記録ID: 69858
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積雪期ピークハント/縦走
ヨーロッパ
Mont Blanc 4810m (フランス)
2006年08月14日(月) 〜
2006年08月15日(火)
taksizm
その他2人
- GPS
- 27:10
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 2,136m
- 下り
- 2,136m
コースタイム
現地時間(CEST)
8/14
[09:30]Nid d'Aigle(2300m) - [12:50]Tete Rousse(3167m) - [16:20]Gouter Hut(3817m)
8/15
[02:15]Gouter Hut(3817m) - [06:45]Mont Blanc(4810m) - [09:40]Gouter Hut - [11:00]Tete Rousse - [12:40]Nid d'Aigle
8/14
[09:30]Nid d'Aigle(2300m) - [12:50]Tete Rousse(3167m) - [16:20]Gouter Hut(3817m)
8/15
[02:15]Gouter Hut(3817m) - [06:45]Mont Blanc(4810m) - [09:40]Gouter Hut - [11:00]Tete Rousse - [12:40]Nid d'Aigle
天候 | 初日は雪、ホワイトアウト後晴れ。-5℃ アタック日は快晴無風 -15℃以下 |
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過去天気図(気象庁) | 2006年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
www.gare-routiere.ch 車の場合、ジュネーブ郊外からA-40/E-25を使う。 登山口のNid d'AigleまではSaint-Gervaisから登山鉄道を利用する。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
Gouterルートからピストンする際の注意点など。 - コース状況 - Tete Rousseまではトレッキング可。景色良く、簡単な鎖場以外には危険箇所なし。 Tete Rousseを出るとまず落石多発地帯"Grand Couloir a.k.a. Death Gully"をトラバースする。 下りでは実際落石に遭遇し、間一髪だった(ザイルの間を弾丸の如く飛んでいった)。 ガイドの判断で一時ザイル間隔を長くとったおかげで、命拾いしたと思う。 そこを過ぎると岩場の急登が続き、(降雪の量によるが)鎖やワイヤーも次々と現れる。 上に行くほど斜度が増す上、フィックスロープが設置され、ロッククライミングの感覚に近い箇所が多い。 Gouter Hutは非常に混雑すると聞いた(当時は初日が悪天候だったため、ガラガラで快適だった)。 個人で行く場合は3日以上前に要予約。食事付きで、運が良ければベッドで寝れる。 Gouter HutからDome du Gouterを越え、Vallot Hut(避難小屋)までは割と平坦。 ただし雪道で深夜〜早朝はヘッテンと月明かりのみなので、ルートを外さないこと。 Vallot Hutから山頂までは細い雪稜でクラストしており、強風時は危険。滑落したら止まらない。 - 気候 - 残雪期の北アルプスに似ている。高緯度のため、真夏でも2000m付近まで降雪がある。 当時はNid d'Aigleで既に5cm以上積もっており、Tete RousseからGouter Hutまではミックスクライミングだった。 低酸素とアンザイレンしてのラッセルで、かなりの体力を消耗した。 気象条件によって大きく難易度が変わることを念頭に。 また、Gouter Hutから先は落雷を避ける場所がVallot Hut以外にない。ガスが出た場合も大変危険。 標高差は登り1000m、下り2500mと厳しい。午前2時過ぎにGouter Hutをスタートするのが一般的となっている。 - 高山病対策 - 事前に周辺の3000〜4000m峰に登って、高所順応しておく。あとは水分を沢山摂取すると発症しにくい。 標高4500mを超えると、順応していても呼吸がかなり苦しい。ナイフリッジもある区間なので、集中するしかない。 - アタック日のアドバイス - 頂上からTete Rousseに下るまで、ガイドとコンティニュアスで繋がった状態なので、 ザックは基本下ろさない(下ろせる場所や時間も限られる)。 ハイドレーションシステムはチューブが凍結して飲めなくなるので、対策が必要。 朝食は午前2時前(要は夜食)なので、アウターのポケットにスナックを入れておくと良い。 |
写真
撮影機器:
感想
一人旅なら、現地の登山ガイドはつけたほうが身のためです。
高所順応登山やフリークライミング込みの、数日間の講習ツアーに参加しました。
顧客対ガイドの人数比はアタック日が2:1、それ以外は3:1以上です。
日本人は稀なので、英語力はそれなりに必要です ;)
当日は冬用手袋2枚にオーバーミトンの3枚重ねでアタックしましたが、
下山後凍傷で指の皮が剥がれました ><
ピッケルを持つ方の手は、低温に注意してください。
時々立ち止まって腕を大きくグルグル振り回すと、指先が温まります。
またGouter Hutでは朝、頼んでおくと水筒に熱湯を満たしてくれます(有料)。
靴はシャモニでScarpa Cumbreをレンタルしましたが、断熱などしっかりしていて問題なし。
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