神坂神社から富士見台〜横川山
- GPS
- 07:28
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,259m
コースタイム
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:17
天候 | 晴れのち曇り 微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
すぐに橋の手前を右折(神坂神社方面・その他諸々の施設の看板あり) 神坂神社の駐車場までは全面舗装路(ただし今後本格的な降雪があるとかなり怖い道になります) |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般によく整備されています あえて言えば、富士見台から横川山の鞍部辺りのトラバース道は幅が狭く、凍結や積雪があるときは少し注意が必要かもしれません |
その他周辺情報 | 温泉宿ですが日帰り入浴もOKな「野熊の庄 月川」 http://gessen.jp/ 少し足を延ばせるなら昼神温泉郷で温泉&食事できます http://www.hirugamionsen.jp/ |
写真
感想
昨年夏の初めにヤマレコに登録してみたものの、記録の投稿は3か月すら続かずギブアップ。ひたすら皆さんの記録を読むだけの人に徹しておりました。
ところが最近、過去1年以内に一定の情報量のある記録をアップしていないからという理由で、スマホサイトでの検索機能が制限されるようになってしまいました(お金さえ払えば問題ありませんが)。
だからというわけでもないんですが、久しぶりに記録をアップすることにします。
【神坂神社〜富士見台高原口】
神坂神社までのアクセス路は、本格的な冬になれば降雪の後などツルッツルに凍結するので怖くてなかなか足が向きません。ところが、まだドライ路面を安心して走れるこの時期に恵那山界隈の山々に霧氷の便りが届き、このコースでの霧氷ハイクを楽しむにはまたとないチャンスです。
というわけで、ここ数年すっかりこの時期この界隈の人気者となってしまった大川入山はパスして神坂神社へとやってきました。紅葉も散り果てた11月最終日曜日、駐車場には先客はたったの一台きり。
先発する先客2人組を見送りながら、こちらも準備をして出発します。神坂神社の階段を上がると、すぐに神社左わきに東山道(富士見台登山道)の道標。これを入ります。
植林の道はわずかな距離で林道に出合います。帰路に使う予定のブナコースとの分岐でもあり、ここを右のカラマツコースへと進みます。50mほど先に登山道入口。
しばらくは桧の植林のつづら折れを登りますが、やがて落葉広葉樹の自然林が交互にあらわれるようになります。陽射しの差しこむ明るい雑木林は放射冷却の冷え込みで霜柱が見られ、暗い植林では先日あたりの雪がまだ消えずに残っていました。
1471.7m三角点あたりで傾斜が緩み、カラマツとダケカンバの道に。ここまでもそうでしたが、整備された登山道はすこぶる快適です。
左手からブナコースが合流して恵那山方面の展望が開けました。稜線の木々には期待通り、しっかり霧氷が張り付いているのが確認できます。
なお記録作成でGPSのログを登録したら、勝手に富士見台高原口と出てきたのでその名称をそのまま使わせていただきましたが、実は富士見台高原口というのがどのあたりなのか確認はできておりません。ブナコースが合流した先すぐあたりかな?とは思いますが。
【富士見台高原口〜萬岳荘】
てっぺんに薄っすらと残った霧氷がキラキラ光るカラマツ林のトラバース道を快適に進み、やがてダケカンバが目立ち始めるようになると霧氷は徐々に濃いものになってきます。
そして牛集牧柵を抜けるといよいよ本格的な霧氷の景色が展開します。ほとんど水平な広い道が続きますが、カメラをバッグにしまう間がないほどの絶景の連続で全然先に進むことができません。
カラマツが山肌を支配することの多いこの山域ですが、この区間は大きなダケカンバをはじめとした落葉広葉樹の勢力が強く、まさに満開の桜の様相に。
神坂神社の駐車場で2人組を見かけて以来、他のハイカーに出会うこともなく素晴らしい霧氷を存分に堪能することができ、ここを選んで正解だったと一人ニンマリです。
