美ヶ原 南北縦断 往復 (茶臼山・焼山沢)
- GPS
- 07:59
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,032m
- 下り
- 1,017m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレは登山口から約1km程下の武石観光センターにあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ 草原部直下の樹林帯の登山道上に、クマの巨大で新鮮な糞あり 焼山沢周辺にはクマの存在は確実 ■ 焼山滝を迂回する巻き道は、かなりの急傾斜の細い道で要注意 巻き道のガレ場のトラバースも落石注意 |
写真
感想
好天の11月ならまだ秋の気候の美ヶ原。
11月1日日曜日、美ヶ原の南の先の茶臼山に登ってきた。
ルートは美ヶ原の北斜面の谷を流れる焼山沢から滝を経由して草原部に至る、
「焼山沢登山道」を上るコース。
その先は牧場を南側に突き抜けて茶臼山から往復する、美ヶ原南北縦断ルート。
焼山沢コースは昨年何回か登ったが今年は初めて。
この焼山沢コースは「山と高原地図」ではルートとして記載されていない。
地図上に焼山沢と焼山滝は確認できるが、登山道としては載っていない。
したがってヤマレコの新機能ヤマプラの「山と高原地図」を使って、
コースタイムを調べたり山行計画を作るのは不可能。
しかしながらこの道がその他バリエーションルートという事ではなくて、
実際にはしっかりと道はあって誰でも登れる。
「信州山歩き地図中信編南信編」等の他のガイドブックには記載があり、
それらの情報があれば十分だと思う。
しかし道はついてはいるものの、登山者の数はごく少なくて、
何となくさびしい道。
ここの登山道入口には「熊注意」の大きな看板が設置されているが、
今回登った際にも実際に登山道には大きくてまだ新しいクマの糞があった。
またその近くの木にはクマの爪の砥ぎ跡まであった。
ここは鈴や笛の準備はした上での入山は必須。
あまり登山者のいないこの道で、クマに遭遇したらかなり危険。
沢沿いの道は傾斜は緩いが、ゴロゴロの川石で少々歩き難い。
今の時期だと落ち葉で石が覆われていて歩き辛さはさらに増えた感じ。
道の雰囲気は常念岳の一ノ沢登山道に似ていて、
沢を何度か渡渉しながら高度を上げていく。
この道は焼山滝までは比較的歩き易いが、滝から上は注意が必要。
滝を迂回する為の巻き道が結構な急斜面のか細い道で緊張する。
滝付近には傾斜のさらに強いガレ場があって、ここでの落石は普通にある。
このガレ場の横断は、注意箇所と言える。
滝から上は荒れてはいるが昨年登った時よりは道は分りやすかった。
しかし水量が増えていたりすると、道と沢との区別はつきにくい箇所もある。
焼山の滝上部の源流域は結構荒れた雰囲気で、
ここがクマの生息箇所と思われる。
この付近の道の左右の木にはクマの爪で引っ掻かれた跡が見つかる。
クマとの遭遇は避けたいが、その可能性はある場所と理解して進んで行く。
沢の源流域の樹林帯を登り切り、美ヶ原の草原部に抜けた時はテンションが上がる。
燕岳や常念岳、蝶ヶ岳の稜線に出た時に感じる高揚感そのまま。
この草原部が焼山沢から登る美ヶ原のハイライト。
ここが最も好きな箇所。
今回の目的地は茶臼山なので、観光客の行き交う牧場の道は少し通過するのみで、
早々に牧場の柵を超え南側の茶臼山を目指して草原を歩く。
到着した茶臼山は、抜群の眺望。
四阿山・根子岳・浅間山・八ヶ岳・霧ヶ峰・富士山・南アルプス・
中央アルプス・御岳・乗鞍まで、山頂からの景色には圧倒される。
美ヶ原の観光客は殆どここまでは足を延ばさないので、途中の道もごく静か。
また道中は西側の北ア方面が良く見え、全く飽きることのない時間を過ごせた。
帰りは美しの塔まで行って北ア・後立山の姿を目に焼き付けて、焼山沢を下る。
美ヶ原は観光地化してはいるが、今回のルートの焼山沢から茶臼山へピストンする
南北縦断ルートだと、一般観光客とは殆どすれ違う事の無い静かな山歩きが楽しめる。
また観光地化された山とは思えない程の手付かずの自然が残された道で、
野生動物の生息域に踏み込んで歩いていくような、ワイルドな一面もある。
ここは何度も訪れているが、そういった意味でかなり好きな道。
今日は11月としては異例とも言えるほど暖かくて、歩きやすく気分が良かった。
今回の美ヶ原山行は天候も良く、十分満足出来た。
またここへは再び訪れてみたいと思う。
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