熊野古道中辺路（滝尻王子ー熊野本宮、速玉大社ー三輪崎）＋

2025年02月12日(水) 〜 2025年02月15日(土)

• GPS: 30:15
• 距離: 66.8km
• 登り: 2,931m
• 下り: 3,059m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:51
• 休憩: 0:38
• 合計: 8:29

距離 17.8km 登り 1,260m 下り 859m

8:49 スタート地点
9:00 9:05 滝尻王子
9:15 9:23 胎内くぐり 乳岩
9:26 9:32 不寝王子
9:58 9:59 剣ノ山
10:09 10:10 飯盛山
10:37 針地蔵尊
10:56 10:59 夫婦地蔵
11:04 岩見木工所
11:09 11:11 高原熊野神社
11:29 高原霧の里休憩所
12:09 高原池
12:20 12:22 大門王子
12:46 十丈峠
12:53 十丈王子
13:08 小判地蔵
13:19 悪四郎屋敷跡
14:30 14:31 大坂本王子
14:50 14:51 道の駅 熊野古道中辺路
15:16 15:21 牛馬童子
15:41 15:44 近露王子跡
16:53 比曽原王子
17:18 継桜王子

2日目

• 山行: 8:20
• 休憩: 1:06
• 合計: 9:26

距離 21.3km 登り 944m 下り 1,338m

7:14 継桜王子
7:37 7:41 中川王子
8:16 小広王子
10:02 岩上峠
10:45 10:46 蛇形地蔵
10:58 10:59 湯川王子
11:26 11:33 三越峠休憩所
12:02 道の川集落跡
12:31 12:32 赤木越分岐
13:06 13:09 発心門王子
13:14 13:29 発心門王子休憩所
13:51 13:52 水呑王子
14:33 14:40 伏拝王子跡
15:00 15:01 三軒茶屋跡
15:31 15:36 見晴台地
16:04 16:24 熊野本宮大社
16:40 宿泊地

3日目

• 山行: 8:34
• 休憩: 2:13
• 合計: 10:47

距離 20.4km 登り 658m 下り 787m

7:03 宿泊地
7:23 7:33 大斎原
7:44 7:45 大日越え入口
7:55 8:05 備崎橋
8:40 請川
8:44 9:00 小雲取越登山口(請川)
10:12 10:13 松畑茶屋跡
10:19 10:34 万歳道分岐
11:18 11:19 万才峠
11:29 11:35 林道出合い
12:01 12:02 磨崖
12:21 志古川橋
12:32 志古川1号橋
12:37 13:06 瀞峡めぐりの里 熊野川
14:55 神倉神社
15:07 15:09 神倉神社登り口
15:56 16:07 熊野速玉大社
16:39 16:57 阿須賀王子跡
17:12 17:24 新宮駅
17:50 宿泊地

4日目

• 山行: 3:00
• 休憩: 0:09
• 合計: 3:09

距離 7.4km 登り 69m 下り 75m

7:00 宿泊地
7:18 7:19 新宮駅
7:45 浜王子
8:31 8:39 高野坂入口
10:09 三輪崎駅

天候

曇り、小雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

紀伊田辺駅、滝尻バス停、新宮駅

コース状況／危険箇所等

舗装路、土道、山道ありますが標識がしっかりしています。唯一本宮請川間の旧道が野道。その間の車道は狭くて怖い。

その他周辺情報

宿泊施設は点在しています。外国籍の方を多く見かけます。

写真

2/12 9:00

今回は滝尻王子からとうとう本宮を目指します。しかし夜行バスで足の寝違え？、右足を下ろすと激痛が走る。同行Iさんを心配させ左足だけで急坂を上る羽目になった

2/12 9:20

半泣きで胎内くぐりにたどり着き、持ち前の貧乏性でザックをおろして何とか体を引っ張ってくぐると・・・あら不思議、右足の痛みが8割がた納まってしまう。熊野権現様のご利益。

