キナバル山(晴天に恵まれた初の4000メートル峰)世界的に有名な山岳登山家に遭遇
コースタイム
(Timpohon Gate)9:32⇒9:54(1KM地点)9:54⇒10:21(Telecom station)10:21⇒
11:00(3KM地点)11:00⇒11:38(4KM地点)12:18⇒13:10(Vilosa shelter)13:10⇒
14:08(Pendant Hut)
3/22
(Pendant Hut)2:53⇒3:55(Sayat-Sayat Hut)3:55⇒4:44(8KM地点)4:54⇒
5:25(Lows Peak)6:26⇒7:40(Via Ferrata Point)7:53⇒9:00(Pendant Hut)10:12
⇒10:48(4KM地点)10:58⇒11:22(Telecom station)11:30⇒12:06(Timpohon Gate)
天候 | 1日目 基本的に晴れ。 途中晴れたり曇ったり。 2日目 晴れ。 下山しゲートに下りたころには曇り。 その後、コタキナバルに移動する車では大雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【入山までの手続き】 コタキナバルの市街地から2時間弱で登山公園事務所に到着します。 登山公園事務所で入山手続きをしなければ入山できません。 入山手続きに必要な項目は、下記3点です。 ・「山小屋で1泊すること」 ・「宿泊する山小屋の予約済であること」 ・「山ガイドを必ずつけること」です。 私たちの山ガイドさんはSIGOLさん。 登山事務所で入山続きを済ませると入山許可証でもあるタグをもらえるので それを首からぶら下げます。 途中にチェックポイントがあり入山許可のタグをチェックされますので 大切にしなければいけません。 その後、車で登山口であるTimpohon Gateへ移動します。 ここから登山の開始です。 【登山道】 Timpohon Gateを過ぎると一旦登山道は下ります。 すぐに滝が現れ、そこからは山頂まで延々ときつい登りです。 登山道自体は、非常に分かりやすく歩きやすいです。 Timpohon Gateから宿泊施設のあるPenant Hutまでは6KM Pendant Hutから山頂であるLows Peakまでは2.7KMで全長8.7KMありますが、 500Mおきに標識があり高度表示もされているために自分が登山道のどの辺りに いるか一目瞭然です。 山ガイドは、要所要所で熱帯雨林の珍しい植物の説明をしてくれます。 標高3000メートルあたりまでは熱帯雨林の樹林帯を進みますが、 登山道が整備されているためにブッシュをかき分け進むような場所は 一切ありません。迷う余地がないようにきれいに整備されています。 3000メートルを超えるあたりから木々の背丈が低くなり、 少しずつ展望がきき始めます。ここで宿泊となります。 翌日は夜中3時前に山小屋を出発しLows Peakを目指します。 3500メートルあたりを越えると完全に森林限界を超え、花崗岩の ゴツゴツとした急斜面の岩肌を黙々と登り高さを稼いでいきます。 ピークはあまり広くなくて20人もいれば足の踏み場が無くなる位です。 下山は、途中まで同じ道を下り、途中からVia Ferrataというアトラクションを 体験するためにハーネスとヘルメット着用で岩の壁を下って行きます。 距離にして400メートルほど下ると登って来た登山道と合わさるので ここからはTimpohon Gateまで登って来た道を下ることになります。 Timpohon Gateから公園事務所までは、バスで送ってもらえます。 4000メートル以上の山ですが、雪は全工程において全くありません。 【下山後】 公園事務所まで戻ってくると登山証明書が全ての人に配られます。 (有料:20リンギッド/約600円) Lows Peak登頂した人はカラーで、惜しくも登頂できなかった人は モノクロとなります。 【山小屋】 標高約3300メートルにしては暖かくフリース1枚でもあれば夜は 寒くなく寝れます。山小屋自体も清潔感が比較的あり不快感は、 ほとんどありません。山小屋は、2段ベッドが4つあり8人で1部屋となります。 私達が泊まった部屋は、オーストラリア人2組と我々の計6人でした。 【トイレ】 屋根付きの休憩場所が500M〜1KMおきにありベンチとトイレがあります。 【水場】 休憩場所に水がある場所もありますが、飲み水としては少し怪しいので水は 前もって準備しておいたほうがいいと思います。 