また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 670085
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中国山地西部

広島の大峯山に登る

2015年06月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
7.2km
登り
652m
下り
641m

コースタイム

日帰り
山行
5:15
休憩
0:00
合計
5:15
9:52
315
スタート地点
15:07
ゴール地点
反時計回りで一巡すれば実質3時間30分位。
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
大峯山(1039.8)に登る

日程:2015年6月28日(日)
天気:晴れ
コース:分校跡駐車場〜別荘地〜大峯山〜西のた〜西大峯(100.9)〜滝見展望所〜上川上〜分校跡駐車場

      分校跡に作られた登山口駐車場、例え日曜日であっても登山者は殆どいないのではないかと思っていると何と10数台の車が駐まっておりびっくりした。
      
      登山準備を済ませ駐車場の端にある登山口を出発。すると左手に古ぼけた小さな温泉小屋やら足湯小屋(いずれも閉鎖中)が現れ道は二分した。道標には大峯山は直進の矢印があるもののよく分からない。すぐ右手の車道を歩けと言うのか判断に迷う(数年前、登ったことはすっかり忘れている)。ところがガードレールの端っこに小さな字で大峯山と書いてあったので間違いないと思って車道を歩く。しかし歩いても歩いても案内標識が見あたらない。不安を抱きながら別荘地の中を歩いていると過去の記憶も少しづつ甦って来た。
    するとそのうち舗装路も終わり貯水タンクが現れ、小さな案内標識も現れたのでほっとする。この間わずか10分足らずではあったが、もっと標識があっても良いのではないかと思った。

 ここから山の中に入る。杉や桧の人工林や自然林の急斜を登る。危険箇所もなくただひたすら登るのみ。25分位でベンチが二つ並ぶ場所(この辺りが5合目?)に出くわし、さらに30分近く登ると唯一の展望所である小岩にたどり着く。「あと7分」の標識があり、確かに三角点のある大峯山まで7分だった。ここで登山道は二分し、巨岩の聳える大峯山の山頂へは右に折れる。すると巨岩が続きアルミの梯子を二つほど乗り越えると大峯山の最高点。分岐よりわずか2〜3分余り。狭い岩場ではあるが360度の大展望 、北に西中国山地を代表する山々そして南には宮島を始め瀬戸内に浮かぶ島々がほしいままに得られる。
 これほどの展望は大峯をおいて他になくこれこそまさに大峯の醍醐味と言えよう。

展望を楽しんだ後は三角点のある分岐まで戻り、西に向かって縦走に入る。シロモジやリョウブの目立つ自然林の中を5〜6分下ると県内で南限とされるブナの巨木、峯太郎に出くわす。その後自然林の中のアップダウンを何度か繰り返していると20分足らずで笠石分岐(笠石とは何なのか分からないが、左へ50m下るとの標識があった)のある小ピークへ。さらにここから右手に杉林を見ながら7〜8分下ると左手に湿地のような小さな沢が現れ、なだらかな鞍部に達する。この辺りが野田ヶ原とか西のたと呼ばれる所である。

その後わずかばかり上って緩やかに下ると西大峯と西登山口との分岐。西大峯には尾根道をそのまま直進し10分足らず登る。周りはシロモジを中心とした自然林で気分は壮快。
西大峯の山頂は縦走路の通過点といった感じではあるが、縦走路中唯一の展望地。大峯ほどの迫力はないが、木々の間から前に吉和の冠山後ろに勝成山などが望める。
 また西に向かってそのまま直進する踏み跡がついていたのでおそらくオオネントウ方面へ下る事も可能ではないかと思った(道なき市境を縦走したことはあるがオオネントウへはまだ出かけていない)。

 西登山口への下山は分岐まで引き返す。杉や桧の人工林の中を5〜6分下ると小沢に接し水も補給出来る。その後急斜を下っていると左手下の谷になだらかで長い一条の滝が見えて来る。豪華さはないが唯一の滝らしい滝である。その後もどんどん下ると右手にも小沢が現れ、沢と沢との間を下る。すると右手の沢の渡渉点に出くわし、1.5m位の川幅を左岸から右岸へと渡る。水量が思いの外多いので増水時には注意が必要(ただし、上流を石伝いに渡ることは可能)。

 その後人工林の中にひっそりと佇む七人墓を右手に現れた。すると左手の狭い谷間には荒れ果てた棚田が続き、ほどなくすると小さな標識のある西登山口に出た(西大峯と西登山口との分岐から約45分)。古い3〜4m位の木の橋を渡ると田んぼの一番奥の舗装路に出てさらに車道を20分ばかり歩くと出発点の分校跡の駐車場に戻った。

 なお西登山口手前の川沿いの車道にも5〜6台以上駐められる駐車スペースがあった。

(参考タイム)

分校跡駐車場(車道歩き0.10位)貯水タンク(1.00)西大峯分岐(三角点のある場所)
(0.42)西大峯と西登山口との分岐(0.46)西登山口(0.10)玖島川上(上川上)(0.10)
分校跡駐車場

