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Yamareco

記録ID: 777298
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積雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

【薮山レコ】旭岳(赤崩山)の南肩まで 〜観音沼から往復〜

2015年12月09日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
14.1km
登り
841m
下り
841m

コースタイム

日帰り
山行
7:55
休憩
0:30
合計
8:25
6:50
70
観音沼駐車場
8:00
8:05
95
尾根取付き
9:40
9:40
110
1487m付近
11:30
11:40
20
南肩(1710m)
12:00
12:00
25
旭岳南コル
12:25
12:35
65
南肩(1710m)
13:40
13:45
90
林道(ヨロイ沢出合)
15:15
観音沼駐車場
(参考)「会津百名山ガイダンス」
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
早朝の大峠林道は凍結で危険なため観音沼周辺に駐車したほうが良さそう。1250mあたりまでタイヤの跡が付いていたが四駆でそれなりの装備の車でないと進入不能。林道の積雪は10〜30センチ程度だが凍結で歩くには怖い。
コース状況/
危険箇所等
登路に通った旭岳南肩から西方に延びる尾根は薮がひどく、雪が締まる残雪期までは使えない。今回のコースではアイゼンを使用する場面なし。薮こぎ時でもスノーシューは装着している。未装着だと股近くまで潜る(稜線部)。
広河原橋手前の林道からは白くなった旭岳が見える。
厳しい冷え込み(氷点下10度はありそう)で道路は凍結しているので慎重に歩く。
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広河原橋手前の林道からは白くなった旭岳が見える。
厳しい冷え込み(氷点下10度はありそう)で道路は凍結しているので慎重に歩く。
広河原橋より下流方向には三倉山方面が望まれる。
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広河原橋より下流方向には三倉山方面が望まれる。
三倉山あたりか。
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三倉山あたりか。
観音沼から林道を高低差300m登り、このあたりから尾根に取り付く。
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観音沼から林道を高低差300m登り、このあたりから尾根に取り付く。
笹の斜面を登る。積雪20〜30センチ程度。
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笹の斜面を登る。積雪20〜30センチ程度。
尾根の上に出ると日が当たるが、それでも身を切るような冷え込み。
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尾根の上に出ると日が当たるが、それでも身を切るような冷え込み。
1487m直下の急登部は笹の密集薮で苦労する。
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1487m直下の急登部は笹の密集薮で苦労する。
南側には大峠が同じ高さになってきた。
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南側には大峠が同じ高さになってきた。
流石山〜三倉山の県境稜線。
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流石山〜三倉山の県境稜線。
西方向の展望。遠く浅草岳(左)、守門岳(中)まで望まれる。守門岳の手前にはテーブルマウンテンのような舟鼻山が特徴的。
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西方向の展望。遠く浅草岳(左)、守門岳(中)まで望まれる。守門岳の手前にはテーブルマウンテンのような舟鼻山が特徴的。
南東方向には尖った須立山(左)や三本槍岳(右)が望まれる。
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南東方向には尖った須立山(左)や三本槍岳(右)が望まれる。
1487m付近の緩やかな雪原。霧氷に覆われた樹林がきれい。
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1487m付近の緩やかな雪原。霧氷に覆われた樹林がきれい。
旭岳が近づいてきた。
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旭岳が近づいてきた。
霧氷がきれい
雪は表面が軽く締まっているが時々踏み抜きあり。
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雪は表面が軽く締まっているが時々踏み抜きあり。
勾配が急になってくると薮も密集してくる。
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勾配が急になってくると薮も密集してくる。
薮こぎの途中で登ってきた尾根を振り返る。
(元サイズ→拡大)
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薮こぎの途中で登ってきた尾根を振り返る。
(元サイズ→拡大)
このあたりが激薮区間。地に足が着かない薮こぎに苦しむ。
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このあたりが激薮区間。地に足が着かない薮こぎに苦しむ。
枝を揺さぶると海老の尻尾が頭上に降りかかる。
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枝を揺さぶると海老の尻尾が頭上に降りかかる。
やっとの思いで主稜線に這い上がる。登ってきた尾根を振り返る。後方は流石山方面。
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やっとの思いで主稜線に這い上がる。登ってきた尾根を振り返る。後方は流石山方面。
