オーレン小屋から硫黄岳と天狗岳
- GPS
- 27:41
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,630m
- 下り
- 1,624m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 5:05
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 4:40
天候 | 29日:曇り時々雨と雪のち晴れ+強風 30日:晴れ+強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
約60台駐車可能(路肩スペース含む) |
コース状況/ 危険箇所等 |
桜平駐車場から硫黄岳 桜平駐車場へは未舗装の林道を20分ほど走ります。 通常の車高の車なら問題ありませんが、シーズンが進むと轍が深くなるそうです。(オーレン小屋情報) 桜平駐車場からはゲートを越え初めは道幅の広い林道を進みますが、夏沢鉱泉の先にあるオーレン小屋の水力発電小屋を越えて橋を渡ると細い道になります。 道が細くなると、雪が残っている場所や凍結した場所もありました。 オーレン小屋の周りは雪はありませんでした。 硫黄岳へはオーレン小屋から赤岩の頭への直登ルートを使いました。 小屋のテン場の奥にある登山道に入ると雪がまだ多く踏みぬくと膝まで埋まる場所もありました。 最初は峰の松目へ行こうと思いましたがトレースがほとんどなくあきらめました。 赤岩の頭の稜線に出ると雪は全くありません。 硫黄岳からオーレン小屋 硫黄岳からは夏沢峠へ下りました。 こちらもほとんど雪はありませんでしたがゴロゴロとした岩多く歩きづらい場所もありました。 夏沢峠からは樹林帯の道になり雪が再び出てきて凍結箇所もあります。 オーレン小屋から天狗岳 オーレン小屋の裏手にある登山道から箕冠山(みかぶりやま)へ向かいます。 ここも樹林帯のため残雪があります。 箕冠山からは雪はほとんどなく稜線沿いの縦走路で根石岳、東天狗岳、西天狗岳行きます。 天狗岳から桜平駐車場 帰りは箕冠山から夏沢峠へ下りました。 こちらも樹林帯のため残雪があります。 オーレン小屋からは来た道で駐車場まで戻りました。 |
その他周辺情報 | オーレン小屋:1泊2食付き\9,000 1泊夕食付き\8,000 1泊朝食付き\6,500 1泊(素泊まり)\5,500 テント泊\500(入浴\500) 立寄り湯は行っていません。 トイレ\100(非宿泊者) ホームページ http://www.o-ren.net/ |
写真
感想
GW初日は南八ヶ岳と北八ヶ岳の中間にあるオーレン小屋を起点にして硫黄岳と天狗岳へ行ってきました。
1日目は季節外れの西高東低の冬型になり、天気が安定せず諏訪南ICを下りたころから雨が降り始めました。
三井の森別荘地を抜け唐沢鉱泉との分岐を右に入り細い林道を行きます。
桜平駐車場に着くころには雨はやんだのですが、雲行きは怪しいです。
駐車場はまだ5台ほどしか止まっていなく一番奥に停められましたが最終的にはちょっと失敗でした。
駐車場からしばらく歩きゲートを越えまずは林道を進みます。
南沢鉱泉を過ぎしばらく行くと道幅が狭くなり残雪も出てきます。
このときは凍ってはいなかったのでザクザクと歩いて行きました。
オーレン小屋まで来ると一旦雪はなくなりましたが、赤岩の頭へ向かう登山道は雪深く踏み抜くと膝まで埋まってしまう雪道になりました。
樹林帯を抜け森林限界まで来ると赤岩の頭の稜線に直登になります。
稜線は雪も少ないですが気圧配置の関係で物凄い風です。
たまらずレインウェアの上を羽織りフードも被りました。
硫黄岳の山頂からは硫黄岳山荘の方に行こうと思いましたが、ガスで一瞬にして真っ白になってしまったため、山頂付近を歩き夏沢峠へ下りることにしました。
すると、一気にガスが晴れましたが、相変わらずの強風なのでやっぱり下ります。
夏沢峠まではゴロゴロした岩が多く残雪もありました。
夏沢峠には夏沢ヒュッテと山彦荘2件の山小屋がありますが、どちらも7月からの営業のようです。
夏沢峠からオーレン小屋までも樹林帯になり残雪が多いですが、八ヶ岳の麓らしい苔の森でした。
オーレン小屋に着き受付を済ませ、小屋の周り歩いたり、薪ストーブのある談話室で未読のヤマノススメを読んでいると、
「お風呂が沸きました。」と声を掛けられました。
オーレン小屋のお風呂は温泉や鉱泉ではありませんが、オーレン強清水(こわしみず)と呼ばれる湧き水を引いた、窓から峰の松目が見える檜風呂です。
他のお客さんが蓋を開けて湯加減をみるとめちゃくちゃ熱いとのことで水を入れたりみんなで掻き回してやっと入れる温度になりました。
先ほど書いたように温泉ではありませんが、入っていると、肌がスベスベして体の芯から暖まってきました。
もちろん、石鹸類は使用禁止です。
その後、17時30分からは信州名物の馬肉を使った桜鍋です。
