【快晴の主稜主脈縦走】西丹沢〜檜洞丸〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉

2015年12月05日(土) [日帰り]

• GPS: 08:37
• 距離: 21.6km
• 登り: 2,226m
• 下り: 2,466m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:55
• 休憩: 0:42
• 合計: 8:37

8:27 神奈川県立西丹沢自然教室
9:08 9:08 ゴーラ沢出合
9:44 9:45 展望台
10:25 10:25 ツツジ新道・石棚山稜分岐
10:37 10:44 檜洞丸
10:51 10:52 青ヶ岳山荘
11:10 11:10 源蔵尾根下降点
11:15 11:15 金山谷乗越
11:31 11:31 神ノ川乗越
11:53 12:07 臼ヶ岳
12:25 12:26 ミカゲ沢ノ頭
13:12 13:21 蛭ヶ岳
13:23 13:24 蛭ヶ岳山荘
13:35 13:36 中ノ沢乗越
13:42 13:42 鬼ヶ岩
13:46 13:46 鬼ヶ岩ノ頭
13:55 13:56 棚沢ノ頭
14:04 14:05 不動ノ峰
14:12 14:12 箒杉沢ノ頭
14:19 14:19 早戸川乗越(鳥屋ブッコシ)
14:34 14:34 丹沢山
14:48 14:48 竜ヶ馬場
15:05 15:05 日高
15:21 15:21 尊仏山荘
15:25 15:27 塔ノ岳
15:37 15:37 金冷シ
15:45 15:45 花立山荘
15:54 15:54 天神尾根分岐
16:02 16:05 堀山の家
16:11 16:11 堀山
16:16 16:16 駒止茶屋
16:34 16:34 見晴茶屋
16:47 16:47 観音茶屋
17:02 17:02 大倉山の家
17:03 17:03 どんぐり山荘
17:04 大倉バス停

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

■行き■
JR川崎駅　6:05発
　　　↓　＜JR東海道線＞
JR国府津駅　7:04着　7:07発（御殿場線は向かいに止まっています）
　　　↓　＜JR御殿場線＞←JR東海なので、suicaは使えません
JR谷峨駅 / 谷峨バス停　7:37着　7:46発
　　　↓　＜富士急バス＞
西丹沢自然教室バス停　8:30着

□帰り□
大倉バス停　17:08発
　　　↓　＜神奈川中央交通バス＞
渋沢駅北口 / 渋沢駅　17:25着　17:27発
　　　↓　＜小田急線　急行新宿行＞
海老名駅　17:56着　18:01発
　　　↓　＜相鉄本線　特急横浜行＞
相鉄 / JR 横浜駅　18:27着　18:31発
　　　↓　＜JR東海道線宇都宮線直通小金井行＞
JR川崎駅　18:39着

コース状況／危険箇所等

【西丹沢自然教室〜檜洞丸】
ウェルキャンプ場内の沢沿いのルートからツツジ新道へのアプローチを目指しました。写真に掲載しましたが、途中、2か所で道が崩落により分断されています。崩落個所を下りて進まなければなりません。『西丹沢登山詳細図』に記載されている「木橋」も流された跡があるだけで、地図上の大きな堰堤を越えたところで自力で渡渉しなければなりません。渡渉した先に薄い踏跡の登山道が伸びています。
本線に合流した後はゴーラ沢出合の給水ポイントを過ぎて石の階段を登り、ひたすら「ツツジ新道」を進みます。標高700mくらいの所から標高1601mの檜洞丸を目指すわけですから、それなりです。
石棚山稜を合わせるところまで何度か振り返ると富士山が応援してくれています。山頂に到達する直前に景色のいい場所があります。

【檜洞丸〜蛭ヶ岳】
丹沢主稜の核心部分です。檜洞丸を登ってきた後に臼ヶ岳までのアップダウン部分が意外と高低差があり、ボディーブローのように身体に効いてきました。青ヶ岳から下り、金山谷乗越・神ノ川乗越と息つく間のないアップダウンです。ベンチの置かれた臼ヶ岳山頂からの眺望で主脈の全貌を確認し、踏破への決意を新たにしました。緩やかな頂のミカゲ沢ノ頭でしばらく落ち着きますが、いよいよ蛭ヶ岳本体への登攀が始まります。傾斜がそれまでと全く異なります。鎖に頼って岩場を急登して行き、その後裸の斜面が多く現れさらに緊張しながら登っていくと、所々に木の階段などが現れます。高度を上げていき、振り返ると檜洞丸をだんだん見下ろすようになります。その背後に富士山の雄姿が励ましてくれます。全身を励ましながら登り切ると、ようやく蛭ヶ岳に到着します。登り始めからは平地がほとんどなく、標高差300mを気持ちを切らさずに登らなければなりません。

