【沢納め】滝本北谷
- GPS
- 07:48
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,079m
- 下り
- 1,070m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 7:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
滝の巻き道には、ピンクテープの目印やトラロープがある |
写真
感想
沢シーズンも終盤。
最近見学させてもらっている山岳会で沢納め山行ということで企画されていた南紀の滝本北谷に参加することに。
京都を夜に出発し、奈良の市街地を経て、国道もとい酷道を経て の道の駅へ。
夜も遅かったが、せっかく9人も集まったということでプチ宴会を開催し、明日に向けての英気を十分に養って就寝。
翌朝は快晴。眠い目を擦りながら朝御飯をかきこんで瀧本を目指す。
至る県道44号は、険道でこんな道の先に集落が本当にあるのかというような道。
ぐねぐね道に若干酔いを感じはじてたくらいに、瀧本の集落へたどり着いた。
体操を交えながら出発の準備をしていると車でやってきたおじさんに話しかけられる。
どうやら猟師の方らしい。狩猟が解禁となったという話を聞いて、そういえば11月になってたんだなということを思い出した。
そんなこんなで、出発。
最初は林道歩きだが、9人でわいわいいくと全然苦にならない。
途中、石垣で作られた段々があり、かつては棚田だったのかななど、かつての他人の営みを感じつつ入渓点まで。
入渓するとさっそく の滝が出迎えてくれる。
釜持ちで落ち着いた雰囲気だ。
釜持ちで、今年最後の沢ということで出水の儀を執り行うべく釜に飛び込む。
お〜、当然冷たいが意外といける。
前回川浦谷でご一緒したIさんとひとしきり釜で泳いで、滝の巻きにとりかかる。
巻きは右岸からで、灌木をつかんで登るのにおあつらえ向きの岩壁の切れ目に踏み跡がありそれを使って巻く。難しさはない。
そのあとは少し単調だが、苔むした感じが前回の河浦谷とは対照的。
植生も常緑樹が優先しまさしく南のほうの沢といった感じだ。
しばらく進むと支流に滝がかかる。越前谷の猿手滝。
15mとなかなかの大きさで修行にはおあつらえ向きなのでさっそく滝行。
しかし、落ち口から直落ちなのでかなりの水圧。たまらず下の滝つぼへ。
その後何人か滝行して先に進む。
続くはゴルジュの奥に部屋谷が懸かる。
なるほど、どん詰まりのゴルジュは確かに部屋。差し込む日差しと相まって趣深い。
しかしどう考えても直登は不可。さっきの猿手滝のロープがついてた左岸から巻き上がるということで滝に逆戻り。
巻道は歩くところはわりとしっかりしており、デポテープやトラロープがはられていたりと至れり尽くせり。ここに限らずこの沢の巻きは全般的にそんな感じだ。
そんなこんなで滝上にでる今度は素晴らしいナメが出迎えてくれる。
みんなにやけが止まらない感じになってしまう美しさだ。
ウォーターシュートしたりしてひとしきり遊ぶ。
美しいナメを堪能しながら進むと、今度は斜度がついてナメ滝となる。
フリクションを効かせて登り、さらに進むと溜湾殿滝が出迎えてくれる。
幅広の美しいナメ滝。左岸から簡単に巻き上がれる。
少し斜度はあるがウォーターシュートに挑戦。最初は普通だが中段から一気に加速がついて滝つぼに吸い込まれるようでとても楽しい。
上にも2段の小ナメ滝がありこれもウォーターシュートできて楽しい。もう存分に水と戯れ11月の沢とは思えない感じだ。
なんとも大きな柱状節理なんかをみつつ進むと、石積みの構造物が。
どうやら取水堰跡らしい。なんか小さいトンネルになっていて入れそうなので、通り抜けてみる。普通に小さいトンネルを進むだけだがなんか楽しい。
少しばかり巨岩帯が出てきて微妙に面倒なところを超えるとケヤキ原の滝が出迎えてくれる。
30mの滝で、すこしでこぼこした一枚岩を水が流れ落ちるなんとも綺麗な滝。
沢本には直登できるとあるが上部はどうやっていくのだろか。
巻き自体は左岸からで難しさはない。
巻き終わると続いて屏風滝。
名前のとおり幅広のナメ滝だ。滝壺に滝が逆さに写っていい感じだ。
こうも綺麗な滝がポンポン出てくるとなかなかペースが上がらない。
これも巻きは左岸から。
お次は亀壺の滝。深い釜をもった二条の美しい滝。
深い釜は青々と水を湛えているがなんで亀なんだろう。
この滝は右岸の灌木帯を使って巻く。
そのあともナメが続き幸せな溯行が続き巨岩帯に入る。
ときおり段差みたいなところがあり巻き気味にいったりで少し面倒。
巨岩と河原歩きに少し飽きたかというころに14mの滝。
雰囲気としては屏風滝に似てる。右岸から巻く。
休憩がてら美味しい栗蒸羊羹をいただいたりして、最後の滝となる3段ナメ滝。
日が陰って暗いのが少し残念だが、川幅いっぱいのナメ滝で最後の滝としてはいい感じだ。斜滝なので適当に登る。
そのあとも水量は少ないものの白い岩のナメが続き、ところどころ散った紅葉に彩られていい雰囲気だ。
そんな感じで出渓点の堰堤へ。最後までサービスが行き届いた素敵な沢だった。
あとは林業用に整備されたような道を間違えないように辿りながら下っていく。
途中、最盛期を迎えたススキ野原を楽しんだりしながら瀧本の集落へ下山。
滝とナメを満喫し、水とも戯れいい沢納めとなる山行だった。
そのあとは、温泉で体を温め、界隈にご飯を食べれるところの無さに絶望しながらなんとか見つけた定食屋でお腹を満たし、長い長い帰路についた。
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