梅雨間の快晴だった富士山、下界は曇天
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:05
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 3:20
- 合計
- 10:45
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
1人:たまぷらーざ駅〜富士スバルライン5合目高速バス |
その他周辺情報 | 登山後は路線バスで河口湖駅まで行き、いだ天(天ぷら屋)と野天風呂天水(温泉)に寄った |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ミラーレスカメラ
三脚
バーナー
ガスタンク
|
---|---|
備考 | 三脚台が重かった |
感想
■登山レポートと感想
メンバー5人で富士スバルライン5合目からの登山。(3人経験者、2人が初心者)
実は直前までは3連休どれもくもりの日と予想され、登山直前はまでは中止にするか始終悩んでしまった。
ふたを開けてみればピーカンだった。5合目もガスに包まれていて見通しが悪かったが、6合目を登って行くと徐々に雲が開けて向こうは見事な青空。まるでジブリの世界のようだった。日差しは強かった。
富士山ホテルへ着いたのは16時ごろ。若くて気さくなお兄さんに親切に案内してもらい、利用システムを説明してもらった。夕ご飯はカレーだった。
1時間ほど8.5合目までをぶらぶらして、18:30頃にはもう明日に備えて寝る。だが早い睡眠時間と高度障害で寝られるはずもなく、22時くらいまでメンバーと雑談してしまった。下界ではやや天候が悪く、中止判断下した登山者もいたせいか、富士山ホテルは比較的空いていた。
頭痛薬を飲んでやっと1時間くらい寝られた。
24時に出発し、山頂へは星空と登山者行列を撮影を目当てにメンバーよりも早めに出発した。登山ペースは快調で何枚かお気に入りのショットを捉えることができた。
ところが頂上についた途端悪天候。上空を見上げて星空が見えると思ったら、急に白いガスに覆われて見えない、と思ったらまた星空の繰り返しだった。しかも地面に叩きつけるような強風なので、かなり寒くて体感温度が零下10度はあったような気がした。
山頂の山小屋の方は早い時間帯から明かりが付いていたが、閉まったままだった。営業時間は設けられており、3時から明かりが付き、3時半から開店となるようだった。
4時近くになると猛威を振るっていた風が少しずつに弱くなっていった。地上では考えられない強風だったが、ゴアテックスを着ていれば問題はなかった。
4時半近くには無事に御来迎を迎えた。場所は成就ヶ岳前の緩やかな丘である。そのあとは剣ヶ峰で記念撮影して、お鉢を周回した。
最後になるが山へはちょくちょく行っており、体力はあるほうだが、高度に伴う厳しさは大きかった。高度障害や天候の変わりやすさ、単調な登山道など夏の富士山でも百名山で中より上くらいの厳しさはあると改めて思った。だが、一方で雲海や朝焼けのイルミネーション、山頂のお鉢巡りなどでこれまでの苦労が報われるくらい感動も大きかった。
梅雨が明けておらず、一時はどうなるかと思ったが、最高の天候で登山でき、富士山の色々な表情を見ることができた。そして、一緒に登山できたメンバーたちとも思い出が作ることができた。
■富士山ホテルの宿泊システム
・御来迎登山に向けては1時に起こしてくれるとのこと。
・料金は2食付で1万円(税込み)
・寝る場所へ案内してもらえば荷物はそこに置いて自由に出掛けてもOK。
・チェックアウト時間は朝7時。
夕ご飯はウインナーとハンバーグが乗っかったカレー。その同時に翌日の朝ごはんも配布される。ちなみに水250mlとお茶紙パック付きだった。お湯は注文できるが、200ccで200円とのこと。
■考察
・登山決行か中止可の判断だが、くもり降水量40%など微妙な天気となった場合は、御来迎館のライブカメラと日記ブログがあるのでそれを見ながら、実際5合目に行って判断するのが最善と思う。通常は麓が雨〜くもりの場合は頂上まで雨雲に覆われているときが多いが、6合目までちらほら青空が見えてれば、中層〜高層部分は晴れている可能性が高い。
・ザックや装備の重量は高度障害の影響に直結すると思われる。カメラ、三脚及びバーナーやサンダルなどあらん限りの荷物を背負った僕は6合目から軽い頭痛を発してしまい、メンバーのなかで装備が一番軽量だった人は一番高山病の症状がなく下山中の足取りも軽かった。
・頭痛薬は高度障害軽減に一定の効果がある。メンバーの一員が都内を出発する時点から酸素タブレットを服用しており、1日目はなんら異常は見られなかったが、就寝後の2日目は頭痛を発してしまった。個人差によるものか酸素タブレットの効用かは不明だが、状況からして酸素タブレットを常に服用するのは難しい。そのあとは頭痛薬を服用して高山病の症状を軽減できた。
・御来迎前のお湯の確保だが、山頂では強風で雨風も出やすく不安要素が大きい。強度が高いバーナー持って行くよりは、あらかじめ山荘にて山専ボトルにお湯を入れてもらうほうが賢明な手段だろう。
・御来迎を迎える場所については下山道との分岐点から200m、300m奥に行けば成就ヶ岳、朝日ヶ岳があるが、暗闇のなかでは遠く感じられ、風雨をしのげるところが不明なのでなかなか行けなかった。看板でも設置して欲しかった。
高所の天候は非情なものだと知っていたが、富士山の山頂は夏でも悪い条件だと過酷なものだと思い知らされた。日本一の独立峰で常に風が吹き荒れ天候が変わりやすいので、北アルプス並に念入りな準備が必要だ。間違えても高尾山に行くようなカジュアルプラス防寒の格好では危険な目に遭う。そこは強く伝えておきたい。
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