硫黄岳山麓探索(敗退)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 433m
- 下り
- 421m
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
八ヶ岳を佐久側から眺めると、硫黄岳から東に落ちるゆったりした尾根が眼を引く。ガイドブックやネットで調べた限り登山道はなさそうだが、現地踏査をしてみることにした。八ヶ岳林道の、本沢入口からさらに南へ砂利道に入り、ゴルフ場との分岐に車を置く。ここから舗装道となった道をしばし歩くと、二万五千図で点線になっている道が右に分かれる。意外にも車が通れる幅の砂利道だ。行く手には硫黄岳の片崩れのスカイラインが遠く望まれる。どん詰まりの湯川にかかる橋も確かにあるが、柵でふさがれており流れを跨ぎ越す。沢沿いに登る道がないか、取水設備の先まで行ってみるが、それらしいものはない。両股の間の尾根に這い上がると、期待していた林業用の仕事道とは程遠い、獣道に近い踏みあとがあった。標識やテープなど何もなく、地元の方のきのこ取りの道ででもあろうか。とても硫黄岳に続くとは思えないが、せっかくなので探索してみることにした。笹藪の中を、時々踏みあとを見失いながら尾根の真ん中辺りを登って行くと、大きな木が固まって生えている小広場のような場所をいくつか通過して、次第に傾斜が増してくる。右が枯れ沢状になると、頭上には高さ3メートル位の岩壁帯がめぐらされている。踏みあとも左右に振れて、ほとんど獣道と区別がつかない。岩壁の弱点を見つけて何とか乗り越すと、今度はシャクナゲのヤブ地帯だ。もはや踏みあともはっきりせず、登山届を出していないので、これ以上の深入りは危険と思い、断念することにした。標高やっと1830メートルあたりだ。帰りはGPSの軌跡を頼りに、それでも迷いながら慎重に下る。行きとは違う踏みあとから、少し北寄りに降り着いた。沢のほとりでほっとコーヒータイム。
林道に戻り、また来るのも面倒なので、もう1ヵ所仕事道があるかと踏んでいた尾根筋を探索することにした。さらに南に向かう。アスファルトの車道は単調だが一人にも出会わず静かなハイキングだ。目的の、主尾根に向かって西に枝分かれする林道に入ってみたが、路面は荒れ果て全く使われている気配がない。これではまともな仕事道があるはずもないと早々にあきらめ、正午を期して帰途についた。遠くに佐久の山並みを青く望みながら、葉の落ちた広大なカラマツの植林帯を淡々と歩く。これも八ケ岳の一つの顔ではある。
硫黄岳東尾根?踏破の夢は潰えたが、駄目と分かったのでそれなりにすっきり気分だ。灯明の湯に立ち寄り、高原の晩秋を惜しみながら車を走らせた。
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