記録ID: 828996
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無雪期ピークハント/縦走
北アメリカ
セルセン山 (Mt. Thielsen, 2799m )カスケード山脈の「避雷針」
1997年07月02日(水) [日帰り]

- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,472m
- 下り
- 1,472m
コースタイム
セルセン山(Mt. Thielsen)は、オレゴン州南部のカスケード山脈にある尖峰で、「カスケード山脈の避雷針」としても知られ、見る人の登高欲をそそらずにはいない山です。山容もさることながら、尖った山なので実際に頂上に落雷することが多く、頂上の岩が変質しているほどなのでこの名があるそうです。尖った山ができたのは、楯状火山(日本でいえば月山などの例がある)の中央に、硬い岩質のマグマが貫入して固まったのち、周囲の脆い岩が侵食されて貫入した岩体が露出したためだそうで、日本での手近な例としては、箱根の大涌谷の裏にある冠ヶ岳が似た例だそうです。Thielsenというのは鉄道技師の名前だそうですが、「セルセン」というよりは「シールセン」にちかい発音になります。ですがここではグーグルマップ日本版に従って、セルセンと記述しています。このときは、1997年の夏休み企画としてレンタカーを借りてオレゴン州南部の山を巡った山旅の二つ目の目的地としてこの山に登りました。
前日はマクラフリン山(2894ⅿ)に登り、クレーター・レーク火山を車で見学してから、ダイアモンド・レイク湖畔の気分の良いキャンプ場にテントを張りました。マクラフリン山の記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-828992.html
キャンプ場からはMt. Thielsen Trailの一本道を辿りました。次第に急になる道を辿るとやがて崩れやすいガレ場の道となり、頭上にセルセン山の尖峰を仰ぎながら右寄りに登っていきます。やがて稜線に登りついたところは、尖峰の北直下、標高にして20ⅿ位下がった場所で、登ってきた側は急なガレ場、反対側も切れ落ちていて、そこから頂上までは角度にして60度くらいの岩場になっていました(ヨセミテ十進法グレードでクラス4)。登るのは登れそうでしたが、高度感もあって、ロープもなしに安全に下りてくる自信がありませんでした。そこで頂上に登るのはあきらめて、北側の肩で眺めを楽しんで降りてきました。初夏の爽やかな空気の中、眼下に広がる樹海の中にはダイアモンド・レイクがきらめき、前日登ったマクラフリン山や、その向こうのシャスタ山などが見えて素晴らしい眺めでした。
私が諦めた場所が、一名 Married Man’s Point(所帯持ち平)、またの名を Chicken Point(弱虫平)として知られていることを、下りてきてから聞きました。独身の身でしたが、私としては I'd rather be a chicken than dead (弱虫といわれても死にたかない)というのが正直な気持ちでした。
降りてからはダイアモンド・レイク湖畔のキャンプを畳み、車で北に向かい、スリー・シスターズ(三姉妹)の登山基地、スパークス湖キャンプ場に向かいました。
スリー・シスターズの最高峰、サウス・シスターの記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-828997.html
前日はマクラフリン山(2894ⅿ)に登り、クレーター・レーク火山を車で見学してから、ダイアモンド・レイク湖畔の気分の良いキャンプ場にテントを張りました。マクラフリン山の記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-828992.html
キャンプ場からはMt. Thielsen Trailの一本道を辿りました。次第に急になる道を辿るとやがて崩れやすいガレ場の道となり、頭上にセルセン山の尖峰を仰ぎながら右寄りに登っていきます。やがて稜線に登りついたところは、尖峰の北直下、標高にして20ⅿ位下がった場所で、登ってきた側は急なガレ場、反対側も切れ落ちていて、そこから頂上までは角度にして60度くらいの岩場になっていました(ヨセミテ十進法グレードでクラス4)。登るのは登れそうでしたが、高度感もあって、ロープもなしに安全に下りてくる自信がありませんでした。そこで頂上に登るのはあきらめて、北側の肩で眺めを楽しんで降りてきました。初夏の爽やかな空気の中、眼下に広がる樹海の中にはダイアモンド・レイクがきらめき、前日登ったマクラフリン山や、その向こうのシャスタ山などが見えて素晴らしい眺めでした。
私が諦めた場所が、一名 Married Man’s Point(所帯持ち平)、またの名を Chicken Point(弱虫平)として知られていることを、下りてきてから聞きました。独身の身でしたが、私としては I'd rather be a chicken than dead (弱虫といわれても死にたかない)というのが正直な気持ちでした。
降りてからはダイアモンド・レイク湖畔のキャンプを畳み、車で北に向かい、スリー・シスターズ(三姉妹)の登山基地、スパークス湖キャンプ場に向かいました。
スリー・シスターズの最高峰、サウス・シスターの記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-828997.html
天候 | 晴れ |
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アクセス |
写真
クレーターレーク外輪山北側から北方の眺め。右に尖ったのがセルセン山、左がベイリー山。奥に白いのはダイアモンド・ピーク(2666m)。広い高原の上に火山が点在するこの辺りのカスケード山脈の特徴がよくわかる。
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コメント
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の単語は、いただきですね。金峰山とか、鳳凰の地蔵岳とか。
コメントありがとうございました。
金峰山の五丈岩は登りましたが、地蔵岳はぶら下がったロープにつかまってみたものの、登らず諦めた記憶があります。アメリカでもきっとあちこちの山に似たような名前の場所があるかと思います。
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