天平の古都・明日香を歩く
- GPS
- 07:32
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 247m
- 下り
- 252m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:32
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
平坦な所が多く、危険な所もない |
その他周辺情報 | 有名な観光地なので周辺に食事・土産・トイレ・駐車場等が揃っている |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
防寒着
日よけ帽子
サブザック
GPS
ガイド地図(ブック)
携帯
時計
カメラ
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感想
会社OBで結成する同好会で秋の明日香路ハイキングを行う。
今回のハイキングは非常にポピュラーで人気のある明日香路を歩くことに。当日はこれ以上ないというほどの絶好の天気に恵まれ、ハイキングとしては最高のコンディションの元で一日歩くことができた。
今回のコースはほとんどが平坦な道で、スタート・ゴールがそれぞれ標高87m・77mで、標高が一番高い岡寺の奥の院で227mほど、展望地の甘樫丘で147.7mなので、最高でも標高差は150mほどだ。ただし総距離はそこそこあり、手元の記録では15km超となっていた。
まずは近鉄吉野線飛鳥駅よりスタートし、最初に国立飛鳥歴史公園の高松塚壁画館に入る。ここには高松塚古墳の有名な壁画や石室の精密な復元模型が展示されている。公園内からはのどかな農耕地帯の風景や、葛城山・金剛山などの山脈が青空の下にくっきり展望できる。国立飛鳥歴史公園館を過ぎ、今度は農耕地帯の中を歩いて鬼の雪隠・鬼の俎と呼ばれる古墳の石室と考えられている遺跡を見学。更に進んで亀石にたどり着く。亀石は目的不明だが、何かの境界を示す標石ではないかと言われているが、なぜ亀の形をしているんだろう・・・?!隣には地元の農家の人が採れたての農産物を棚一杯に並べて直売していた。
次に向かった橘寺は詳しい創建時期は不明だが、7世紀前半には小規模な堂が建てられ、7世紀後半には大規模な整備がなされたといわれている古寺である。ここの境内には蓮華塚と呼ばれる大化の改新の際1畝(約100m3)の基準となった塚というか区画というか・・・や、飛鳥時代の作で二面石と呼ばれる善面と悪面をもった石造物もある。
更に農道みたいな道を進むと「国営飛鳥歴史公園・石舞台地区」と彫られた石碑があり、おなじみの石舞台古墳が見えてくる。巨大な石をうまく組み合わせて作られた石室に入り改めてその大きさと築造技術に目を見張る。
昼食は石舞台古墳の駐車場横にある「明日香夢の旬菜館」に入る。数種類のメインを選べるワンプレートランチと生ビールは気持ちよく疲れた体には最高だ。昼食後は昔の面影を残す街並みを眺めながら岡寺へと向かう。
岡寺の境内に入り、鐘楼で鐘を一突き、陽気に恵まれ願い事も浮かばないまま両手を合わせる。岡寺は天智天皇の時代の創建とされ、正式には東光山真珠院竜蓋寺と呼ぶ。重要文化財の指定もあり、由緒ある古寺と言える。ここの奥の院には石窟弥勒菩薩が安置されており、この奥の院が本日の標高の最高地点となる。遠くからでも山の中に頭が見える三重宝塔は朱色も鮮やかな美しい塔である。
登ってきた道を戻り、奈良県立万葉文化館に向かう。建物の中庭みたいな所には飛鳥池工房遺蹟があり、ここは1991年に発見された7〜8世紀の工房跡で、日本最古の富本銭が鋳造された事が分かっている。しかし当時はまだ鋳造技術も未熟なため、広く流通するには至らず、限られた地域での流通にとどまったようである。
次に訪れた飛鳥寺の飛鳥大仏は西暦609年に開眼供養され1400年以上を経る古仏である。寺は一度焼失したが大仏だけが残り、村人によって保護されたとか。大仏の右ほおには絆創膏のような跡があるが、これは火災の時の痛みを補修した銅板を貼った跡で、補修技術の未熟さから剥がれたものだということだ。また顔の左右で表情が異なる恐らく日本で唯一の大仏と言われる。飛鳥寺西門跡を出た所で、偶然埋蔵文化財発掘調査の現場に遭遇し、実際の発掘作業を見ることができた。
最後は飛鳥の展望地である甘樫丘に登る。ここからは大和三山に囲まれた飛鳥の里や周辺の社寺、古墳群、二上山・信貴山・生駒山などの山々が一望できる。夕日を見たいという意見もあったが、まだかなり時間も掛かりそうなので今回はパスして2次会の会場がある近鉄橿原神宮前駅に向かった。
一日中好天気に恵まれ、ランチタイムと夕方からの2次会でのビールが非常に美味しかったハイキングでした。
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