丹沢山〜蛭ヶ岳−富士山の絶景を眺める親子登山(GWなのに静かな塩水橋ルート)−
- GPS
- 09:39
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,173m
- 下り
- 2,236m
コースタイム
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 10:21
天候 | 快晴→曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・塩水橋近辺に登山者用の駐車場なし。駐車スペースを見つけて路肩駐車。思いのほか交通量があり、迷惑駐車にならないよう注意が必要。 ・休日は近くの駐車スペースは朝早くいかないと埋まってしまうとのこと。 ○車中泊場所 ・道の駅清川 建物外にトイレあり。休憩所も解放。車で数分でコンビニ(セブンイレブン)、入浴施設(別所の湯)あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○山行計画 ・丹沢は大きな山塊であり、目的地をどう設定するかによって山行計画も変わってくる。百名山ピークハント目的とした場合、丹沢山のみ、もしくは最高峰・蛭ヶ岳のみで登頂といえるのかは登山者個人個人で考え方が違ってくるだろう。したがって、今回は丹沢山と蛭ヶ岳の間を縦走することを前提として計画を立てた。 ・丹沢の主脈縦走(塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳)となると、北は焼山から、南は大倉もしくはヤビツ峠からスタートとなるが、マイカーの回収の問題もあり、どうしても山中で一泊は必要となる。 ・一方で、ターゲットを丹沢山と蛭ヶ岳に絞ると、丹沢山への最短ルートである塩水橋から登れば、丹沢山と蛭ヶ岳とピストンして日帰りで戻ることは可能となる。(ただし、ロングコースとなるので体力と相談) ・蛭ヶ岳に拘らず、丹沢山までのピストンとする場合は危険個所もなく小学生でも十分登頂可能。 ○コース状況 ※子連れ登山の観点から ◆塩水橋〜塩水林道〜丹沢山 ・全体としてはよく整備されており、小学生でも問題ない。 ・塩水林道のショートカットは事前に調べておけば問題ない。youtubeでUPされている動画を確認すれば一目瞭然。 ◆丹沢山〜蛭ヶ岳 ・不動ノ峰から蛭ヶ岳方面への下りの鎖場はやや慎重に下る必要あり。 ※全体的に整備が整っている。さすが丹沢! |
その他周辺情報 | ◆温泉 ・別所の湯(清川村) 大人700円、小学生400円 ◆登山バッジ ・丹沢山 みやま山荘 500円(2種類) ・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳山荘 500円(2種類) |
写真
感想
【感想】
2016年登り始めは丹沢!
年明けから雪山&BC計画を練っていたものの、毎週のように予定があり実現できず。
GWこそはと、長男と東北遠征(鳥海山・月山BC)を計画していたが、東北は大荒れの荒天予報。関東以西の標高の高い山も風が強そう。
ということで、これまでなかなか行く機会のなかった丹沢へ長男と向かいました。
GW初日は雲が垂れ込める天気だったのでパスして観光。
2日目の30日、午前中の早い時間は晴天が期待できるとの予報があり、車中泊で早寝、早起き、早出の登山!
丹沢山への最短ルートである塩水橋から登り、丹沢山から蛭ヶ岳へと縦走してピストン!塩水橋コースは人も少なく、静かな登山が楽しめました。また、午前の早い段階ではずっと富士山が見られる好条件で景色を堪能!
20kmを超えるロングコースで下山時に私は膝が痛くなりましたが、長男はどんどん歩いていき、もう追いつくのがやっと。あっという間に体力は抜かされたようです・・・。
丹沢の懐の深さ、魅力を知ることのできた充実の山行となりました!
そして、長男は百名山50座目と節目の登山となりました!
