医王山[白兀山〜奥医王山](医王山ビジターセンター IN/OUT)


- GPS
- 06:13
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 896m
- 下り
- 901m
コースタイム
- 山行
- 5:29
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:29
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
3日間の上州遠征を終え、クールダウンを兼ねて富山、石川あたりの山を探す。
二百名山、三百名、○○名山など色々と探していて目についたのがこの医王山。新・花の百名山に選ばれており、雪解けのこの頃から花が咲きとても美しいようだ。サンカヨウの蕾が出ていると言う情報もあったのでテンションが上がった^_^
前日夜の天気予報を確認すると、あまり天気は良くない。早朝のうちはギリギリ保つが、9時前ぐらいから雨が降り出してくる模様。行くか行かぬか思案のしどころだが、朝駆けで何とかならないだろうか^_^
ちなみにこの医王山、「いおうぜん」と読むらしい。
登山開始
医王山ビジターセンターに到着。駐車場は私含め2台。雨は既に降り始めているので、レインウェアを着込んで歩き出す。
途中ショウジョウバカマやイワウチワなどが見られた。この時は一輪一輪ワクワク見ていたのだが、めちゃめちゃ咲いているので途中で飽きるwww
箱屋谷山まで残雪はほとんどなかった。しかし白兀山の近くまで来たところで状況は変わってくる。地蔵峠から白兀山までは北斜面だからか雪はかなり残っている。また雪に倒された木が登山道を塞いでいるので、登山道も非常に歩きにくい。
白兀山
白兀山からの景色は金沢の街が見える。遠くに見えているのは白山か。
曇天の中での景色、残念という見方もあるが上空の荒々しい雲を眺めるのもまた一興。
景色を堪能したのち、奥医王山へ。
事件発生
奥医王山へのルートは雪がしっかり残っているので、夏道はほぼ出ておらず、チェーンスパイクが必要。
足元に注意し、滑らぬよう、樹木に足を引っ掛けぬよう、目の前に倒れ込んでいる木々を避けながら、、、前向きに転倒‼️
そして、転倒した拍子に帽子やメガネが飛んでいく。
立ち上がって視界不良であると理解し、メガネを落としたことに気づく。(人間心理って面白い^_^)
そして一瞬の間があってこれはかなりまずい状況だと言うことに気づく。メガネがないとこの先も進めないし、引き返すのも大変。そして、、、車の運転ができない。焦りはどんどん膨らむ。
地面を探す。メガネがないとそもそもほとんど見えてないのだから見つけることは非常に難しい、、、
地面に張り付くようにしてゆっくりゆっくり転倒ポイントからじっくり見ていくしかしない。ない、、、
丁寧にもう一度範囲を少し広げてみるしかしない。ない、、、
よもやこの雪渓の谷を滑り落ちたのではないだろうか。かなりまずい状況である。
落ち着け。少しだけ角度を変えてまた探す。ない、、、
仕方ない。一縷の望みを託して、少し下ったところの凹みの中を探そう。そこになかったらその下までは探しに行けない。
ゆっくりと顔をくっつけるようにして探す。
あった‼️‼️‼️
奇跡的に凹みにとどまっていたようだ。まさに命拾い。
下山したら脱落防止用のベルトを購入しよう。そして予備のメガネ、コンタクトレンジを持つようにしよう。
奥医王山へ
メガネを装着し、心を落ち着け、リセット。奥医王山に向けて再び歩き出す。
この辺りは風が強い。風に揺れる樹々の音が寂しさと恐れを感じさせる。まあ、先ほどのメガネ事件に比べたら大したことない恐怖だがwww
奥井山頂で恒例の「山と青空と甘味🎵」
今日は残念ながら青空はないが、ここまではことを考えると達成感は大きい。今日はスーパーで購入したあわしま堂のさくらクリームどら焼き。
下山
下山の予定は白兀山登り返しだったが、メガネ事件の影響で楽して戻りたい気持ちが強くなる。で、舗装林道を下って三千坊まで帰るチートコースを選択。舗装路上は残雪があるためチェンスパは必要だが起伏や倒木もないし楽々。途中、赤い三角屋根の休憩所があり、そこからは白山や北アルプスの峰々が遠くに見える良い眺望。
のんびりと景色を見ながらアスファルトになったり雪道になったり。1日の苦労を振り返ってみたり^_^
途中三千坊展望台に上がる。ここからは白山がよく見えた。三千坊展望台からは大池平に向けて下っていくだけ。
もう一つのトラップ
しかし、ここにもう一つのトラップがあった。(メガネ事件はただの自滅だけどwww)
豊吉川渡渉点まで下ってきた。確かに渡渉だが、私の知る渡渉は岩を渡りながらとか、少し川に浸かるとかくらいなのだが、川幅も広いしここはしっかりくるぶしまで水に入るしかない。滑るとドボンだし、下には小さな窯もある。
片足を突っ込むのを覚悟して、周りの岩で滑り具合をチェック。装備もチャックなどを点検。イメトレ通りにジャンプ‼️
いけた‼️が、しかし着地の拍子にまたもやメガネ脱落。今回は無事にキャッチできて、難を逃れたが、下山したらベルト絶対買うwww
トラップは終わらない
ここから大池平に向けての道。標準タイムで0.3km11分。看板に「難路」と書いてあるのは気になっていたが、、、これは想定外。鎖の連続だ。しかも鎖は錆びているし、1カ所支柱が抜けて切れている。雪の影響か所々鎖の上に樹木や土肌が覆い被さっている。さらに雪崩跡と思われる箇所で、完全に登山道は切れているので、非常に不安を抱えながら下っていくかたちになる。豪雪地帯の春登山はこういった感じが当たり前なのか。
大池平
苦戦しながら何とか突破し大池平に到着。ここでゆっくりと大池平周辺を散策。サンカヨウは蕾が多いが少しだけ花が開き始めていた。今年はガラス細工のサンカヨウに会えるだろうか。
三色泉に下ってみる。三色泉とはなんだと気になってはいたが、どうやら季節によって色味(景色)が変わるということのようだ。ここは伏流水の湧出どころで苔や水草ががたくさん育つ小さくて静かな場所。
雨が降ってきた。雨が降って来なければここでゆっくりしたかったが仕方がない。夏場にまた来てみたい^_^
さぁ、土曜日ビジターセンターまで下るぞ。
とんだクールダウン登山になったが、アドベンチャー感たっぷりの楽しい登山だった。
ありがとう^_^
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ベルトは必須です^^
「意外な山」ですかね?
新潟からの帰宅途中で時間的にちょうどよいロケーションで、
そこそこ有名で、
あまりきつくない山を探したら「医王山」だったという感じです^^
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