紅葉の大朝日岳周遊(朝日鉱泉から)
- GPS
- 06:15
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 2,163m
- 下り
- 2,155m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 6:15
天候 | 晴れ。9月も下旬なのに暑かった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
4時半過ぎ現着。朝日鉱泉前の駐車場は満車、待避所毎駐車車両が並んでいます。私は鉱泉から300m程下に駐車。もっと下まで停まっていました。 (復路) 工事通行止がシルバーウィーク中休工解放になっている県道289号を東進。舗装されていますが、朝日川沿いの狭い一車線道路です。崩落箇所は鉄板敷き。その先長井・白鷹方面の標識に従って進みましたが、国道287号でなく県道9号の細道を延々白鷹町まで走りました。。。 復路289号未舗装区間終了寸前、登りの私がとっくに視認しているのに、待避所をスルーして猛然と突っ込んできて、私に「退け」サインした男性4人乗り軽乗用車がありました。私が退ける状況になかったので譲らせましたが、今どき皆AT車だから気にしなくなっているのか、登り優先&待避所遠い側優先が判らないのでしょうか。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届は前日県警にメールで。 朝日鉱泉から御影森山までは南側が切れ落ちた箇所多数あります。落ちても死にはしないかな、という感じ。 小朝日岳から鳥原山は片斜面突破、ロープ設置箇所通過がそれぞれ複数あります。難度は高くなく、下りでもロープ不使用。 鳥原山から朝日鉱泉までは、沢筋の湿っぽい箇所でのスリップ注意です。 |
その他周辺情報 | 湯治場でもある朝日鉱泉がありますが、車との往復が面倒なので、入浴せず帰りました。 |
写真
装備
個人装備 |
バックパック サロモン XA ADVANCED SKIN12
シェル OMM イーサージャケット(携行のみ)
アッパー スキンズA400ロングスリーブ
ボトムス CW−Xレボリューション+TNFショートパンツ
バイザー TNF
グローブ TNF夏用
シューズ サロモンFELLRAISER
ソックス DexShell防水ミドル(着用)+Tabio5本指トレイル(携行)
ポール BDウルトラディスタンス
水3L(携行1.5+補充1.5ー喪失0.3ー残0.5)
携行食(ショッツ4(消費1)+クリーム玄米ブラン3(未消費)+トレイルバー2(消費1)+塩熱サプリ)
ファーストエイドキット
携行トイレ
熊鈴
iPhone5S
ソニーDSC-HX30V
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備考 | クリーム玄米ブランはもう飽きた&口内に張り付くので、トレイルバーにメイン携行食切り替え。結構美味しい。 奇数時塩熱サプリ1錠、偶数時携行食1食消費のペースで補給。 |
感想
シルバーウィークの郷里登山2峰めは、大朝日岳。前日の飯豊が長駆だったので、県境の西朝日岳方面には向かわず、山形県内で完結とします(笑)。
(往路:朝日鉱泉〜御影森山)
6時前、朝日鉱泉を発つといきなり吊り橋。その先は風化花崗岩のザレ砂の超走りやすいフラットトレイルですが、分岐から先は草が濃くなり、落ち葉ののった吊り橋も更に不安定と、いきなりマイナールート感に溢れます。実際この区間、御影森山頂手前で健脚の2人パーティーを追い越すまで誰とも会わず。
登りも下りもかなり走れるトレイルと、幾つ越えたか分からない小ピーク群を抜けて、前方を遮るものがなくなると御影森山1534m。標高を1000m上げましたが、その先大朝日岳が物凄く遠く感じます。
(御影森山〜大朝日岳)
それもそのはず、ここからの稜線トレイルは、単純標高差300mそこそこなのにコースタイムはそれまでより長かった!灌木の間で細かいアップダウンを繰り返し、平岩山と大朝日岳それぞれ手前のガレ場急登を除くと概ね走れます。但し、木の根に躓かないよう注意。
御影森山からはすれ違いが始まりました。大朝日岳への登りですれ違った方によると、寒江山まで向かうトレランの人がいると。凄いなあ。実は朝日連峰は、葉山から大鳥まで縦走できないかと考えたことがあるのですが、標高が低くて暑そうなので日の長い時期のハードワークは厳しい、コースタイムからして私の走力では一泊二日でも厳しそう、ということで、今回お手軽ルートの選択になっています。