■百名山52座目、長男(小6)50座目
【山行計画】
2016年登りはじめはGW。
当初予定していた東北遠征は荒天が予想されることから諦めて、関東未踏の百名山・丹沢山を登ることとした。
本来であれば山中泊としてヤビツ峠もしくは大倉から塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳の縦走をしたいところであるが、丹沢はテント泊禁止、しかもGWであり、山荘は混雑が予想されることから日帰りができる塩水橋からの日帰りを計画した。
【記録】
GW前日の夜、長男がジュニアテニスの練習に行っている間に準備を開始。
当初は東北に遠征し、月山と鳥海山のBCを予定していたため、前週のうちから車にスキーなどを積み込んでいたが、計画の変更によって降ろす作業が余分に増えてしまう。
何しろ登山自体も半年ぶりぐらいとなるので、何を持って行けば良いかも忘れてしまっている。とりあえず必要そうなものはすべて車に積み込んで現地でパッキングすることとした。
長男帰宅後、1時間程度仮眠をとって深夜に自宅を出発。
朝、5時過ぎに塩水橋に到着するものの、寝不足でまともに歩ける気がしない。また、雲も厚そうであったことから、初日は観光に切り替える。
小田原城を観光。天守閣は耐震補強工事中のため入場できなかったが、資料館にて歴史のお勉強。お昼は駅前でボリュームたっぷりの海鮮丼を食べる。
小田原から厚木方面へと戻り、飯山温泉の元湯旅館で日帰り入浴。神奈川県唯一の村・清川村をドライブして道の駅清川で車中泊をすることに。
翌日は午前中は天気は晴れ、午後に近づくにつれて霧が発生するとの予報であったことから、早朝に登山開始をすることとして早寝。
翌朝、3時過ぎに起床。コンビニで飲み物を購入して塩水橋へと向かう。
登山口付近には車が2台。ちょうど先行者1名がヘッドライトをつけて登って行っているのがわかる。長男を起こして準備。
準備中に1台車がやってきて我々の車の後に停まった。「おはようございます。ここが登山口のゲートですか?」と尋ねられて「そうですよ。」と答えた。
4時15分、登山を開始。
まだ、真っ暗でヘッドライトを点けて歩く。しばらくは林道歩きであり、危険個所はない。
空を見上げると星空。予報通り朝は天気がよさそうだ。
歩くこと数分、スマホのGPS記録の開始操作を忘れていたことに気づき、慌てて記録開始。単調な林道歩きだが、徐々に夜が明けてきて新緑の木々の鮮やかな緑に心が躍る。いよいよ今年も登山シーズンが始まったのだ。
長男は口数が少ない。喋りかけても空返事。寝起きだから調子があがらないのか、それとも思春期に入って親と喋るのが面倒となったのか。それだと少々寂しい。
しばらくして日が昇ってくる。少しオレンジかかった林道を登っていくと、ショートカットの分岐までやってきた。
このショートカットの分岐については、ヤマレコやyoutubeでの動画解説で事前に確認していたのでスムーズに進んでいくことができた。途中、紛らわしい分岐があったが、道に小枝2本で「×」との表示があった。優しい先行者である。
このショートカットの樹林帯の道は結構な急登でじわじわと汗をかく。バックに朝日を浴びながらどんどんと標高を上げていく。
雨量計小屋の裏から林道へと合流。ここで休憩して、息を整え、上着を脱いだ。
休憩後、いよいよ登山道である。
登山口に「丹沢山1時間20分」と表示があるが、山と高原の地図のコースタイムよりもずいぶんと早い。(実際に歩いてみても1時間20分で歩くというのは相当の健脚だと思う)
「本当かな〜」と訝しみながら登る。
最初のうちはなだらかな樹林帯の道を進む。空を見上げると快晴の青だ。天気の良いうちに稜線に出たい。
