部岩場
岩と松のコラボが見事でした。
14山神様
大和氏族との関係は・・・表札には「山之神」と書かれていました。
14山神様
大和氏族との関係は・・・表札には「山之神」と書かれていました。
15屋敷のフキノトウ
人々は太古の昔から春先にふきのとうを食して来ました。そして、冬ごもりから目覚めた熊がまず最初に食べるものが ふきのとうなんだそうです。(・。・)
15屋敷のフキノトウ
人々は太古の昔から春先にふきのとうを食して来ました。そして、冬ごもりから目覚めた熊がまず最初に食べるものが ふきのとうなんだそうです。(・。・)
16三田(みつだ)の菜の花
代表的な春の風物詩です。昨日は春一番が九州などで吹き、今日は気温が春並みに上昇しました。
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16三田(みつだ)の菜の花
代表的な春の風物詩です。昨日は春一番が九州などで吹き、今日は気温が春並みに上昇しました。
17三田(みつだ)の梅
梅は品種の違いによって2月から4月まで見ることができます。来週以降は梅ツアーを敢行しようと思います!
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17三田(みつだ)の梅
梅は品種の違いによって2月から4月まで見ることができます。来週以降は梅ツアーを敢行しようと思います!
18八幡宮
三田山熊野修験道五流尊瀧院の入り口でもある八幡宮です。ここからこのコースでもっとも魅力的な“ロックショー”が始まります(^^♪
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18八幡宮
三田山熊野修験道五流尊瀧院の入り口でもある八幡宮です。ここからこのコースでもっとも魅力的な“ロックショー”が始まります(^^♪
19五流三田の滝
五流三田の滝は深山幽谷の趣があり、着替える小屋や滝に打たれる場所<写真>なども整備されています。
19五流三田の滝
五流三田の滝は深山幽谷の趣があり、着替える小屋や滝に打たれる場所<写真>なども整備されています。
20山上権現への登り
ここからはロックファンにはたまらないコースです。岩を直登するか、巻くかはメンバーのスキル次第です。鎖はあります。
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20山上権現への登り
ここからはロックファンにはたまらないコースです。岩を直登するか、巻くかはメンバーのスキル次第です。鎖はあります。
21山上権現東尾根岩
魅惑的な岩場にロックオン!山上権現に並行して延びている尾根の標高90m地点の岩場です。
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21山上権現東尾根岩
魅惑的な岩場にロックオン!山上権現に並行して延びている尾根の標高90m地点の岩場です。
22山上権現登り道石碑
右下に行者様の石像があり、まさに修験道コースです。
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22山上権現登り道石碑
右下に行者様の石像があり、まさに修験道コースです。
23山上権現手前の景観
遠方中央にマスカットスタジアムが見えました。3月6日~8日には東北楽天ゴールデンイーグルスのオープン戦が見られます。
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23山上権現手前の景観
遠方中央にマスカットスタジアムが見えました。3月6日~8日には東北楽天ゴールデンイーグルスのオープン戦が見られます。
24山上権現
総本山は倉敷市林952(郷内小と郷内中の間)にあり、承久の乱で配流された後鳥羽上皇の遺骨が納められています。
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24山上権現
総本山は倉敷市林952(郷内小と郷内中の間)にあり、承久の乱で配流された後鳥羽上皇の遺骨が納められています。
25山上権現上部岩道
ロックショーもますますヒートアップといったところです。
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25山上権現上部岩道
ロックショーもますますヒートアップといったところです。
26標高120m行者様
さすがに修験道です。様々な行者様が迎えてくれます。
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26標高120m行者様
さすがに修験道です。様々な行者様が迎えてくれます。
27高鳥居山三角点
三角点が最高点<写真28>より少し低い所でしかも道筋にありました。景観はよかったです。
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27高鳥居山三角点
三角点が最高点<写真28>より少し低い所でしかも道筋にありました。景観はよかったです。
28高鳥居山のピーク
高鳥居山の一番高い地点です。四国八十八か所第38番札所の金剛福寺の石仏がありました。
28高鳥居山のピーク
高鳥居山の一番高い地点です。四国八十八か所第38番札所の金剛福寺の石仏がありました。
29畳岩
まさに岩でできている畳のようです。ここは景色を望みながら昼食するのに最高のロケーションです。もちろんシート要らずです。
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29畳岩
まさに岩でできている畳のようです。ここは景色を望みながら昼食するのに最高のロケーションです。もちろんシート要らずです。
30尼さんの井戸
水が澄んでいたので湧水なのでしょう。尼さんの由来はよくわかりませんでした。
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30尼さんの井戸
水が澄んでいたので湧水なのでしょう。尼さんの由来はよくわかりませんでした。
31金比羅宮
金刀比羅宮は、香川県琴平町を総本山とする神社で全国に600の分社があります。かつては総本山と倉敷市由加山の両方を参拝する両参りという習慣があったといわれています。
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31金比羅宮
金刀比羅宮は、香川県琴平町を総本山とする神社で全国に600の分社があります。かつては総本山と倉敷市由加山の両方を参拝する両参りという習慣があったといわれています。
32金毘羅宮広場
利生院と金刀比羅宮の中間地点にあり、金比羅宮への登山口にもなっています。ここから階段状の道を下ると、利生院の境内に出てきます。
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32金毘羅宮広場
利生院と金刀比羅宮の中間地点にあり、金比羅宮への登山口にもなっています。ここから階段状の道を下ると、利生院の境内に出てきます。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下(厚手) 防寒具 手袋(防水加工) 軍手 雨具 スパッツ 日よけ帽子とフード 雨用帽子 登山靴(防水加工) 靴ひも予備 アタックザック ザックカバー 地形図 コンパス ファスナー付クリアーファイル 筆記用具 携帯 時計(防水) タオル カメラ 飲料水(スポドリ&茶) 水筒(保温) 非常食(栄養補助食品) スマホ(山使用可能) eTrex30(GPSナビゲーター)
備考 雨の翌日の山行を想定し、最初からスパッツを装着しておくべきでした。