スタートから3時間10分、9時に百名山28座めの大朝日岳登頂。
先着者は10人弱。休憩もそこそこに小朝日方面へ。
(大朝日岳〜朝日鉱泉)
紅葉と展望のトレイルを下って20分で銀玉水到着。ハイドレーションをエリアで一番美味しいと言われる水に入れ替えます。
その先で1人のハイカーに呼び止められます。(その話は追って)
小朝日岳は取り付きが多少スリッピーですが、遠目で見た目程標高差がなく、あっさり登頂。
その先鳥原山までは、北側が切れ落ちた片斜面やロープ場が続き、先行者が苦労されている箇所も幾つか。
鳥原山の展望台ではソロのハイカーが食事中。岩手からだそうです。大朝日小屋を拠点にして歩き回り、今日古寺鉱泉に降りられると。御来光も素晴らしかったそうです。今年はツエルトこそ持ち歩いてもテントは仕舞いっ放し、シュラフは車中泊専用状態になっている私には、そういう山行がうらやましいのですが、仲々できないです。暫し話して下山開始。
御影森山ルート同様、細かいアップダウンとフラットトレイルで仲々標高が下がらないので、焦れないように注意して下ります。川の音がいよいよ大きくなると、中ツル尾根ルートとの分岐。あとは再びシングルトラックのトレイルを走り、吊り橋を渡ってゴール。
これで県内の日本百名山6座中、5座制覇。あと残るは鳥海山なのですが、、、、県南部の実家からは3時間以上掛かります。登るチャンス来るかなあ。ゴールデンウィークに帰省したらスノーシューで登るかな。
さて、そのハイカー。
曰く「山を走るな。」→残念ながら山に一定数いる「山はハイカーのものだからトレラン来るな」の人かと思いました。
「ガイドラインを読め。」→何を言っているのかと思ったら、3月末に出た国立公園課長通知「国立公園内におけるトレイルランニング大会等の取扱いについて」のことを言っているようです。
白山の登山道整備等にも携われている方だとのことです。私のような利用するだけの一入山者としては頭が下がります。
が、
「文書化はできなかったが、国立公園内のランニングを規制する趣旨だ」→違います。そうしたいと思う人がいることは否定しませんが、環境省はこう説明しています。
『近年、山岳地の利用が多様化する中で、自然豊かな国立公園等をコースに設けるトレイルランニング大会が多数開催されています。多人数で走行時間を競い合いながら狭い歩道を走行することとなるトレイルランニング大会等は、不適切な内容で開催されることにより、歩道の適正な維持管理の妨げ、歩道周辺の自然環境への影響、大会等に参加する者以外の一般利用者の安全で快適な利用環境の確保の妨げとなることが懸念されるところです。
そこで、国立公園内におけるトレイルランニング大会等の取扱いについて、とりまとめ、国立公園内の自然環境の保全及び公園利用者の快適な利用の確保を図っていきます。』
http://www.env.go.jp/nature/trail_run/index.html
要は事故防止とオーバーユースによる環境負荷対策のため、国立公園等(環境省が規制できる範囲内ということ)での大会開催にルールを課そうということです。当たり前です。占有されても迷惑ですが占有許可も取れない狭いトレイルに何百人も入ったら危ないし、ダメージも大きい。大人数のツアー登山も同じですよ。
「走りたければ国立公園以外を走れ。」→書いてもいませんが説明会でもそんな話はされていません。寧ろ多様な山の利用方法の1つとしてトレランは認められています。私はレースに出たことはないし、出るつもりもありません。こういう美しい自然の奥深くに時間の許す限り入る手段としての「ランニング登山」です。
そもそも、トレイルの安定した山頂稜線で、走るのを止めて歩きながら挨拶してすれ違っていこうという登りハイカーを捕まえて「山を走るとぶつかる」とか、「ランナーが斜面を駆け下りるからトレイルが壊れる」とか、手に持っているポール(プラスチックティップ、軽くて苦にならないから畳まないで持っていますが、フラットトレイルでわざわざ突きませんよ)を見て咎めようとしているところが訳わかりません。最近は自分(だけ)が正しいと考える人も多いようなので、話が噛み合わないこともありますが。