2/12 9:28

疲れた左足とまだ痛い右足を引きずりながら「ねず王子」跡

2/12 10:10

何とか展望台まで上がる。集落の谷の奥に山並みが見える。

2/12 10:59

お地蔵さまは集落の臭いがしだす。

2/12 11:05

氷が厚い。放射冷却

2/12 11:09

高原熊野神社、明治の合祀を逃れた。熊楠先生のご助力もあり大クスの木も残った。

2/12 11:13

小さな社叢だが印象に残す。

2/12 11:29

街道沿いの小集落、宿場機能もあったのだろう。

2/12 12:09

外れると古くからの用水池の高原池、凍って絵になる。

2/12 12:20

大門王子跡、杉林の中雪が残る。

2/12 12:34

2/12 12:57

十丈王子跡碑（右）、スタンプ押印箱（左）。スタンプラリーに弱い・・・

2/12 13:35

一里塚碑が設置されている。和歌山から本宮までか、和歌山藩が定めたらしい。

2/12 14:07

三体月鑑賞地分岐にある説明版。確かにこの先の熊野に下る峠が見える所からは、空にある三体月が熊野の地に舞い降りるように見えるかもしれない。いかなかったけど・・・

2/12 15:17

牛馬童子像手前の宝篋印塔（鎌倉期）、彫がしっかり残って良い感じ。

2/12 15:17

牛馬童子は明治期。王政復古の影響だと思う。

2/12 15:18

こんな位置関係、牛馬童子と宝篋印塔の間にお不動様も。

2/12 15:26

近露の平地が広がる。その奥の峠の先が熊野に

2/12 15:40

近露王子跡、集落外れの河川際

2/12 15:41

和歌山県下は統一されている。

2/12 16:17

野中方面への土道に入ります。

2/12 16:41

ひと登りすると熊野への峠、歩くのが遅く暗くなってきた

2/12 17:19

継桜王子で本日終わり

2/12 17:19

この階段を上ったら

2/12 17:23

日が完全に暮れた。

2/12 17:29

民宿のご主人に心配された。17時には着きたかった。

2/13 7:12

食事が豪華で工夫されていておいしい創作懐石風和食、しかも量が半端ない。朝も早くから対応していただきました。

2/13 7:15

お茶屋前から街道に復帰

2/13 7:19

秀衡桜、奥州藤原家や源氏との所縁の話が多いと思う。

2/13 7:27

最終集落にあった。夏は辛そう

2/13 7:28

安倍晴明の腰掛石だそうだが、来たんだ？

2/13 7:30

杉並木道

2/13 8:12

壁面の湧き水が凍ってます。

2/13 8:15

この辺りの王子は明治期に合祀されてほぼ跡形がない。紀州藩時代でもさびれたところが多かったらしい。

2/13 9:00

草鞋峠の下り、夏はヒルも出るのだろうか。

2/13 9:18

う回路にも氷

2/13 10:47

蛇形地蔵付近

2/13 10:47

お地蔵様おの光背が地元産の蛇形石（海藻の化石）とか

2/13 10:58

湯川王子、平地で集落跡がある。河端のお地蔵さまもこの集落で祀っていたのか。

2/13 10:58

王子跡ではなく、王子（神社）

2/13 11:31

三越峠

2/13 11:31

口熊野（西牟婁郡）と奥熊野（東牟婁郡）の境界とのこと。熊野本宮・新宮の谷にとうとう入り込みます。

2/13 11:57

日差し結構

2/13 12:03

音無川の谷、人工林と放置林、山腹崩落

2/13 12:34

船玉神社、熊野本宮の奥宮とも、もともと本宮に祀られていたとも。舟の神で川船や新宮の船大工と関係ありそう。舟用の木材が集積したところかも。縄文期の遺跡もあり丸太船を作っていたのかも。