なお 三角点より大峯山最高峰まで往復5分 また西登山口分岐より西大峯山までは上り9分下り8分だった。

 従って反時計回りで西大峯を含めぐるっと回れば 約3時間30分と言った所
駐車場端の登山口にある案内図
2015年06月28日 09:36撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 9:36
駐車場端の登山口にある案内図
分校跡を整備して作られた駐車場。まさかこれほどまで駐車しているとは思いも寄らなかった。
2015年06月28日 09:36撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 9:36
分校跡を整備して作られた駐車場。まさかこれほどまで駐車しているとは思いも寄らなかった。
舗装路を山に向かってしばらく歩くと貯水タンクがあり、ここから山の中に入った。
2015年06月28日 10:08撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 10:08
舗装路を山に向かってしばらく歩くと貯水タンクがあり、ここから山の中に入った。
中央の黒い岩が最高点。写真に見える二つのはしごを使って登る。
2015年06月28日 11:14撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 11:14
中央の黒い岩が最高点。写真に見える二つのはしごを使って登る。
大峯山山頂より
一番奥の稜線は左から吉和冠山〜広高山?〜県境稜線〜オサカエ〜五里山と続く。オサカエの手前は女鹿平(めがひら)山そして冠山の手前は板敷山や青笹山など
2015年06月28日 11:14撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/28 11:14
大峯山山頂より
一番奥の稜線は左から吉和冠山〜広高山?〜県境稜線〜オサカエ〜五里山と続く。オサカエの手前は女鹿平(めがひら)山そして冠山の手前は板敷山や青笹山など
前の写真と繋がる。女鹿平山の奥に五里山のなだらかな山稜が続き、さらに十方山や旧羅漢山と恐羅漢山と続く。十方山の手前はもみの木森林公園と小室井山。
2015年06月28日 11:14撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/28 11:14
前の写真と繋がる。女鹿平山の奥に五里山のなだらかな山稜が続き、さらに十方山や旧羅漢山と恐羅漢山と続く。十方山の手前はもみの木森林公園と小室井山。
前の写真と繋がる。
中央のぼこぼこした山は塩石山と湯来冠山。両者の左斜めに下っている谷がコウノミ谷(「西中国山地」による)。その奥のガレを抱えたような山が灰郷スマモあたり。そしてその一番奥が深入山あたりではないかと思われる。
2015年06月28日 11:14撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/28 11:14
前の写真と繋がる。
中央のぼこぼこした山は塩石山と湯来冠山。両者の左斜めに下っている谷がコウノミ谷(「西中国山地」による)。その奥のガレを抱えたような山が灰郷スマモあたり。そしてその一番奥が深入山あたりではないかと思われる。
山頂より三倉岳方面を望む。
2015年06月28日 11:15撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 11:15
山頂より三倉岳方面を望む。
大峯山頂より西大峯を見る。左の傘のような山は羅漢山そしてその手前が鬼石山〜横山だと思う
2015年06月28日 11:17撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/28 11:17
大峯山頂より西大峯を見る。左の傘のような山は羅漢山そしてその手前が鬼石山〜横山だと思う
大峯山山頂より。中央よりやや左手に見える一番高い山が三倉岳。その左手にぼこぼこ連なっている山は三倉の向かいにある燕山から勝成山に繋がる稜線ではなかろうか。
2015年06月28日 11:20撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/28 11:20
大峯山山頂より。中央よりやや左手に見える一番高い山が三倉岳。その左手にぼこぼこ連なっている山は三倉の向かいにある燕山から勝成山に繋がる稜線ではなかろうか。
西大峯への分岐から6分下るとブナの巨木あり。峯太郎ブナと呼ばれ、広島県内では南限のブナといわれている。
2015年06月28日 12:12撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 12:12
西大峯への分岐から6分下るとブナの巨木あり。峯太郎ブナと呼ばれ、広島県内では南限のブナといわれている。
大峯〜西大峯への縦走路。このような笹床の自然林が続き、心も癒される。
2015年06月28日 13:43撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 13:43
大峯〜西大峯への縦走路。このような笹床の自然林が続き、心も癒される。
上川上から登るとここが登山口(西登山口)となる。橋の手前は田んぼでしかも一番奥の田んぼ。
2015年06月28日 14:47撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 14:47
上川上から登るとここが登山口(西登山口)となる。橋の手前は田んぼでしかも一番奥の田んぼ。
西登山口へは上川上の集落を通り過ぎ、川沿いに歩きここで右に折れる。なおこの三叉路の手前には車が数台おけるスペースあり。
2015年06月28日 14:51撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/28 14:51
西登山口へは上川上の集落を通り過ぎ、川沿いに歩きここで右に折れる。なおこの三叉路の手前には車が数台おけるスペースあり。
大峯〜西大峯への概念図。縦走路にも人工林はあるもののおおむね自然林が続く。中でもこれほどまでシロモジが多いのは他には見られまい。
2015年07月03日 15:48撮影
7/3 15:48
大峯〜西大峯への概念図。縦走路にも人工林はあるもののおおむね自然林が続く。中でもこれほどまでシロモジが多いのは他には見られまい。

感想

大峯山の最大の魅力は山頂の巨岩からの大展望。北に西中国山地の山々がそして南に瀬戸内に浮かぶ島々が手をとるように見渡せ、時間が経つのを忘れる。また市内周辺にしては自然林がきれいである。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:710人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら