塔ノ岳の汗かきマシーン
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.2km
- 上り
- 1,232m
- 下り
- 1,233m
コースタイム
- 山行
- 4:29
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 5:42
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません。 |
写真
感想
さて、いよいよ2週間後に迫った今年のメイン・イベント、あのイチバンとんがった頂への挑戦を前に、何の準備もしないで行くのはやっぱりナメているようで、とんでもないシツレイにあたるのではないかと思って・・・というよりこのままであのテッペンに立てるのか?という不安もあり、前日夜までずいぶん迷いましたが、お天気もダイジョウブそうなので意を決して、噴火しそうな蔵王に行ったという師範代とナベちゃんにはナイショで「ひみつトレーニング」に行きました。
といっても夕方には来週末に控えたゲイノー活動の準備(オケ合わせ)があり、5時半前には新宿に着いていないといけないので、こういう時の「ひみつトレーニング」には、やっぱりバカ尾根で塔ノ岳に限ります。ということで9時半頃大倉に到着。雨の心配はないだろうけど・・・いや〜暑い。大倉バス停から歩き始めてすぐに汗ばんできて、クリステルとキャサリンにごあいさつする頃には、みっともないことに、もう額に汗。
ホントに暑い。0ポストから15分ほど歩いただけでメガネにしたたる汗。荷物があまり軽くてはトレーニングにならないと思い、ザックは小さいのにしましたが、なるべく重くするためにとりあえず2リットルのペットボトルをそのままつっこんで、夕方の予定もあるので着替えも入れたのでけっこう重くなりましたが、まあ、それがキツかった〜。見晴茶屋をすぎた頃には、ご愛用の團十郎家の「かまわぬ手ぬぐい」(農具の鎌と○と「ぬ」を染め抜いた手ぬぐい)が手ぬぐいの用をなさないほどになりましたよ。しぼったらジャーですからね。
まあ、さすがに梅雨の中休みの丹沢大倉尾根。前後左右を確認してからでないとお気軽にお尻からバスガスバクハツもできないくらい人気があります。まわりを歩いていた人たちの話から・・・・
大学のワンゲル部OBと思しきパーティー
「いや〜、昔から夏休み前のトレーニングのための山行ってキツいんだよね〜」
いやいや、ホントですよ。みなさんワタシよりずいぶん先輩ですけど、経験豊富な先輩方がそうおっしゃるってことは、今、ワタシがつらい状況にあるのはあたりまえのことなんですね。
堀山の家の前でワタシより少しおねえさんたちのパーティー
「ごめんね、ワタシ、今日はここでリタイヤするね」
ちゃんと自分の状態をわかっていて、決して無理しない・・・アタマではわかっていても、途中で敗退は無念だし、メンバーに対する意地とかミエとか遠慮とか、そういうものがいろいろあると思うんですが、勇気をもって撤退できるというのはエラいと思いました。
急登でワタシの前をゆっくり歩く年配の男性と、ちょうど休んでいた年配の男性
「あなた、見たところワタシよりひとまわりくらい若いね。ワタシ76歳だけどね」
一昨年の秋に尊仏山荘に泊まった時にも80歳をすぎた人生の大先輩が泊まっていらっしゃいました。自分の足でここまで来れるなんてホントにたいしたもんです。が、まあ、くれぐれも気をつけて歩いてくださいね。ここまでタクシー呼ぶワケにもいかないんで。
というような人たちに出会いながらようやく花立山荘までたどり着きましたが・・・もうカンニン。どんだけ出るんでしょうってくらい汗、出ます。まったく「オート発汗マシーン」か「全自動汗か器」かっていうくらいのもんです。さきほど堀山の家で
腰をおろして水分補給しましたが、しばらく座ってて立ち上がったら、座ってたところがびっしょりと濡れてました。
花立山荘のベンチに腰をおろしてたら、そうです、アレが視界に入ってきました。「氷」の幟。をを、小屋から次々に出てくる人が大事そうに抱えて出てくるのは、ガラスの器の上にこんもりとのっかった白い物体、その頂を染める黄色(レモン)や赤(イチゴ)。こんな状態の時に、これって悪魔ぢゃ〜。もうホントに「ほんぢつの塔ノ岳は花立山荘が頂上でした〜」っていうことにして、その悪魔をいただいて、おとなしく降りようかって思いました。今、撤退したら夕方の予定まで余裕できるし・・・・ってマジで思いました・・・・が、せっかくここまで来たんだし、頂上でラーメン作って、しばらく使ってないコンロの調子も確かめたいし・・・ってことで、ここでもケツ形の痕跡をベンチに残して立ち上がり、ゆるゆると歩を前に進めます。
ここから金冷シを経て山頂まではホントにツラかったです。古巣のカープに帰って以来、チャンスにゲッツーも打てなくなり、人が変わったように「仕事してる」のはツライさん、いやアライさんですが、今日のワタシはまったくのツライさんです。
下界は人に聞くといい天気だったそうですが、ココはガスがかかって視界がききません。「振り返ると絶景」ポイントで振り返ってもほとんど眺望はナシ。おまけになかなか足が前に進まないし、さらにノロノロなペースです。やっとの思いで山頂に到着。当初の目論みでは、軽く2時間半くらいでやっつけて・・・と思っていたのに、3時間をこえてしまいました。残念というより、それが現実ですっていうことを受け止めないとね。
とりあえず尊仏山荘で缶ジュースをいただき、いつ買ったかわからない定番棒ラーメンを2把作って、いただきました。が、ザックの底からガスとコンロを取り出したついでに着替えも取り出してみると、なんとシャツが濡れてるやん。ゲッ、汗か?汗しかないか。いやー、ザックにしみこんで中のものを濡らすなんて想定外。おそろしいばかりの「高性能発汗マシーン」ですよ。
ここまでの道のり同様、山頂もあいかわらずガスに囲まれて眺望は全くなし。夕方の予定が気になるので、ラーメンの後片付けをして、さっさと下山開始。往復5時間くらいでササッと降りてこれるかと思っていたところ、結局6時間以上かかってしまいました。
まあ、それにしてもオモリのつもりで持って行った2リットルのペットボトルのほかに500CCのペットボトル2本、尊仏山荘で缶ジュース1本、登山口まで降りてきたところにあるいつもの自販機で1本、渋沢駅で500CCのペットボトルをもう1本、いったいどれだけ補給したでしょう。これ、ぜんぶ汗ですよ。こんだけの水をアタマからかぶったら、文字通り「水もしたたるイイ男」に確実になれますねえ。
というわけで、人間、こんだけ汗かけるというお話はこれでおしまい。
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