砂防堤防を過ぎると傾斜が急になり、天王寺尾根へと登り上げる。
気持ちの良い尾根を歩くと山桜が咲いている。「丹沢の春はまだこれからなんだ」と思う。
しばらくすると東側の眺望が開けてくる。遠くには東京の高層ビルと東京湾が見える。東京を上から見下ろすのは初めて。手前には三角の山が見える。大山だろうか。
その後、東側が崩落している鎖場が出てくるが、難易度はそれほど高くない。
長男は鎖に頼らず三点保持でスイスイと登っていく。頼もしい。
その後は木道の階段が増えて来る。
木道を歩くと一定の筋肉を使うことになるためか疲れもたまる。といっても、それは登山者の勝手な言い分。植生保持や危険防止のため、これだけきちんと整備されているのは有り難いことである。
と、ここで初めて先行者の後姿が見えた。
登り始めてから3時間近く。GWの丹沢でこれだけ人に出会わないコースは珍しいのではないだろうか。
宮ヶ瀬分岐を過ぎると空が近く感じる。
ほどなくしてみやま山荘脇を通過して丹沢山山頂へ。
快晴の空に富士山が聳える。この景色が見たかった。長男も間近に見える大きな富士山に思わず笑顔。
まだ山頂には数組の登山者しかいない。ほとんどが山小屋泊の人たちだろう。
今日の目的地は、まだ先である。
少し休憩をとって蛭ヶ岳への縦走路を進む。
霜が溶けかけて登山道は少しぬかるみがあるが、整備された縦走路であり気持ち良く歩ける。前日に蛭ヶ岳山荘に泊まった方たちであろうか、すれ違う人も少しずつ増えてくる。
稜線は結構な風。途中でフリースを羽織る。
丹沢山からは何回かアップダウンがあり、近くに見える蛭ヶ岳がなかなか近づかない。長男も帰りに登り返さないといけないのが精神的に負担らしく、表情が曇りがちになる。しかし、西をむけば大きな富士山。南アルプスも見える。「あれが白峰三山。去年歩いた北岳と間ノ岳だよ」と長男に言うと「あ〜あれか〜」と嬉しそう。景色に癒されて歩みを進める。
不動ノ峰から蛭ヶ岳の鞍部にくだる箇所に鎖場があり、ここがこのコースで唯一の危険個所と言っても良いかもしれない。混雑時には渋滞、落石が怖いかもしれない。今日はまだ早朝であり、特に問題なく通過する。
最後は空にまで続くかのような木道の階段を登って蛭ヶ岳山頂へ。
山頂からはやっぱり富士山!長男の百名山50座目を富士山に祝ってもらったかのようだ。
山頂にはまだ数組のハイカーがいるだけ。
目の前に富士山が眺めることのできるベンチに座って、かなり早目の昼食とする。
フリーズドライのビーフシチューを食べる。
富士山を見ながらの食事は格別。
するとたちまち富士山に雲がかかっていく。10分もしないうちに頭がかくれてしまった。
「早く登っておいて良かったね」と長男を話をする。
食事を済ませて、山頂標識の前で記念撮影。
すると登ってきた方が「富士山はどこだ?」と呟いている。「あっちの方ですよ。雲に隠れちゃいました」と答える。もう10分早ければ見れたのに惜しかった。
蛭ヶ岳山荘に立ち寄ってバッジを購入。
山荘の御主人と少し立ち話。
今日は大混雑とのこと。「本当は一泊したかったんですけどね。混雑するでしょうから日帰りにしました」と話をすると、「GWだから仕方ないね。明日はぐっと減るんだけどね。明後日は天気も良いし。お父さん、仕事休みましょうよ」とご主人。そうしたいのはヤマヤマだけれども。
楽しくお話をさせていただいた後は下山。まだ10時前。
蛭ヶ岳から丹沢山への帰路は一気に人が増えてすれ違いが多くなる。特にトレランの方が多い。外国人も多い。さすがは丹沢である。
丹沢山に戻ったころには辺りは雲に覆われてくる。天気予報は大当たり。今回の山行計画も大当たり。
丹沢山頂は人でごった返している。みやま山荘でバッジを購入して休憩して下山。
