ドーカク尾根(遺言棚・大タギリなど)
- GPS
- 09:36
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,285m
- 下り
- 2,286m
コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 3:26
- 合計
- 9:35
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ほとんどの場所でテープも踏み跡もありません。 危険個所多数です。 地形図とコンパスとGPSを正しく使える必要があります。 残置ロープの状態がわかりませんので、ロープや下降器などの装備が必要です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
アッセンダー
|
---|---|
備考 | ・ペツルのマイクロトラクションが役に立った ・概念図を持参するのを忘れてしまった ・地形図とコンパスをしっかり活用できなかった |
感想
ルートを調べる中で、以前よりとても気になっていた遺言棚。インパクトのある名称ですよね。そこから小川谷や玄倉川に降りるルートなどが幾つかある中で、今回はドーカク尾根を歩いてきました。
初めてのルートなのでis_pinarelloさんのレポートを参考に計画させていただきました。またその他のwebサイトや書籍からも情報を仕入れていました。ありがとうございました。
当日の朝、玄倉ゲートの駐車場に車を停めてドアを開けると、キャンプ場でレイブをやっているのか大音量の重低音が響いてきてびっくりしました。そそくさと準備を済ませてしばらく歩くと音が聞こえなくなったのでホッとしました。
【玄倉ゲートからユーシンロッジへ】
半舗装路の林道歩きです。新青崩隧道は昼間でも真っ暗なのでヘッドライトが必須です。稀に山側からパラパラと落石があるので一応注意を払っておいた方が良いと思います。この日は消しゴムくらいの石が肩に当たって結構痛かったです。
【ユーシンロッジから同角沢分岐へ】
ユーシンロッジでトイレをお借りし、ウェアや荷物を整理して準備を整えました。
ロッジ脇にある橋を渡って同角山稜へ出発。ここからはかなりの急登でふくらはぎを強制ストレッチされます。何度登ってもやっぱりキツイですね。登り始めてすぐに東屋があるので、いつもここで一息入れてから再出発しています。グングンと高度を上げていくと大石が現れるので左に巻いて大石山山頂へ。今回の山行で眺望があるのはここくらいなので、しっかりと丹沢の峰々を拝んでおきました。
登山道を進んでいき、左手に看板がある場所が同角沢分岐なので登山道を逸れて左手の踏み跡に入っていきます。
【同角沢分岐から遺言棚・東沢乗越へ】
<ここから先は一切整備されていません。十分な調査と準備を!>
分岐からしばらくは薄い踏み跡がありましたが、同角沢に近付くにつれて不明瞭になっていきます。しっかりルートを探し考えながら下る必要があります。沢に下りてしばらく進むと遺言棚の上に出ます。
※私が歩いたように同角沢(右手)に降りるより、直接滝の落ち口を目指した方が良いと情報をいただきましたのでRFにご注意下さい。
滝の下まで降りるには左岸の巻道を使いますが、道が分かりにくく崩落もあるため要注意です。下まで降りると遺言棚の全貌を拝めます。水量はそれほど多くありませんでしたが、高さもあって美しい滝だと思いました。
滝を眺めたら再び登り、同角沢にあるケルンから急斜面を登って東沢乗越に至ります。
【東沢乗越からドーカク尾根ルートをすすむ】
ここから先はこれまで以上に踏み跡もマークも全くなく、こまめなルート確認が必要です。地形図とコンパスを用いてルートを設定し、ポイントごとにGPSで位置を確認しながら進みました。危険個所の通過はもちろん大変なのですが、全く目印がないのでルートファインディングが大変重要になります。
※ちなみに私はモチコシノ頭で休憩後に出発する際に、油断からしっかり確認せずに歩き始めて降りる尾根を間違えました(*_*)
女郎小屋沢乗越はかなり急な斜面で滑りやすく危険度が高いです。
大タギリは壁面の崩落が進んでいるようで、東側はトラロープを中継固定していた木が落ちてぶら下がった状態になっていました。また西側は崩落によってロープ下の足元がえぐれており足場が無い状態です。両側ともほぼ垂直の脆い壁となっているため、足を掛けるとボロボロと崩れてしまいます。私は下降は自前のロープで懸垂下降し、登りは残置ロープにセルフジャミングプーリーを噛ませてセルフビレイとして登りました。
また今回とても苦労したのが敷地山からの下りです。踏み跡が無い中下り始めたのですが、ルートらしきものも見つからない中、急斜面のトゲトゲ地獄にはまってしまいトラバースしながら降りるのが精神的にかなりきつかったです。掴む木々は立ち枯れしていて折れてしまい、足元は柔らかくどんどん崩れてしまうため滑落しないように必死でした。また最後は両側が切り立った尾根の道になりますが、ここでも足元が崩れてヒヤッとしました。
河原に出てからは浅い場所で渡渉を繰り返して適当な場所で玄倉林道へ戻ります。想定よりかなり時間が掛かってしまいましたが無事に戻ることができました。
is隊のレコを参考にされたんですね
名前だけは良く聞く遺言棚にドーカク尾根、羨ましいです。
またまたkamuiさんの凄い一面を見れました。
is隊のレコがとても分かりやすくて助かりました!
写真整理してたらふみさんと同じような場所を撮ってた〜
敷地山からの下りは本当にヤバくて色々と諦めそうになりました(涙)
ふみさん復活でまた情報交換できるのでとても嬉しいです!
kamuiさん、こんにちは。
我が隊のレコが役に立てて嬉しいです。大タギリの残置ロープはかなり劣化してるみたいですね、近々行こうと思っていたので参考になりました。敷地山の下りって立間大橋の方じゃなく南東尾根だったんですね それは大変ですよ。平均勾配50%越えの急斜面を降るので、我が隊もあまりにもキツクて写真が一枚も撮れませんでしたですから
我が隊のログを参考にとの事でしたが、ただ一点だけ修正したいです。同角沢に降る際、1150m付近で右の沢に降りたんですが、崩落個所もあるのでそのまま遺言棚の滝の落ち口に真っ直ぐ下った方が良さそうです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-649558.html
ドーガク尾根お疲れ様でした。
isさんありがとうございます。
車の回収を考えてつい南東尾根を下ったのですが心底後悔しました
遺言棚の方は確かに地形図を見るとそちらの方が自然に見えますね!
次回はその辺りも見ながらもう少し余裕をもって歩けるようになれればと思います。
山神峠もずっと行きたいと思いながら先送りしているのでこちらもチャレンジしたいと思います。色々ありがとうございます&これからもよろしくお願いします!
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