【蛭ヶ岳〜塔ノ岳】
安定した稜線です。常に富士山に見守られている感じです。美しい背骨の上を、素晴らしい景色を眺めながら歩いていきます。荒々しい主稜部分と違ってこの主脈は一転して緩やかなアップダウンです。危険な個所は鬼ヶ岩の周辺くらいですが、それまでの主稜部分と比べれば特に問題ありません。右側に熊木沢や箒杉沢の輝く水流を眺め、振り返ると富士山、時々左側に首都圏の遠景が広がります。丹沢山から塔ノ岳に向かうと伊豆半島や三浦半島が遠く望めます。

【塔ノ岳〜大倉】
日没濃厚だったので頑張って下りましたが、やっぱり長い。約7キロ、木段や木道、露出した岩の登山道やならされた道など変化に富んだ道をほぼ一本道で下ります。距離が長いので、とにかく蓄積した疲労で言うことを聞かなくなってきた全身が悲鳴を上げます。

全体を通して、冬の丹沢になりました。標高1,000mを越えたあたりから至る所に霜柱が現れ、陽の当たる部分では泥濘化していてドロドロになっています。斜度のあるところではスリップに注意しなければなりません。

標準歩程時間：12時間45分
休憩込み実績： 8時間37分（77.1％）
休憩無し実績： 7時間55分（70.2％）
累計上昇標高差：2,262m
踏破距離：21.66km
歩数：約41,000歩