流石山方面パノラマ。(元サイズ→拡大)
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流石山方面パノラマ。(元サイズ→拡大)
三本槍岳へ続く主稜線。
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三本槍岳へ続く主稜線。
東方、坊主沼方面パノラマ。白河方面まで一望。(元サイズ→拡大)
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東方、坊主沼方面パノラマ。白河方面まで一望。(元サイズ→拡大)
坊主沼の避難小屋アップ。
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坊主沼の避難小屋アップ。
旭岳(赤崩山)方面パノラマ。激薮の細尾根が続く。(元サイズ→拡大)
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旭岳(赤崩山)方面パノラマ。激薮の細尾根が続く。(元サイズ→拡大)
浅草岳と海老の尻尾
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浅草岳と海老の尻尾
西方向パノラマ。加藤谷川下流方向。(元サイズ→拡大)
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西方向パノラマ。加藤谷川下流方向。(元サイズ→拡大)
珊瑚のような樹氷。
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珊瑚のような樹氷。
南方向パノラマ。三本槍岳方向。(元サイズ→拡大)
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南方向パノラマ。三本槍岳方向。(元サイズ→拡大)
再び三本槍岳。
成長すればアイスモンスターになるのだろう。
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成長すればアイスモンスターになるのだろう。
旭岳見納め。
下山開始。まずは三本槍岳に向かって稜線を南下。(元サイズ→拡大)
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下山開始。まずは三本槍岳に向かって稜線を南下。(元サイズ→拡大)
ヨロイ沢上流部の平坦地。
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ヨロイ沢上流部の平坦地。
霧氷がきれい。
斜面をトラバース気味にヨロイ沢下流を目指す。
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斜面をトラバース気味にヨロイ沢下流を目指す。
笹主体の薮で歩きやすい。
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笹主体の薮で歩きやすい。
ダケカンバの霧氷。
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ダケカンバの霧氷。
三倉山に向かって下る。
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三倉山に向かって下る。
ヨロイ沢に架かる橋付近で林道に出る。
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ヨロイ沢に架かる橋付近で林道に出る。
後はひたすら林道を歩いて下るのみ。
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後はひたすら林道を歩いて下るのみ。
午後の日差しに包まれて。
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午後の日差しに包まれて。
だいぶ奥まで登ってきた車両の跡があった。すごい。
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だいぶ奥まで登ってきた車両の跡があった。すごい。
日向では溶けていても日影ではツルツルに凍結。怖い!林道。もちろん歩きでも油断できない。
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日向では溶けていても日影ではツルツルに凍結。怖い!林道。もちろん歩きでも油断できない。
再び、広河原橋で旭岳方面を望む。
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再び、広河原橋で旭岳方面を望む。
観音沼森林公園のトイレ棟。長かった林道歩きもここで終わり。白く輝く旭岳、カッコいい!
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観音沼森林公園のトイレ棟。長かった林道歩きもここで終わり。白く輝く旭岳、カッコいい!
観音沼に寄って見た。
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観音沼に寄って見た。
帰途、加藤谷川に架かる橋から旭岳を見納め。周囲の山と比べてひときわ白く輝いている。
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帰途、加藤谷川に架かる橋から旭岳を見納め。周囲の山と比べてひときわ白く輝いている。
旭岳アップ。神々しい。
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旭岳アップ。神々しい。
帰途、湯野上温泉手前より望む小野岳。
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帰途、湯野上温泉手前より望む小野岳。
(おまけ)過去画像(11月上旬)。
三本槍岳から望む屹立した旭岳
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(おまけ)過去画像(11月上旬)。
三本槍岳から望む屹立した旭岳
(おまけ)過去画像(11月上旬)。
鏡のように空を映す、鏡ヶ池。
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(おまけ)過去画像(11月上旬)。
鏡のように空を映す、鏡ヶ池。

