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Yamareco

記録ID: 743399
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無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

【薮山レコ】千石平〜赤津山〜西ノ峰

2015年10月17日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
23.3km
登り
1,378m
下り
1,389m

コースタイム

日帰り
山行
10:35
休憩
1:25
合計
12:00
5:10
45
加治川治水ダム
5:55
6:00
10
西ノ峰登山口
6:10
6:15
245
赤津沢左岸尾根末端
10:20
10:35
85
千石平
12:00
12:05
10
12:15
12:45
55
赤津山雨量計
13:40
14:00
135
16:15
16:20
50
西ノ峰登山口
17:10
加治川治水ダム
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
赤谷林道は通行に支障なし。
コース状況/
危険箇所等
尾根取付きから千石平さらに赤津山までは登山道の無い薮尾根です。特に赤津山手前の稜線部は強烈な薮こぎを強いられます。薮の間に時々現れる草原には癒されます。
西ノ峰(赤津山)の登山口。幹にペイントしてある。
今回はここに下山予定。
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西ノ峰(赤津山)の登山口。幹にペイントしてある。
今回はここに下山予定。
さらに林道を進むと赤津沢の谷間に赤津山の南尾根(中央億)とこれから上る尾根(右)が見えてくる。
さらに林道を進むと赤津沢の谷間に赤津山の南尾根(中央億)とこれから上る尾根(右)が見えてくる。
赤津沢の左岸尾根に取り付く。尾根上にはうっすら踏み跡があり薮はそれほど濃くはない。
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赤津沢の左岸尾根に取り付く。尾根上にはうっすら踏み跡があり薮はそれほど濃くはない。
左下に林道が見える。ちょうど赤津沢を越えるあたり。
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左下に林道が見える。ちょうど赤津沢を越えるあたり。
明らかに踏み跡が付けられているようだ。
明らかに踏み跡が付けられているようだ。
しかし797mを越えるあたりからは薮が優勢になってくる。
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しかし797mを越えるあたりからは薮が優勢になってくる。
900mあたりから登ってきた尾根を振り返る。
やや右奥は蒜場山。
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900mあたりから登ってきた尾根を振り返る。
やや右奥は蒜場山。
標高1000m付近にて。これから中央に見えている谷(東ノ沢)へ下降開始。
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標高1000m付近にて。これから中央に見えている谷(東ノ沢)へ下降開始。
降りた東ノ沢は水量は少なく大した滝は出てこない。
ただ朝露で草や岩が濡れていて滑りやすい。
沢で汲んだ水1.5Lで下山までちょうど足りた。沢に降りなければルート上に水場は一切なし。
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降りた東ノ沢は水量は少なく大した滝は出てこない。
ただ朝露で草や岩が濡れていて滑りやすい。
沢で汲んだ水1.5Lで下山までちょうど足りた。沢に降りなければルート上に水場は一切なし。
沢を最後まで詰め1212mの先で尾根に出る。
薮が濃くなると踏み跡はすぐに不明瞭になる。
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沢を最後まで詰め1212mの先で尾根に出る。
薮が濃くなると踏み跡はすぐに不明瞭になる。
途中から尾根を東へ外れ彦兵衛沢の支流の涸れ沢を利用する。
千石平(1318m)直下まで導いてくれるので利用価値あり。
途中から尾根を東へ外れ彦兵衛沢の支流の涸れ沢を利用する。
千石平(1318m)直下まで導いてくれるので利用価値あり。
時々開けて気持ちの良い草原が広がる。
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時々開けて気持ちの良い草原が広がる。
さらに進むとV字型の溝になる
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さらに進むとV字型の溝になる
最後はまともに薮をこいで、なだらかな千石平のピークへ出る。
潅木に登って撮影。
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最後はまともに薮をこいで、なだらかな千石平のピークへ出る。
潅木に登って撮影。
千石平から望む赤津山方面。緩やかなアップダウンを繰り返す。この先は踏み跡、獣道など全くなし。
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千石平から望む赤津山方面。緩やかなアップダウンを繰り返す。この先は踏み跡、獣道など全くなし。
千石平を後にする前に飯豊連峰の眺望。
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千石平を後にする前に飯豊連峰の眺望。
緩やかに下った鞍部に突然草原が現れる。
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緩やかに下った鞍部に突然草原が現れる。
草原には池塘があった。
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草原には池塘があった。
東ノ沢の源流部方向。右奥は蒜場山。
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東ノ沢の源流部方向。右奥は蒜場山。
目指す赤津山、ずっと見えているがなかなか近づかない。
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目指す赤津山、ずっと見えているがなかなか近づかない。
辿ってきた薮尾根を振り返る。中央の茶色のなだらかな峰は千石平。(元サイズ→拡大)
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辿ってきた薮尾根を振り返る。中央の茶色のなだらかな峰は千石平。(元サイズ→拡大)
いよいよ赤津山が近づいてくる。
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いよいよ赤津山が近づいてくる。
やや急な斜面にキツネ色の草原が広がっている。
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やや急な斜面にキツネ色の草原が広がっている。
草原でひと休み。千石平、飯豊連峰を眺める。
(元サイズ→拡大)
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草原でひと休み。千石平、飯豊連峰を眺める。
(元サイズ→拡大)
あの丸いピークが赤津山山頂のようだ。
あの丸いピークが赤津山山頂のようだ。
手前には蔓が行く手を阻む。
手前には蔓が行く手を阻む。
必死に薮こぎをしてついに赤津山山頂に倒れこむ。
三角点と飯豊連峰。
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必死に薮こぎをしてついに赤津山山頂に倒れこむ。
三角点と飯豊連峰。
三角点のある山頂から雨量計のある広場は離れている。
雨量計までの登山道はかなり薮化が進んでいる。
