花と新緑の東根山
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 773m
- 下り
- 763m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
人気の山なので、休日はいっぱいになることも。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ラ・フランス温泉館手前に公衆トイレのある駐車場があります。 (公園のトイレ、ということのようです) 特に危険なところはありません。 歩きやすい道です。 熊はいます。 |
その他周辺情報 | ラ・フランス温泉館で日帰り入浴可能。 山頂写真を見せると200円引きの登山割あり。 |
写真
感想
シラネアオイが盛り、というレコが目立つ東根山へ。
2週間ぶりくらいです。
登山口でミヤマハコベ。
花柱が3つで花弁が深く切れ込んでします。
よく似たサワハコベは一回り小さく、花弁の切れ込みが浅いです。
咲いているだろうと思っていたムラサキケマンも咲きはじめ。
タチツボスミレやオオタチツボスミレが花盛り。
一つのお目当てとして、今回、終わっているだろうミヤマカタバミの実を確認
すること。
図鑑によっては、ミヤマカタバミはこのあたりにはないような記載がありますが
本当なのか?
また、コミヤマカタバミより標高の低いところで、明らかに大きい白いカタバミ
があるが、これの正体は何か。
東根山の山腹、杉林の林床に咲く白いカタバミ。
花だけ見るとコミヤマカタバミにも見えますが大きいです。
そこで、結実したものを観察したいと思いました。
で、探すと、ありました!
長い楕円形で長さは1.5cm強。
コミヤマカタバミの実は丸から卵型で1cm以下ということなので
明らかにコミヤマカタバミではない、ということに。
では、ミヤマカタバミか?というと単純ではなく、同じようなものに
ヒョウノセンカタバミがあります。
ヒョウノセンカタバミは日本海側のブナ林に多いということで杉の林床のものは
ヒョウノセンカタバミとは考えにくい。
また、大きめの個体の根元を探ると、葉柄の基部が残った根茎らしきものが
ありました。全部を確認したわけではありませんが。
ということで、ここの白いカタバミはミヤマカタバミではないかと思います。
ちょっとすっきりしました。
和賀山塊や三ツ石の奥産道、乳頭山にも白くて大きめのカタバミがありますが
花だけではなく実も観察しないと、同定できないようです。
多雪地帯のブナ林下だとヒョウノセンカタバミの可能性もありますし。
色々と探ってみたい(笑)
一の平を過ぎると、ニリンソウゾーン。
ありました、2年前に出会ったミドリちゃん。
ひとりじゃないのね。
他に2輪ほど見つけました。
ルイヨウボタンやナツトウダイなどちょっと地味なお花も咲きはじめ
初夏の趣も。
今の主役はなんといってもシラネアオイ。
里山のシラネアオイは、大株で群生することは少ないですが、
東北ならどこでも見られますね。
東北の里山の女王様、といった感じです。
里山(自宅から数分のところも含め)から、岩手山の不動平まで分布するなど、
このあたり全域を代表する花かもしれません。
スミレはスミレサイシンが終盤、山頂付近の稜線でミヤマスミレが見ごろ。
アケボノスミレも終盤かな。
見晴し展望地のエンゴサクはほぼ終盤。
何とか残っていましたが。
ちょっとびっくりだったのがサンカヨウ。
MSFANさんのレコで、縦走コースにあることは認識していましたが、
こんなところに(笑)
まだ蕾で、これからですが。
今年初のサンカヨウが東根山とは、意外でした。
山頂でお昼を食べて下山開始。
途中、蛇石展望台に寄りました。
というのも、オオヤマザクラを間近に見られそうだったので。
ちょっと花付きがまばらな木でしたが、蕾もあり綺麗でした。
まだお花見できますね!
下山して、駐車場近くの沢を散歩すると、コンロンソウやオオバタネツケバナが
咲いてました。
サワハコベもあったので、ミヤマハコベとの違いが判ると思い撮影。
花いっぱい、新緑もきれいで満足の山行でした。
コメント
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サンカヨウ
去年の5月11日に通った時に有りました。
東根山もまだ去年が2度目で普通に有るものだとばかり(^^ゞ
広場に有った白いのはエゾエンゴサクなんですね。
その隣辺りに白いカタクリが1株。
2013年には数本有りました。
まださほど花に興味が無かった頃だったんだけど
前の記事を見治していたら偶然?
白いエンゴサクの後ろに白いカタクリが写りこんで居ました(笑)
それにしても、同じカメラなのに
画像が荒過ぎてお見せ出来ません(^^ゞ
こんばんは!
gongouzakeさん
なかなかこの時期に来ることがなくて、来てもhisakunと一緒でゆっくりできないため
今回初のお目見えとなりました。
シラネアオイの個体数に比べて、この界隈ではサンカヨウはかなり少ないですね。
白いエンゴサク、苞に切れ込みがないので、エゾ(オトメ)エンゴサクと思います。
白いカタクリ、減ってしまったようですね。
里山ですが、何気に色々あって面白い山です
mitugasiwaさん、こんばんは。
北海道に多いというミドリちゃんに、ここで会えるんですね!
ニリンソウが花盛りね〜と、軽くスルーしてしまいました。
来シーズン、機会があったらじっくり探してみたいと思いました。
こんばんは!
pomchan4さん
2年前にミドリちゃんとここで会って、今年も会えるかな〜と
淡い期待を抱いてきましたが、会うことができました。
緑色なので目立ちませんが、来年是非探してください。
mitugasiwaさん おはようございます
シラネアオイ&サンカヨウは「my好きな花」上位ランクですが
同じ日に同じ場所で見た記憶が無いかも・・・
あ〜そう言えば去年飯豊山で見たのが唯一の記憶でした
でも、場所はかなり離れていましたね
しかも、そこに青いキクザキイチゲが絡んでくるなんて
雪の多いエリアならではなんでしょうね
同日にこの三点セットが見られたらそれだけで私なら大成功です
こんにちは!
BOKUTYANNさん
シラネアオイは割とどこにでもあって、ちょっと山に入れば見られますが
サンカヨウは場所を選びますね。
沢沿いや雪解けの遅い場所など湿ったところが好きなようです。
岩手の山岳地帯(主に奥羽山系)では、シラネアオイとサンカヨウが
セットで見られることが多いです。
岩手山ではコースによっては一緒に生えてます。
どちらも、見ごたえのあるきれいな花ですね。
この山は里山で、割と乾いているので、サンカヨウを見たのは初めてでした。
得をした気分です
知っている花も知らない花も、東根山には沢山の花が咲きますね。
私が先週、和賀の山に行ってシラネアオイを見て来た日の、ミヤマハコベと書いたのは、サワハコベのような気がします
こんにちは!
bekoshimaさん
東根山、志波山塊では一番花の種類が多いかもしれません。
暑くて敬遠される夏も、実は結構いろいろ咲いているかも、と思ってます。
まあ、暑い時期はどうしても高い山へ足が向きますが。
そうですね、ブログの花はサワハコベかも。
ミヤマハコベは、花弁の数が倍に見えるくらい切れ込みます。
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