2/13 12:42

猪鼻王子の説明版、どこが猪鼻なのかわからないがここは小稜線の突端。

2/13 13:05

とうとう発心門王子

2/13 13:06

藤原定家歌碑、「入りがたき法の門はけふ過ぎぬ今より六つの道にかえすな」聖地に入った定家さんらの信仰、高ぶりが伝わってきます。技巧に走った表現でなく率直でさすがの名歌と。

2/13 13:08

2/13 14:18

ここからは古道お手軽ゴールデンルート、お茶が有名なのか

2/13 14:26

向かいの三角形ピークが気になる。奥は果無山脈

2/13 14:29

准胝観音さまをお祀り、真言・醍醐派で真言修験の系統だろうか。小辺路を見据えてるようだし。

2/13 14:32

直ぐに伏拝王子、和泉式部の碑と

2/13 14:33

大斎原（河原）が何とかやっと見えた。昔の人を思うとさすがに感慨深い。隠国（こもりく）の熊野。

2/13 14:35

2/13 15:02

小辺路との分岐、三軒茶屋跡

2/13 15:02

奥が小辺路へ、右の関所を入ると本宮大社へ

2/13 15:31

ちょっと寄り道展望台へ

2/13 15:31

見えた、大鳥居。昔はなかったけど、やっと着いた！！と思う。

2/13 15:55

外人用に1＄とか1€が良いかと。1個でも2個でも良いんじゃないか。

2/13 15:57

祓戸王子のすぐ先に

2/13 16:01

熊野本宮大社の鳥居（裏）

2/13 16:09

御門

2/13 16:15

お宮が並ぶ。明治期に災害で移転

2/13 16:15

証誠殿　家都御子大神（阿弥陀如来）をお祀りする。社殿は南向き、熊野川向き

2/13 16:23

熊野午王神符、欲しかった。

2/13 16:28

階段が半端ない

2/13 16:33

今日のお宿は坂の上、結局9時間越え歩行

2/14 7:05

お世話になったゲストハウス

2/14 7:12

大斎原への参道へ

2/14 7:16

大鳥居は2000年建立

2/14 7:16

八咫烏（熊野本宮）

2/14 7:20

大斎原と本宮をつなぐ参道

2/14 7:25

熊野川に出てみる。昔と比べて水量は減ったのだろう。向かいは大峰奥駈道の七越峰

2/14 7:31

右手の壇上に明治前まで旧社殿があった。東面し、熊野川に正対していた。ここに来なければ分からない。

2/14 7:33

旧中4社、下4社を祀った小祠が並ぶ。

2/14 7:33

段丘の感じ。昔は石垣だったのではないかと思う。

2/14 7:37

川湊方面からの参道、朝日が上がってきた。

2/14 7:39

サッカーの聖地らしい

2/14 7:44

大斎原南西の音無川合流付近、川湊跡と思われる。川船で下る雰囲気がある。このすぐ下流は奥駆道の渡渉地点。瀬になってるはず。

2/14 7:50

大斎原の中州と熊野川、奥駆道の七越峰。水量の少ないのが残念だが、さすがに水質は良好。

2/14 7:55

現代の奥駆道は鉄橋

2/14 8:03

橋の手前にあった請川方面への旧道

2/14 8:22

シダの植林地

2/14 8:34

請川の無人販売

2/14 8:44

請川のスタンプ場所（小雲取越え入り口、押さなかった・・）この後、公衆トイレの悲劇につながる・・（以下略）

2/14 8:59

トイレからちょっと登ると熊野川

2/14 9:04

登る

2/14 10:55

コケの石畳は雰囲気があって良い。冬は湿気があって快適。

2/14 11:04

教えていただいた花だと思う。初春の花なんだろうか

2/14 11:27

関所か集落跡か、

2/14 11:33

伐開地に出ると超明るくて眩しい。結構な山々

2/14 12:02

磨崖の南無阿弥陀仏。時宗・一遍上人の碑が多い。

