ワークショップ「シカと森と人の関わりを考える集い」

2010年11月27日(土) [日帰り]

• GPS: 00:51
• 距離: 2.0km
• 登り: 17m
• 下り: 17m

コースタイム

8:30大学発〜〜10:50ほほえみポート天川

▲周辺散策
10:55ほほえみポート天川〜11:05天の川温泉前〜11:15天河大弁財天社〜{境内散策}〜11:46ほほえみポート天川

▲in ほほえみポート天川
12:30　イタリア料理レプレ シェフによるジビエ料理試食

13:30　開会挨拶　天川村役員
13:35　天川村概要　豕瀬 充(天川村地域政策課)
13:45　講演　酒井 暁子(横浜国立大学,日本MAB計画委員会)　「大峯はユネスコエコパーク(MAB-BR)　― 知っていますか『保全と利用』の精神―」

14:30-14:40　休憩

14:40　講演　辻野 亮(総合地球環境学研究所)　「弥山の森はみんなの財産 ― どうなってる、誰が守る、どう守る?」
15:20　報告　山本 浩大(奈良教育大学)　「鹿狩り(シカ獲り)に同行して思ったこと」
15:40　意見交換会
16:10　閉会挨拶　井頭教育長(天川村)

16:30バス出発〜〜20:00　大学着

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

バス

貸切バスでの移動でした.

コース状況／危険箇所等

【主催】　奈良教育大学森林生態系ESD・天川村
【後援】　NPO法人森林再生支援センター・天川村猟友会

【対象】　大学関係者,天川村村民,その他市民

【概要】
　大峯山脈の主峰弥山のふもと吉野郡天川村で、地元の人たちとともに、大峯の森林生態系の豊かさや大切さについて、ユネスコMAB国内委員会の研究者から、またいまの弥山の森の状況についてモニタリングに携わる第一線の研究者からの話しを聞く。さらに森の変化をこの地域で見続けてきた地元の方から意見をうかがう。またシカの個体数調整(駆除)の実際について学ぶ。
　森を守るにはシカの個体数を減らさなければならないのではないか。しかしそうして獲れたシカはどうするのか?
　かつてきっとそうだったように、大切なタンパク資源として美味しくいただく試食会を華々しく開催する。

写真

11/27 10:54

ほほえみポート天川入り口

11/27 10:55

ほほえみポート天川
診療所も入った複合施設

11/27 10:58

橋を渡ってくぐる

11/27 11:05

途切れてる...

11/27 11:08

天の川温泉
入らなかったが...

11/27 11:16

天河大弁財天社

11/27 11:17

すごい勢い,,

11/27 11:18

芸能の神様を奉っているらしい

11/27 11:23

...だそうです

11/27 11:23

前の写真の注釈の木

11/27 11:23

高いところまで伸びてます

11/27 11:25

天河大弁財天社
静かな場

11/27 11:25

落ち着いた雰囲気です

11/27 11:32

銀杏の木

11/27 11:33

どっしりしてます

11/27 11:39

何のパイプ?

11/27 11:46

今回のツアー

11/27 12:45

鹿料理
なかなか美味しかった!

11/27 12:45

これも美味しかった〜

11/27 12:45

サラダも最高!

11/27 13:29

その後は勉強会

11/27 13:49

大峯ってユネスコパークだったのか...

11/27 16:20

帰りの天川
この後,悲劇が....

撮影機器：

COOLPIX S6000 ニコン

感想

yougaku

今回はレポートがなかったので...
メモした内容を箇条書きに(文章にするのは好きじゃないもんで...)

-------------------------------------------------------------------------

▲天川村概要
・奈良県の"へそ"は黒滝村.天川村はその"へそ"の下で大事な部分(いきなり役所の人の下ネタで始まる,,,).
・面積:175.70平方キロメートル
・人口:1775人(いつのデータか?)
・林野率:98%(うち人工林60%)
・世界遺産の奥駈道が存在

▲奥駈道
・昔はスズダケに覆われた道で,朝通ると朝露でズボンがベシャベシャになるとか.
・しかし,そのスズダケも鹿の食害等の影響でほとんどなくなってしまい,倒木も目立ち,下草は毒のあるバイケイソウやトリカブトに取って代わっている.

▲ユネスコ・エコパーク
・正式名称(?):生物圏保存地域
・ユネスコが「人間と生物圏(MAB)計画」の重点項目として推進している,自然保護の為の国際認証制度.
・生物圏とは生物(動物,植物,人間)が住むエリアとのこと.
・エコパークは世界には109カ国564地域が登録.日本では,志賀高原・白山・屋久島・大台,大峯の4ヶ所.
・あまり認知度は高くなく,活動もあまり見えない(個人的見解).志賀高原ではイベントをしているとか.
・世界遺産と異なり,エリアを3つに区切り,地域主導で展開していくのが特徴.
・自然と人間社会の共生を目標に,「手付かずの自然」を絶対視しないのがガイドラインらしい.

▲大峯の自然
●オオヤマレンゲ:7月初旬見頃,白い花
●シラビソ:モミ・松の仲間,香りが良い
・弥山では,日本でも珍しい「縞枯れ現象」という自然現象が起こる.(他に八ヶ岳や北米・メイン州など)
・「縞枯れ現象」の原因は,はっきりとは分からず.(卓越風の影響か?)
・現在では新芽が鹿等に食べられて「縞枯れ現象」が見られにくくなっている.

【保全の可否は人間の意思】

▲シカとヒト
・3本に1本が鹿による樹皮剥ぎを受けているかも?
・100m×2mのエリアで1カ月ごとに糞塊調査をしている.
・糞塊調査によると,1平方キロメートルあたり10数〜60数頭の鹿がいる?
・奈良県の目標:5頭/1平方キロメートル(全国:2頭/1平方キロメートル)
・ちなみに奈良公園は950頭/1平方キロメートル....
・天川村では年間20〜30頭のシカが狩られる.
・駆除するのに1頭2500円かかる.(割にあってないと猟師談)
・今いるシカの量の半分を狩り続けないと頭数の減少は無理.(実質不可能?)
・共生をいかにしていくか?

▲質疑応答,今後の課題
・エコパークについては,組織作りをしっかりしなければならない.(←いまさらかよ....<あくまでも個人的感想>)
・エコパークに積極的な地元の協力が必要.(←いまさらかよ..登録する前に確認するべきでは..?<あくまでも個人的感想>)

-------------------------------------------------------------------------

とても勉強になりました〜