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三角点のある山頂から雨量計のある広場は離れている。
雨量計までの登山道はかなり薮化が進んでいる。
雨量計と慰霊碑のある広場。周辺は広く刈り払われている。
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雨量計と慰霊碑のある広場。周辺は広く刈り払われている。
(東方向パノラマ)
飯豊連峰主稜線方面。
(元サイズ→拡大)
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(東方向パノラマ)
飯豊連峰主稜線方面。
(元サイズ→拡大)
(南方向パノラマ)
烏帽子山〜蒜場山〜俎倉山
(元サイズ→拡大)
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(南方向パノラマ)
烏帽子山〜蒜場山〜俎倉山
(元サイズ→拡大)
(西方向パノラマ)
西ノ峰方面。右奥はニ王子岳。
(元サイズ→拡大)
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(西方向パノラマ)
西ノ峰方面。右奥はニ王子岳。
(元サイズ→拡大)
(北方向パノラマ)
ヤンゲン峰〜桝取倉山〜ニ王子岳へ続く稜線
(元サイズ→拡大)
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(北方向パノラマ)
ヤンゲン峰〜桝取倉山〜ニ王子岳へ続く稜線
(元サイズ→拡大)
北股岳〜烏帽子岳アップ
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北股岳〜烏帽子岳アップ
御西岳アップ
大日岳アップ
朳差岳アップ
西ノ峰に向けて出発。
その前に三本槍の岩場の通過が待っている。
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西ノ峰に向けて出発。
その前に三本槍の岩場の通過が待っている。
(参考)過去の6月中旬の画像
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(参考)過去の6月中旬の画像
登山道わきにあった池塘
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登山道わきにあった池塘
赤津沢(東ノ沢)源流部の紅葉は特にきれい。
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赤津沢(東ノ沢)源流部の紅葉は特にきれい。
烏帽子山と紅葉
赤津沢(東ノ沢)源流域。
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赤津沢(東ノ沢)源流域。
1390m峰へは急登。
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1390m峰へは急登。
何度も赤津沢方面の紅葉に目が向く
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何度も赤津沢方面の紅葉に目が向く
頭上はナナカマドの紅葉
頭上はナナカマドの紅葉
1390m峰から望む赤津山、どっしりとした山容だ。
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1390m峰から望む赤津山、どっしりとした山容だ。
雨量計のアップと大日岳。
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雨量計のアップと大日岳。
1390m峰より西ノ峰(左)方面。
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1390m峰より西ノ峰(左)方面。
赤津沢下流方向に烏帽子山〜丸子カルの稜線
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赤津沢下流方向に烏帽子山〜丸子カルの稜線
紅葉のグラデーションがきれいな赤津沢
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紅葉のグラデーションがきれいな赤津沢
西ノ峰手前の広場。刈り払い隊の拠点であろうか。
西ノ峰手前の広場。刈り払い隊の拠点であろうか。
西ノ峰付近にて赤津山を望む。
(元サイズ→拡大)
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西ノ峰付近にて赤津山を望む。
(元サイズ→拡大)
(参考)過去の6月中旬の画像
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(参考)過去の6月中旬の画像
内ノ倉川方面への登山道に入って様子を見るとナメコを発見。
幹の裏にもびっしり生えていた。半分近くは傷んでいたが残りをありがたく頂く。
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内ノ倉川方面への登山道に入って様子を見るとナメコを発見。
幹の裏にもびっしり生えていた。半分近くは傷んでいたが残りをありがたく頂く。
陽が傾き大日岳が良い色になってきた。
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陽が傾き大日岳が良い色になってきた。
烏帽子山も良い感じ。
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烏帽子山も良い感じ。
西ノ峰を下った所から西の峰を振り返る。
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西ノ峰を下った所から西の峰を振り返る。
これから下る気持ちの良い登山道。
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これから下る気持ちの良い登山道。
紅葉のトンネルだ。
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紅葉のトンネルだ。
途中、また広場が現れた。テン場に最適だ。
途中、また広場が現れた。テン場に最適だ。
中腹まで下ると紅葉が最盛期。
850m〜700mが一番きれいだった。
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中腹まで下ると紅葉が最盛期。
850m〜700mが一番きれいだった。
三本槍をアップ。
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三本槍をアップ。
赤津沢の反対、四郎左衛門沢方面の眺め。
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赤津沢の反対、四郎左衛門沢方面の眺め。
750m付近より見上げる西ノ峰〜赤津山方面。左は下ってきた尾根。
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750m付近より見上げる西ノ峰〜赤津山方面。左は下ってきた尾根。
さらに尾根を下る。烏帽子山の稜線を見ながら
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さらに尾根を下る。烏帽子山の稜線を見ながら
四郎左衛門沢方面の紅葉
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四郎左衛門沢方面の紅葉
烏帽子山を見納め。
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烏帽子山を見納め。
ナラとクロモジの紅葉
ナラとクロモジの紅葉
700m付近のブナ林帯。
700m付近のブナ林帯。
赤谷林道へ降り、飯豊川上流を振り返る。
夕日に染まる烏帽子岳方面が印象的。
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赤谷林道へ降り、飯豊川上流を振り返る。
夕日に染まる烏帽子岳方面が印象的。