2/14 12:13

日本蜜蜂の巣箱をよく見かけるようになった。結構高いとか。熊にやられないのか？

2/14 12:29

この辺の集落は石垣が見事。節理の石材や河原の丸石とか材料は様々みたいだけど。

2/14 12:45

熊野川はゆったり流れる。木曽川といいカヌーを持ってきたい。

2/14 13:46

志古バス停、奥のドライブインでゆっくり昼食。後は帰るだけのはずが

2/14 14:28

中辺路再開、新宮市の神倉神社からスタート

2/14 14:29

険しい自然石の階段が延々と曲がりながら続く。段差も様々だが、上るより、駆け下るのにちょうどいいような塩梅と見た。

2/14 14:42

神様の視点。青い海原と街並みを見下ろす。

2/14 14:43

ゴトビキ岩と社殿

2/14 14:48

岩と社殿を見上げる。

2/14 14:51

岩窪の祭祀場。神様が湧出したのはここだね。古くからの信仰の場であることがはっきりわかる。

2/14 15:13

速玉大社の付属寺院（尼寺）。斎王・巫女さんみたいな？

2/14 15:51

速玉大社へ

2/14 15:54

速玉大社曼荼羅、絵解きね

2/14 15:57

午王神符（小）、熊野本宮のとも違う。

2/14 15:59

門も立派

2/14 16:02

並びは多少異なるが、三社＋若宮、中4社下4社は同じ

2/14 16:30

線路を越す。電線がないのが清々しい。

2/14 16:40

中辺路沿いの阿須賀王子と神社、こじんまりとした資料館。ギリセーフで入れてもらった。

2/14 16:51

かけ仏のコレクション。鏡（ご神体）の裏に仏像を隠す本地垂迹、ご都合・迎合主義。でもこのくらいの念持仏（像）が欲しい。

2/14 16:58

弥生時代の遺跡もここから出土。縄文期の遺跡も山の方に豊富にある。住みやすいのだ。

2/15 7:01

神倉神社と速玉大社の間にあるゲストハウス先の氷屋さん。いい目印だがさすがに朝方は寒い。

2/15 7:03

朝焼けの神倉神社、思ったより高くなく山の中腹という感じ

2/15 7:20

徐福公園の門

2/15 7:43

中辺路に復帰して浜王子跡

2/15 7:43

しっかり祀られている。速玉大社の子社かな

2/15 7:45

2/15 7:50

王子が浜に出る。山の人は海に出るとテンションが上がります。

2/15 8:05

これだ

2/15 8:25

特急だが2両編成

2/15 8:26

丸い海岸の石ころ。那智黒石も散らばってる。

2/15 8:29

越し方、引き潮なのかな

2/15 8:36

先に見えた岬を越える高野坂入り口

2/15 8:50

コケとシダの古道。地元の方の散歩コース

2/15 9:12

今も生きてる神社

2/15 9:38

随分整備されてる（された）。

2/15 9:42

線路に立ち入らない様に。

2/15 9:49

三輪崎の町に出た。海辺

2/15 10:08

三輪崎駅の跨線橋、ここから新宮に戻り昼食・和歌山ラーメンをとって、今回終了。次回がとうとう熊野古道・中辺路コンプリートなるか。

2/15 13:48

おまけ、車窓から熊野灘方面の美しい海岸線。海と空の青が素晴らしい。

2/15 13:52

変化のある水辺で飽きない。紀伊半島は海岸線も素晴らしい。

撮影機器：

DSC-HX5V SONY

感想

yuna

　のべ2週間で京から熊野本宮にたどり着きました。近露、野中あたりからは本宮間近の感じがたまらない。定家さんの歌が素晴らしい。本宮、速玉大社、古からの神倉神社も見ごたえがあり、王子・王子跡もおおむねよく整備されていた。次回は熊野灘から那智大社を経て大小雲取越えで本宮へ戻り、大日越えで湯の峰温泉、最後に熊野川下りで〆る予定です。