山のマナー知らないランナーも確かにいます。行ったことない高尾山は知りませんが、鎌倉トレイルのことは知識として知っていますし、1200人も参加した箱根のレースは幻になりました(当たり前)。箱根のような低山には、?と思うような人は確かにいます。私も視界のない急坂で女性ランナーにぶつかられそうになったことがあります。幸い入れ替わらなかったし、3000km以上のトレラン歴で1回きりですが。これは寧ろ、大会隆盛のおかげで、ロードの延長でトレイルに入ってくるランナーが多いせいなのではないでしょうか。でもマナーは別に、ハイカーがよくてランナーが悪いということはありません。
本質的な問題は走るかどうかでなくオーバーユースではないのか?と問うたら、彼もそれは認めました。山域によって構成比違うでしょうが、22日の朝日連峰は数百人の入山者中ランナーは私含めて2人?3人?敢えて「どっちが」という言い方をすれば、非ランナーの与えたダメージの方が遙かに大きいことは確実です。オーバーユース対策は、アクセス改悪や総数規制でしょうが、反発が大きくてできないでしょう。それで数の少ないランナーを生贄にしようとか、虐めて溜飲を下げるとか、止めて欲しいです。絶対数が少ないから、効果なんて出ません。効果なかったらその次は高齢者ですか?女性ですか?障害者の方なら少ないでしょうから排除しやすいかもしれませんね。
こういう人には、一度、バックパックを10Lに替え、荷物を3kgくらいまで軽量化し、トレランシューズを履いて山に入って貰いたい。多分大して走れませんが、そんなものです。鏑木さんやヤマケンさんは確かにスーパーマンでしょうが、トレイルランナー即ちハイカーとは別人種のスーパーマンではありません。走れるところは走る、走れないところは走らない。私だって走れる斜度の範囲が多少広いだけで、1日の行動時間が8時間を越えられるようになったのも最近。夜明け前から日暮れ後まで歩いて私と同じ位の距離を行動できる人もいます。そっちの方がスーパーマンだと思います。ランナーが別人種だという妄想に取り憑かれるから敵だと思うのではないでしょうか。自分は正、他は邪と考える人は多分想像することができません。邪の道(笑)に踏み込んでみてはいかがでしょう。体験すれば違う目線でモノが見えるようになりますよ。
と、偉そうなこと言いましたが、皆さんごめんなさい。
銀玉水から少し下ったトレイル上で1回スリップダウンしたときだと思いますが、サロモンのソフトフラスク500mlを落としました。ゴミも落し物も論外です。環境に余計な負荷を掛けました。
如何にもランナー装備。「だからランナーは」と言われるのが、ランナーの皆さんには申し訳なく、非常に悔しいです。
悔しいので、落としたことに気付いた小朝日岳からは下を向いてゴミ探し。ポールの石突きゴムキャップ3個とペットボトルキャップ2個拾って下山しました。正味重量は同じくらいにはなったかな。無念。。。
もし拾得された方、中身約300mlは銀玉水です。夏に買って2〜3回水を入れただけです。よければ使ってください。
ランタイム: 6:15:56
距離: 22.62 km
登り: 2024m
降り: 2078m
やっぱりコースデータより標高差は少ないようです。
今回もハイカーの皆さんに気持ちよく通していただきました。いつもありがとうございます。
懸案の鋸岳を攻略、郷里の百名山2峰も攻略。あとは今年未だ行っていない富士山、北岳、昨年敗退した苗場山でしょうか。
長文失礼しました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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記録を重ねてみると、銀玉水で御一緒したみたいです。くだんのハイカーとあいひろもすれ違ったんでしょうね。でも、お気になさらないように。マナーの悪い人はハイカーあるいは観光客のほうにむしろ多いように思います。
あと、たいしたことではありませんがついでに。写真16は西朝日岳ではなく手前の中岳です。小屋からの往復であいひろが金玉水の往復も含めて約1時間でしたので、ABi-R さんの速度なら小屋から往復で30分かからないくらいでしょう。
あいひろさん、こんにちは。
確かに銀玉水でご一緒のようです。健脚ですね。
同じ偏見なら、「ランナーってどうしてあんなに立派なの?」と思われたらネガティヴキャンペーンも多少鎮まると期待して行動しようと思ってます。
〉写真16
ご指摘ありがとうございます!確かに1つ目のピークなので、中岳ですね。最高峰を極め、この日深夜の運転を控えて下山する気満々だったので、この方面省略しました。ちょっと勿体無かったですね。
また何処かでお会いし、今度はお話しましょう!
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