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Yamareco

記録ID: 603415
全員に公開
山滑走
北陸

飛騨高地 御前岳北西(P1818南北峰)

2015年03月21日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:00
距離
12.7km
登り
1,218m
下り
1,194m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
13:30
休憩
0:00
合計
13:30
5:30
135
スタート地点
7:45
7:45
375
尾根末端
14:00
14:00
30
稜線
14:30
14:30
45
P1818北峰
15:15
15:15
225
P1818南峰
19:00
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
飛騨河合PAより
養魚場まで除雪されるようです
コース状況/
危険箇所等
スノーブリッジの付き方次第で尾根取付きまでのルートは変わると思います。
(ただし、2015年シーズンはもうスノーブリッジはムリ)

1050〜1300付近は雪が腐っていると3歩進んで2歩下がる状態

上部は雪割れで3mのクレバスが点在

※1610のポコ以降は(雪の状態にもよるが)切れた細尾根と一部岩登り、ゆるんだ雪を利用して何とか登り切ったが、ロープなしでは絶対降りたくない。
雪がゆるんでなければアイゼン必携

(1610までならスキー登下降もOKだし結構良い斜面だと思う)


下降は先週時間切れした1500m2段ギャップが2段とも雪割れ崩壊しており大変危険。

最後に渡渉があるが、先週よりも雪解け増水しており片足ドボンを余儀なくされた。
薄暗い中スタート
2015年03月21日 05:31撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 5:31
薄暗い中スタート
養魚場までは除雪バッチリ
2015年03月21日 05:47撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 5:47
養魚場までは除雪バッチリ
養魚場の橋より
先週よりも一気に雪が減っている
2015年03月21日 06:11撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 6:11
養魚場の橋より
先週よりも一気に雪が減っている
とうぞう・はげくら方面分岐点
雪は減っているが相変わらず渡渉は大変そうだ
2015年03月21日 06:35撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 6:35
とうぞう・はげくら方面分岐点
雪は減っているが相変わらず渡渉は大変そうだ
横谷方面の林道途中で食い散らかされた猪の亡きがら
南無
2015年03月21日 06:57撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 6:57
横谷方面の林道途中で食い散らかされた猪の亡きがら
南無
横谷に架かる橋
これを渡って一旦下ります
2015年03月21日 07:01撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 7:01
横谷に架かる橋
これを渡って一旦下ります
この下りは植林地帯
適当に降りれそうな所からショートカットします
2015年03月21日 07:13撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 7:13
この下りは植林地帯
適当に降りれそうな所からショートカットします
二つの谷の出合からスノーブリッジで渡ります。
2回渡ったがブリッジはもう限界だった
2015年03月21日 07:27撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 7:27
二つの谷の出合からスノーブリッジで渡ります。
2回渡ったがブリッジはもう限界だった
やっと目的の尾根の末端に到着。
疎林が良い感じです
2015年03月21日 07:56撮影 by  DSC-TX20, SONY
1
3/21 7:56
やっと目的の尾根の末端に到着。
疎林が良い感じです
早くも雪が腐り出してズルズル落ちる。
パウダーラッセルより難しい
2015年03月21日 09:04撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 9:04
早くも雪が腐り出してズルズル落ちる。
パウダーラッセルより難しい
1200mくらいで一旦緩くなり一息付けます
2015年03月21日 09:38撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 9:38
1200mくらいで一旦緩くなり一息付けます
南側を見れば先週登った尾根。
あの尾根からこちらを見て良い尾根だと思ったので来てみたのだ
2015年03月21日 09:44撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 9:44
南側を見れば先週登った尾根。
あの尾根からこちらを見て良い尾根だと思ったので来てみたのだ
1500m2段ギャップは雪割れしているのが見える。
あそこの通過は厳しそうだが…
2015年03月21日 09:45撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 9:45
1500m2段ギャップは雪割れしているのが見える。
あそこの通過は厳しそうだが…
1300mくらいからは緩い尾根のパラダイス
2015年03月21日 10:09撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 10:09
1300mくらいからは緩い尾根のパラダイス
北西方面
籾糠山が見えそうで見えない
2015年03月21日 10:16撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 10:16
北西方面
籾糠山が見えそうで見えない
振り返って東方面
薄曇りでアルプスは見えない
2015年03月21日 10:48撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 10:48
振り返って東方面
薄曇りでアルプスは見えない
雪割れ箇所が現れ始める。
ここは繋がっているのでカニで登る
2015年03月21日 10:55撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 10:55
雪割れ箇所が現れ始める。
ここは繋がっているのでカニで登る
稜線はすぐ近くなのだが、ここからが長い
2015年03月21日 11:15撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 11:15
稜線はすぐ近くなのだが、ここからが長い
1.5歩くらいの隙間だが、3m位の高さがある
2015年03月21日 11:22撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 11:22
1.5歩くらいの隙間だが、3m位の高さがある
回り込むが何時崩壊してもおかしくない
2015年03月21日 11:25撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 11:25
回り込むが何時崩壊してもおかしくない
1610のポコ付近、
次々とブロック登場でうかつに近寄れない
2015年03月21日 11:33撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 11:33
1610のポコ付近、
次々とブロック登場でうかつに近寄れない
ギリギリ雪が繋がってない岩壁が現れる
2015年03月21日 12:06撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 12:06
ギリギリ雪が繋がってない岩壁が現れる
兼用靴ではとても登れない
2015年03月21日 12:16撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 12:16
兼用靴ではとても登れない
ルートを探して回り込むが…
2015年03月21日 12:27撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 12:27
ルートを探して回り込むが…
ぐずぐずの雪を何とかだましながら乗り上げる。
もはやアルパイン
2015年03月21日 12:51撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 12:51
ぐずぐずの雪を何とかだましながら乗り上げる。
もはやアルパイン
その後もとにかく急登。
2015年03月21日 13:36撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 13:36
その後もとにかく急登。
何とか稜線に乗り上げた。
左側が籾糠山だ
2015年03月21日 13:47撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 13:47
何とか稜線に乗り上げた。
左側が籾糠山だ
西側には先週お目にかかれなかった猿ヶ馬場山
2015年03月21日 14:08撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 14:08
西側には先週お目にかかれなかった猿ヶ馬場山
南側で左奥が御前山。
登って来た尾根をノーロープで降りる事は自殺行為なので周回縦走に切り替える。
2015年03月21日 14:25撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 14:25
南側で左奥が御前山。
登って来た尾根をノーロープで降りる事は自殺行為なので周回縦走に切り替える。
多少のアップダウンはあるが問題無く1818南峰に到着。
先週のリベンジ成功といったところ
2015年03月21日 15:14撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 15:14
多少のアップダウンはあるが問題無く1818南峰に到着。
先週のリベンジ成功といったところ
山頂直下の粗目雪は絶品中の絶品
2015年03月21日 15:27撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 15:27
山頂直下の粗目雪は絶品中の絶品
1500m2段ギャップは板を外してクライムダウンする以外に方法はなかった。
登るのも困難な部類だろう。
2015年03月21日 16:12撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 16:12
1500m2段ギャップは板を外してクライムダウンする以外に方法はなかった。
登るのも困難な部類だろう。
先週はパウダーだったが今週は少しのデブリと修行系重雪。
下部は雪の下に水が流れてて賞味期限が一気に来た感じ
2015年03月21日 16:59撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 16:59
先週はパウダーだったが今週は少しのデブリと修行系重雪。
下部は雪の下に水が流れてて賞味期限が一気に来た感じ
渡渉点まで降りて来た
とうぞう谷の雪壁の高さが一気に減っている。
2015年03月21日 17:40撮影 by  DSC-TX20, SONY
3/21 17:40
渡渉点まで降りて来た
とうぞう谷の雪壁の高さが一気に減っている。
川を見るとカモシカの亡きがらが流れ着いていた。
2015年03月21日 17:41撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 17:41
川を見るとカモシカの亡きがらが流れ着いていた。
とうぞう・はげくらの出合で渡渉
先週より増水しているのでやむおえず片足ドボン
以後林道をシール歩行
2015年03月21日 17:52撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 17:52
とうぞう・はげくらの出合で渡渉
先週より増水しているのでやむおえず片足ドボン
以後林道をシール歩行
すっかり暗くなってしまったが周回完了。
2015年03月21日 18:54撮影 by  DSC-TX20, SONY
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3/21 18:54
すっかり暗くなってしまったが周回完了。

