【薮山レコ】旭岳(赤崩山)の南肩まで 〜観音沼から往復〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 841m
- 下り
- 841m
コースタイム
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登路に通った旭岳南肩から西方に延びる尾根は薮がひどく、雪が締まる残雪期までは使えない。今回のコースではアイゼンを使用する場面なし。薮こぎ時でもスノーシューは装着している。未装着だと股近くまで潜る(稜線部)。 |
写真
感想
数年前に大峠から茶臼岳〜三本槍と縦走した時に、カッコ良く尖っていた旭岳(赤崩山)に初チャレンジしてみた。観音沼から大峠への林道は積雪量10〜20センチ程度だが路面凍結が厳しく車両での進入はやめた方が良さそう。林道を歩く場合でも凍結した轍を避け雪の上を歩いた方が安全。
観音沼から長い林道を歩き標高1180m付近から、旭岳南肩から西方へ延びる尾根に取り付く。1487m手前の急登部は雪に埋もれる前の笹薮(一部は竹)が行く手を阻む。1487mから緩登となり霧氷に覆われた樹林帯の雪原となり歩きやすい。しかし稜線直下の急登になると想像以上の激薮(越後の駒ヶ岳郡界尾根や荒沢岳東稜で見られるシャクナゲ主体の最強クラスの薮)が現れ悪戦苦闘する。枝につかまり身体を持ち上げ枝から枝へ渡り歩くような、地に足が着かない状態。薮のトンネルを潜る場合もあったり、距離は短いが想像以上の時間と体力を消耗した。薮の種類はヤマグルマ、イヌツゲ、ハイマツ、ツツジ系など強靭な枝ぶりのものばかりだ。
やっとの思いで1710m付近で旭岳の南の肩(主稜線)に這い上がる。天気は良いが真冬のような凍える風が吹き付ける稜線、旭岳往復までさらに2時間強?、寒風に吹きさらされながら激薮との格闘は体力的に相当厳しそうである。時間は既に昼近くであり当然登頂は不可能。とりあえずコル付近まで様子を見てから引き返すことにした。ちなみにスノーシューを外してみると膝上まで潜りかえって体力を消耗するので、引き続き装着したまま薮をこぐ。なおアイゼンを使うような場面はなかった。
南の肩に戻り小休憩する。ここからの展望は素晴らしく、足元には海老の尻尾に覆われた潅木が白い珊瑚礁のように広がり前景のアクセントとなり、守門、浅草岳、会津駒などの遠望、そして三倉山〜流石山、三本槍岳が印象的だった。
下りは主稜線をもう少し南下した所からトラバース気味にヨロイ沢に向かって降り林道に合流することにした。こちらのコースはダケカンバと笹主体の薮でだいぶ楽に歩けた。林道に出ればあとは単調で長い歩きが待っている。午後の優しい日差しを浴びながら観音沼へ戻った。
コメント
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catwalk15さん。はじめまして。
いつも楽しみにして、貴重な山行記録を拝見させてもらっています。
今回、旭岳の美しさに改めて感動いたしました。
本当にどこから見ても、カッコいい山ですね。
私も、積雪期に是非登ってみたいと思っています。
FUKUSIMA様、コメントありがとうございます。
今の時期は雪の締まりが中途半端で強烈な薮こぎを強いられ登頂は厳しそうです。やはり2月中旬以降の残雪期がねらい目のようです。その頃は蔵王や吾妻連峰には及びませんがアイスモンスターが見られるらしいので魅力的です。登頂、ご健闘お祈りしています。
はじめまして。当日林道に無理進入していた馬鹿者です
帰路トレースに気付いたのですがcatwalk15さんでしたか。
この時期にこのルート、相当の猛者とお見受けしました。
旭岳周辺の写真とても綺麗です。
個人的にはプロフの猫足の写真がニャンともツボです
Shamineko様、コメントありがとうございます。シャミ君の写真、とても癒されております。
いつもは越後の山ばかり歩いていますが静かな山が好きなので背伸びして足を延ばしました。那須周辺に精通されておられるShamineko様の山行記録はヤマレコユーザーの方々に大変参考になっていると思います。
観音山方面からだとゴブがあり自分には厳しいので、今回は林道からの最短コースを検討しました。越後とは気候の違う那須の山ですがこのあたりは積雪が多く似たところもあるので、厳しい中にも親しみが持てました。Shamineko様の記録にありますスノーモンスター、いつかは見てみたいですね。
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