感想

当ルートは登山道の無い薮尾根を通るオリジナルルートで、過去に季節を変えて何度かチャレンジ済み。赤津山からは登山道利用で下山です。登山道は赤津山から西ノ峰の少し先までが最近刈り払われたようでとても歩きやすいです。
(登山状況)
赤津沢左岸尾根の末端に取り付くと踏み跡程度がついていますが797m付近から薮が濃くなり歩きにくくなります。1000mあたりから、シャクナゲやイヌツゲが混ざりさらに薮は強烈になり通過に相当の体力を使います。今回は1000m付近よりトラバース気味に下降し東ノ沢(赤津沢支流)を遡行します。少しでも薮こぎを軽減するためですがどれだけ時間短縮と体力温存に効果があったのかは自己満足の世界です。東ノ沢は優しく最後まで詰めることができ、殆ど薮こぎなしで1212m峰北西の鞍部で尾根に出ます。

尾根にはうっすらと踏み跡は存在しているがやはり薮が濃く辿るには相当体力を消耗する状況です。途中で尾根右側から上がってきている、彦兵衛沢支流の源流の涸れ沢に移動します。涸れ沢は途中、草原の通過や別方向に延びる溝との交差があり進路に注意しながら進む必要がある。それでもほぼ薮こぎなしで千石平(1318m)直下まで導いてくれ、利用価値はありだと思う。

千石平は強烈な潅木薮に覆われたなだらかなピークで、潅木に登らない限り視界は悪い。千石平からは胎内市と新発田の市境となる無垢の薮稜線を進む。地図上で僅かな距離に相当な労力と時間をかけないと進めず忍耐の薮こぎが続く。それでも尾根上に時々現れる草原には癒されいくらか苦労が報われるようだ。紅葉は稜線では若干遅いがまだ十分に楽しめる。赤津山が近づくと蔓が混ざり薮はさらに難易度を増す。もがきながら一番高い最後のピークへ上がるとそこには赤津山の三角点があった。

赤津山は訪れる登山者が少ないらしく、色あせたピッケル風の山頂の標識が倒れていた。山頂から雨量計のある広場までは、踏み跡はあるものの前回よりさらに薮化が進んでいるように感じた。雨量計のある広場は広く刈り払われ360度の大展望を眺めながらしばらく休憩をとった。ニ王子岳よりもさらに飯豊に近い赤津山からの眺望はやはり迫力が違う感じがした。大日岳から西に延びる稜線上にある不遇の山、烏帽子山が飯豊川を挟んで近くに見える。マイナー12名山の中でもトップクラスに難易度の高い一座だ。

赤津山から西ノ峰方面へ向かう登山道は幅広に刈り払われていた。おそらく雨量計の管理目的のためだろうが、登山者の僅かな山ではもったいない感じがする。三本槍の岩場は両側が切れ落ちアップダウンがあるので通過に慎重を要する。西の峰へ向かう途中で振り返る赤津山はどっしりとした山容で越後百山に相応しいと思う。西ノ峰の手前に焚火跡のある広場が突然現れるがおそらく刈り払い隊の拠点だったのであろう。

西の峰は尾根上の通過点に過ぎない特徴のないピーク。内ノ倉川方面へ延びる踏み跡を少し歩いてみた。すぐに運が良いのか悪いのか倒木にびっしり生えたナメコを発見してしまった。これからまだ標高差1000m近く下らなければならない状況において、採るか迷ったが初物なので採ることにした。やや乾燥気味だったがトータル2キロ強はあっただろうか。水が減って軽くなっていたのにまた重くなった。

幅広の刈り払いは標高1200mあたりまでで終わり、その先は通常の刈り払い状況。中腹の登山道はまさに紅葉のトンネル、鮮やかな色彩を目に焼き付けながら尾根を下った。標高が下がるにつれ刈り払いが手薄になっている感じはするが、通行には支障はなかった。隠れた名山、赤津山、今回も遭遇した登山者はなかった。

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