丹沢山日帰り縦走 (スタート:大倉、ゴール:西丹沢自然教室)
- GPS
- 08:49
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,480m
- 下り
- 2,213m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:47
天候 | 終日快晴 無風、ところにより微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大倉〜塔ノ岳 登山者は大変多いが登山道は広いのですれ違い等は問題はなさそう。危険箇所はこの日は見られなかったが、標高1000メートル以上では溶けた霜柱のために登山道がドロドロの田んぼ状態に。この状況は蛭ヶ岳まで続いており登りも下りも滑って歩きにくい。 塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳 先のピークほど登山者が減る。登山道は大体ドロドロ。蛭ヶ岳の登りは大倉からだと結構な距離と標高を経た後なので標高の割りにきつい。 蛭ヶ岳〜檜洞丸 登山者はぐっと減る。登山道も一部不明瞭な箇所が現れる。鎖やハシゴなどがある箇所は大体傾斜が急なので適宜使ったほうが無難。檜洞丸の登りは蛭ヶ岳と同様の理由により大変。 檜洞丸〜西丹沢山自然教室 沢までは順調に標高を下げるが、それ以降はしばらくトラバース気味で標高が変化しない。沢には橋がなく適宜渡渉する。 |
写真
感想
そろそろ雪の上を歩きたい季節だが、その前に今期最後の無雪期トレーニングのつもりで丹沢山を日帰りで歩いてきた。総距離は22キロを超え、日の短い12月の日帰りとしては長い行程となった。
朝まだ真っ暗なうちに自宅を出て駅に向かう。新宿で小田急線に乗り換えるがここから既に同業者が多数、好天予報の週末ならではの光景である。寝たり起きたりしているうちに渋沢駅着、ここでバスに乗り換える。バスは予想のとおり満員だったがなんとか座れ、15分ほどで大倉到着。ここで準備とトイレを済まそうとしたがトイレは既に長い列。観念して並んで待ち、7時30分過ぎに行動開始。始めはアスファルト道路でほどなくして登山道に入る。登山者は大変多く、前後左右人だらけである。しかし適度にバラけているため、他人のペースに付き合う必要はなかった。天気は快晴で12月だというのに登っていると汗が滴ってくる。標高が300メートルに満たないバス停がスタート地点なのでほぼ下界と変わらないのだろう。汗をかきつつもペース良く登り1時間で標高600メートルを稼ぐ。素晴らしい、自分にこんな余力があったのか?と驚く。標高が1000メートルを超えたあたりからは霜柱が見られるようになる。この霜柱は凍った状態であれば何の問題もないが、溶けると周りの土を巻き込んで登山道をドロドロの田んぼ状態にしてしまう。歩きにくいことこの上なく、この後蛭ヶ岳付近まで苦しむことになる。多くの登山者を追い抜きながら先を急ぐが塔ノ岳の山頂直下は傾斜はきついし太陽の当たり具合良くて暑すぎたが、なんとか無事に塔ノ岳到着。既に多くの登山者が休憩していた。ここに到達すると富士山の眺めが素晴らしいが、風が通るので寒い。ウィンドブレーカーを羽織り栄養補給をする。ここまで約2時間だがまだ序の口に過ぎない。寒いのでウィンドブレーカーを着たまま先に進む。塔ノ岳まではほぼずっと登りだったがここからは縦走路らしくアップダウンが出てくる。塔ノ岳までは登山者鈴なりだったが、このピークを過ぎるとかなり人は減った。アクセスの良い塔ノ岳のみで帰る人が多いのだろうか。アップダウンを繰り返しつつも順調に距離をこなす。左手には富士山の展望が広がり、写真撮影で立ち止まることが多くなる。泥寧の登山道は相変わらずで時折足が滑る。