下山をしていると両膝が痛くなる。
体力的には余裕があるのに、冬の間、体重が増えた分、膝への負担も大きくなったのだろうか。あまり膝に負担のかからないようにゆっくり下山。長男もペースを合わせてくれる。
雨量計小屋まで降りると結構痛い。
急なショートカットルートを避けて林道歩きを選択する。
結局、林道の間は登りと同じ時間をかけて下ることになってしまった。
下山後は車で清川村の入浴施設「別所の湯」へ。
まだ、昼過ぎであり、それほど混んでもおらずのんびりと湯に浸かる。
風呂上りに休憩所で長男と明日の相談。
当初、明日は塔ノ岳と鍋割山にでも登って記念に鍋焼きうどんを食べようと考えていたものの、この膝の痛みでは無理っぽい。そこで、ケーブルカーを使って大山を軽く登る事にして厚木のビジネスホテルを予約。
じゃぁ、今日は厚木のB級グルメ「シロコロホルモン」を食べようと盛り上がる。
厚木に移動してビジネスホテルにチェックイン。
スマホで「シロコロ」を食べれるお店を探すと、ホテル近くに「酔笑苑」というお店がある。早速行ってみると、お店は大繁盛。しかも、ザックを持った登山者がたくさん。登山者御用達のお店らしい。
なんと、残念ながら5時の時点ですでに「シロコロ」は売り切れ!
代わりに「シロ」を注文。ほかにもタン、ハツ、カルビなどを頼んで食べる。美味しい。今日はもう運転しなくても良いので生ビールも!
隣の常連さんと思われる方が締めにラーメンを注文しているのを見て、ラーメンまで食べる。充実の丹沢山行の締めくくりとして最高の夕食であった。
今年も登山シーズンをむかえました。
登り始めは丹沢に登ることになりました。昨年の恵那山以来だったので前よりも登りがきついと感じました。けれども丹沢山からは富士山が見えました。山では最も近くでみる富士山は想像を越す大きさで励まされました。そしてくたびれながらも蛭ヶ岳につきました。
大きい富士山をみながらのご飯は美味しかったです。蛭ヶ岳から距離があったので塩水橋まで戻ったときに達成感が味わえました。
はじめて来ましたがGWの丹沢はいいと思います。そこまで暑くなくてヒルも出ないし富士山もよく見えるからです。今年も登山をがんばります。
nao_somaさん、こんにちは♪
遅コメ失礼します。
遠路はるばる私のホーム丹沢へ来られていたんですね
塩水橋は、およそ10年前に丹沢山〜蛭ヶ岳を始めて登った時に通ったルートです。
私は天王寺尾根でしたけど、距離が短くて蛭ヶ岳への日帰りルートとして最適なんですよね。
丹沢山への長い階段が膝へ影響したのかもしれませんね
これに懲りず、また丹沢へいらしてください。
西丹沢は静かで奥深い山歩きが楽しめますよ、檜洞丸のシロヤシオも綺麗です
この後大山、そして佐渡島と、nao_somaさんと長男の登山シーズン幕開けですね
お互いに、今年も楽しく安全に山を楽しみましょう
vino_rossoさん、こんばんは!
丹沢って岐阜県からは遠いし、全国的にはメジャー過ぎて二の足を踏んでいたんですが、行ってみると登山道は整備されているし、コースと登山時刻を考えれば静かな山行が楽しめるのが良く分かりました!
大勢の人が登る訳もわかります。良い山です!
蛭ヶ岳から檜洞丸のルートも良さそうだと思いました。
ヤビツ峠からの主脈縦走、バカ尾根の異名を持つ大倉からの縦走、鍋焼きうどんの鍋割山といった人気のルートも良いですが、西丹沢も楽しそう!
ピークだけじゃなくて色々な山の要素を楽しめるのが丹沢だと感じました。
心なしかすれ違う人達が皆笑顔なのも印象的でした。また行きたいです!
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