御中道


- GPS
- 14:13
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 2,080m
- 下り
- 2,113m
コースタイム
- 山行
- 14:02
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 14:52
天候 | 晴れ一時雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
静岡県南東部側テープ・マーキングあるが不明瞭 |
その他周辺情報 | 大沢崩れ工事中(渡渉難航) |
写真
装備
備考 | 踏み跡のない箇所はザレザレの為歩行困難、携帯用の予備電池は必須。 |
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感想
御中道に行ってきた。去年主杖流し登った時から次は上には登らず、登頂3回した人はお中道を回れるという言い伝えからお中道を回ろうと決めてた。でも今ならいえるこれは人にはお勧めできないコースや。俺自身多分2回目はない。
富士山夏期マイカー規制の関係で五合目駐車場まで上がれるのは「御殿場新五合登山口」しかないから悩んだけど今年も御殿場口からの出発。金曜日に仕事終わって6時間かけて御殿場口まで。11時半到着。駐車場には50台くらいの車がもう停まってる。車の中は少し窓開けてても熱くて寝にくい。3時半に起床のつもりが周りの騒音で目が覚め3時に起きる。準備をして3時半出発。ここで事前予約票を出してくれと言われる。予約していないと言うと今しても大丈夫だと言うこと。静岡県側からの協力金¥1000も去年と同じく徴収された。去年と同じく登山道沿いに行くつもりが二つ塚から上塚越えのショートカットへ(これが大間違い)。人が歩いてないところは踏んでも踏んでも足場がもろく体力ばかり失われて前に進めない。やっとのことで二合五勺で登山道に合流。もうすでにヘロヘロ状態。なんとか富士宮新六合雲海荘到着。もう人だらけ。始発のバスで来たのかとグループのガイドらしき人に尋ねるとタクシーで来たとのこと。気分をとり直して立ち入り禁止と書いてあるブル道に入りお中道の始まり。ここは去年も通ってるので道は良くわかる。よく見るとイタドリの群生がすごい。富士山緑が増えたんじゃなかろうか?とか考えながら歩く。箱荒沢までも長い。そこからもう少し進むと去年取りついた主杖流しに。もう疲れてて御中道行かずにこれを去年のように登ろうかとも考えが浮かぶ。でもそれも面白くないし、しんどいしやはり予定したところを行こうと自分を鼓舞する。
ここから先は初めてのルート。ピンクリボンと白黄色たまに青のマークもまあまあある。だけど樹林帯の中、石楠花に見とれてたらルートを大きく外れてしまい、元の道に戻るのに四苦八苦。沢に降りると足場が悪く、下手するとずるっと流れてしまい、転倒する。腰を少しひねったようだ。いつの間にかストックの先が片方無くなってる。300mくらいの沢を20~30分くらいかけて渡る。また段差が大きいので降りるのも登るのもすごく手間取る。このあたりで掴んでた木の根っこが千切れて3mくらい大転倒。顔面から着地。ゆっくり起きてどこも折れてないのと大きく切れてないことを確認。ここで引き返そうか前に進もうか思案するもここから戻るのも行くのも同じくらい苦労するのは目に見えてる。大沢崩れさえ越えれば登山道があるのはわかってるのでなんとか痛み止め飲んで前に進む。大沢崩れ左岸にて「ここは危険、勇気をもって撤退しよう」との看板がある。撤退ってどこに撤退すんのん?
ここでモノレール発見。過去の記録から大半の人はここは大きく迂回して渡ってるのはこのモノレールに沿って歩いてるからだと推測。これは国土交通省富士砂防事務所の大沢崩れ復旧工事の人を運ぶモノレールだった。モノレールに沿いに歩く。渡渉は立ち入り禁止の工事関係者の階段を使わせてもらいました。沢の中でまた少し道に迷う。登りも工事関係者の階段があるのを発見。右岸にはわかりにくいけど登山道とモノレールがある。ここから300mほどの大沢休泊所までの登り返し。休泊所には工事関係と大沢崩れの歴史の看板。ここから御庭山荘跡まで1時間少々。最初昔の登山道を歩いていたが、下に工事関係者用の登山道が見えた。そっちは新しいし綺麗に整備されている。そりゃそうや。毎日作業者がこの道を一時間半ほどかけて朝夕方現場に行くのに「高熱隧道」の時代じゃあるまいし、今日びの作業員、強制労働みたいなことさせて通勤中に怪我でもしようものなら金もらっててもすぐに労働基準局に訴えて出るやろうし。きっといい給金貰ってるんやろうな、とか考えながら歩く。御庭手前にも「御中道」は道が崩れているので立ち入らないでくださいの看板がある。冒険者とは言うこと聞かんと書くらしい。御庭から富士スバルライン新五合目まではきれいに整備された遊歩道。このあたりで雲が湧きだし雷がゴロゴロ鳴る。もし雷に打たれることがあれば俺の今までの人生の罰やろうとか思いながら歩き続ける。
山梨県側からは富士の姿は一切なし。この道にはいろんな案内文が出てる。歩いてる人は外国人がやはり多い。西洋人はこちらが会釈したり挨拶すると返してくれるが中国人は知らん顔です。お国柄知らない他人には気構えているのか挨拶に慣れていないのかな。
富士スバルライン新五合目は久しぶりに来たら店も大きくなりきれいに様変わりしている。ここでソフトクリーム食べて大休止。先に進もうとすると安全パトロールに止められ、入山料を払えという。山には登りませんというと、ここから先に進むには払わないと入れないとのこと。仕方なしに少し戻って入山料¥2000を払う。でも山梨県側は道も案内も綺麗に整備しているので費用が掛かるのは理解しています。吉田口登山口でまたもパトロールにリストバンドの確認を受ける。俺はバンドは付けずにザックのスモールポケットに治しているので、間違いなく持ってるということで出さずに見逃してもらった。このあたりから雨が本降りになる。用意していた折り畳み傘で歩き始める。吉田ルートから須走口ルートのショートカットが分かりにくく見つけにくい。またも樹林帯の道。でも歩いてきた静岡県側の御中道に比べるとまだましな道。ここでやはりカッパの上を着る。樹林帯を抜けると須走口本五合の長田小屋に到着。ここでもう一回水分補給と残り2%になってる携帯を充電してもらう。10分\200.予備の充電器持ってきてなかった俺が悪い。充電待ってる間に雨も小降りに。須走りのザレザレもお湿りのせいでいつもより歩きやすい。五合目下できれいな避難小屋発見。有料小屋でない小屋はこのあたりではめずらしいんじゃなかろうか。最後の須走口から御殿場口へのショートカットは思ったよりも道が明瞭。だれ独り会うこともない。すべての景色が自分一人で貸し切り状態ですごくぜいたくな気分。足はヘロヘロ、つま先はきっとうっ血してると思う。なんとか日暮れまでに車まで戻れると思うとホッとした。18:30御殿場口駐車場下に到着。総行動時間15時間。疲れました。これで富士山に来たのは8回目。もう俺の人生で富士山は堪能したかな。
下山して富士山を見たら今日のご褒美のように赤く微笑んでた。
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