武甲山・大持山 信仰の山はピストンは楽だが周回だと慎重さを要する稜線歩き


- GPS
- 04:44
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,119m
- 下り
- 1,116m
コースタイム
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 4:40
天候 | 薄曇。時より陽がさす。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
12時過ぎに戻ると、7台分空いていた。トイレ併設。 ここがいっぱいになった場合には、200メートル手前に武甲山登山駐車場が河原近くに有り、40台程度停められそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
武甲山ピストンや大持山ピストンだけならば、緩やかな斜度の登山道で危険箇所も無いので初心者・初級者でも大丈夫。 しかし、武甲山~大持山の稜線歩きのうち、特に小持山~大持山の間は岩場の急坂が慣れている中級者でないと厳しそう。 |
その他周辺情報 | 武甲温泉 大人700円。pH11.1と非常に高いアルカリ性温泉。石鹸よりも洗浄力が強いそうです。 大きな露天風呂とサウナ併設。食事もできます。 |
写真
なお、ヤマレコの地図では水場は不動滝近くにあるように表示されていますが、現地では確認できませんでした。山中ではここと、大持山から下った妻坂の湧き水が立派な水場でしたので、軽量化を計算できます。
感想
遠くまでの展望が効かない天気予報になったので山梨県の富士山を眺める山は諦めて、当日一番天気の持ちそうな埼玉県にある日本ニ百名山の武甲山を目指しました。
薄曇で秩父市街地や奥多摩の山々を眺めることができ暑さも凌げて、まあまあのお天気でした。
武甲山は、登りが緩やかで土の登山道になっており、登り易い山ですね。山頂からは秩父市街地や埼玉県や北関東などの山々の眺めが良かったです。
石灰岩の山としてセメントの原料の採取が行われているため麓からは独特の山容ですが、鈍角三角形の山頂部を持つ独立峰であるためどっしりとした大きな山です。以前、秩父の札所巡りをしていたことがあって、どこのお寺からでもだいたい眺められるため、秩父市民のソウルマウンテンだと思っていました。
秩父セメントの名前は大変有名で、登山口までにコンビナートのようなたくさんの施設の中を車で通って行きましたので、高度成長期を経て今日まで採取が盛んに行われているのが分かります。石灰岩ですので太古には海底にあった地層が、プレートの移動によりこの地に押し上げられて露出するようになったと承知しています。しかし、山肌が削られていくのはしのびない。
一の鳥居~武甲山~小持山~大持山~一の鳥居の周回コースを取りましたが、小持山~大持山の間の稜線歩きは歩いていて気持ちの良い場所もある反面、急坂の岩場も有り、思いのほか歩くのが大変でした。出会った方もこの辺りは大変ですねとしみじみ言われていました。そういったこともあって、武甲山ピストンや大持山ピストンだけの方も結構いました。周回コースを取ると、ピストンとはだいぶ違った印象の山行になると思います。
周回コースを取られる場合は、急坂を通過する1時間程度は覚悟して慎重に歩かれることをお勧めします。
安全性を重視されるのであれば、武甲山ピストンか、シラジクボまで行かれてから降りられる三角形様のコースにされるのが良いのではないでしょうか。
歴史を感じさせる山です。平安・鎌倉時代の痕跡もあるそうで、古い石仏や丁目を示す古い標石などが多く有り、山頂の御嶽神社をはじめ信仰篤く登られてきた山だと思います。妻坂峠では278年前の石仏に出会いました。
狛犬は狛狼に見えるものもありました。埼玉県の両神山では、狼が祀ってあったと記憶していますので、近くですのでこちらも狼伝説があるのではないでしょうか。
いずれの像も写実的というかある種の不気味さがあって、見ていて楽しい。一の鳥居の前は4像も鎮座していて、こだわっているのがありありで、それぞれオリジナリティ溢れる力作だと思いました。
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