ちなみに私達は往復で7Lを二人で使いました。 山小屋でも購入可能なので持ち込みの水を少なめにして山小屋で ミネラルウォーターを購入するのもいいと思います。 【食事】 初日の昼は、公園事務所で入山手続きをしたときに弁当がもらえます。 初日の夜は、山小屋で出ます。街中のレストランと変わらないくらい 満足のいく美味しい料理がビュッフェ方式で食べれます。2日目は、夜2時過ぎにパンとコーヒーが出ます。 食後、頂上を目指し山小屋に戻ってくるとブランチ的な2回目の朝ごはんが 振舞われます。昼ごはんは下山後、各自で取ることになります。 【土産物屋】 公園事務所にこじんまりとした店があり、クレジットカードも使えます。 【温泉】 公園事務所から車で40分位のところにあるようですが、私たちは行ってません。 【ポーター】 水の持ち込み山小屋での着替えなどを考えたときに荷物は少し多くなります。 山ガイドさんが、ポーターをかねており10キロまでは持ってくれます。 (有料:10リンギッド/約300円/KG)です。 下山後は、山ガイド兼ポーターさんにチップを渡すことが多いようです、 相場は20〜50リンギッドあたりのようです。 |
写真
感想
今回、シンガポール観光もうまく組み合わせてキナバルに行きました。
正直3776メートル以上の経験がないので2人ともワクワク感と
緊張感でいっぱいでした。
標高1800メートルを超えるTimpohon Gateを過ぎて歩き始めますが
いつもどおり調子よく登れ手ごたえ十分。
「よし!これなら行ける!」。
しかし2キロ地点を越えたあたりから急に足が重くなる。
これは暑さのせいなのか?それとも延々に続く急登のためなのか?
少し重い足取りのまま4キロ地点の休憩所の到着。ここで昼ごはん。
登山公園で配られたお弁当とコタキナバル市街地から公園事務所に来る途中で
購入したバナナを食べたのですが、大食漢と言われている私でも
「多い!」と感じるお弁当の量。
満腹では、このあとの登りに支障をきたすと判断し、腹八分目で再スタート。
エネルギー補給できたせいか再び調子よく登り始める。
特にbellは絶好調のようだ。
5キロ地点あたりで再び足取りが遅くなりペースがかなりダウン。
やっとこさ、なんとか6キロ地点の山小屋に到着。
山小屋で美味しいsabah teaをご馳走になって。本当に美味しかった。
少し休んだあと、下山で初体験をするVia Ferrataの道具の説明を聞く。
ハーネスの使い方などなど・・・夕方4時に近くのラバンラタハウスの
山小屋で晩御飯。これが本当に美味しかった、特にラムがサイコーだった!
野菜もたくさんありとても満足。
明日の登頂を願い、少々高いハイネケンで乾杯。
日本のバーで飲むくらいの値段で1本を分け合いだったけど。
食後、山小屋から明日目指す山頂方面を見上げると、
な、なんと雲が切れ始め大展望が目の前に。
大きく立ちはだかる山頂を目に焼きつけ明日への活力に。
夜6時にはベッドに入るが山小屋の電力源となるコンプレッサーと
虫除けのフラッシュライトでなかなか寝付けず二人して寝不足のまま
翌日2時に起床。
その頃には山ガイドのSIGOLさんが私たちをお迎えに。
私たちは軽い朝食を食べ出発の準備をしてLows Peakでのご来光を見るために
3時前に出発。あと2.7KMで目指す山頂Lows Peakだ。
高度のせいか、寝不足のせいか少し頭がぼんやりするがそれでも快調に
7KM地点を通過。このあたりからさらに傾斜が増し、息が切れ始める。
また頭も痛くなりはじめ、maruさん、satiさんのブログを読んで
日本で前もって購入しておいた酸素タブレットと頭痛薬を服用。
効いているのかどうか分からないが服用することで気持ち的には
回復したような気が・・・
takuは、かなり辛くなりはじめるが、bellは調子が良さそう。
なかなか7.5KM地点に到達せずに心が折れかけたときに丁度、標識が・・・
よし!7.5KM地点だと思えば
「うん?」
8KM地点だ!
7.5KMをも落としたんだ。あと700メートル。よし頑張れる。
見上げると真っ暗な中にヘッドライトが密集している地点がある。
「間違いない!あれがLows Peakだ!」
調子のいいbellは先に行ってしまって姿が見えなくなってしまった。
「あと少し。ゆっくり、ゆっくり。」
と言い聞かせて黙々と登っているとbellの声が。
「頑張れ!ここが山頂よ!」声はすぐそこで聞こえている。
すると1分もしないうちに「Lows Peak」の看板が。
やったぁ〜!
着いたぞ!踏んだぞ、頂!
