小日向山
- GPS
- 07:11
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,104m
- 下り
- 1,104m
コースタイム
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 7:11
07:47 ソデガラ沢西尾根末端 -> シートラーゲン(アイゼン装着)
08:12 ソデガラ沢西尾根1015m -> シール登行
11:54-12:28 小日向山 -> スキー滑降
13:49 県道白馬岳線 -> スキー滑降(未除雪の車道上)
14:30 二股
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 【風呂】倉下の湯 \600 |
写真
感想
初めての小日向山です。
ガイドブックなどでよく紹介されているのでそれなりに人も多いのではないかと思っていたのですが、そうでもなかったですね。この日は山頂で1人見かけただけで、他に入山者はいなさそうでした。
たまたまだったのかもしれませんが、このエリアは他にたくさんのメジャールートがあるし、もっと手軽なルートに人が集中するというのもあるかもしれません。
この山は北・東・南と様々なルートがとれ、特に北斜面なんて雪崩の危険がありながらもだいぶ楽しめるようですが、その場合猿倉からの戻りが長くなってしまうので、今回は東斜面を滑ることとしました。
登りは南斜面から。日曜に唐松岳に登ってガラガラ沢を滑る予定なのですが、南斜面は八方尾根北面の展望に優れるということで、その偵察も兼ねてです(20年以上山スキーをやっていながら八方尾根って登ったことがないんです)。
朝方は快晴で、八方尾根から不帰キレット、白馬三山などの展望を楽しみながら気分良く登れましたが、気温が高過ぎて昼には雪がグダグダ。登りでラクしようと3ピンテレマークの細いステップソール板を持ってきていたため、自分の実力では滑るのになかなか苦労しました。
猿倉からの県道合流後も思ったより板は滑らず、長い車道を二股まで戻るのも飽き飽きしました。
雪質しだいでだいぶ印象は変わるのでしょうし、八方尾根や白馬三山の展望も魅力的なのですが、この日のようなコンディションでは正直もういいかな?という感じです。
07:19 837m 二股の駐車スペース発。まずは南股入沿いの林道を歩く。
雪道ではあるが、ガラガラ沢などメジャールートの下山道となるため硬く圧雪されており、雪もまだカチカチに凍っている。まったく潜らないので板を背負って普通に歩くことができる。
07:47 928m ソデガラ沢出合。
予定ではまだしばらく林道を歩くつもりだったが、雪がまだ硬いのでツボ足でどんどん登って行けそう。ここでアイゼンを履き沢の西側の尾根を登ることにする。
が、甘かった。表面こそ凍っているものの、中は柔らかくツボ足では潜ってしまう。
途中で諦めシール登行に切り替えるが、もともとシールでは登りにくい細い尾根。段差が激しくて登れないところもあり、ところどころ尾根を捨てて西側の斜面をジグザグに登る。
振り返るとすぐ下に林道。苦労した割にいくらも登れていない。予定通りもっと林道を歩いてから尾根に取り付くべきだった。
1150mでやっと尾根は広くなだらかになり、普通にシールで登っていけるようになる。
9:23 1288点。いったん緩斜面となり、正面に鑓ヶ岳、杓子岳が望めるようになる。
この先は素晴らしいブナの疎林帯。この南斜面は雪質の関係かあまり滑られることはないようだが、斜面自体は非常に魅力的。本日は東斜面を滑るのだが、なんだかこちらの斜面のほうが結果的によっぽど楽しめたような気さえする。
10:29 1597点。見晴らしの良い平原で、スキー場上部から唐松岳まで、八方尾根が一望できるようになる。ガラガラ沢や唐松沢など北面の沢の様子もよくわかる。ガラガラ沢はもはやシュプールだらけだ。
1660mで再び緩斜面となり、ここで初めて左前方に小日向山が姿を現す。あと少しではないかと思っていたが、まだまだ遠くてガッカリ。まぁちょっと歩くと実際はそれほど遠くないことに気づくのだが。
ちなみに本日予定している下りルートはここから東尾根を滑ることになる。
1700mを超えると尾根は西にカーブし、ここから小日向山まで最後の登り。
北側には白馬岳から乗鞍岳の稜線がきれいに見え、人気の山スキーコース、金山沢も一望できるようになる。
細い尾根を越えると広い緩やかな斜面となり、お椀型の山頂(実際はその手前)が間近に見えるようになる。
あとわずかだが、ここで一気に疲れが出て足が止まる。緩やかな斜面なのに、最後は休み休みだ。
11:54 1905m 小日向山山頂。すぐ目の前に白馬三山があるのだが、ちょっと前からガスが湧いてきて、鑓ヶ岳・杓子岳はうっすらとしか見えなくなっている。
多少残念ではあるが、元々ガスがかかるという予報だったし、下手すればこの小日向山も真っ白だったかもしれない。これくらいですんで何よりというべきだろう。
12:28 滑降開始。しばらくは登りルート沿いに滑る。
山頂直下からいきなり腐れ雪。山頂で温度計を見たら10度近くあったのでなんだこりゃと思ったのだが、これはひどい。3ピンテレマークのステップソール細板では気楽に滑れず、腰を落として真面目に(?)取り組む必要がある。
12:44 1660m ここで登りルートを外れて東尾根へ入り、さらに途中で北東のボール状の斜面に滑り込む。
急傾斜のブナの疎林帯だが、ちょっと若木がうるさく、斜面自体は登ってきた南斜面のほうが魅力的に感じる。
相変わらず雪は重く、かなり中までズブズブ。木のない急斜面をやむなく横切った時など、表層から30cmくらいが一気に崩れ落ちていった。あとで雪崩情報を確認したら標高の低い樹林帯のほうが雪崩の危険度が高くなっていたが、まさにそんな感じだ。
しばらく滑ると傾斜は緩くなり、奥ノ滝ノ沢の上部に入り込む。残雪期のザラメ雪なら快適な林間滑降が楽しめるのだろうが、今日の腐れ雪ではほとんど板が滑らず、ストック漕ぎを交えて進む。
1263点で北側の尾根を越え、今度は北側の斜面を滑降。ここから再び傾斜が増し、慣れてきたのかそこそこ楽しく滑れるようになる。
やがて林道に合流。そのまま猿倉からの県道白馬岳線まで林道上を滑る。ここも板はあまり滑らず、ほとんどストック漕ぎだ。
13:49 1057m 県道白馬岳線に合流。もちろんまだ未除雪で、道路上は多数のトレースが付いている。
それに乗って二股まで一直線、といきたいところだが、今日の雪ではトレースがあってもあまり滑らない。ほとんど歩くようにこの長い林道を進む。
結局40分ほど、飽き飽きしたところでようやく二股の駐車スペースまで戻ることができた。
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