敗退の硫黄岳・・・天気はよかったけど体力気力が問題で
- GPS
- 08:24
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,211m
- 下り
- 1,219m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 8:19
ジョウゴ沢で、アイスクライミングにとりかかるパーティに誤りを教えていただき、戻ったのですがかなり気力的にダウンー。
天候 | 曇っていたけど、ガスはなし。(森林限界前ですが) |
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過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
1/29都内発毎日アルペン号を使用。赤岳鉱泉のアイスキャンディーイベントにあわせて出たものでした。 29日22:40竹橋発→八王子に寄って30日2:30八ヶ岳山荘着(仮眠タイム) 帰り) 16:30八ヶ岳鉱泉発バス→17:05頃茅野駅着 17:28発スーパーあずさで帰京 |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口からは、前日の雨でぐちゃぐちゃ。雪が溶けて轍は石が出てました。気温も高かったため、凍りつくこともなく、水たまりが多い状況でした。途中から雪道になりましたが、重たい雪です。 赤岳鉱泉から硫黄岳の道は、ななんと、ジョウゴ沢への分岐から硫黄方面に踏み跡がなく、昨晩の新雪が降ったまま!でした。(これで道間違いしました) 午後の下山時は、ますます雪が溶けて、さらに雪量が少なくなりました。たいへんなグチャ道で・・・辟易。 |
その他周辺情報 | 帰りのバスはすっきすき。土曜の夕方最終バスだから混むのかなあと思っていたけど、私含めて4組程度の客のみでした。 |
写真
感想
冬はほとんどない毎日あるぺん号が、この日はアイスキャンディイベントとの提携らしく設定されていたのにラッキーと便乗しました。
通常ならば7時新宿発のあずさがせいぜいの八ヶ岳。今回は、早朝スタートができるということで、美濃戸→硫黄経由→土日のみ営業の根石岳山荘→天狗→渋ノ湯を計画。もともとは、硫黄〜横岳〜地蔵の頭〜美濃戸も妄想しましたが、私にはまだ横岳越えは無理だろうと思って、ハードルを下げた計画としたのでした。硫黄岳冬山は昨年2回ツアーで登っているので、経験を積むためにそこをソロで、という思いがございました。
が!
結果、縦走もできずの敗退山行となりました。かなり残念な気持ちですが、まあ正しい判断だと思っておきます。
■体力などの背景
寝不足感はなかったのですが、前日、ボルダリングジムでとある講習を受けてばたばたと出発したので、なんとなく心あわただしく、体も使ったしー、という状態。自分としてはかなり絶好調な状態だったはずですが、なぜか出発から疲れが早く、原因はわからないながら失敗の要因の一つだと感じてます。ほんと、なんでだろ。
■道
赤岳鉱泉までは、いつものように平和な道。上述の通り、自分のせいで疲れを感じたものの、ゆるゆるした雪道を楽しむことができました。
が、赤岳鉱泉から硫黄岳方面に入ったところでいろいろトラップがありました。
まず、歩み始めてけっこうすぐに、ストックだけもった男性とすれ違いました。ご挨拶だけして詳細を聞かないまま、「あー、早朝から硫黄に登ったんだな」と思ってしまいました。それで、踏み跡があるんだなと信じ込んでしまったのがまずひとつ目の敗因。
道々すすみ、地図なども確認しないままに、踏み跡を追っていったら、それはジョウゴ沢の方む道でした。硫黄岳への踏み跡ではなかったとです。ちょうどこの日は、赤岳鉱泉でアイスキャンディのイベントがあり。硫黄に行くよりも先に、ジョウゴ沢をめざしたパーティがいたという・・・。そして入り口付近で出会った男性は、どうやら硫黄に登っていなかったのですね。orz。地図もみなかったワタクシが悪かった。
ジョウゴ沢まで着いたところで、準備中のパーティに指摘され、来た道を戻ったのでした。30分くらいの時間と体力のロス。
で、ジョウゴ沢分岐から改めて硫黄をめざしたのですが、とにかく踏み跡がない。昨晩の、少ないながらも新雪が降り積もった道で、なんとなく登り路はわかるのと、地図で「この尾根をとりあえず登ればいいのね」的なことは把握したので進みましたが・・・。ラッセルは必要ないほど少ない雪でしたが、明確でない道をすすむので、とにかくずぼずぼ踏み抜くのです。わかんも持ってこなかったし。それで、気力に加えて体力も消耗しました。で、太ももがぱんぱんに・・・orz。
■敗退決定
縦走の予定を考えると、14時までに硫黄に登っていたいと思っていました。この状況だと、硫黄から夏沢峠までの道も踏み跡がないだろうし、そのルートはワタクシ自身初めてのルートだから少々不安もあり、天気と時間がとにかく気になりました。しかも前述の通り登り用の裏太腿がだいぶ疲弊しておりました。結果、13時半時点で、「14時の登頂は無理」と判断し、下山を決定しました。
ちなみに、赤岳鉱泉に泊まって翌日の再トライも念頭に浮かびましたが、イベントにより、そうとう混んでいるだろうなー、と思って、もういいや!と帰京まで決定してまいました。16時半のバス、間に合わなければ新しくできたB&Bに泊まればいいやーと思いまして。登り用の太腿は疲れているのに、日頃から鍛えている前腿、大腿四頭筋はだいぶ元気で、サクサクと下山。結果、バスに間に合ったのでした。
■学び
雪山ソロは、先日の天狗岳テン泊はありましたが、それはまあ雪も少なかったし、メインはテント経験てことでした。今回、雪が降るであろう予報の中、とりあえず無理ならば赤岳鉱泉まででいいやと思い計画を決行しましたが、思わず天気の回復で硫黄岳トライをすることができました。
が。やはりいろんなことがあるもんだ、とたいへん学習になりました。踏み跡がなくて、ズボズボいくと時間がとにかくかかるし、道の気配はわかるけども、「ほんとにこっちでいいの?」と地図&コンパスで確認するとそれもまた時間を食う。今まで、雪山はほぼツアーでしか行ったことなかったのですが、一人でこうして臨むと、道の決め方、判断のしかたとか、たいへん経験になりました。もう、硫黄岳のあそこまではオレは迷わないぜ、的なほど景色を見、方角を確認しつくしました。笑。
あー、リベンジ必至!
昨年は同じルートで、10時出発で美濃戸〜硫黄岳〜赤岳鉱泉をやったのになー、と、苦い気持ちを感じながら、経験の積み重ねも感じております。
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