山ガイドSIGOLさんとbelltakuは3人で抱き合って喜ぶ。
すると東の空が少しずつ明るくなりはじめ、
今まで暗闇で全く見えなかった周りの風景のシルエットが・・・
とにかく凄い絶景です。
太陽が登り、belltaku初めての山頂でのご来光を体験。
周りの山肌も朝日を浴びキラキラ輝いています。これは言葉になりません。
後ろ髪を引かれる思いで十分に眺望を目に焼きつけ下山開始。
7キロ地点あたりまで降りてくるとVia Ferrata初体験が始まる。
これまた初体験のヘルメットとハーネスを装着しての岩肌を下山。
距離にして400メートルなのに1時間弱もかかってしまった。
面白かったが、正直疲れた。山小屋のPendant Hutまで戻って来て、
2度目の朝食を食べ、しばし休憩。十分の鋭気を養いキナバルとはお別れ。
ここから距離にして6KM,高度差1500メートルを一気に下山。
いつもなら下山が結構辛いが、今回は二人して絶好調で下山。
途中2キロ地点で休憩をしていると韓国人の人が私たちに話しかけてきた。
ちょっと話をしていると韓国では凄く有名な登山家らしい。
握手をして別れたが帰国後にネットで調べると凄い人だった。
こんなことなら一緒に写真を撮るべきだった。
厳弘吉(オム・ホンギル)さん。私達は知らなかったが
皆さんは知ってますか?
なんでもヒマラヤ8000メートル峰14座を既に世界で8番目に
制覇している人だった。
このゲートをくぐれば苦しかったが大満足のキナバルともお別れです。
SIGOLさんとbelltakuは、3人が横一線に並び一緒にゲートをくぐりFINISH。
SIGOLさんありがとう。
いい思い出になりました。
公園事務所に戻りカラーの登山証明書を受け取り今回の旅は終了。
楽しい思い出を胸に無事帰国。
ほぼ4000m、呼吸は苦しくなかったですか?
しかし日本には見当たらない絶景ですね、いつかいってみたい山でした。とてもうらやましいです。
またお会いできるとうれしいです。
otsukareさま、こんにちわ。
酸素が足りないと頭がボーっとするのが
体感できましたよ。
でも良かったです、日本では絶対に体験のできない
高さを経験できたので
無事登頂おめでとうございます。
4000mっすか、どんな感じなんでしょうねぇ?
シンガポール観光のレポも是非お願いしま〜す。
賢パパは今から近畿、中国、四国への旅に出ます。
賢パパさん、こんにちわ。
いや確かにきつかったですが満足感でいっぱいです
賢パパさんも是非行ってください。
シンガポール観光は、凄い雨でしたよ
でも、キナバルが天気良くてよかったです。
もし逆なら、かなりへこみますもんね
もしかして、日本百名山あたりを道場破りするんですか?
気をつけて行ってらっしゃいませ
お帰りなさい。
っで、、、
サンバルは食べたっすか??
俺はマレーシアではアレがお気に入りで、
サンバルでメシ食いまくりでした。
あ。。。
山の話じゃなくて、ゴメンくさい。。。
工場長さん、こんにちわ。
あれをご飯にかけて?
確かにビビンパみたいになって美味いのかも。
>山の話じゃなくて、ゴメンくさい。。。
食べ物の話なので許します
belltakuさんこんにちは。
レコのアップ待ってましたよー
登頂おめでとうございます
王子も4000m峰キナバル!カッコイイ!!
お天気に恵まれてなによりでした
岩がなんだか独特の雰囲気を醸し出していて素敵で
すね。
御来光や昼間の空の色実際見たらどんな風に感じる
んだろうと想像するだけでワクワクしちゃいます。
今度会える時に撮った写真見せてもらいたいなー
saichan、こんにちわ。
いや、久しぶりに長文を書いて疲れましたよ
なんかアポロ11号が初めて月面に着陸したときの
映像みたいでしたよ。
(って私も生まれてないけど)
賢パパさんならきっと分かるはずですね
写真は、デジカメのバッテリーが無くなるまで撮ったので
いっぱいありますよ。
では、その写真を肴にやりますか?