余計に体力を消耗する感じだが丹沢山、までは割と呆気なく到達する。先の塔ノ岳と同様にここにも山小屋があり休憩のスペースも十分である。ここに来るまでに何度か足の痙攣の予兆があり休憩中に薬を服用する。丹沢山から先はまた人が減り朝の混雑はなくなったが、ドロドロの田んぼ状態の道は続く。この時期は致し方ないのだろうがそれにしても歩きにくい。景色と天気が抜群に良いのが幸い。風は塔ノ岳で少し吹いた以外はほぼ無風になった。この先のピークである蛭ヶ岳は丹沢山域では最高峰だし、実際に登りも長くしんどい。笹原の登山道は遠くまで見渡せることができ、山頂は見えどもなかなか近付かない。既に出発から数時間経過したので当初の勢いもなくトロトロゆっくり確実に登っていく。蛭ヶ岳も山頂に小屋が隣接していた。この山域ではこれがデフォルトみたいだ。山頂近くのベンチで休憩する。塔ノ岳山頂の喧騒が嘘のように静かで暖かい山頂。12月でこんなにポカポカした山行は経験がない。たいへんありがたいがちょっと場違いな感じもする。山頂にはこの先難路と書かれた案内板があり少し躊躇うが先に進む以外にない。蛭ヶ岳より先は登山道の整備状況が一段下がるというか踏み跡がそれまでと比べて少し不明瞭になるが、これまでが分かりやすかったのだろう。山頂からは一度急に下ってその後は細かいアップダウンが連続する。朝は多すぎと思った登山者は、時間帯と場所の影響か、5分に一人くらいしか見かけなくなり少し心細くなる。我ながら勝手だと思う。途中臼ヶ岳で小休止の後に檜洞丸へ進む。ここの登りはさすがにきつかった。足があちこち痛いし、ストックを持つ腕も張ってきた。しんどいけど止まるわけにはいかないのでとにかく先に進む。昼間が一番短い季節なので大陽も傾いてきた。天気は相変わらず良く風はこの時間は全然吹かないので登りではこの期に及んでも汗が出てくる。ペースがた落ちのまま檜洞丸到着。蛭ヶ岳にあった案内はあながち外れてはいなかったと痛感。行動中は暑くて汗を大いにかいたが、午後も遅い時間に止まって休憩しているとさすがに寒い。気温が下がってきたようだ。薄いウィンドブレーカーを再度羽織り栄養補給。この時間まで体を酷使し疲労が蓄積してくると固形物を受け付けなくなるのでゼリー飲料を流しこむ。檜洞丸からさきは基本的に下りのようだが、案内表示には5.3キロとあり最後まで気が抜けない。大陽もだいぶ傾き影が長くなる。それでも歩いている限りは寒さは感じない。西丹沢自然教室方面に下り始めてもひとけがなくて皆もう既に下山したかとも思ったが、下りるうちに追い抜くようになった。さすがに登ってくる人はいなかったが。食料も水も軽くなって良いペースで下り続けると沢にぶつかる。橋をかけていないようで、適当なところを渡渉しなければならないようだ。が、この日は水量少なく川幅も狭かったので渡渉は楽勝だった。沢を過ぎるとしばらく等高線に沿って歩くようで標高が下がらなくなった。時刻は16時前でついに大陽は山の影に隠れて日は当たらなくなった。まだヘッドライトが要る暗さにはなっていないが、あとは残照だけである。トラバースの登山道がようやく終わるとゴールに向けて標高を下げ始め、残り600メートルの表示が見えたらアスファルト道路が視界に入った。最後道路を数分歩いて西丹沢山自然教室到着。バスの時刻まで間がなかったが、顔を洗ったり汗だくのシャツを着替えることができた。帰りのバスの中で日の入りを迎えてあっという間に真っ暗なった。この時期は早出早着が基本と改めて実感。
このルートをこの時期歩く場合はある程度速いペースが必須と認識していて、今回は7がけくらいのペースを維持したかったが結果はもう少しかかっていた。がなんとか明るいうちに無事下山できたのでペースとしては合格だったと思いたい。
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