そのまま登りらしい登りもないまま、冬支度を済ませ白い森を背景にたたずむ萬岳荘に到着しました。神坂峠からのハイカーで賑わっているかと思いきや、意外にも大きな三脚とカメラを構えたカメラマンが一人きり。
【萬岳荘〜富士見台】
いつもは神坂山を経由して富士見台山頂へ向かうのですが、今日は霧氷に加えて素晴らしい展望も期待できるようです。予報では午後から天気は下り坂、その展望を見逃してはならないと気が焦る。そんなに時間は変わりはしないとは思いつつ、富士見台山頂直行ルートを選びます。
富士見台へ向けて笹原に霧氷の木々が散りばめられた高原を登りだすと、後方から朝見かけた2人組ハイカーの姿が。コースタイムの長いブナコースを登りに取ったのか、はたまた萬岳荘で休んでいたのかは定かではありませんが、2人組の目的地である富士見台山頂まで少しの会話も交えながら前後して歩くことになりました。
この区間、伸びやかに広がる笹原の高原に霧氷の森、そしてこの寒波で白銀と化した中央・南アルプスの峰々の大展望が広がり簡単には進ませてもらえません。
ふつう、こんな光景が展開する状況であれば頬を切り裂かれるような冷たく強い風が絶え間なく吹いているものですが、今日はほとんど無風に近い。その平和なコンディションがいっそう気持ちも歩みものんびりさせてくれます。
想定よりずいぶん時間をかけて富士見台山頂へ。当然のこと、文句のつけようのない大展望。北アルプスこそまだ天候は回復途中のようですが、南アルプスはずらり一直線、真っ白に輝く中央アルプスは意外な近さ。御嶽山に乗鞍岳も肉眼ではしっかり確認できました。
【富士見台〜横川山】
霧氷の付き具合次第で横川山・南沢山方面へ足を延ばす予定であったし、まだしばらくは青空も持ちそうだったので富士見台山頂での滞在もそこそこに、一人北へと縦走路へ足を踏み入れます。
途中にある小さな池は全面氷結、常緑樹の霧氷をくぐって爽快な縦走路を緩く下っていきます。富士見台を目的地にしても、少なくともここまでは足を延ばしておくべきだと言える絶景が広がります。
高度を落とすとドウダンツツジの霧氷が美しい森の中のトラバース道に。残念なことに、ここで予報通り灰色の雲が広がってきました。まだ横川山までは距離もあるし引き返そうかとも思いましたが、道中にランチ適地がないのでとりあえず横川山までは行くかと腹をくくって先を急ぎます。
横川の名水もガラス細工のような霧氷の木々の中。道幅が狭く浅く積もった雪で滑りそうなトラバースを進むと再び展望の笹原の横川山への登り。
陽射しがあったなら間違いなく足止めをされそうな、緑の笹と霧氷の木々のコントラストが美しい景色が広がっています。
風がなく気温も高めなため、凄い勢いで霧氷が降ってくる中を汗をかきながら横川山に到着です。予想外なことに山頂は1〜2人の真新しい足跡だけ残して無人でした。
空はもうすっかり灰色に支配されて、これ以上先へ進む気力は萎えました。シートを広げここでランチタイムとします。
横川山山頂に滞在中、登ってくるハイカーはいませんでした。
【下山・ブナコース】
天気の崩れも気がかりなので、今日は短い滞在時間で下山開始。光を失った山肌はもう、カメラを向ける気にはさせてくれません。うら寂しささえ感じる暗くなった笹原の道を富士見台に向けて登り返し、まだ色濃く霧氷の残る萬岳荘からの水平道を急ぎ、ブナコースへ。
ブナコースとは言っても、この山域ですから大規模なブナ林などあるわけでなく、雑木林の中にポツポツと散見されるくらいです。ですがなかなかに気持ちのいい自然林の道ではあります。
ただ登りに使ったカラマツコースと違うのは、あるところから全くのオール植林の道になってしまうことでしょうか。植林に植え替えられた谷は崩落しやすいのか道が落ち、桟道が付けられているところもありました。
最後は落ち葉の積もった林道を歩き自分の車だけがポツンと残された神坂神社の駐車場に帰還しました。
ヤマレコの影響で(←間違いない)人気集中の一部の山を避けて選んだコースでしたが、思惑通りとても静かに美しい景色を堪能でき満足度の高い山遊びになりました。
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