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Yamareco

記録ID: 701281
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

【薮山レコ】戸立山〜三角峰(以東岳北方稜線 池塘めぐり)

2007年10月18日(木) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
16.3km
登り
1,247m
下り
1,246m

コースタイム

日帰り
山行
9:50
休憩
0:30
合計
10:20
6:50
45
7:35
7:35
50
8:25
8:30
175
二股(820m)
11:25
11:35
135
13:50
13:55
80
16:05
16:05
25
16:30
16:30
40
17:10
大鳥登山口(泡滝ダム)
※古い記録のため現在と状況が異なる場合があります!
 ルートは手動入力のため不正確です。
 実際は戸立山は山頂を迂回し西側の草原斜面をトラバースしています。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2007年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
朝日スーパーライン(県道)が土砂崩れのため通行止め、国道7号線で鶴岡経由で登山口の泡滝ダムへ向かう。
コース状況/
危険箇所等
吊り橋からは冷水沢を沢登り、戸立山〜三角峰(以東岳北方稜線)は登山道なく、薮こぎで進む。
鶴岡市郊外から望む鳥海山と朝焼け
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鶴岡市郊外から望む鳥海山と朝焼け
逆円すい形の雲
冷水沢の吊り橋から登山道を外れ冷水沢を遡行
冷水沢の吊り橋から登山道を外れ冷水沢を遡行
冷水沢下流部はゴーロ状の河原歩きが続く。
困難な滝は殆どなく問題なく遡行できる優しい沢。
冷水沢下流部はゴーロ状の河原歩きが続く。
困難な滝は殆どなく問題なく遡行できる優しい沢。
820m付近で沢は三俣になっている。
進むべき支沢は中央、まずは左股へ進みすぐに右から滝となって落ちる沢へ進む。
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820m付近で沢は三俣になっている。
進むべき支沢は中央、まずは左股へ進みすぐに右から滝となって落ちる沢へ進む。
中央の支流。末端は滝になっている。
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中央の支流。末端は滝になっている。
下流部。
中流部はゴーロ状となり、やがて水は消える。
中流部はゴーロ状となり、やがて水は消える。
源流部に近づくと両側からガレた斜面が迫ってくる。
源流部に近づくと両側からガレた斜面が迫ってくる。
紅葉した樹木が目立ってくる。
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紅葉した樹木が目立ってくる。
稜線部は紅葉が進んでいるようだ。
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稜線部は紅葉が進んでいるようだ。
稜線直下の様子。
稜線直下の様子。
冷水沢下流部を振り返る。
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冷水沢下流部を振り返る。
冷水沢源頭部はガレている
冷水沢源頭部はガレている
稜線に上がり西方向の展望。
海に浮かぶ粟島。
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稜線に上がり西方向の展望。
海に浮かぶ粟島。
庄内平野と鳥海山。
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庄内平野と鳥海山。
秋色の月山。
北方稜線続きの茶畑山方面を望む
北方稜線続きの茶畑山方面を望む
すぐ北側には細長い池塘があった。
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すぐ北側には細長い池塘があった。
北方向のパノラマ
(元サイズ→拡大表示)
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北方向のパノラマ
(元サイズ→拡大表示)
南側には戸立山が近い。
戸立山の西斜面には草原が広がっているようだ。
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南側には戸立山が近い。
戸立山の西斜面には草原が広がっているようだ。
薮の山頂を西側の草原からトラバースで迂回する。
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薮の山頂を西側の草原からトラバースで迂回する。
戸立山の西側斜面。草原が広がり展望が良い。
左は化穴山。
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戸立山の西側斜面。草原が広がり展望が良い。
左は化穴山。
西側草原より戸立山山頂方向を望む。
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西側草原より戸立山山頂方向を望む。
西側斜面より以東岳を望む。
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西側斜面より以東岳を望む。
戸立山を巻いて稜線に上がり、大鳥池を見下ろす。
右は化穴山。
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戸立山を巻いて稜線に上がり、大鳥池を見下ろす。
右は化穴山。
稜線は笹と低潅木の混合薮に覆われている。
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稜線は笹と低潅木の混合薮に覆われている。
地形図で戸立山の南方で池塘が点在する付近。窪地には小さな池塘がいくつもある。バックは以東岳。
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地形図で戸立山の南方で池塘が点在する付近。窪地には小さな池塘がいくつもある。バックは以東岳。
池塘のほとりを通過。
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池塘のほとりを通過。
池塘と戸立山(右)
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池塘と戸立山(右)
次の池塘。
稜線をさらに進み、戸立山を振り返る。東側斜面は荒々しい様相だ。
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稜線をさらに進み、戸立山を振り返る。東側斜面は荒々しい様相だ。
戸立山に西側斜面はなだらかで紅葉がきれい
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戸立山に西側斜面はなだらかで紅葉がきれい
パッチワークの絨毯のような紅葉と大鳥池。
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パッチワークの絨毯のような紅葉と大鳥池。
左奥から障子ヶ岳〜粟畑〜天狗角力取山の稜線。手前の尾根は明光山。
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左奥から障子ヶ岳〜粟畑〜天狗角力取山の稜線。手前の尾根は明光山。
小朝日岳〜大朝日岳のアップ
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小朝日岳〜大朝日岳のアップ
稜線の西側斜面は紅葉の絨毯がきれい。
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稜線の西側斜面は紅葉の絨毯がきれい。
窪地にハート形の池が現れた
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窪地にハート形の池が現れた
ハート形の池を振り返る。
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ハート形の池を振り返る。
山麓まで紅葉が広がる。
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山麓まで紅葉が広がる。
以東岳の手前右に三角峰。
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以東岳の手前右に三角峰。
三角峰への登り。
三角峰への登り。
大鳥池、化穴山方面。
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大鳥池、化穴山方面。
三角峰山頂にて以東岳方面。
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三角峰山頂にて以東岳方面。
三角峰山頂にて戸立山を振り返る。辿ってきた稜線。
三角峰山頂にて戸立山を振り返る。辿ってきた稜線。
三角峰山頂より以東岳方面パノラマ。
(元サイズ→拡大)
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三角峰山頂より以東岳方面パノラマ。
(元サイズ→拡大)
三角峰山頂より鷲が巣山(左)、海岸線(中)
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三角峰山頂より鷲が巣山(左)、海岸線(中)
三角峰を下って、振り返る。
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三角峰を下って、振り返る。
紅葉の以東岳を何度も振り返る。
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紅葉の以東岳を何度も振り返る。
大鳥池に向かって紅葉の尾根を下る
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大鳥池に向かって紅葉の尾根を下る
尾根を下りながら戸立山を振り返る。
尾根を下りながら戸立山を振り返る。
紅葉のトンネル。
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紅葉のトンネル。
紅葉のトンネル。
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紅葉のトンネル。
大鳥池湖畔に降りる。
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大鳥池湖畔に降りる。
大鳥池湖畔より以東岳(左奥)。
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大鳥池湖畔より以東岳(左奥)。
タキタロウ山荘。
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タキタロウ山荘。
山荘前から夕日に照らされた大鳥池を望む。
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山荘前から夕日に照らされた大鳥池を望む。
七ツ滝沢の吊り橋を渡り登山口へ急ぐ。
七ツ滝沢の吊り橋を渡り登山口へ急ぐ。