感想

 最近、マイナーな(一般にあまり知られていない)山の魅力を発掘するのが楽しくなりました。今回の山域となった高鳥居山はまさにその対象であり、事前の情報がほとんど無きに等しい山でした。多くの人が倉敷北部縦走コースの通過点として設定していたために、この山域に散在している魅力的な地形や自然に気づかないままなのかもしれません。高鳥居山の周辺には東西南北何れの方角にも興味を引くポイントがあります<写真参照>。しかし、これらを全て回ろうとするとコース取りが難しく、悩みながらもほぼ全スポットを効率よく回れる“一筆書き”コースを設定しました。

 地形図と登山詳細図で道が異なっているケースが多々見られました。さらに言うならどちらにも載っていない道もいくつかあります。結局は地図とコンパスとGPSナビ等を用いて行きたい目的地までコースアウトしないように確かめながら進む必要があります。道は一部区間を除きしっかりしていますが、地図だけのルートファインディングだけでは難しいコースです。

 地形図を見て標高50mから150mにかけての尾根上に岩場が多いことが事前に分かっていました。実際には期待以上の景観でした。登り始めて程なく八丈岩が出てきました。最初は登攀が簡単そうに見えたのですが、登って行くうちにもう後戻りができない状態になり、濡れて危険な状態になっている岩を慎重に三点確保しながら登り切りました。これが最初に出遭ったサプライズでした。それからは写真のように古墳も含め岩場が断続的に現れ、ボルテージを高めてくれました。特に三田山熊野修験道と言われたコースはいろいろな形をした自然の岩と人工的な石の彫刻が数多く見られ、さながら“ロックショー”を堪能している気分でした。

 想定外としては春の訪れを知らせる花の発見がありました。紅梅や白梅、菜の花、フキノトウと本来開花の時期が微妙にずれる植物を同じ日に見ることができ、今年になって初めて“春”を感じることができました。ヤマレコユーザーの多くの方々がこの時季雪山を楽しんでいる最中でのプチ春山でした。当初は3月下旬頃から春山を意識した山行計画を立てるつもりでしたが、3月上旬辺りから計画に採り入れてもいいと思うようになりました。

 

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