羅臼湖
- GPS
- 03:00
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 111m
- 下り
- 111m
コースタイム
出口 17:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道ははっきりわかるので迷うことはなかった。 沼地であるため、道中ほとんどぬかるんだところを歩く。 かならずゴム長靴を着用すること。 深いところはひざくらいまで水につかるところがある。 道中は特にきつい場所もないので、トレッキングには最適。 藪等があり、見通しが悪いところがたくさんあるので、熊鈴を鳴らしながら、熊に注意してください。 |
写真
感想
まずは羅臼ビジターセンターに向かった。
ここは、羅臼や知床の自然を知るためには必ず訪れるべき場所である。
館内には、知床で暮らす動物等の剥製がたくさん飾ってあった。
私は、羅臼湖に行きたい旨を案内の人に言うと、いろいろなアドバイスをしてくれた。
羅臼湖は最近の降雨でぬかるみがひどいので気をつけるように釘をさされた。
そこで、熊鈴と携帯用長靴と地図とコンパスと携帯用トイレを購入した。
羅臼湖の入口は非常にわかりにくいのだが、ここでもらった案内図が役立った。
知床峠、見返り峠付近、この辺りに入口があるはずだとバイクを停めた。
地図とにらめっこしていると、バイクで下からやってきた人が目の前で停まった。
挨拶を交わして驚いた。釧路の和商市場で話をした人だった。凄い偶然があるものだなぁと思った。
横浜からのキャンパーで知床峠は何回目だと言うが、以前はずっとひどい霧で何も見えなかったらしい。
本日の羅臼岳は青いキャンバスのうえにうそれは美しく映え渉っている。
「知床は本当にいいですね〜」お互い目を細めあった。キャンパーはウトロで野営するとのこと。
またどこかで再開することを信じて別れた。
入口に歩いていくと、そこから人が出てきた。若いカップルだ。
「羅臼湖はここであってますか???」
「あってますよ〜〜〜」
後から出てきた彼女は普通のシューズで入ったらしく、おもむろに靴をぬぐと、ひっくり返した靴から泥水がジャージャー流れた。
「お疲れ様です。(笑)」
入るところで、彼が
「熊いますよ〜〜〜〜」
「まじですか????」
「ウソです〜〜〜〜」
私は、笑いながら羅臼湖への道に入っていった。
羅臼湖への道は、ところどころに木材で道が作られてあり、非常にわかりやすい。
しかし、ところどころに水溜りに入らなければ通れないところがあるので、埋まらない事を祈りながら
侵入することになる。幸い深みにはまることはなかった。
道中は熊笹等の草がたくさん生えてるので、非常に見通しが悪いし、ほとんどかきわけながら進まないといけないところもある。
熊と不意に顔を合わせてしまう可能性もあるから、熊鈴は必ず持っていったほうが良いと思った。
道では人と一切出会う事がなく、不安な心理から、「クマー、クマー」と叫びながら、歩いていった。
熊への威嚇行為なわけだけれども、何故「クマー」なのかは謎だ。多分本心では会いたい。
5沼まであるわけだが、三の沼では、逆さ羅臼岳が見れる。
沼地にも、湖にも、魚の影はなく、トンボの天国のようだった。
原生の自然というが、まさにそのような気がした。本州で見るような人工的に植えられた植物は見えない。
しかしながら、自然と植物の植生が分れていてそれが不思議な雰囲気である。
最終目的地の羅臼湖が見えると、そこに人影が見えた。初めて出会う人である。
ガイドの人に案内されたカップルが一組。
私が「クマー、クマー」と叫びながら歩いていたのも、しっかりと聞かれていた。(照)
羅臼湖は本当に穏やかな表情であった。しかし同時に得体の知れないものを感じた。
魚の住まない湖。本当に不思議な場所だなぁと思った。
帰り道にもやはり思ったが本当に静かな場所だ。
眼前に広がるのは原生の森。空を見上げれば、白い雲の衣をまといながら、刻々と表情を変える羅臼岳。
静寂の中で、時のうつろいが見えるような気がした。
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