写真

12/5 7:42

谷峨駅で、新松田駅を720に出発するバスを待ちます。
さすがに12月、座席に余裕がありました。

12/5 8:27

西丹沢自然教室で、登山届をお兄さんに渡します。

12/5 8:28

早速歩き始めます。

12/5 8:29

ツツジ新道入口には行かず、ウェルキャンプ脇の沢沿いの道を行ってみました。

12/5 8:35

道が2か所、崩落して無くなっていました。
沢床まで下りなければなりません。

12/5 8:38

いったん左岸に渡渉します。正面に檜洞丸。
「詳細図」に載っている木橋はありません。

12/5 8:44

大きな堰堤を巻き、木橋の残骸のあるあたりを右岸に渡渉。

12/5 8:45

人工物が残された道に取り付きました。

12/5 8:46

ミツマタの花が、固く閉じて春を待っていました。

12/5 8:48

踏跡は薄く、枯葉に隠されてしまっています。

12/5 8:52

ようやく本線に出たら、今来た道に進入禁止のロープが張られていました。確かに。お勧めしません。

12/5 8:56

檜洞丸、大室山。青空に良く映えています。

12/5 9:05

ゴーラ沢出合。

12/5 9:08

尾根の取り付きをまずは急登します。

12/5 9:09

最初はこんな感じです。

12/5 9:23

4月は雨だったなぁ・・・

12/5 9:38

でも今日は、お日さまいっぱいです。

12/5 9:38

展望園地のベンチ。

12/5 9:38

振り返ると鮮やかな姿が。
稜線からの景色、早く見たい！

12/5 9:51

標高1,100mを越えたあたりから、霜が目立ち始めました。

12/5 9:56

ダブル梯子。

12/5 10:07

ゴロゴロした岩場を登り、

12/5 10:08

鉄のハシゴを登ります。

12/5 10:08

こんな写真を撮っていたら、左手がかじかんでしまいました…

12/5 10:10

振り返ると、木々の間から。

12/5 10:13

大室山・加入堂山が並んでいます。

12/5 10:13

遠く、冠雪した南アルプスの峰々が鮮やかです。

12/5 10:14

霜柱が多くなってきました。

12/5 10:17

お日様に輝く霜柱。

12/5 10:22

石棚山稜に出会う手前から。

12/5 10:24

右手から石棚山稜からの道を合わせました。

12/5 10:27

ここまで来れば、山頂はもうすぐそばです。

12/5 10:29

名物。

12/5 10:29

右手には、これからチャレンジする主脈の峰々が見えてきました。

12/5 10:30

山頂直下の太陽光パネル。

12/5 10:33

伊豆方面、真鶴半島の先に大島が浮かんでいます！

12/5 10:36

山頂が見えてきました。ブナの立ち枯れが目立つ気がします。

12/5 10:37

3回目の檜洞丸。やってきました。

12/5 10:38

犬越路方面に少し下ると、絶景ポイントがあるのです！

12/5 10:38

霞がほとんどかかっていない、くっきりとした姿に感動です。
日本人でよかった。

12/5 10:39

御正体山の彼方に南アルプスの峰々。
北岳、甲斐駒ヶ岳がきれいな白い帽子を被っています。

12/5 10:47

さて、気合を入れ直して行きます。

12/5 10:50

確かに遠い…
ウェルキャンプ道を歩いてきたからか、靴がミドルカットだからか分かりませんが、何だか疲労が蓄積しています。

12/5 10:56

正面に姫様を崇めます。

12/5 11:09

バリルートの源蔵尾根入口。

12/5 11:10

金山谷乗越手前の鉄梯子。

12/5 11:11

とても立体的なつくりの金山谷乗越。
この区間、想像以上にアップダウンが激しいです。

12/5 11:51

臼ヶ岳にようやく着きました。
疲れて、もうここからユーシンに下りちゃおうかとも考えました。

12/5 11:52

でもこの姿を見ていると、やっぱりチャレンジ！

12/5 12:35

徐々に近づいてきます。

12/5 12:41

さあ、姫様本体への急登開始です。
ストックを縮めてザックに仕舞いました。

12/5 12:42

標高差約300m、平らなところがほとんどないので休めません。

12/5 12:44

檜洞丸の脇から見えてきました。
少し雲が…

12/5 12:45

這いつくばるようにして…

12/5 12:47

ひたすら登ります。

12/5 12:47

クサリがない場所の方が怖いくらいです。

12/5 12:48

高度を上げてきました。

12/5 12:50

ここまで登ってくると、本当にあと一息です。

12/5 13:00

木段を上って振り返ると、眼下に熊木沢です。
その向こうに雨山、檜ダッカ。

12/5 13:04

クサリのない岩場。慎重に滑らないように。

12/5 13:08

頂きが見えてきました。

12/5 13:09

こんなところにカラスくん。

12/5 13:11

辿り着きました。4月の時より1時間以上早く着きました。

12/5 13:12

やっぱり、丹沢と言えばここに来なくちゃです。

12/5 13:17

これから向かう方面の先に、首都圏が見えてきました。

12/5 13:22

横浜方面の先にアクアライン、千葉。
こんなにクリアに見えたのは初めてです。

12/5 13:38

主脈縦走開始。振り返ってお姫様と臼ヶ岳、檜洞丸、そして富士山。

12/5 13:40

鬼ヶ岩の登り返し。

12/5 13:42

ちょっとずれましたが…

12/5 13:50

名残惜しいのでもう1枚。

12/5 13:56

棚沢ノ頭の向こうに、丹沢の第2峰不動ノ峰。

12/5 14:02

棚沢ノ頭手前から。少し霞がかかってきました。

12/5 14:03

丹沢第2峰なのに、ジミです。

12/5 14:04

丹沢山に向かう稜線の向こうにランドマーク。

12/5 14:04

湘南方面が見えてきました。三浦半島の向こうに房総半島。

12/5 14:20

丹沢山への登り返し。

12/5 14:24

不動ノ峰を振り返ります。

12/5 14:34

丹沢山。

12/5 14:51

竜ヶ馬場から大山の向こうに湘南。

12/5 15:07

最後の登り、塔ノ岳。てっぺんの尊仏山荘が良く目立ちます。

12/5 15:16

すっかり冬の丹沢です。

12/5 15:21

疲れました。あとほんの少しがしんどい。

12/5 15:23

塔ノ岳にようやく到着。

12/5 15:27

本日見納めです。

12/5 15:29

やっぱり塔ノ岳は景色が秀逸です。
今度泊まりに来たいです。

12/5 15:33

泥んこ祭り。

12/5 15:41

表尾根。こんもり高い三ノ塔の向こうに大山。

12/5 15:45

花立山荘からの下り。ここ好きです。

12/5 16:07

いつぞやも見た、夕日に映える三ノ塔避難小屋。

12/5 16:26

今日も日が沈みます…

12/5 16:36

山は徐々に暗闇に覆われはじめます。

12/5 16:41

やっぱりこうなってしまいました。

12/5 16:48

急ぎたいのですが、今にも腿がオーバーヒートしそうでスピードが出ません。

12/5 17:00

ようやく会えました。

撮影機器：

α6000 ILCE-6000 SONY

装備

個人装備

ザック ザックカバー コンパス ウエストポーチ 帽子 レインウエア 非常食 1/25000地形図 登山地図 タオル ウエットタオル 携帯電話予備電池 USB充電器 万能ナイフ 着替え トイレットペーパー ヒル忌避剤 トレッキングポール ナルゲンボトル 軽アイゼン

共同装備

ファーストエイドキット

感想

abuyang

「最高」
この言葉以外思い浮かびません。
今までで登った丹沢の中でベストビューでした。
快晴の予報だったので、より富士山が近い西丹沢から登りました。

長距離縦走は疲れますが、西丹沢から東丹沢へ山容の違いがよくわかるのと、移り変わる風景がとてもすてきです。
丹沢の魅力を再認識させられた、素晴らしい山行でした。

コメント

terutakatai

ホント最高でしたね
今回の山行、天気と景色に恵まれてよかったです。
こういう最高を次回もまた経験していきたいですね。
またどこかで！

abuyang

Re: ホント最高でしたね
またどこかでお会いしましょう！