桜鍋は初めて食べましたが、馬肉は少しもちもちした食感で小屋オリジナルのすき焼き風になっていて、少し甘めでしたが美味しかったです。
一緒に、コシアブラの天ぷらも出ました。
食事の後は寒いので薪ストーブのある談話室にお客さんたちが集まって来ました。
この時、ストーブに薪を入れて火力を調整している人がいました。
この人は私が小屋に着いた時には表でお湯を沸かしたりお湯をポットに移してる若い従業員さんにやり方を教えていたのですが、ストーブの周りで小屋が台風で浮いた話など色々話を聞いていると従業員さんではなく50年来の常連客さんだということがわかり他の人たちも驚いていました。
消灯は21時なのですが、20時ぐらいにはみんな部屋へ戻って行きました。
私は大部屋で単独行の男性との相部屋でしたが、カーテンで仕切れるようになっていて、半個室のような状態でした。
夜中に何度か目が覚めましたが、ある程度は眠れました。
朝食は5時30分からでしたが、4時ぐらいに目が覚めてしまったのでそのまま布団の中にいると同部屋の男性が起き出したので私も起きて談話室に行くと常連客さんがストーブに火を入れていました。
同部屋の男性は素泊まりのようで自分で朝食を作り5時には赤岳へ向けて出発して行きました。
朝食を食べた後私も準備をして出発です。
今日は天狗岳の周回コースなので、小屋の裏手の登山道を進みます。
まずは残雪のある樹林帯を進み箕冠山(みかぶりやま)まで登ります。
ここから先は樹木がなくなり稜線上の縦走路を進みます。
まずは根石岳へ向かいます。
根石岳の山頂からは東・西天狗岳がよく見えます。
一旦、鞍部まで下りると真っ白な石が広がっている場所に出ました。
ここは本沢温泉へ下りるその名も白砂新道の分岐になっています。
鞍部からまずは東天狗岳へ登ります。
稜線上は今日も風が強かったのでここでもレインウェアの上着を着ました。
東天狗岳の山頂から、西天狗岳までは20分ほどなのでリュックを山頂にデポしている人が多く私もカメラだけ持って西天狗岳へ向かいました。
東天狗岳もそうでしたが、西天狗岳も360度景色が見え南北八ヶ岳はもちろん、南北中央アルプスや浅間山、両神山も見えました。
東天狗岳からは西天狗岳にデポしたリュックを回収して根石岳、箕冠山と戻り箕冠山からは軽アイゼンを装着して残雪の登山道を夏沢峠を経由してオーレン小屋へ戻りました。
オーレン小屋からは昨日通った道を戻りましたが、来た時より凍結している場所が多くオーレン小屋で軽アイゼンを外してしまったので大変でした。
広い林道になると雪も無く歩きやすくなり登山口のゲートに着きました。
駐車車両はゲートの近くまで停まっていました。
私は一番奥に停めたのでここから登っていかなくてはならず気温も上がり大変でした。
今回は南北八ヶ岳の中央から両方を登ってみましたが、1日目は冬型の気圧配置のため強風とガスでしたが、おかげでオーレン小屋でのんびりできて、2日目は少し風は強かったですが天気も良く稜線上の縦走路を気持ち良く歩けて良かったです。
標高の高いお山は、まだまだ真冬なんですねぇ
オーレン小屋のお風呂気持ちよさそうですね!(石鹸禁止・・・なるほど 勉強になりました。)
冷えて疲れた体には最高だったでしょうね
山小屋での皆さんとの交流もChilicaさんらしさが見えるようです。
二日間お疲れさまでした。
オーレン小屋の標高が約2,300mで日の入り後からは気温はマイナスになってしまうので、お風呂は温泉ではありませんでしたが、冷えた身体にはとても暖かかったです。
山小屋の多くは石鹸や歯磨き粉は使えないですね。
ストーブ周りで他のお客さんたちのお話を聞くのはとても楽しかったです。
こんにちは、Chilicaさん。
風が強くて大変そうだなーと思ったのですが、天気はよく、絶好の眺めが得られたようですね。満足度もかなり高かったとお見受けします。
西天狗岳自体のゼブラのような模様、西天狗からの360度の眺めは、素晴らしいものがありますね。
山小屋では、桜肉のすき焼きやコシアブラのてんぷらなど、美味しそう。コシアブラって何だろう・・・
こういうお料理が出ると分かっていたら、夕食なしで泊まるなんて、もったいないですね。
暖かいお風呂に、山の先輩との温かい交流。
まだ山は冬で寒そうで、コケたちも凍えているけど、山小屋を経由した素敵な山旅です。
Francesca.
硫黄岳の山頂付近は強風で飛ばされるかと思うほどの風ですぐに下りてしまいました。
天狗岳は風も弱まり山頂まで行くことができ素晴らしい景色を見ることができました。
オーレン小屋付近はコケが沢山ありとてもいい雰囲気で、小屋の他のお客さんたちから色々なお話が聞けたり、これが目的で行ったと言ってもいい桜鍋も美味しかったです。
コシアブラは大きくなると20mまで成長するタラノキやウドと同じウコギ科の木の若芽を摘んだ山菜で苦味が強いので天ぷら食べるのが一般的だそうです。
ちなみに雲取山の北に芋ノ木ドッケと言う山があるのですが、この芋ノ木はコシアブラのことだそうです。
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