装備

個人装備
G3 ZENOXIDE C88

感想

先週は思わぬ降雪によりラッセルに時間が掛かり稜線(P1818)まで行く事が出来なかったが、登っている時に見てた北側の疎林尾根がすっとキレイに延びていたのがとても気になった。

というわけで今回はこの尾根を辿る事にします。


早朝は表面の堅い雪のおかげで林道歩行はかなりラク、一週間ほぼ好天が続き融雪と増水が見て取れたが雪自体はまだ豊富にある。

今回の尾根の取付きは入り組んだ谷の渡渉がキーで、全く当てにならない林道や波線ルートは最初から当てにはしていなかった。
案の定、波線ルート上には橋が無かったりで何とか残っていたスノーブリッジをおそるおそる渡って尾根に取付いた。

尾根を登っている頃には既に日が当たって雪が腐り大変登りにくい。
急登箇所では滑り出すと止まらなくて肝を冷やす場面が何度かあった。


稜線が近づくにつれスキーで登るのは無理な細尾根や岩壁が現れ出す。

これらを越えてしまうともう安全に下る事は出来なくなってしまうから先週登下降した尾根まで縦走しなければならない。

ここで終わりにして下ってもよかったが、まだ体力はありそうだったので進む事にした。


ぐずぐずの雪をキックとピックストックを駆使して這い上がる。
滑り落ちると谷底か雪割れの隙間に落ちる事となるため慎重にならざるを得ず時間が過ぎ去って行く。

難所を切り抜け稜線へたどり着くと反対側にある猿ヶ馬場山や白山の絶景が見て取れ苦労した甲斐があったという物だ。

籾糠山をバックに稜線を縦走する。多少のアップダウンはあるが越えてきた尾根に比べれば誤差みたいなもの、稜線浪漫を満喫させて貰う。

程なくして先週たどり着けなかったP1818南峰到着。
広い山頂部は猿ヶ馬場山のように遮る物のない360度パノラマが広がる。

名残惜しいが時間が無いためすぐに出発。山頂から1500mギャップまでは極上ザラメ雪でここまで苦労した甲斐があったものだ。

しかし登っているときにも見えた1500m2段ギャップの状態は大変悪く板を外して薮に掴まりクライムダウンなど通過に1時間ほど要した。

以後は先週滑ったため気持ち的には一安心だが、雪質が悪くまともにターン出来ずにただただ落ちて行くしかなかった。

最後の難所は渡渉地点。
先週のルート工作むなしくステップが溶け落ちている。また雪解け増水のため飛び石も出来なくなっていたので仕方なく片足ドボン。

ひさしぶりに総合力という言葉が頭に浮かんできた雪山周回ルートでした。

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