感想

 数年前に大峠から茶臼岳〜三本槍と縦走した時に、カッコ良く尖っていた旭岳(赤崩山)に初チャレンジしてみた。観音沼から大峠への林道は積雪量10〜20センチ程度だが路面凍結が厳しく車両での進入はやめた方が良さそう。林道を歩く場合でも凍結した轍を避け雪の上を歩いた方が安全。

 観音沼から長い林道を歩き標高1180m付近から、旭岳南肩から西方へ延びる尾根に取り付く。1487m手前の急登部は雪に埋もれる前の笹薮(一部は竹)が行く手を阻む。1487mから緩登となり霧氷に覆われた樹林帯の雪原となり歩きやすい。しかし稜線直下の急登になると想像以上の激薮(越後の駒ヶ岳郡界尾根や荒沢岳東稜で見られるシャクナゲ主体の最強クラスの薮)が現れ悪戦苦闘する。枝につかまり身体を持ち上げ枝から枝へ渡り歩くような、地に足が着かない状態。薮のトンネルを潜る場合もあったり、距離は短いが想像以上の時間と体力を消耗した。薮の種類はヤマグルマ、イヌツゲ、ハイマツ、ツツジ系など強靭な枝ぶりのものばかりだ。

 やっとの思いで1710m付近で旭岳の南の肩(主稜線)に這い上がる。天気は良いが真冬のような凍える風が吹き付ける稜線、旭岳往復までさらに2時間強?、寒風に吹きさらされながら激薮との格闘は体力的に相当厳しそうである。時間は既に昼近くであり当然登頂は不可能。とりあえずコル付近まで様子を見てから引き返すことにした。ちなみにスノーシューを外してみると膝上まで潜りかえって体力を消耗するので、引き続き装着したまま薮をこぐ。なおアイゼンを使うような場面はなかった。

 南の肩に戻り小休憩する。ここからの展望は素晴らしく、足元には海老の尻尾に覆われた潅木が白い珊瑚礁のように広がり前景のアクセントとなり、守門、浅草岳、会津駒などの遠望、そして三倉山〜流石山、三本槍岳が印象的だった。

 下りは主稜線をもう少し南下した所からトラバース気味にヨロイ沢に向かって降り林道に合流することにした。こちらのコースはダケカンバと笹主体の薮でだいぶ楽に歩けた。林道に出ればあとは単調で長い歩きが待っている。午後の優しい日差しを浴びながら観音沼へ戻った。

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コメント

ゲスト
素晴らしい景色です。
catwalk15さん。はじめまして。
いつも楽しみにして、貴重な山行記録を拝見させてもらっています。
今回、旭岳の美しさに改めて感動いたしました。
本当にどこから見ても、カッコいい山ですね。
私も、積雪期に是非登ってみたいと思っています。
2015/12/11 20:50
ゲスト
Re:
FUKUSIMA様、コメントありがとうございます。
今の時期は雪の締まりが中途半端で強烈な薮こぎを強いられ登頂は厳しそうです。やはり2月中旬以降の残雪期がねらい目のようです。その頃は蔵王や吾妻連峰には及びませんがアイスモンスターが見られるらしいので魅力的です。登頂、ご健闘お祈りしています。
2015/12/11 22:39
渋いルートですね
はじめまして。当日林道に無理進入していた馬鹿者です
帰路トレースに気付いたのですがcatwalk15さんでしたか。
この時期にこのルート、相当の猛者とお見受けしました。

旭岳周辺の写真とても綺麗です。
個人的にはプロフの猫足の写真がニャンともツボです
2015/12/12 5:37
ゲスト
Re: 渋いルートですね
Shamineko様、コメントありがとうございます。シャミ君の写真、とても癒されております。
いつもは越後の山ばかり歩いていますが静かな山が好きなので背伸びして足を延ばしました。那須周辺に精通されておられるShamineko様の山行記録はヤマレコユーザーの方々に大変参考になっていると思います。
観音山方面からだとゴブがあり自分には厳しいので、今回は林道からの最短コースを検討しました。越後とは気候の違う那須の山ですがこのあたりは積雪が多く似たところもあるので、厳しい中にも親しみが持てました。Shamineko様の記録にありますスノーモンスター、いつかは見てみたいですね。
2015/12/12 8:03
プロフィール画像
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