雨が振ると岩峰が川となって渡れない場合があると
聞きましたが天候に恵まれて良かったですね
日の出も綺麗
岩の神秘的な光景が目に浮かびます
次はキリマンジャロ
maruさん、satiさん、こんにちわ。
キナバルに行くまでの穴が開く位、maruさんとsatiさんの
ブログを読んで良かったです。
持っていく水の量もばっちりでしたし
酸素タブレットも持って行って大正解でしたよ
ここのところずっと雨が降らなくて山小屋でのシャワーも
使えなかったですが、そんなんはどうでも良かったです。
これだけの晴天に恵まれたので
いや、ホントにブログが参考になりました。
ありがとうございました
>次はキリマンジャロ
行きたいっすね
belltakuさん
お疲れ様でした。
海外の山には、目がちっとも向かない私ですが、
その感動を、生の声で聞きたいですね、、。
やはり晴天に恵まれるに限るな、、山は。
目標達成、、、
良かったです。
Y-chan
Y-chan、こんにちわ。
題名がsaichanの時と同じですが
生の声は、これに限りますよ
いや、ここは、いいですよ。
Y-chanも是非行ってみてください。
2月、3月当たりは乾季らしくチャンスですよ
4,000m峰お疲れ様です。海外の山は、香港に続き二回目でしょうか。
St.John's Peakは、日本では全く見ることの出来ない非常に幻想的な山ですね。じっくり見てしまいました。あと
55/60の写真、凄すぎ。デスクトップの背景に使わせてもらいますよ〜!
いいでしょか?
bellさん takuさん、こんばんは。
いやー、最高の思い出になったようですね!
山頂で3人で抱き合う・・。
素晴らしい光景を想像します。
bellさんの膝も無事で、しかも絶好調!
takuさんのお腹も満たされ、そしてカラーの証明書。
本当に良かったですね!
manabu sumiko
belltakuさん、こんばんは。
とうとうやりましたね〜
4000mだもんなぁ〜、すっげ〜
私なんてまだ3776mにも行ったことないんですよぉ〜
なので、どんだけ空気薄いのか、検討つかないっす
でもホント、ピークからの景色、とってもすてきですね。
たしかにこんな景色は、日本じゃ見れないですよ。
うっ、うらやまし〜っす。
belltakuさん、次は5000m級の山っすね。
狙うか? グレートサミッツ?
w-koboriさん、こんにちわ。
確かに少し歩いただけで息が切れるので
常にゆっくり歩き、深呼吸をしながら登りましたよ。
「とにかくゆっくり、あせらず」とアドバイスを
聞いて良かったです
もっともっとトレーニングして5000メートル行きたいですね
tenmouさん、こんにちわ。
そうですね、キナバルは海外遠征2座目
St.John's Peakは、私たちもずっと釘付けでした
ホントに神秘的な光景でしたよ。
55/60ですよね?
私の会社のパソコンの壁紙に既になっています
何枚でもご自由にお使いください
manabuさん、sumikoさん、こんにちわ。
いや、誰からということもなく
自然に頂に着いた瞬間に抱き合ってましたね
そうそう、食べ物は大切ですからね
これで不機嫌になったりご満悦になったり
しますからね
やっぱりカラーの証明書は綺麗でいいですよ
belltakuさん、こんばんは。
キナバルお疲れ様でした。
私には行けそうもないので写真をじっくり
拝見させていただきました
山頂付近からの景色は絶景ですね
各Peakがカッコいいです。
4000mなのに雪が無いのですね。
麓の南国なので山の高さを感じます。
kankotoさん、こんばんわ。
皆さんの山レコを見てると2000メートル以上で日本では
まだまだ雪が残っているので、実は、東南アジアでも
4000メートルになるともしかすると要アイゼン(?)って
考えていて実は、出発前にマレーシアに問い合わせ
したんですよ
確かに日本ではみない眺望で感激でした
でも写真の腕前が良くないせいか、うまく撮れてないかももっと実物は綺麗でしたよ
belltakuさん、こんばんは。
4000メートル峰、登頂おめでと〜
登頂後のご来光&絶景は最高でしょうね
自分も海外の高山に挑戦したくなりましたよ
遅ればせながら、、今週末にNZの記録アップしますね。
sakuちゃん、こんばんわ。
いや初の4000メートル峰、初のご来光、おまけに初の
マレーシアで初物づくしで感動でしたよ
NZの記録待ってますよ。
ミルフォードは、私達も2年前に行く予定のところ
でしたから
belltaku さま
その他メンバー2人 さま
まいど亀レスとなりました
お帰りなさい&おつかれさまでした。
バナナや看板、案内図、タグ、植物、Foods、証明書どれを見てもトロピカル。・・・
王子もコスチューム色合いトロピカルジャマイカ!!
山も何故か、、、トロピカル
しかし、4,000m超えアッパレっす。
最近、飲みばかりの芋となっております
芋ダンナさん、こんばんわ。
バナナが安かったですよ。
あの1房で約55円でしたからね
確かにどこに行っても蒸し暑くて、見た目はトロピカルな
色合いで南国そのものでしたよ
実は、帰国してから、私達も飲んだくれ状態です
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