感想

今回のルートは厳冬期、残雪期の朝日連峰縦走路のアクセスルートになっている区間です。無雪期の記録は殆どないのでヤマレコに載せました。

冷水沢の吊橋から冷水沢に入渓する。特に困難な滝はなくゴーロ状の明るく開けた沢。点在する花崗岩は茶色の滑りやすいコケが付着しているものが多く渓流シューズが良さそう。今回は稜線の薮こぎがあるので登山靴スタイル。この時期、沢の水は冷たさを増しているのでなるべく靴をぬらさないようにコース取りをする。
820m付近の三股は、中俣が稜線近くまで突上げる遡行予定の沢。左俣を少し進むとすぐから滝になって落ちる中俣が現れる。水量的には右股のほうが多い。途中、伏流区間があるが標高1300mあたりまで水は取れる。源頭部は崖になっており慎重に登る。

稜線に上がると痩せており潅木の密集薮。このまま稜線上を戸立山へ目指すのは諦め、山頂を迂回するようにトラバースで西の肩の草原へ出る。草原には池塘の名残であろう湿地があり、大鳥池を挟んで甚六山〜化穴山方面の展望が良い。遠くに目をやれば粟島、庄内平野、鳥海山、月山、佐渡まで望まれる。戸立山を迂回して再び稜線に出ると、まさに紅葉の盛りである。戸立山から三角峰にかけても概ね薮尾根であるが、紅葉した潅木の赤と黄色、笹とハイ松の緑が三色のパッチワークの絨毯のようで目を楽しませてくれる。戸立山の南部の稜線が広がった地形にはいくつもの小さな池塘と草原が点在しており、薮こぎの苦労を忘れしばし池塘めぐりを楽しむ。

この先尾根が細くなり薮も濃くなるが、頂稜のやや東側を通ると薮が薄く楽である。ただし斜め姿勢を維持するための苦労もある。笹薮は背丈を越える所もあるが、概ね腰くらいである。三角峰の前後は薮が低くなりペースも上がる。三角峰からは眼前にどっしりとした以東岳が聳える。以東岳の脇には大朝日岳、小朝日岳も遠望できる。鷲が巣山や新潟方面の弧を描く海岸線や角田山も見える。三角峰から大鳥池へ下る登山道は紅葉のトンネルみたい気持ちがよい。西日が反射する大鳥湖畔を通り大鳥小屋へ。小屋の周辺の紅葉はもう少しだ。秋の夕暮れがどんどん迫っており小屋からはピッチを上げて下る。疲労した身体に鞭打ってなんとか日没ギリギリで下山できた。

(参考)
朝日軍道は今から400年ほど前の戦国時代末期に、庄内と米沢を結ぶ最短ルートとして上杉家の武将、直江兼続が朝日連峰を縦断して開削させた60キロにも及ぶ軍事道路である。そのルートは現在の長井市の草岡から葉山、朝日連峰主稜線、戸立山、高安山を経由して旧朝日村の繁岡を結ぶものであった。現在も軍道跡が以東岳の斜面に僅かに確認されている。今回通った戸立山〜三角峰の薮尾根においては、当然踏み跡は残っているはずもなかった。推測であるが、少しでも薮を避けるため当時も草原を拾うように軍道を通したのではないかと思われる。

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