兵庫&岡山県境 鍋ヶ谷林道〜後山〜船木山〜駒の尾山〜大海里峠
- GPS
- 04:19
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 814m
- 下り
- 811m
コースタイム
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 4:16
歩行距離11km、歩行時間3時間40分、歩行数19,100歩
天候 | 晴れ後曇り後大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鍋ヶ谷林道、後山から駒の尾山までの稜線は高低差もあまりなく、道も整備され非常に歩きやすいです。 鍋ヶ谷林道から後山・船木山に向かう尾根道<写真07>は傾斜が急なところがいくつかあり、高度差もあり、道も狭いですが、思っていたより、道は整備されており、普通に歩けます。ただし、一部はステップを切ってある粘土道で滑った跡も見られます。濡れているときの下りは避けたほうがいいでしょう。また、船木山&後山尾根合流点<写真09>に出る数分前から、後山を経て駒の尾山頂上の手前辺りまでオオスズメバチが1匹ついてきました。巣に近寄らないように見張っていただけのようでした。(詳細は感想にて) 駒の尾山<写真27>から兵庫県側の登山口<写真31>までは細道ですが、緩やかでわかりやすく、急な大雨で周辺が薄暗く水たまりができていても安全に下れました。 |
その他周辺情報 | 岡山県側には温泉&食事(ランチバイキング)施設が二か所あります。美作市後山にある「愛の村パーク」(温泉&食事)と西粟倉村にある「湯〜とぴあ黄金泉」などの温泉施設と「あわくら旬の里」<写真32>です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
この日は後山から駒の尾山にかけての稜線は、リョウブの花<写真12>やアキアカネ<写真18>で満ちていました。
リョウブ属の植物は、世界では64種ほど知られていますが、日本では1科1属1種の親戚縁者のいないさびしい植物だそうです。低地では6月頃から開花するのですが、1,000m超の高地ではこの時期に開花するので、ちょうどいいタイミングで訪問しました。蜜が多いのでミツバチの蜜源にもなります。後山の頂上にニホンミツバチやキアゲハがいた理由がよくわかりました。
アキアカネ(通称アカトンボ)は、暑い夏を1,000m以上の高地で過ごします。特にどんよりと曇った風のない日などに、山に向かって大群を形成し、飛んでいくアキアカネが見られます。この日の標高1,200m前後の稜線はさながらアキアカネロードと化していました。
この日はオオスズメバチが1匹ついてきました。最初は前を歩いていた連れの頭にぶつかり、立ち止ると頭の周りを一周して顔の正面5cmの距離まで接近しました。攻撃のときも目に向かってきますが、一度だけだったので、顔を覚えるためだったようです。その後はお腹の周りをグルグル飛び回りながらついてくるだけでした。巣は近くになく、我々の進行方向とも違っていたため、念のため縄張りから出るまで見張っておこうと思ったのでしょう。我々が立ち止って写真を撮っていると、彼女も側の道標などに止まって休み、連れがのぞきこんでも羽をハの字に広げて威嚇のポーズをとるだけでした。
連れが親友と呼ぶキアシナガバチの場合、巣の上に見張りが3匹並んでいて、敵が近づいてくると左右の2匹が出動します。頭のすぐ近くをグルグル飛び回りながら何度も目に向かってきます。手で目をガードしながらゆっくり引き返すと許してくれるそうです。スズメバチも同じだとすれば、1匹だけなら、手で追い払おうとするなど攻撃と誤解される行動をとらないかぎりは襲ってこないでしょう。実際、ついてきたオオスズメバチは、襲う気は全くなく、どうせこいつらは巣に近づかないだろうから、見張りを続けても無駄なのにと思いながら、渋々ついてきていたようでした。駒の尾山頂上手前でいなくなりましたが、雨が降るのを知って職務放棄し、さっさと帰ってしまったのかもしれません。
今回の山行で改めて、急に変化しやすい山の気象と備えについて考えさせられました。今回は事前の気象情報では、この山域については昼過ぎまでは特に天気が崩れることもなく、晴れか曇りの予報でした。出発点から駒の尾山までは実際には穏やかな天候で大きく崩れるような様子もありませんでした。ところが、駒の尾山を出発してすぐの12時20分過ぎから、急に雨が降り出したかと思うと、一気にどしゃぶりの大雨となりました。雨具を身に着け、雨具以外にもザックカバー装着、雨用帽子着用、カメラバックカバー装着など防水できるものはすべて行いました。また、出発前にメガネクリーナーでレンズを拭いていたのでレンズの曇り止めもできており、進行上支障なく、晴れの日の山行とほぼ同じぐらいのコースタイムで歩くことができました。下りたコースはエスケープルートを想定した安全・安心ルートでもあったので、そのことも幸いしました。ひとまず、「備えあれば憂いなし」という実証にもなり、たとえ天気予報で降水確率が限りなく0に近くても、万全の準備をしておく必要があると痛感させられました。
ちなみに下山後、この山域ではあれだけたくさんの雨が降ったのに、岡山県側の吉野川沿いには雨が降った形跡ありませんでした。さらに帰りの途上で道が乾いたままのところがあるかと思えば、土砂が道路まで流されて通行が困難となりそうな所があったり、日差しがきついのに大雨が降っている晴天大雨現象(あまりにも極端だったので、連れは「狐の女王の嫁入り」と言いました)が見られたりするなど、この日の局地的な気象はまさに異常気象でした。連れは狐につままれたような顔をしていました。
山ではときにさまざまなハプニングが起こります。危機は想定して回避し、なるべく楽しむ余裕を持って落ち着いて行動したいと思いました。
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