滝子沢左股から滝子山
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 817m
- 下り
- 979m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に荒れた感じの沢です。水量も少ないので蒸し暑く感じました。 |
その他周辺情報 | 周辺には温泉施設に乏しいので、大月から車で山中湖辺りで降りて、赤富士の湯とかを利用したほうが便利です。 |
写真
感想
初狩駅近くにある滝子山は、あまり知名度が少ない様に感じる山ですが、標高は1600m近くあり、富士山の展望が良く、秀麗富嶽十二景の四番に指定されている山で、山頂からは大菩薩方面の展望も良い山です。
また、滝子沢左股やスミ沢など滝子山頂上に詰める沢が2本あり、沢登も楽しめる山です。
今回は総勢12人での登山となり、滝山南稜(寂ショウ尾根)から登るパーテと、滝沢左股を遡行するパーテと分け、頂上で合流する計画を立て、滝子沢左股に入る方に参加しました。
初狩駅に7:30に集合して、そこから、入渓点の近くの癒しの森に向かいました。
中央高速を過ぎると、滝子山方面の看板が出てくるので、そこを右折すると林道になりますが、この林道は狭くて、ガードレールも無いため、やや危険です。
記録を見ると、入渓点まで歩くか、大月で車を停めて、タクシーで近くまで行き、そこから歩くパーテが多い様です。
滝子沢の核心部は、沢筋の上部に集中しているため、沢を下部から遡行すると、ゴーロ歩きが長く、あまり面白くありません。また途中で大きな堰堤に阻まれるため、大鹿林道を歩いた方が安全です。歩く場合は大滝山方面の看板が出てから2時間位で入渓点に到着します。
入渓点で装備を着装して、沢に入ります。歩き始めは単調なゴーロ歩きで、あまり面白くありません。また倒木や枯葉が多く積もっていて、足をのせると沈み込んでしまい、歩きづらい登りです。入渓点からすぐに、釜をもつ4mの滝が現れます。ここは左側を行きます。
その後も単調なゴーロ歩きが続きます。水は伏流水になっており、殆ど涸沢の状態なので、風も無く蒸し暑い遡行となりました。
遡行図には3mCSが有りますが、気が付かないうちに通り過ぎてしまった様です。
3mCSのすぐ上に、二俣があり、そこから40mスラブ滝が見える左側の沢に入ります。
40mスラブ滝は、大きな石が積み重なった滝で、ステップが大きいですが、容易に登れます。スラブ滝を超えると30mのナメ滝が続けて現れます。さらにその上にも40mのナメ滝が続きますが、水量が少ないせいか、倒木や落石に埋ってしまっている箇所も多くて、あまりきれいな渓相ではありません。
40mスラブ滝を越すと、核心部の1条のクラック滝が出てきます。ルートはクラック沿い登りますが、雨天など水量が多いとシャワークライムになります。
念のためザイルを出して登ります。最初の出だしの3mがm、ホールド・スタンスに乏しく、強引に登ろうとすると、ズルズルと滑ってしまいます。
そこを何とか乗り切ると、少ないもののスタンスもあり、立木もあるので容易に登ることが出来ました。
1条クラックから先は、小滝が続きますが水量は少ないです。程なくして8mの最後の滝が出てきますが、ここは難しいので、左側から巻いて行きました。
最後の滝を過ぎると、だんだんと急傾斜になり、沢が狭くなってきて4本の沢が入り込む分岐にさしかかります。
ここは右から二番目のルンゼを詰めて行きますが、狭いうえに石が脆く、落石に注意して進む必要が有ります。
行く手を遮られたところから、樹林帯に入るのですが、ここも岩陰に泥や落ち葉が堆積しており、滑りやすいので注意が必要です。足を置いた瞬間にズルっと滑ってしまって、あやうく落ちるところでした。とくにフェルト底は滑るので、早めにチェーンアイゼンを出した方が良いかも知れません。
沢の詰めは急登で倒木も多くて、コースの取り方では登り難くなるので、踏み跡をよく見て登った方が無難です。全般的に人があまり入っていない為なのか、荒れた感じのする沢でした。
急な詰めを登ると、登山道に合流し、そこから僅かな登りで、滝子山頂上に到着しました。風が良く通るので、沢よりも頂上の方が涼しかったです。山頂からの展望は申し分ありませんでした。
下りは、スミ沢方面に下山しますが、なだらかな尾根をだらだらと下ってゆきます。
途中、木が伐採されている箇所が長く続き、雪が積もったらスキーが出来る様な下山路でした。スミ沢は滝子沢よりも水量が多く、また滝子山への登山道が並行してつけられているので、滝子沢よりは遡行しやすく、涼しい沢です。
山頂から2時間30分で桜森林公園に到着します。
この桜森林公園の小川には、蛍が生息していて、夏にはホタル観賞会が行われるようです。
コメント
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先日はお世話になりました。
一条クラックはなかなかの曲者でしたね。H口さん強し!!です。私ももっと精進したいと思います・・・(思ってるだけにならないようにしないと)。
詰めの部分も悪かったねぇー!一条クラックは滑りまくり、頭使って登る気力なし。あたくしも精進しなければ。(*^^)v
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